記事公開日:2019.1.20
最終更新日:2022.12.25
「どういう発想をしたらこうなるんだ(笑)」
変態度が高いエアガンを数多く出す、マルシンのHPを見ていて思ったこと。
この銃、何を考えたらこんな凹凸だらけの姿になったのか…。
そんなわけで、今回はアンリミテッドリボルバーを買ってきたよ。
間近で見ると、確かに作りこみはすごいけど謎が深まるエアガンだ。
マルシン+リボルバーなので、サバゲーに使える性能じゃないけど…。
あえてアクセサリをもりもりにする、魔改造リボルバーにできるかも?
アンリミテッドリボルバー こんな銃があっただろうか
マルシンは他社が出さない、ニッチなリボルバーをよく製品化する。
そして唯一無二の個性として、ライブカートリッジ式を採用してるんだよ。
簡単に言うと、エアガンでも実銃と同じ装填動作ができるというもの。
リボルバー好きには非常にたまらん仕様だよね!
もちろん今回のアンリミテッドリボルバーも同じ。
リアルな弾込めを味わえるのは、とてもマニアには嬉しい。
全くサバゲー向きではないモデルだが、いじって楽しめるのはなかなかよき。

ただその外観はある意味異様。
リボルバーの中で、ここまで20mmレイルを盛った銃があっただろうか。
本来ならば、銃身が丸いものが多いリボルバーだがこいつは違う。
レイルが多い=ライトもスコープも無駄につけ放題ということだ。
各種アクセサリがあれば、ゴテゴテにしたリボルバーの爆誕。
バカみたいな考えかもしれないが、そこには果てしないロマンが広がるのだ。
実用性は本当にありません。
レビュー開始 異質すぎるこの姿が素晴らしい
買ったときそのままの箱。
つーかただの段ボールに、シールをちょっと張り付けただけ。
手抜き非常にシンプルなパッケージだね。
ちなみに同社製のコンストリクターも、ほとんど変わらない。
商品が違うので、当然シール部分だけは違う…。
多分だが、マルシンのリボルバーはほぼこんなパッケージだと思う。
コスト削減になってると思うが、肝心の値段が高いからなぁ~…。
せっかくならもうちょい華が欲しい。
ふたを開けると、ビニールに包まれた本体とパーツ。
あとは少量のBB弾に六角レンチが付属してるね。
ちなみに同じ穴をあけた段ボールを重ねているような固定方法。
そのまま箱から取り出したときの全体像。
グリップは黒のプラスチック。
銀色の大部分はABS樹脂で、20mmレイルのみ金属製。
デフォルトの状態では、アンダーレイルが外されてるよ。
取り付けには六角レンチが必要なため、箱に入ってるやつを使おう。
今回のレビュー記事では、めんどくさいから取り付けてない状態で説明するぜ。
いちおう刻印は彫られているが、架空銃なのでリアルさとかそういうのは無い。
左側面にはモデルの英語表記。
リボルバーの部分は略称になってるね。
グリップ近くには、馬の形のロゴが入る。
このモデルのベースとなったのが、コルト社のコルトアナコンダというやつ。
そういった関係があるので入れられてるんだね。
右側面には見づらくなってるけど、うっすい刻印が打たれてる。
製造元のマルシン製を表しており、かなり目立ちにくい見た目だね。
社名の刻印が苦手な人にとっては、この薄さが好印象に映るかも?
ここでこのモデル最大の特徴を見ようか。
銃身を挟むように取り付けられた、かなり長い20mmレイルだ。
写真は上側を撮ってるけど、下側も全く同じパーツが付けられる。
くぼみは驚きの13スロット分。
これだけ確保されているので、アクセサリの取り付け位置はめっちゃ選べるね!
例えばピストル用スコープを付けたいときに、微妙な位置調整も十分できる。
下手すりゃここだけ、アサルトライフル並みくらいの長さがあるかも?
ちなみにこのレイルだけ、がっつり金属製なのよ。
めちゃくちゃ頑強な分、かなり重たいパーツに仕上がってる。
よってこれを2本付けるだけで、銃全体の重量がめっちゃ増えます。
つまり重さで確実に取り回しは悪くなる。

ちなみにデフォルトの状態で狙おうとすると、こんな見え方になるよ。
20mmレイルががっつりついてる分、非常に見えづらいようになってる。
リアサイトは黒パーツであるものの、フロントサイトは一切なし。
まぁレイルとサイトは共存しにくいので、そこはしょうがないのかな。
というより、この銃で狙って打とうとするのが間違い。
もし精密射撃をしたいなら、別途ピストル用スコープを用意してくれ。
ネットで探せば等倍のサイトとかあるだろうから、お好みのものをどうぞ。
吾輩はその手のアクセサリを持ってないから、いつか付けてみてえな…。
ハンマーまわり。
このへんはベースのコルトアナコンダと全く同じ。
銀染めされたよくある形状のもの。
ハンマーを引くとこの位置まで下がる。
射撃前に引いておけば、シングルアクションになり撃ちやすくなるよ。
その分連射ができなくなるけどね。
つぶれたハートマークに見える、だ円形のトリガーガード。
そしてその中には、さきっちょが三日月形で根元が太いトリガー。
可動範囲は大きめで、しっかり本体そばまでトリガーは引けるよ。
ただ固定ガスガン+マルシン製ということで、かなりトリガーは硬い。
同時に買ったコンストリクターに比べれば、少しマシではあるものの…。
ハッキリ言って連射とかはほぼ不可能なくらい硬い。
もうこれは宿命なんだろうな…。
もちろん吾輩は、ここも織り込み済みで購入したけどね。
銃の裏側はどこまで処理が丁寧か、きっちり見分けられる。
さすがにいい値段するだけあって、パーティングラインは特に見当たらなかったよ。
更に我輩が映りこんでしまうくらい、かなり銀メッキがきれいなのも〇。
持ち手となるグリップ。
真っ黒のプラスチック製。
コルト社のロゴ入りメダリオンがある以外は、あまり飾りっ気がないね。
マルシン製のリボルバーと言えば、全モデル共通の仕様がある。
性能を犠牲にしてリアルな装填動作を楽しめる、Xカートリッジだよね。
薬きょうを模したカートリッジにBB弾を詰め、本体に装填するアレだよ。
まず上の写真中央に映る、ボコっと盛り上がったパーツがあるでしょ?
シリンダーと呼ばれるパーツで、いわゆるマガジンに相当する部分だね。
これが無いとリボルバーとは言わん。
シリンダーの右にあるロックを外せば、手前に引っ張ってこれる。
そして本来なら、左に伸びる棒=エジェクターロッドを推して排莢するんだよ。
実銃だと射撃すると、薬きょうが熱膨張をしてシリンダーに張り付いちゃうの。
この時にロッドの先端を叩いてあげると、衝撃で薬きょうが外れるって寸法。
まぁエアガンだと関係ないから、ただのお飾りだけど押すとちゃんと動くぜ。
まさにこの状態でロッドの先っぽをハンマーでたたく。
それで薬きょうが取れるのね。
やっぱ全部詰まってると、なかなかに迫力があるなぁ…。
ちなみにロッドを押せるだけ押すと、少し薬きょう全体が下がるね。
可動範囲はちょっとだけなので、無理な力は加えないように。
グリップ側からシリンダー内部を見ると、6つの金色の尻薬きょうが見えるね。
エアガンなので、薬きょう自体は貫通した空洞上になってるよ。
こっちはエジェクターロッドで押し込んだ後のグリップ側写真。
薬きょうの色は真鍮色で、非常に実物っぽい雰囲気がたまらねぇな!
さらに薬きょうを全て引き抜いた後のシリンダー内部。
実銃だと一つ一つ独立した部屋になってるが、エアガンだと吹き抜けになってるね。
もちろん理由があって、銃刀法に抵触しないためだとかなんとか。
とうぜんエアガンだと薬きょうは熱膨張しないので、ぴったりスルスルッと入るよ。
最後にXカートリッジの全体像がコレ。
ボディは真鍮色で、弾頭は銀色という輝きの配色。
新品の薬きょうみたいなきらびやかさだね!
弾頭にBB弾を一発ずつ込めてから、シリンダーに装填。
最後に本体へ戻してから、ようやく射撃が可能となる寸法だよ。
見た目通り、一回のリロードで6発分撃てますな。
総評 実用性は0だがロマンがあふれるリボルバーの一つ
ではではまとめに入ろうか。
まずこのモデルの欠点から確認するよ。
・トリガーは相変わらず硬いから射撃が大変
・射撃性能は全く期待できない
・標準のサイトが役に立たない見づらさ
・たった6発しか撃てないので継戦能力はない
・値段が高い
・入手しにくい
そして良いなと思うところがここ。
・リアルな装填動作を楽しめるXカートリッジ
・
・個人差にもよるが刻印が悪目立ちしてない
全体を通してみると、欠点の多くはマルシン製エアガンの共通事項だ。
トリガーの硬さや値段が高価なのは、なにもこのモデルに限った話じゃない。
まぁマルシンのリボルバーを買う人なら、ここらあたりは了承済みだろうな。
良い点については、基本的に見た目や雰囲気に重点が置かれているところが大きい。
メッキは金属パーツだとムラこそあるものの、樹脂のところはめちゃんこ美しい。
欲を言えば金属のとこも同レベルで塗装してほしかったが、いいんじゃないかな。
Xカートリッジによる弾込めの楽しさは、リボルバーならではの醍醐味。
更にたくさんの20mmレイルは、色々と魔改造がはかどる気がする(笑)
スコープとフラッシュライトを同時に付けたり、なんて芸当もできちゃう。

総じて言えるのは、やっぱりこのモデルの実用性自体ははっきり言って0。
ただしその分、触って楽しめるギミックが多いのでかなり面白いモデルではある。
まさしくニッチなエアガンマニア向けの銃と言えるでしょう。
初心者には全くおすすめできんが、変態ピストルが欲しい同士なら(笑)
※2022.12月時点での在庫状況 やっぱ無えじゃねえか
マルシンにはつきものの問題。
とにかくチャンスを逃すと、再販までがかなり長い。
現時点でざっくり調べたけど、やはりどこもかしこもほぼ在庫が無いかな。
代替えモデルとして、グリップが変わったHOGUEタイプなるものもあるが…。
こっちも在庫がほとんどない上に、あっても値段が更に高いという。
今のところ本モデルが再版するという情報もないし、どうしようもねえな!
マルシンにはもうちょい供給体制を何とかしてほしい…。
(エアガンレビューまとめ記事はこちら)