「末っ子ってマジで家のことを何もしようとしない…。」
ここ数年、吾輩は妹様についてず~っと思っていることがある。
そう、彼女は自分のことを優先するあまり周りがおろそかになっていることだ。
妹様は末っ子なのだが、反抗期も重なり家族の接し方が群を抜いて酷いのが困りもの。
長い間この状態なので、無駄な期待をするのはもうこの際やめよう。
家族とはいえ他人の意識を自らの手で変えるのは容易ではない。
ましてやある程度大人になるとまず無理なので、ある意味あきらめの境地も必要だな。
末っ子は必要でも興味が無ければ何もしない生物
反抗期。
一言で言えば、「大人に成長する過程で現れる子供の自己表現の時期」といえる。
子供的な考え方を持っていた自分が、ある時を境に大人びりたいと思う。
すると今までと違った考えを基に、色々行動を始めるんだよね。
自分で自由にやりたい。
家族や友達にあれこれ世話焼きをされたくない。
そんな思いから、周りの人間が口うるさく感じることも増えてくる。
多少時期や回数の違いはあれど、多くの人はこの道を必ず通るもの。
もちろん我輩だって、反抗期を迎えた当時はいろんな意味で荒れておりました。
時は経ち、今度は吾輩の妹様がそれを迎える番が来た。
まぁ案の定、家族全員が頭を悩ませることになるのだが…。
それが非常に長く、大学生になった後もずっと続いている状態。
ある程度身体的にも精神的にも習熟してきているはずだが、いかんせん何もしないんだよね。
言ってしまうと、そこにあるのは誰かがやってくれるという意識が強すぎるのが問題。
正直長い間を過ごしてきた家族が注意しても、ほとんど無駄に終わるのが困るのだ。
兄弟姉妹の中では最も甘やかされがちだから
同じ親を持つ兄弟姉妹は、似た育て方をされても性格が全然違う。
我が家の場合だと、長男であるお兄様はとにかくガンガン突き進むタイプ。
次男である我輩は、楽天的だったが後に色々と慎重に遠回りをするタイプに変化。
末っ子の長女である妹様は、可愛くない割には最もコミュ力が高く少し陽キャ気質。
こんな具合にくっきり性格や、日ごろの考え方が大きく変わってくるんだよね。
どれもこれも一長一短があり、近しい存在とはいえ似た人間にはならない。
ただ兄弟間の中で、割とよくあてはまる傾向ってあるじゃない?
上は打たれ強いとか、下は人の懐に入り込むのが得意とか。
末っ子の残念になりがちなことが一つあって、最も甘やかされて育ちやすいとこが…。
それ自体が全て悪とは言わないが、得てして面倒な性格に変貌するきっかけになっちゃう。
更に兄弟姉妹の生まれた順番にも大きく影響している。
我輩は上2人が男で、親としては女の子が欲しかったとよくこぼしていたと聞いたことがある。
そんな中、待望の娘ができたから甘やかしに拍車がかかってしまったのだ。
これを長年受け続けた妹様は、とにかくわがまま言いたい放題で非常にカオス。
自分がしたくないことは徹底的にやらない状態になっちまったのよ。
ずっと長い間、身近で見続けてきた吾輩を含めた家族は全員頭を抱える。
普段はあれこれ言うと、こちらに文句をひたすら浴びせてどこかに行ってしまう。
逆に自分が何かしてほしいときは、都合よく家族を利用しようとする。
一切自分は家族に寄り添おうという姿勢が無く、いい様に使ってるだけなんだよね。
家族とはいえ矯正不可能 期待するだけ無駄
外ではある程度取り繕っているため、なんだかんだ上手く世渡りしている模様。
多分その辺の能力は、明らかに吾輩より上手であることは否定できない。
むしろ吾輩が相当不器用なタイプだからね…。
ただし、自宅に帰ると素に戻るのだがあまりにも落差が激しい。
面倒なのはわかるんだけど、家族のために何かしようという気概は一切ない。
自分がやりたいことは率先してやるが、他人の助けになろうという感じじゃないんだよね。
料理の手伝いや、洗濯と言った家事類があるでしょ?
家に住む以上、やらないと困ることの筆頭だがびっくりするほど何もしないのだ。
それは他の家族が何も言わずとも、勝手にやってくれるロボットみたいになってるから。
正直なところ、吾輩もずっと実家暮らしで親に頼る部分は必ずある。
だから一人暮らしの人ほど、あれこれ言える立場ではないのも承知だけど…。
それでも吾輩も、自分の家のためにできることは惜しまないようにしてるよ。
洗濯やみっちり掃除など、休日になったら手を付けるように心がけてる。
当然自分の領域だけでなく、家族共用の部分も忘れずに。
でも妹様の場合は、上記の状態を知りつつも全く関わろうとしない。
彼女はもう20歳で、世間一般では立派な大人扱いの人間なのよ。
そんなことお構いなしに、自分のやりたいようにひたすらふるまい続ける。
これでストレスが溜まらない家族は他にいようか…。
日頃からこんな状態だと、いくら外で顔を作っていたとしてもいずれボロが出る。
リラックスしている状態ほど素が出がちだからね。
当然我輩たちはあれこれ言いたくて仕方ないが、もう何を言っても効かない。
次第に顔を見るのも嫌になり、会話するのもだんだん億劫になってしまう。
一応兄としては、この先こんな状態で大学生を終わらすのが不安でしょうがないよね。
これでも家族なもので。
ただし、もう数年間こんなんだから現時点で矯正は不可能と言える。
よく聞く話で、「他人は自分の意志で変えられない」ということ。
職場の人間関係で悩んだ時に、引き合いに出されるイメージかな。
家族相手でも、ある程度年を取っている状態だと同じく適用されると思うよ。
子供だったらまだ直すこともできなくないが、20歳相手だとちょっとなぁ…。
もうこうなった以上、本人がいつか痛い目を見ないとわからない。
つまりこっちから変えられないから、あとはしばらく放置するしかないのよね。
そして良い方向にむくという期待を持つだけ、はっきり言って無駄。
我輩もかつては他の家族にそう思われていたから、今だとそっちの気持ちがようわかる。
その結果が、吾輩の場合だと大学受験に失敗して浪人しちゃった頃だからな。
そういう大きなしっぺ返しを食らったほうが話は早い。
人間失敗から学ぶ生き物だが、場合によると後遺症じゃすまないレベルになるのも怖い…。
けど、本人が選んだ道だからそれは自己責任だよね。
いつまでも甘い顔はこっちとしてもしてられなく、自力で気づかせるしかないよ。
遠くから触らないようにするのがちょうどいい。
やるべきことを何もしない人間は放っておけ
決して末っ子だけとは限らないが、末っ子は甘やかされやすい存在。
だから大人になったとき、吾輩の妹様みたいな感じに行きつく可能性が高いかな。
何もしないならそれで構わないけど、後悔したところで助けは出せないし出さない。
そんなもん、反感を買って痛い目を見ないと人間わからんからな。
だから家族でもそうじゃなくても、そういう人種は構っても無駄なだけ。
自分で気づかない限り、改善の余地は全くないから。
あまりにもひどい場合は突き放すことも検討したほうが良いかな。
安易に助けるとつけあがるからね(笑)
今回はここまで。
誰だってやりたいことだけしか手を付けたくないもの。
でもそれができるのは、その手前に相応の努力をした人間だけ。
我輩もまだまだ足らない部分だから、もっと頑張らないとね。
失敗してから気づくなんて、人間は愚かでもあり素晴らしい生き物…。