サイト内検索はTOP左上 お問い合わせは右上のメニューからどうぞ 2022年11月より運営主が新しい職場で働き始めるためバタバタしてます

マルイのライトニングホークレビュー 限定品なのにいろいろ残念な銃だった

記事公開日:2019.7.18
最終更新日:2023.1.21

 

「ここまで巨大なハンドガンはロマンしかない…!」

2019年に発表された、東京マルイの限定モデル。

おなじみ、バイオハザードシリーズからヤツがやってきた。

 

今回はタイトルの通り、”ライトニングホーク”をレビューするよ。

大きさ・重さ・ロマンに極振りした、すさまじいフォルムを持つこの銃。

見た目からしてかなりピーキーな限定品でございます。

ただ先に言っちゃうと、色々と不満が残る結果になってしまった…。

まぁ良いところもあるんだけど、ところどころツメが甘いかなぁ。

 

ライトニングホーク ぶっ飛んだコンセプトのモデル

国内のエアガンメーカー最大手である東京マルイ。

ここは長い間、ゲームメーカーのカプコンとコラボを続けてきた。

エアガン愛好家なら知ってる人も多い、サムライエッジシリーズだね。

あれ、何年くらいずっと続けてるんだろう…。

ヴィーゼ
たぶん20年くらいはやってるんじゃない?

 

通年販売モデルと限定モデルを、その時々に合わせて発売している。

この後出てくるライトニングホークは、2019年の限定モデルだ。

そんなわけで非常に豪華な製品となってるよ。

 

さてこのライトニングホークだが、非常に尖った見た目がポイント。

マルイ製なので射撃性能は安定しているが、全くサバゲーに向かないという(笑)

まぁファンアイテムの一種なので、手に入れたら部屋で飾ってあげてな!

 

レビュー開始 やっぱり作りこみは外から違う

さっそく外箱からお見せしよう。

ダンボール色を基調とした、かなり巨大な紙製の箱だよ。

中央に鷹のマーク、製品名がプリント。

ぐるっとほかのロゴや、購入時のレシートなどが貼られた印刷が見えるね。

右のレシートは現実のレシートじゃなく、ゲーム中で発行されたものだな。

本モデルはカスタム品なので、右下に書かれた通り”prototype”という扱いになってるよ。

 

外箱を開けると、これまたデカい木箱が入っている。

ハイエンド製品によくある、二重の箱で梱包された感じかな。

こちらはゲーム中で見かける木箱をイメージしたデザイン。

本物の木でつくられた、重くて重厚なパッケージってところ。

 

ちなみに表面に書かれた文字たちは、全て焼き印で入れられたものだそう。

さすが、超豪華モデルだけあって外箱から気合がいつもより全然違うね。

 

さらにふたを開けると、ここで銃の本体にようやくたどり着く。

ハンドガンケースでよく使われる、凹凸のついた黒スポンジで敷き詰められたもの。

そこに本体や付属品が収められており、上からビニールを被せて保護されてるよ。

 

中身は本体、替えのスライド、マガジン、少量のBB弾だね。

あと各種取扱説明書が一緒に入ってるよ。

 

これが本モデル専用の取扱説明書。

説明だけでなく、簡単な資料設定集も兼ねたやつ。

正直に白状すると、吾輩はバイオハザードRe:2をやってないからさ(笑)

まったくゲームには詳しくないけど、銃が開発された背景とか載ってるよ。

 

左にある紙の箱は、現実の弾薬だと使われる.50AE弾を収納するポケット。

いわゆる予備弾薬用の箱ってところか。

 

 

これが本体だけの外観。

見てわかる通り、とんでもなくデカく銃身が長い。

ベースモデルはかの有名な特大ハンドガンである、イスラエルのデザートイーグル。

あれですら銃身は6インチ=約15.2cmもある、大きな銃だけど…。

こっちは10インチ=約25.4cmとかいう、超ロングタイプだ。

 

ちなみにマルイのデザートイーグルも、通常販売モデルは3種類あってね。

6インチのブラック、シルバー、10インチのブラックがあるよ。

吾輩が当ブログで一番最初にレビューしたのは、シルバーの6インチかな。

アナゴン
これホントにハンドガンなの?

と言いたくなるような見た目だね(笑)。

 

 

残弾が無くなると、スライドがこの位置で止まるホールドオープン。

デザートイーグル系列は、スライドが全て後退するわけじゃない。

ごらんのとおり、さらに見た目がでかくなってもはや何が何だか…。

いやこんなので撃たれたら、拳銃でも人体はこっぱみじんやな…。

 

 

つぎは刻印だ。

黒い部分に彫られているので、若干文字が見づらくてごめんね。

もうちょっと明るさ補正をかけておけばよかったかも。

 

まずスライド左側面には、上の写真のような文字が入る。

左上はライトニングホークのロゴ、中央にはデザートイーグル共通の英文。

ここは比較的小さく、あまり目立つような感じじゃないな。

 

右側面には別の英文の刻印。

こっちも通常のデザートイーグルと大きな変化はない。

 

あと銃の天井部分には、刻印じゃなく印刷された文字も入る。

試作品をあらわすヤツだね。

 

刻印については、限定モデルの割にはかなり控えめな印象。

架空銃だし、もうちょい色々彫られてても良かったかなぁと思う。

吾輩の単なる好みなんだけどさ。

 

 

銃の先っぽ。

一番オーソドックスな、バレルが少し飛び出るタイプ…ではない。

少しだけ延長されたパーツが飛び出てるね。

これはコンペンセイターと呼ばれるもので、上部に穴があるのがポイント。

 

実銃だと弾に火薬を使う関係上、燃焼した時のガスが放出される。

弾と一緒に銃口からガスが出るのだが、とても爆発力が高いのね。

だから閃光や音がかなり大きく出るため、色々不都合なのよ。

それを解消するために、ガスの逃げ道を上に増やして軽減するものがコレ。

 

まぁエアガンも動力にガスを使うが、火薬じゃなく低圧のガスだ。

とうぜん、火薬のガスとは比べ物にならないくらい弱い。

だからこのパーツも単なるお飾りなんだけど、かっこいいよなぁ…。

 

 

次にスライド下部と上部に設置された、20mmのレイルたち。

下側は5スロット分あり、ここにフラッシュライトなどを装備するのもいいね。

 

上側にはさらに長い20mmレイルが設けられてるよ。

こっちは スロットもあり、長めのピストルスコープとかもイケる。

あえて取り付けてみるのもありか…と思いきや。

なぜか取説には、なるべくアクセサリはつけないでほしいとの注意が。

いわく、樹脂製なので強度に不安があるとのこと。

 

ただマルイのハンドガンは他のモデルも、ボディが樹脂製のものばかり。

一部には同じくレイルが設けられているが、つけるなという話は聞いたことが無い。

おそらくなんだけど、デザートイーグルはもともとブローバックが強めなモデルだ。

そのぶん、樹脂にかかる負荷が大きめだから注意書きがついてるのかなと思う。

 

ただアクセサリを装備して飾るだけなら、全く問題はないでしょう。

あくまでサバゲー運用をするときに気をつけろってことじゃないか?

 

 

スライド後方を見ると、ハンマーやセーフティレバーがあるよ。

セーフティは下げているとロックがかかり、上げると解除される。

カチッとした感触があり、操作感はしっかり指に伝わるかな。

スライドには縦のみぞが入り、これが滑り止めの役割を果たす。

初弾の装填、ホールドオープンの解除時に役立つぜ。

 

 

ハンマーはシルバーで染められており、形は通常のデザートイーグルと同様。

穴が開いてないタイプだね。

またグリップとハンマーの境目には、大きく盛り上がるガード付き。

ココの形は、アメリカの傑作銃であるM1911A1と似てるかも?

 

リアサイトから狙いをつけようとすると、こんな感じに見える。

特にホワイトドットとかは入っておらず、狙いが付けやすいわけではない。

というよりスライドが長いので、距離が大分離れてるんよな。

 

ちなみにリアサイトの形状だが、ここは普通のデザートイーグルとちょっと違う。

写真だと空白部分が逆Tの字になっているが、あっちでは凹の形状になっているよ。

この形は珍しいし、あまり見たことがないな。

 

 

トリガーに目を移そう。

こちらは普通のデザートイーグルと同じ、角ばった形のトリガーガード。

そしてゆるやかなカーブのトリガーだ。

可動範囲は狭く、クリック感ありなので撃ったかどうかがわかりやすい。

連射するのも苦じゃなく、ここはクセが無くていいよね!

 

トリガーのすぐそばには、銀色に輝く小さなマグキャッチボタン。

ここも構えたまま親指で押せる位置にあるので、操作感は良好だ。

 

 

銃の裏側に出やすいパーティングライン。

普段のマルイだと、最近は薄くなってきたとはいえ線が残ることは多い。

処理にもコストがかかるから、普及価格路線で行くと手が回らないんだけどね。

 

ただこのライトニングホーク、非常に高価なのでここの処理も丁寧だ。

写真を見てもパーティングラインは残っているようには見えない。

素晴らしい!!

 

 

もっと本体の下へ目を動かすと、実際に手で握るグリップへ到着する。

木目模様がほどこされたプラスチック+ラバーの二段構え。

木の見た目がいい味出してるなぁ。

 

見た目は良いんだけど、マイナスポイントが2つある。

1つはデザートイーグル共通の問題で、グリップが太くて握りづらい。

しっかり握りこむのはサイズ的に難しいので、フィット感が少ないのよ。

加えて2つめは個体差だろうけど、グリップがギシギシ言うてる。

これが安っぽさを生んでしまい、せっかくの限定品が台無しだわ…。

何かの間違いかと思ったけど、マジで萎えるなんてもんじゃないよ。

マルイさん頼むよホントに…。

 

 

最後はマガジン。

クロームステンレスモデルと全く同じものが付属。

まばゆいシルバーが冷たい輝きを放ち、かっこいいな。

 

 

スライドは6インチタイプに換装が可能

実はこのモデル、スライドの長さを入れ替えることができる。

パッケージの中に銀色のスライドが入ってたけど、覚えてるかな?

あっちに交換すると、見た目が短くシルバー色が強くなるよ。

この6インチの姿こそ、もっともよく見るデザートイーグルの形じゃなかろうか。

20mmレイルは無くなるものの、ホルスターなどに収めやすくなるわな。

 

ちなみにスライドを交換すると、フロント・リアサイトの形も変わる。

リアはよく見る形で、奥のフロントサイトはボケているが蓄光タイプなんだよね。

暗いところだと緑色に光るので、多少野戦に役立つかも?

 

せっかくなので、6インチと10インチの違いを並べてみるか。

写真を見た通り、サイズ感に相当な差が出てるのがわかるはず。

ロマンをとるか、取り回しやすさをとるかはあなた次第。

そもそもデザートイーグルの時点で取り回しにくいんだが。

 

ついでに両方シルバーのスライドを装備して並べるとこんなん。

やっぱりあのスライドを変えると、受ける印象はガラッと変わるな。

ていうか6インチも十分でけえよ。

 

総評 確かにすごいがコスパはイマイチ

よし、まとめに入ろうか。

先に悪いところから確認しよう。

・重くデカく長いので携行性は全く無い
・20mmレイル使用は非推奨
・相変わらずグリップが太すぎる
・グリップのギシギシ音は最悪
・豪華ではあるが定価が高すぎる

 

次はいいところ。

・巨大な拳銃は厨二心をくすぐる
・パーティングラインが無く銀メッキがキレイ
・(一応)拡張性がかなり高い
・トリガーのクリック感は良好

 

正直な感想を言うと、ある意味すごい製品ではある。

ただし限定品という枠組みで考えると、ちょっと不満が残る出来かな。

特にゲームの熱狂的なファンでなければ、手を出す必要性は薄い。

 

まずツッコミたいところが3か所あるよ。

1つ目は20mmレイルを使うのが、公式ですらお勧めしていないところ。

いやゲームの姿を再現してるのはわかるんだけど、すげえ蛇足に感じるのよな。

じゃあなんでつけたんだよ、って感じ。

 

2つ目は最も残念に思った部分。

グリップのギシギシ音がひどすぎて、めちゃくちゃ萎えちゃった我輩。

後述する値段のことも考えると、マジで勘弁してほしいと思ったよ。

だって握った瞬間嫌な音が鳴るんだもん。

マルイ製なのに、検品がちゃんとできてなかったのかと疑うレベル。

まぁ実際の射撃には影響ないんだけどさ…。

クタちゃん
いくつもマルイ製品買ったのに、ギシギシ音はコイツだけクテャ…。

 

そして最後の3つ目は驚愕の値段。

本体はもとより、パッケージも過去類を見ないほど豪華だったよね。

そのぶん、どこよりもコストがかかっているのでかなり高価なのだ。

公式によると、なんと42,800円(税別)という。

吾輩が買ったときは、ガンショップで税込み約4万円くらいだったかな…。

 

当然マルイ製のガスブロハンドガンでは、2023年現在で最も単価が高い。

というかこの資金があれば、値段が抑えめな次世代電動ガンの新品行けちゃうよね。

うん、なんというかなぁ。

ダッフィー
思ったよりもがっかりポイントが多い感じか…。

 

もちろん良いところもあるんだけど、ちょっとデメリットが目立ちすぎる結果に。

性能は問題ないが、見た目的にサバゲーでもかなり使いづらいのは予想できる。

一応限定品なので、貴重なものではあるからね。

ファンアイテムの一種として、手に入れた人は自宅で飾っておくのがベスト。

ちょっと残念ではあるが、値段に見合う満足感は得られなかったのがね。

モノ自体は水準が高いのは確かにそうなんだけど。

 

2023年1月の流通状況 さすがに定価はではもう無い

実はこのライトニングホーク、体感なんだけど割と売れ残ってたんだよな。

普通限定品って、予約争奪戦になるレベルなので売り切れが早いんだよ。

ただ発売当時に限って言えば、数か月間は普通にガンショップで買えたのよね。

もちろん定価で。

おそらく思ったほど人気が出なかったタイプなんだろう。

 

さすがに今から換算すると、もう4年前の限定品なので売ってない。

中古品あるいは新品でも転売価格になってるね。

あまり買うのも現実的ではないので、この記事で雰囲気だけでも味わってもらえれば。

割と酷評しといてなんだけど。

 

(エアガンレビューまとめページはこちら)