サイト内検索はTOP左上 お問い合わせは右上のメニューからどうぞ 2022年11月より運営主が新しい職場で働き始めるためバタバタしてます

XP-PEN Innovator16レビュー 羽のごとく軽く薄い液タブ:[マジです]

「XP-PENの高スペック液タブが我が家にやってきた」

液タブといえばPCでのお絵描き用品。

液晶画面にペンを走らせて、デジタルで描くアレのこと。

 

吾輩お絵描きに最近興味があって、しばらく買うか悩んでたのよ。

ようやくこの前、踏ん切りがついたのでXP-PENのInnovator16を手に入れた。

そこで今回はお絵描き素人による、こいつのレビューをお送りするぜ。

これはお絵描きが楽しくなる素晴らしいタブレットですわ…。

 

XP-PENの高性能液タブ Innovator16ちゃん降臨

お絵描きはやり方を分けると大きく2つに。

紙と画材を使った、昔から今もずっと続くアナログ手法。

誰しも色鉛筆やクレヨンで、紙に絵を描いたことがあるはず。

そしてもう一方は、電子機器を使うデジタルお絵描き。

こっちは機械の画面に、機械のペンで描き込むやり方だね。

 

吾輩正直絵心が全くない人間で、学生のころ美術が大嫌いだったのよ。

それでずっと今まで来たんだけど、最近絵になぜか興味が出てきた。

まぁ絵というか、よくある”イラスト自作をしてみたい”ってことなんだけど。

今の時代ならものがかさばりづらい、デジタルのやり方で作れるのがうれしい。

せっかくPCも自分で組み立てたし、その用途をもっと広げたい。

 

そんなわけで、ここ数ヶ月イラスト練習・作成に使えるデバイスを探してたんだよ。

悩みに悩んで、ずっと気になってた液タブのこのモデル。

XP-PEN製のInnovator16ちゃんが、我が痛部屋にやってきました。

今回はこれを使った感じどうなのかっていうのをレビューしていくよ。

それなりに値が張るけど、使い心地はかなり高め。

見た目もスタイリッシュで、薄くて軽いうえに性能も書き心地も十分。

完全素人だけど、ほぼ不満も感じずこれ買ってよかったわ!

 

今回は15周年記念セットを使う

XP-PENはもともと2005年に、日本で生まれたタブレットメーカー。

現在は中国のUGEEという同業メーカーの傘下にある。

そのため、いわゆる”中華液タブ”に分類されるのね。

ちなみに日本では、国内メーカー最大手のWacomの次にシェアを取ってるよ。

圧倒的にWacomが強いが、XP-PENも徐々に使用者が増えているみたい。

 

現在XP-PENのタブレットには、いくつかのモデルで15周年記念セットがある。

このInnovator16にもそれがあり、せっかくなのでセットを手に入れたよ。

専用パッケージと、各種アメニティがおまけでもらえるのでお得。

値段も通常版と変わらないし、もし買うならそっちがお勧め。

(場合によってはセールでこっちのほうが安いことあるので、公式ストアを見てね。)

 

ほんじゃあさっそく、パッケージの外観から見るよ。

15周年記念セットは水色をベースに、華やかな装いをしているね。

設立から15年という節目に、大きく今後を飛躍する意思が感じられる箱ですわ。

箱のサイズは予想より一回り大きい。

そのため、箱を補完したい場合は十分なスペースを確保したいところ。

 

裏面にはInnovator16の詳細スペックが。

ざっくりしたタブレットの性能は以下の通り

・解像度は1920×1080でフルHDにあたる
・画面は15.6インチ(液タブとしては真ん中くらいの大きさ)
・色域はsRGB125% AdobeRGB92% NTSC88%で比較的広め
・最大表示色は1,670万色でフルカラー相当
・筆圧感知レベルは8,192段階で十分
・バッテリーフリータイプのペンで60°までの傾きを検知

とこんな感じ。

また細かいことは、この先で少しずつ話していくよ。

 

箱を開けると一番上のトレイには、ビニールに包まれたタブレット本体。

使う前の注意書きが書いてあるので、見落とさないようにね。

もうこの時点でかっこよすぎて、ビクンビクンと失神しそうだわ。

 

タブレットが乗っかるトレイをどけると、各種付属品が収まってるよ。

これは次の項で細かく見ていこう。

箱の中に入っているのはここまで。

 

必需品とおまけの付属品が嬉しい

まずタブレット本体以外から見るよ。

これが無いと液タブの意味が無い、映像と電力を供給する3in1ケーブル。

片方は液タブにつなげる端子で、もう片方は3本に分かれている。

分かれているほうはPCにつなぐ用で、HDMI・USB@2を装備。

USBについては、赤色のほうが電源供給用でコンセントいらず。

これはありがたい!

 

こっちはコンセントにつなげるアダプタとケーブル。

アダプタは日本用と海外用で分かれており、使う場所を選びにくい。

ちなみにPCからの電源供給で足りない場合、赤USBにアダプタを付ける。

そのあとコンセントに刺せば、より安定して電力が液タブに供給されるぞ。

吾輩は普通にデスクトップへ接続したら、問題なく映るので出番は無し。

 

次も絶対に必要なスタイラスペンとペンホルダー。

ホルダーは真っ黒の円筒で、頭がキャップ。

外せば中からペンと、キャップ裏側には替え芯が8本。

ペンはメーカーロゴ入りで、ブラックのバッテリーフリータイプ。

触った感じはとにかく恐ろしく軽い。

明らかに巣の状態の、Apple Pencilより断然軽いし持ちやすい。

さすがと言わざるを得ないな。

 

ちなみにApple Pencilと比べるとこんなもん。

若干アップルのほうが長いかな。

 

付属のタブレットスタンド。

真っ黒でザラザラした質感のプラ製。

これもタブ本体と同じく、かなり軽くて薄いかな。

ただスタンドとしての性能はあまり良くなく、立てるか寝かせるか。

そして強度もほんのちょっと不安が残るかも?

ただ思い切り上から押し付けなければ大丈夫だけどね。

 

吾輩はiPad用に使ってたアルミスタンドを使うつもり。

あっちは重くて固いが、安定性は抜群で角度も変えられるシロモノ。

元々スタンドを持っているなら、こっちの出番も特になさそう。

ただあって損はないよね!

 

そして中央の小さな箱には、各種おまけの付属品たちが。

中身は2本指グローブや、特製ポストカードなど。

最初に出した3in1USBケーブルも入ってたぜ。

個人的にうれしいのは、XP-PENのボールペンだな。

パッケージと同じく、さわやかな水色のおしゃれなペン。

ぱっと見パステルカラーの万年筆みたいで、美しいフォルムだ…。

なんかもったいなくて使えない(笑)

 

本命の液晶タブレットはカッコいい!

さてさて、本題のタブレットに移ろう。

さっそく箱から取り出し、ビニールを剥がす。

生まれたての姿がコレ。

 

表面は左のエクスプレスキーエリアがシルバー。

キーのカラーはブラックだけど。

そして右側の液晶画面は真っ黒。

というツートンカラーの構成。

 

そして裏側は一面ざらついた質感のシルバーだ。

シンプルに中央下部だけ小さくメーカーのロゴ入り。

さっき紹介した別のスタンドがあるので、本体にはスタンド機能が無い。

液タブは基本ブラック一色なんだけど、こいつは非常にスマートな印象。

そしておしゃれでかっこよく、やぼったさが全然ないのが素晴らしい。

 

画面表面にはあらかじめ、保護フィルムが最初から貼られているよ。

追加でフィルムを買い足す必要は基本的に無いかな。

さらにフルラミネーションディスプレイという効果付き。

ペン先と画面の視差が生じにくく、頭の描画位置と実際の描画位置に差が出にくい。

クタちゃん
デフォルトででかいフィルム貼り付け済みはうれしいクテャな

 

外周は縦25.6cmの横が44.3cm。

液晶画面の範囲はこれより1周り狭くなる。

重さは1.6kgほど。

そしてタブレットの厚みはたったの9mm。

恐らく現時点で手に入る液タブの中では、最も薄いんじゃないかな?

 

手に持った感触はペンと同じく、めっさ軽い。

いや他の液タブ持ったことないから比較できんが、超絶軽い。

見た目の大きさとは裏腹に、想像以上に軽い。

マジでびっくりするよ。

 

本体側面には左側のみ、端子と電源ボタンが。

さっきの3in1ケーブルと接続しよう。

L字型になってるので、ケーブルは奥か手前に伸びる形かな。

ただ注意なんだけど、手前にケーブルを伸ばすと電源ボタンの邪魔になる。

なので実質奥に伸ばすほうしかケーブルが機能しないぜ…。

ダッフィー
まぁL字型だけでもありがたいところだな。

 

本体表面の左列には、ご覧の通りエクスプレスキーが8つにホイール1つ。

キーは場所によって、大きさが若干違うよ。

ホイールは周りの銀部分がくるくるできる。

さらに中の黒い部分も、触りつつ円をなぞるようにすると同じ操作になるぜ。

 

素人目線でいえば書き味は何も文句なし

とりあえずセッティングを。

サクッと液タブのドライバを入れて、まずは使える状態に。

キーの設定とかは後回しにして、ペンの反応位置をしっかり設定。

しようとしたんだが、なぜか全く違う位置にカーソルが。

 

ディスプレイ設定で、Innovator16を選択した状態じゃないとおかしくなる模様。

いつも使っているPCモニター側にすると、変な位置でペンが反応しまくるよ。

何たる初見殺し。

ここが使うときに困りやすいかな…。

ちなみにしばらく経ったら、設定がモニターに戻ってたがちゃんとペンが反応してた。

一体どういうことだ。

 

 

なんとか突破し、イラストソフトのインストールを。

吾輩は安定のクリップスタジオペイントPROにしたよ。

使っている人多いしな。

こっちでも初期設定を済ませ、いざ実践へ。

 

液タブの画面範囲は、映像を映すとこんな感じ。

欲を言えば、液タブはなるべくベゼルレスに近くしてほしかったが。

液タブは他のメーカーも、ベゼルが太いのが普通だからしょうがない。

 

その代わり発色はかなり鮮やか。

普段見ているASUSのゲーム用モニターも悪くはないんだけど….

お絵描き特化の液晶なので、非常に色がきれいに見える。

吾輩普段は、珈琲貴族せんせーのイラストをPCの壁紙にしてるんよ。

明らかにモニターと液タブだと、色味が全然違うのが良くわかる。

専用の液晶だけあってここはめちゃくちゃ強いね。

 

 

そして液タブでクリスタを開き、適当にさらさらッとお絵描き。

ペンは超ごくわずかに、画面へ押し当てると沈む感覚がある。

だがほぼ誤差みたいなものだし、軽く書けばその感覚も無い。

よってペン先の沈み込みはほぼ無しといってもいいかな。

 

描いた質感は、そのままでも適度な引っ掛かりがあるため….

紙に書いた感じではないものの、ペン運びには違和感が少なめ。

つるつる滑ることも全然無いよ。

じっくりなぞるのも、シュッと素早く書くのも全く問題なし。

 

 

タッチ操作には非対応なので、ペンかマウスじゃないとカーソルが反応しない。

一見不便かもしれないけど、ここは人の好みによるかな。

手が当たっての誤操作が無いので、吾輩は非対応のほうが嬉しい。

 

ちなみにカーソルは、ペンを画面につける少し前から反応し始めるよ。

ちょこっとペン先を浮かせた状態でも、ぐりぐりカーソルが動く。

そういう仕様らしい。

 

筆圧の感知は特に困ったところも無い。

ドライバでもイラストソフトでも、どちらでも設定が可能。

何度か試して、適切に合わせればちゃんと入り抜きもかき分けられるかな。

 

吾輩のiPad Airちゃん+Apple Pencilと比べると…。

断然Innovator16のほうが書きやすいですわ。

これがこの液タブの本職だから当然か(笑)

iPadにはガラスフィルムを貼ってるから、かなり滑るんだよね~…。

 

中型液タブ専用のバッグも手に入れたよ

折角なので、この液タブが入る専用バッグも一緒に購入。

持ち運ぶor使わないときはしまう用にどうぞ。

 

メーカーロゴ入りのグレーカラーのバッグというかケース。

上部には液タブ本体を入れるポケット。

手前面にはペンやケーブル類を入れられるポケットが付属。

ノートPCを保護するバッグインバッグ的な役回りだね。

 

中は液晶を保護する起毛の生地。

優しく包み込んでくれるぜ。

試しに液タブを入れると、だいぶぴったりサイズ。

同メーカーの15.6インチ以下の液タブなら何でも入るよ。

もしノートPCを使ってて、出先でも書きたいならこれを使え!

我輩は完全に液タブをしまう用に買ったけどな!

 

ほとんど不満が出ない素晴らしい液タブ

最後にざっくり良いところと悪いところのまとめ。

良いところはここ。

・見た目がめちゃくちゃスタイリッシュでカッコいい
・本体のスペックは色域などかなり高め
・びっくりするほど薄く軽い
最初から保護フィルムが貼られている
・ディスプレイの視差がほぼ無し
・ペンの性能は困ることなく軽くて使いやすい
・デフォルトのフィルムでの書き味でもしっかり描きやすい
コンセントから電源供給が基本不要
・お値段も劇的に高いわけじゃなく手が出しやすい
・エクスプレスキーとホイールの質感が気持ちいい

 

悪いところはここ。

・付属のスタンドは無いよりマシ程度
モニター設定によるペンの位置ずれ問題は初見殺し
・若干ペンの切り替えボタンが効きづらいときがある
ドライバの設定が突然変わってるときがある

 

決して欠点が無いわけじゃない。

困る部分もあるにはあるが、良いところが多くてありがたいところ。

書き味とかは、プロが使うとまた違う感想になるかもしれんが。

吾輩から見れば完成度が高い、素晴らしい液タブであるのは間違いない!

XP-PENさんすげえっすわ。

 

特に初めて液タブを使うなら、このメーカーを候補にするのはいいかも。

Wacomもいいんだろうけど、値段がぶっ飛んでるからなぁ…。

吾輩はInnovator16がかかなり気に入ったので、もうかなり満足よ。

ヴィーゼ
見た目のきれいさは折り紙付き!

 

今回はここまで。

本格的にイラスト練習の環境が整ってきた。

このかっこいい液タブを思うがまま使いこなして見せよう!

いずれ自作のイラストでブログを飾れる日を夢見て…。

 

革新者。

名前に冠するだけあって高次元でまとめてきたな!

しゅごいいいい♡