記事公開日:2021年2月23日
最終更新日:2025年11月13日
自分好みの満足なスペックで自作PC(あるいはBTOの注文)を組んでるとき、ケースのベイにぽつんと空いた穴を見て「光学ドライブあったほうがいいかな」って悩んだことない?
吾輩も最初に自作するとき、使いたいPCケースに内蔵できるスペースがあるモノを買ったので、ドライブを入れようと思えば入れられたんだよね。結局そんなことはしなかった。
今回はまさに内蔵光学ドライブの必要性について、自身の考えを紹介したい。結論は「現代の自作PCに光学ドライブを内蔵しなくていい」よ。むしろ入れちゃいけない。
必要性が余りにも薄すぎるし、貴重なケース内スペースを侵食しなくていい。と同時にエアフロー(冷却)をわざわざ犠牲にする意味もないのがポイントだ。
外付けでOK。
PCに内蔵光学ドライブはいらない
光学ドライブ(DVD/Blu-ray)はかつて吾輩もたびたび使う、なんだかんだ必要なアイテムの一つだった。有料PCソフトのインストール、あるいはゲームとか。
特に大学時代にちょっとハマってた、弾幕STGの「東方Project」の原作をプレイするにあたって、地味に使ってたんだよね。当時(2010年代中盤)はようやってた。
↓はそのとき使っていた、DELL製の無駄にデカいノートPC。これもしっかり光学ドライブ内蔵で、持ち運び用ではなく据え置きサイズのパソコンだったよ。

がしかし、今はDVD等のディスクメディアが活躍する機会はかなり減った。どちらかと言うと、ダウンロードやUSBメモリ、クラウドサービスなどが主力の時代。
どんどんディスクメディアに触れる機会が吾輩自身もさっぱり減り、あってもコンシューマーゲーム機くらい。特にプレステ系か。それも全然プレイしていない。
そんな中、PCそのものに目を向けてもデスクトップ&ノート問わず、光学ドライブの肩身はどんどん狭くなっているのが実情なのだ。

デスクトップの自作PCに限って言えば、内蔵する場合ある程度のスペースが必要になる。とすると、ほとんど使う機会も無いのに拡張性や冷却での不利が目立つよ。
ケース内のエアフロー(風の流れ)を乱す要因にもなり得るし、見た目の無駄(フロントのスペースが埋まる)にもなるから、吾輩としては「原則光学ドライブ内蔵は不要」が妥当だと言いたい。
こんなん外付けでええやん。
もうディスクの時代じゃない
シンプルな事実をもう一度お伝えすると、今の時代は円盤メディアの需要自体がかなり減った。曲・映像はほぼダウンロード、あるいはストリーミング形式で楽しめるし。
ゲームもパッケージ版と同時に、ダウンロード版も発売される。ハッキリ言うと、特にDVD・CD・BDと言う形式をとる必要が無いんだよ。妙なこだわりさえなければ。

特にダウンロードタイプは、ネットさえつながってればいつでも購入可能で、読み取り用の光学ドライブは一切要らない。インストールの時間も、別に両者どっちが速いとかあんまりないしね。
駆動部分が無いので故障する確率も減るし、モノを借りるか買いにお店へ行ったり、わざわざ取り寄せたりなんて手間も不要。後はモノが手元に残るか残らないかの違いだけ。
色々冷静に考えてみると、搭載するだけで起こるデメリットが結構多いんだよ。とりあえずパッと思いつくだけでも、普通に複数出てくる始末なので手に負えない。
・ケース中のスペースを余分に取る
・稼働パーツなのでその分故障率が上がる
・長期間動かさないと物理的にトレイが固まる
・ディスクを入れて読み込む時の音がうるさい
1年に一度使うかどうかに備え、上のデメリットetcを無視できるか?。正直なところ、ここまで不利が目立つと入れる価値を見出しにくいんだよな。使用頻度は人によって変わるだろうが、大抵はほとんど使わないと思う。

とにかく邪魔の一言に尽きる
まずデスクトップに光学ドライブを仮に内蔵するとしたら、5.25インチのドライブベイが必須。この写真をちょっと見てほしい。

ケース左上の角にあるのが、該当のベイなんだけど見た目だけでもそこそこスペースをとってるのが分かるよね。一番大きなスペースの6/1ほど占有しちゃう。
普段使わないものにこれだけの空間を割くのは非常にもったいないし、ぶっちゃけ邪魔なだけ。ここ数年間でDVDを使った回数は後で説明するけど、正直一年に一回あるかどうか。いらないから取っ払いましょう。

ご覧の通り、右上のドライブベイスペースがまるまる無くなり、かなりスッキリした印象に早変わり。これだけで空間の余裕&ケースファンを2基増設可能という感じ。
もちろん使うPCケースによるけど、中身がスッキリしているとたまに行う掃除のメンテナンス作業も広く使えるので、すごく楽ちん。
実際に使った記憶が超少ない
さてここで、このPCを組んでから現在に至るまでにDVDを使った回数がどれだけあったかの記憶を遡る。んーと、さっきも言った通り一年に一回あったかどうかっていうレベル。
特にPCソフトをインストールするためだけに使ってたんだけど、それもほんとにごく少数のみ。全部身内から外付けのDVDドライブを借りて対処できたので、それでいい。
まず一つ目は写真が無いんだけど、古いバージョンのMicrosoft Office系。たまたま自宅にインストール用のディスクが転がっていたので、WordとExcelのみ利用している。
ただこれも正直Googleのオンラインで使えるドキュメント&スプレッドシートで十分だから、本当はこれも必要ない。次のPCにはインストールしない可能性が高いかな。

次はデジタルイラスト御用達の有料ソフトであるコイツ。CLIP STUDIO PAINT PROなんだけど、しっかりした本形式の取説が欲しかったのでDVD版をチョイスしたんだった。

これは確かにDVDなのでドライブが必要だったんだけど、最初の一回さえインストールしちゃえば後は不要。そのためだけに外付けのドライブを借りて対応ができたしね。
このソフトもダウンロード版があるので、公式の取説が不要なら絶対そっちのほうがいい。化粧箱も場所をとらないし、アカウントさえあれば他のPCでも使えるから。
あれ?、自分の記憶を辿るとマジでこの数年間、この2回くらいしかディスクメディアをパソコン用に使った記憶が無いぞ?

一応PC以外にDVDを使う用途も別にちらほらあったんだが、それは中身の映像を見るためだけ。ならばPCデスクに常駐しているPS4で十分すぎる。やはりPC本体には内蔵は不要。
まとめてもやっぱりいらない
さて最後に、振り返りとしてもう一度言うけど自作PCには内蔵光学ドライブなんていらんいらん。そんなもの投げ捨ててしまえ。どうせほぼ使わんから。
現代のデータ配布形態はダウンロードやストリーミング中心で光学ディスクメディアの必要性が低い。ケース設計・冷却を優先するとベイはコストでしかない。必要なら外付けで十分対応可能が主な点。
無いほうが気持ちいいよ。

今回はここまで。だから自作PCを組む際は最初から「光学ドライブは無し」で、計画して問題ないことが多い。本当に必要な時に備えて、別で安い奴を買っておけば十分すぎる。