記事公開日:2020.2.3
最終更新日:2023.3.5
「KSCのM93Rで珍しい色のもの…?」
砂色ボディというだけで、ちょっと特別感のある色合い。
エアガンでも実銃でもそんなに数は多くないのよね。
今回はKSCが生み出した、多機能なハンドガンシリーズ。
M93Rのデザートスパルタンを紹介するよ。
おそらくだが、今のところ唯一フルオートができる砂色の拳銃かな?
そういうのを求めている人には、ぜひとも候補に加えてほしいなぁ。
安定のM93R デザートスパルタンさん
イタリアの銃器メーカーが生んだ傑作銃と言えば、M9だ。
少し銃器に詳しい人なら、知らない人はほとんどいない存在よな。
長年改修され続けて、現在も至るところで使われる。
まだまだゲーム・映像作品などで目にする機会も多いと思う。
で、このM9って、亜種がいくつかあって…。
この中の一つに、今回のM93Rという型番があるんだよ。
細かい話は省くけど、引き金引きっぱなしの連射が可能なハンドガンね。
実銃はもちろん、エアガンでもそのへんは全く同じ。
![](https://hiro-hydra.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
現在のところ、国内メーカーでラインナップしているのが東京マルイとKSC。
マルイは電動ハンドガンで、KSCがガスブロタイプを発売してるね。
当然ながら、色々な観点からKSC製のもののほうがリアルさは強い。
またKSC製の中でも、同じM93Rでもバリエーションがいくつかあるのよ。
本記事では最初から少しカスタムが施された、デザートスパルタンになるよ。
ちょっぴり廉価版という位置づけだが、完成度は相変わらず高い。
吾輩が調べた中では、デザートカラーのマシンピストルは多分こいつだけ。
唯一無二の特徴を備えてるかな?
砂漠・市街地でのサバゲーだったら、かなり映えそうなハンドガンだ。
レビュー開始 少しくすんだ黄土色が魅惑の拳銃
いつもだったらエアガンショップで買ってるんだけど…。
コイツの場合は、Amazonが一番お得だったのでそっちで購入したよ。
ただほとんどのケースだと、ちゃんとエアガンショップを使うほうが安心だ。
特に買い慣れていない人は、若干割高であってもそっちのほうがおすすめ。
いらんトラブルが減るからね。
パッケージなんだけど、深緑色に製品の名前のみのシンプルなもの。
KSCは同じシリーズ群だったら、パッケージはよく使いまわされる。
ふたを開けると本体やマガジン、その他付属品などなど。
型抜き発泡スチロールに入ってるけど、長さが合ってないでしょ?
まぁコスト削減のためだし、あんま気にならないけどね。
取り出して本体のみの全体像がコレ。
もうちょっと明るさ補正をかけたほうが良かったかな…。
ボディの8割はデザートカラーでの染め上げ。
残りは真っ黒のプラスチックという構成だ。
プラ以外の部分は、ABS樹脂でできているため質感はちょい軽め。
嬉しいことに、このデザートカラーは成形色なんだよね。
要はメッキコーティングじゃないので、削れても地肌の色が変わらない。
素材そのものがこの色だから、色が変わる心配がないのはすばらしい!
![](https://hiro-hydra.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
残弾を撃ちきると、スライドがこの位置で止まるホールドオープン。
比較的こじんまりした印象で、そんなに大きな感じはしないかな。
内部のバレルは黒で渋い。
ごらんのとおり、刻印類はほとんど入ってない。
あっても薄い彫りで、シリアルナンバーがあるだけのあっさりとしたもの。
アンダーレイルもなく、ここはかなりシンプルだよね。
それで、最初のほうで話したことを覚えてる?
このデザートスパルタンは、いわゆる廉価版という位置づけの製品ってところ。
KSCのM93Rは、通常の最高グレード品として”M93R-Ⅱ”というバージョンがある。
アレと比べると、このへんの部分に大きな違いがあるんだよ。
刻印類もそうなんだけど、一つめはバレルの先端形状が異なること。
火薬が炸裂した燃焼ガスの逃げ道として、上に穴が開いた形が本来の姿なんだけど…。
デザートスパルタンにはその穴が無く、ただの丸い円柱になってるのね。
だからと言ってエアガンだったら、何か性能に差が出るわけじゃない。
![](https://hiro-hydra.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
もう一つは空いた片方の手で抑えられる、フォアグリップが無いこと。
ハンドガンなのにフルオートができるので、連射するとかなり暴れる。
片手で制御するのが大変難しいので、両手で補助できるパーツがついてるのだ。
よくアサルトライフルに装備される、もう一つの持ち手部分みたいなもの。
写真のように、デザートスパルタンは思い切って省略されてるんだよな。
見た目は無いほうがスッキリするので、個人的にはこっちのほうが好み。
ただ連射で精密に狙うのは難しくなるよ。
最悪グリップを両手で持てば何とかなる。
このハンマー周辺は、今まで通りのM9とほとんど変わらない。
ちょっとだけ穴が開いたリング状で、外に飛び出すタイプだね。
まぁ見慣れた形だな。
セーフティレバーがコレ。
赤丸を隠すとロックがかかり、射撃ができなくなる。
片手で構えたときも、親指のみで操作が可能。
硬さも無くほどよいクリック感が気持ちいい。
M93Rの大きな特徴と言えば、何度も言ってる通りフルオートができること。
通常のハンドガンだと、引き金を一回引くと弾が一発出る。
というように、射撃には必ず引き金を引きなおさないといけない。
いわゆるセミオートだね。
ただしM93Rはセミに加え、フルオートと3点バーストを搭載してるのだ。
フルオートは引き金を引きっぱなしで、勝手に連射してくれるモード。
3点バーストは一回引き金を引くと、弾が3発続けて出るモード。
つまり3つの射撃方法が楽しめる、というわけだ。
廉価版扱いのデザートスパルタンも、この3モードはちゃんと標準で装備。
ちなみにKSC製のM93Rは、いくつかセミオートのみのモデルもある。
もし商品ページをのぞいたときは、よくよく注意して確認してくれな。
狙いを定めて撃とうとするときは、このサイトを頼りにしよう。
奥にあるのがフロントサイト、手前にあるのがリアサイトだ。
フロントは特に何もないが、リアは珍しいことにレッドドットが入る。
赤い点仕様なのはなかなか無いこと。
吾輩もこのモデルで初めて見たよ。
よくあるホワイトドットとはまた違う、視認性の良さを感じるねぇ!
お次はトリガー周辺だ。
トリガーの形は、やっぱりいつものM9と同じようなツメ状のもの。
可動範囲は写真の位置から、ボディギリギリまで下がるのでそれなり。
引くとカチンとした感触があるので、軽くて射撃はしやすいだろう。
トリガーガードはかなり横に広がり、指を入れるスペースが広い。
ただ個人的には、ちょっと大きすぎて野暮ったい印象を受けたかなぁ。
もうちょと狭めて、キュッとした感じのほうが好きだった。
まぁこれだけ広ければ、ほとんどの人はグローブを付けてても指は入るね。
それと写真右には黒く丸いボタンがある。
これはマグキャッチボタンで、押すとマガジンが外れるいつものアレだ。
位置に無理がなく、ここも親指のみでアクセス可能。
順当に使いやすい!
![](https://hiro-hydra.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
持ち手となるグリップ部分。
太くもなく細くもない、ちょうどいいサイズのグリップだ。
黒のプラスチックに、ちょっとした滑り止めのチェッカリング入り。
また下のほうに映る黒いリングは、ランヤードリングと呼ばれるもの。
ここにひもを通して、体のどこかに繋いでおけばすっぽ抜けることが無い。
マガジン形状の兼ね合いで、このリングは追加できたんだろうな。
多くのハンドガンだと、リングを付けた場合には自立しなくなるから。
んで写真をみると、マガジンの下部がグリップより突き出てるのがわかるよね。
M93Rはフルオートができるので、普通のハンドガンより装弾数が多くなりがち。
例えば一般的なものだと、BB弾が約25発前後が一度に入るんだけど…。
コイツだと平気で30発以上、ここにぶち込めるわけ。
仮に一発ずつ撃つとしても、明らかに継戦能力は高いのがよーくわかる。
大きなアドバンテージだ。
![](https://hiro-hydra.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ただここも個人的な好みを言えば、突き出るマガジンの見た目がちょっと嫌い。
グリップ内にすべて収まる、あの形こそ美しいハンドガンの見た目だと思うから。
飛び出るマガジンを見ると、なんか違う感じがすんだよな…。
最後はマガジンだけ映した写真。
本体に収まる部分は真っ黒で、突き出るところはサンドカラー。
刻印は何も入っておらず、これまたシンプルなつくりだよ。
さっき30発以上入ると伝えたが、メーカーの公称値は38発。
3点バーストなら13回は撃てるね。
まぁフルオートにしたら、30発なんて1秒くらいしか持たないけど(笑)
総評 廉価版と言いつつ全然そんな感じがしないモデル
改めてこの銃の特徴を振り返る。
先に良くないところからいくよ。
・個体差からか、カタカタ音がする
・フォアグリップが無い
・色ではない見た目の好みで受け付けない箇所がある
逆に良いところがコレ。
・ABS樹脂とはいえ質感はさすがのKSC
・リアサイトには珍しいレッドドット入り
・廉価版と言いつつ3つの射撃モード搭載
・セミオートに限れば普通のハンドガンより装弾数の多さを活かせる
・グリップの持ちやすさは従来のM9ゆずり
何度も言ってるけど、デザートスパルタンはちょっとした廉価版という位置づけ。
KSCのM93Rシリーズで、最高グレードのM93R-Ⅱと比較したらの話だけど。
だから省略された機能が一部ある…とはいえ、そこまで差が無いのが良い!
特に最初から3モードの射撃ができるってのは、だいぶ豪華だと思うんだよね。
これにより、閉所での戦闘力は明らかに普通のハンドガンより高い。
かなり小さいサブマシンガン的に使えるので、室内サバゲーだと強いかも?
サブウェポンとして使うにしても、ぶら下げやすいサイズだしね。
ハンドガンサイズでフルオート可能って、大きなメリットだから。
軽さと火力を備えた拳銃っていう、そんな立ち位置を確立してるよ。
![](https://hiro-hydra.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
じっくり見れば、細かいアラはあるものの…。
これだったらサバゲー運用も十分アリなモデルかな。
KSC製として考えてみても、ガンガン使うのは向いてるほうかも。
もちろん飾って楽しむのも、質感が良い感じに高いし。
もしサバゲーで使うなら、さっきも言ったように屋内が適任。
狭い場所でこそ、小さい銃から放たれる弾幕が強いのでね。
メインはサブマシンガン、セカンダリがコレだと撃ち負けにくいかな?(笑)
このサンドカラーも砂地はもちろん、市街戦でも目立ちにくいだろうし。
いくつか珍しい特徴を備えた、そんなマシンピストルの一角だ!
(エアガンレビューまとめページはこちら)