今から結構前になるんだけど、こんな体験をしたのよ。
「走るトラックの荷台に初めて乗った」
普通に過ごしてたら、まずやらないことなんだけどさ。
ぶっちゃけ安全の観点でいえば、まったく推奨できない。
けど、ゆっくりでも走行中に受ける風が非常に心地よかった。
かなりさわやかな気分になることは間違いない。
今回はそんなことを思った話をしていくよ。
もしそんな機会に巡り合えたら、全力で体に風を感じてみない?
トラックの荷台に乗ると360°風を全身に浴びれる気持ちよさ
車の一種であるトラック。
手軽に荷物を運ぶための車であり、外での作業のおともに大事。
前は運転席と助手席。
その後ろに席はなく、大きめの荷台が一つ。
この荷台には、運転手の業種によって乗るものが変わるよね。
建設業なら木材や鉄管、農業なら作物やしまうかごなど。
大体細かい道具もいっぱい載っている場合が多いけど。
吾輩、特にトラックの世話になるような生活を普段送ってない。
自宅に車はあるけど、運転嫌いだから全然乗らないし。
だから大体運転手じゃなく、同行者になるんだけどさ。
今から結構前に、たまたまトラックに乗る機会があったんだよ。
座席に対して人数が多いから、荷台に乗らざるを得なかったんだけど。
これ乗ってみてわかったが、荷台って乗ると風が超気持ちいいんだよね。
自分の周りに壁がほとんどない分、走行時の風が直に体へアタックしてくる。
地味に楽しかった思い出だ。
目で感じるスピード感+風の抜ける感じは最高!
車って普通内部は閉じられた空間だよね。
四方をボディをで固めて、人間を守る役割を持ってる。
一部オープンカーとか、天井がない車もあるけど…。
ボディがあるおかげで、風雨や追突事故から人間を保護する。
車はやっぱり安全性が最も大事だから、基本この辺はそうそう譲れない。
無論トラックでも、運転席と助手席はちゃんと覆われてるし。
ただ逆にボディがないと、外の環境がダイレクトに体へ伝わるよね。
走る車の外に流れる風って思いのほか強烈だよ。
走行中に車の窓を開けると、限られた範囲でも風が強いのはわかる。
それが体中全方向ところかまわず、すべてを感じられるのは中々無いこと。
しかも外が無風でも、車を走らすと風の抵抗って出てくるからな。
ちょっと暑い時期だと、想像以上に気持ちが良い。
冬だと死ねるが。
会社のボランティアで初めて荷台に乗る
俺が働くところは助け合いに重きを置く組織。
なので、会社のグループ全体でボランティアをするってのがちょこちょこある。
一般的な被災地のボランティアとたぶん大差はない。
んで、たしか去年の2019年は各地で台風の被災が多かったよね。
そのたびに一部の社員が仕事でボランティアに行ってたんだよ。
この年はたまたま俺にも順番が来て、ちょっとお手伝いしてきた。
内容は台風被害にあった農家さんのお手伝いがメイン。
ほら、作物栽培用のビニールハウスって見たことあるでしょ?
あれの骨組みがひしゃげたりして、使えなくなったから解体するのよ。
そのために男手と人数が欲しいって寸法だな。
一週間のうち平日3日間。
麻から夕方頃まで、ひたすらハウスの解体作業を。
俺たちボランティア4人組と、被災した人たちで合計5~6人くらい。
秋ごろだったんだけど、残暑がかなり残ってて結構しんどかったなぁ(笑)
農家さんのお宅だったので、大体軽トラの1台2台はある。
乗らせてもらったのは3日目の行き帰りだったけど。
自宅から現場まで少し距離があったから。
軽トラの座席に乗れない人たちは、荷物とともに荷台へ。
山奥の道だったから、すれ違う車もなかったし。
くねくねと林の間を、ゆっくりしたスピードで進んでいく。
気温は高かったが、鮮やかな緑と吹き付ける風がすげえさわやか。
今までトラックの荷台に乗ったことがなかったから、かなり新鮮だったよ。
夕方ごろに作業が終わって、さすがに全身汗まみれ。
現場からまた自宅に戻るとき、荷台に乗ったけど…。
また行きとは違う夕焼けに染まる林の中。
夕方のあのオレンジがかった空の色。
わずかに下がった気温が相まって、また別のさわやかさを感じた。
一日の肉体労働を終えたという実感もあり、特別な時間っぽい…。
なんとなく、外国のビーチ脇の道路を疾走する車の気分を味わったよ。
あそこをオープンカーで飛ばす現地の人の気持ち?、とでもいおうか。
適度に強い風ってあんなに気持ちいいのな!
余談 基本は乗るのを推奨されないトラックの荷台
一応、今回は使う道具や自分たちが持ち込んだ荷物を見張るため。
という目的とそもそも席が無いからという理由で…。
人間を荷台に乗せて運んでいたんだよ。
ただやっぱり安全上の観点から言うと、まぁよろしくは無いわな。
さっくり調べたが、荷台に人を乗せること自体は法律違反ではない。
明確な目的と最低限の人数さえ守れば、規制の対象にはならないみたいだ。
乗せていいケースは大体この辺り。
・警察署長の許可を受けている場合
今回の吾輩らの場合だと、一番上の積載物の監視だね。
あの時は自分らの荷物+土を掘り起こすためのスコップ等の道具。
荷台に乗ったのは俺を含めて3人。
道具は人数分必要だから、荷台から落ちないように見張る。
こういう場合なら認められるって寸法。
ただ車って、突発的な動きをすることもあるじゃない?
急ブレーキとか思いっきりハンドル切って曲がるとか。
当然荷台にはシートベルトが無く、体を固定することはできない。
よってそういう運転をされると、マジで大変な事故になる。
下手すると荷台から人が放り出されて、別の車に轢かれるなんてことも。
さらに厄介なのは、荷台にいる人に何かあっても自動車保険は適用されない。
ケガした時の保障とかが一切無いので、完全に自己責任だな。
まぁそもそも荷台は人が乗ることを想定していないから…。
こればっかりは適用外でも納得。
だからやるにしても、いくつか条件が重なってるところじゃないと厳しいかも。
・遅いスピードでも大丈夫な道路
・交差点もあまりない道路
・本当に車でいけるすぐそこの距離(長くても10分くらいか?)
・絶対に荷台にいる人は走行中に立たないこと
・運転者はいつもの数倍ゆっくり丁寧な運転を心がける
この辺かなり気を遣わないと、非常に危ないのが荷台だ。
出来ればやらないほうがいいけど、どうしてもやるなら十分注意を。
ケガしたらシャレにならんし。
安全とは引き換えに気持ちいい それがトラックの荷台
どうしても安全面だと難アリではある。
しかしその対価として、心地よい風にあたれるあの瞬間を味わう。
そんなに経験できることでもないし、あれはあれで面白かったよ。
もし乗る機会に恵まれたら、せっかくなので乗ってみてほしい。
ただし、運転してくれる方にはぜひゆっくり走行でお願いしておこう。
自転車でもバイクでもまた違う、あの風を切る感覚。
遊園地のアトラクション的な要素が楽しめる…かもしれない?
今回はここまで。
一日体を使った後だから、いろいろテンションが上がってたのかもしれない。
けど、やっぱり涼しくて強い風に当たるのは清涼な感じがするよね。
夏場はぜひとも常に風に当たりたい(笑)
すげえ、車に乗ってるのに何も風景や風を遮るものがない!