記事公開日:2021年3月1日
最終更新日:2025年10月30日
「ルナ&イロ・エト&ホッパのコンビが送る、新たな世界の冒険譚」。水の世界、アクアにおける双子の姉妹と現地の住人によるお話。
今回はArcaeaのサイドストーリー、”Rotaeno”の後半部分を読んでいこう。ルナたちは無事に目的地へたどり着けるのか?
Arcaeaストーリー Rotaeno②
前回は本作オリキャラの姉妹、エトとルナが(おそらく正史より分岐したパラレル)がArcaea世界で見た一つの記憶の硝片。そこに映る別世界へ飛び込んだところを見た。
その矢先、早速二人は現地での役割を与えられ、それぞれ別行動をとったんだよね。するとお互い、現地の住人と巡り合う。
記事公開日:2021年2月26日最終更新日:2025年10月29日 「話をしよう、もう一度とても不思議でおかしい話をあなたと共に」。すでに存在として無くなってしまったかもしれないあの双子。彼女らをもう一[…]
ルナ側はイロという娘と出会い、港から出る船に忍び込み浮遊大陸へ行こうと画策する。対してエト側は、ホッパというキャラと邂逅し、ちょっとした会話を繰り広げた。
さてさて、それぞれの思惑は色々あるにせよ、現地にある浮遊大陸にはどんな秘密が待っているのか。また、そこに到着した時、どんな展開が待っているのかだよ。
別々の新コンビというサービス


https://arcaea.lowiro.com/ja
前半から続いて一本道。そのまま進めよう。
19-5
ホッパが「エトは本当に浮空島の人?」と尋ねると、エトは冗談まじりに応じつつ、ホッパの大切な友達を無事に上へ送れるよう協力すると約束する。監視が多い港へは歩いて向かい、急がずに周囲に怪しまれないようにする――という体で散歩しながら二人は打ち解けていく。
道すがらホッパはエトに色々と質問する。なぜここにいるのか(エトは視察や観光と答える)、双子についての噂、双子同士の心のつながりなど、素朴な好奇心を見せる。エトは妹ルナの“思考”が伝わってきたふりをしてホッパを喜ばせ、実際はちょっとしたからかいを混ぜつつ場を和ませる。
ホッパは純真に歓喜し、エトの親切さに安堵する。会話は徐々に広がり、浮空島や地上、さらに宇宙や彗星の話題にまで及ぶ。エトは過去に見た大きな天文現象(「紅」と「漆黒」の彗星)を思い出し、世界が変わってしまったことに触れる。
ホッパは「いつかわかるかもしれない」と前向きに応じ、エトはそれが自分たちだけでなく“この世のすべての人”に関わることだと語る。港が近づく頃、ホッパは純真に微笑み、二人の間には互いを信頼する静かな連帯感が生まれている。
“エト”は一緒にいる”ホッパ”に対して、あなたの大切な「お友達」を上に送れるように約束した。明言されているわけじゃないが、多分”イロ”のことを指している可能性が高い。
色々二人は会話を繰り広げるが、その中で元居たArcaea世界が変わったことをしゃべってしまった。つまり、本人たちのサイドストーリーを覚えているということになる。
あの話の最後には、世界が壊れていく様子が描かれており、姉妹ともども存在が消えたはずだったが、ここでの話はパラレルワールドというわけではないのかもしれない。
魂とかオカルト系か?


19-6
ルナは、祭りの記憶が断片的で「故郷に祭りがあったか」ははっきりしないが、エト姉と過ごした時間がとても長く感じられたことだけは覚えている。浮空島での夏祭りは初めての体験が多く、かき氷や他人の作った遊びに夢中になり、光る街並みや海の眺めに心を奪われた。
案内してくれたイロのおかげで初めての場所を存分に楽しみ、感謝している。しかし祭りが終わるにつれてイロの表情が曇り、楽しげに見えなくなったことに気づく。
聞くと、イロが気にしていたのはホッパという友達のことで、チケットを巡る揉め事があってホッパと仲違いしてしまったらしい。ルナは事情がよく飲み込めず、単純に「戻ったら自慢すればいい」と言ってしまい、それがあまり良くなかったかもしれないと反省する。
最後に、浮空島からの帰還が思ったより大変そうだと気づき、楽しかった余韻と共に不安も残る。
無事に浮遊大陸へたどり着いた”ルナ&イロ”は、ここでの夏祭りを存分に楽しんだ。しかし祭りの終わりごろ、”イロ”は何かを後悔しているようだ。“ルナ”が聞くと、もともと一緒にいた”ホッパ”と喧嘩をしちゃったそうだ。まぁ”ルナ”はあまり気にしなくても大丈夫だと言っていたが…。あとどうやって帰る?


19-7
エトはルナとイロのそっくりさに気づき、ホッパがイロの話ばかりする様子に面白がる。港では固く緊張していたホッパが、身分が証明されると安心してイロの話題に戻り、感謝と同時に愚痴も多くこぼすため落ち込んでしまう。
彼女は励まそうとイロの好きな場所を尋ね、川が好きだと知る。浮空島でも川沿いにいるかもしれないと期待しつつ、双子の勘をからかい合いながら、手にした「鍵」が近づくにつれ光を強めるのを感じた。
会える自信と安堵がある一方で、どこか物語が反転し始める予感も抱く。
こっちは船で浮遊大陸に向かっている場面だね。最初”ホッパ”はかしこまっていたものの、”エト”と打ち解けてからはこれまたもともと一緒にいた”イロ”の話ばかり。
だが彼女もけんか別れしてしまったことを後悔しており、もう一度見つけたい。そのため、”エト”に励まされつつも会える期待を抱いて浮遊大陸へ向かうというね。けど”エト”が持っていた鍵の剣が光りだし、物語的に何か重要な局面を迎えるかもしれないという予感をどんどん強めていくのは少し不穏な気も。


19-8
お祭りは終わったが、私たちは浮空島からまだ出られないままだった。イロが突然走り出して泣きじゃくり、追いついた私は公園を越えて川沿いで彼女を落ち着かせるしかできなかった。ぎこちなく頭をよしよししながら歌った子守唄が効いたのか、少しだけ泣き声が静まる。ふと腰の鍵が光り、明滅するのに気づく──それが、いつもとは違う“何か”の始まりだった。
そこへエト姉が現れ、ホッパとイロの再会を助ける。エト姉は「奇跡ってね、起こるのよ?」と得意げに胸を張り、私たちの間に不思議な安心感を残す。イロは感激して騒ぎ、ホッパは涙ながらに礼を言う。
エト姉は自分が双子であることを明かし、イロは大はしゃぎで双子デュオを提案するが、私は面映ゆくて苦笑する。和やかな別れの後、記憶の世界は崩れ始め、ふたりだけまた暗闇に戻される。
私はエト姉に、今回の出来事がいつもと違うと問いただす。エトはあいまいに「なんとかしておいたから安心して」とだけ答え、細かいことは教えてくれない。けれどその無頓着さは、私を心配させまいとする優しさでもあると気づく。二人で寄り添えば安心できる──そう感じながら、私はエトと手を取り合って歩き出す。
記憶が崩れていく不安、しかし姉妹の絆と小さな救いが残ったこと。浮遊島での一夜は終わり、私たちは再び「膨大な、真っ白な世界」へと帰っていく。
浮遊大陸から出られないことに”イロ”は泣き出したが、”ルナ”が慰めてあげた。そこへ彼女が持っていた鍵の剣が光ると、到着した”エト”と”ホッパ”が現れ無事再会を果たした。
ここで元のコンビに戻り、別れを告げると記憶から生まれたアクアの世界は崩れ始める。そしてまた、”エト&ルナ”は崩壊後の暗闇になったArcaea世界に戻ってきた。何気なく入った記憶の世界にいた少女たちを、姉妹の絆が小さな救済として成された。


短い一日の冒険物語
これで”Roteano”のコラボストーリーはおしまい。普段のArcaea物語とは違い、別ゲーとのコラボ話なのでいつものわかりづらい描写が少なくて良かった()。ちょっと気になって入った世界の先に、別の二人の少女とともに巡る本当に短めの冒険譚であった。特に”ルナ”は、かなり楽しかったのではないだろうか。
そして毎度地味に気になる、”エト”はいつもの見た目に比べて本当に大人びたキャラだったのがね(笑)。ビジュアルからのイメージとは大違いという感じ。
これが楽しいアドベンチャー。


今回はここまで。次の話は、メインストーリー第二部の始まりである”Lasting Eden”に着手しようと思う。“光”・”対立”という主人公から打って変わり、今度は”マヤ”を主軸に据えた物語として展開される。さぁ、どんなストーリーがプレイヤーを待っているのか。