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Arcaeaストーリーを簡単に要約&考察㊹ Lasting Edenその2

  • 2025年11月10日
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記事公開日:2021年3月19日
最終更新日:2025年11月10日

 

「私だけ生きていて良いのだろうか?」という、己の存在意義に苛まれ苦しむ少女。それが”マヤ”の小さくて儚い姿を映し出す。

今回はメインストーリー第二部の”Lasting Eden”後半を、しっかり読み込む。トラウマからの逃避行を続ける彼女の先には…?

 

Arcaeaストーリー Lasting Eden②

前回は同物語の前半を読んだけど、Arcaea世界の歯車が再び大きく動き始めた。その要素を担うのが、新登場した”マヤ”という少女。

白と黒の相反した色の髪を持ち、見た目はかなり自信を持つような感じなのだがその実は全く逆で、非常に弱々しいキャラクターということを物語上では強く演出されている。

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この世界で目覚めてからは、ある意味かつての主人公である”対立”ちゃんと似たように、嫌な記憶を見せ続けられた。しかし彼女の取る行動は、そこから逃げることを選んだ。

もちろんそれ自体は自然なことなので、立ち向かう必要もないため当然の行いではある。そりゃあ、みんながみんな嫌なものにすぐ立ち向かえるというわけじゃないから。

本記事はそんな”マヤ”の可哀そうな日常描写が含まれた後のお話。さすがにいつまでもこうしているわけにはいかないけど、この先どうなるんだろう。

 

あの惨影からの脱出

https://arcaea.lowiro.com/ja

 

引き続き前半からのマップタイルは一本道。本記事では15-6まで進むよ。

 

15-4

マヤは崖の上、昼夜の境目に立ち尽くす。耳鳴りとショックの中で自分の思考を消したくなるほど打ちのめされている――滅びの光景はもう取り返しがつかない。だが世界はただ見捨てはしなかった。静かに、硝子の欠片が一つ、また一つと降りてきて、やがてマヤを包む「硝壁(ガラスの壁)」が築かれる。

その壁は最初、光を遮る冷たい障壁だったが、次第に変質していき、やわらかな布のように折れ曲がるプレートへと姿を変える。無数の記憶片でできたその包みは、冷たさではなく「寄り添い」を生み出した。

包まれたマヤが見たのは、ひとつひとつの硝片に閉じ込められた他者の記憶──嘆き、痛み、消えゆく笑顔、手に握られた色あせた写真。どれも人間が始めた出来事による傷跡であり、そこに救いの手はなかったが、世界はそれらを「見せる」ことで何かを伝えようとする。


過去は消せない。だが過去の痕跡を抱えたままでも「あなたはまだ生きている」。世界はそう語りかけ、立ち去らずここに残るよう促す。廃墟や硝片に満ちた場面の中で、マヤは自分だけが取り残されたという孤独と罪責に押し潰されかけていたが、硝壁に映る他者の断片は同時に「共有」と「連帯」の象徴でもあった。

世界の施しは救済の万能薬ではない。だが、誰も彼もが抱える傷を見せることで、マヤに「ここに残る」理由、もう一度生きるための小さな根拠を差し出したのだ。

 

生前に見た凄惨な光景に苦しめられる”マヤ”であるが、次第に記憶の硝片が彼女を包む。硬質だったものが布のように柔軟なものへと姿を変え、彼女を守るように。

そうして顔を上げた”マヤ”は再び見た誰かの記憶。どうやらArcaea世界の意思は、それらを彼女に見せることで、何かを教えようとしているようだね。

アナゴン
手を差し伸べるのかそうじゃないのか…。どっちなんだ。

 

既に起こったことは消えないけど、彼女はこの世界で”生きている”。だからここから退場せずにどうか残ってほしい。これこそ、Arcaeaが指し示す意味だったのだろう。

 

15-5

マヤは「ここに…?」と細く震える声で問い返す。だが安らぎではなく憤怒が湧き上がる。世界が差し伸べた「施し」。無数の硝片に閉じ込められた他者の断片的な記憶を目の当たりにして、彼女は吐き捨てるように怒りを露わにする。

硝片は次々に裏返り、男や女、子どもの痛みや後悔の場面を映し出す。それらは他者の悲嘆であると同時に、彼女自身の故郷が受けた破滅の記憶とも共鳴し、マヤの心はぐにゃりと歪んでいく。

やがて硝片群は壁から、網状の鎖のように変化して体に絡みつき始める。輝く鎖が首もとへ這い上がるその感触に、狂気混じりの嗤いで応じつつも、恐怖は増す。硝片は記憶の切断面を繰り返し映し、被害の軌跡を詳細に暴き出す。まるで世界自身が「見よ」と言わんばかりに、痛みを押しつけるように迫ってくる。


その締めつけが極まろうとした瞬間、全ての光がふっと消え、続いて黒い閃光と捻れた突風が走る。硝片は一斉に弾け飛び、鎖は粉々に砕け散る。マヤは重力に引かれて地面に落ち、虚ろなまま空を見上げる。胸の内で「なんでなのですか?」と問いかけ混乱、憤り、失望が渦巻く。

肩に届いた生温い陽光が一瞬触れるが、長くは続かない。世界はまた新たな硝片を寄せてきて、光へと続くトンネルと、馴染んだ暗闇へと戻るもう一方の道を同時に形作る。

 

Arcaeaは”マヤ”に情けを掛けていることに彼女は、ひどく苛立ちを覚え始めた。こんなひどいものを散々見せ続けて、今更何のつもりだという感じだと思う。

それでも世界は彼女をいじるように、また恐怖を植え付けさせる。結局Arcaeaの意思は彼女に何をさせたいのか、本当にはっきりせず釈然としないな…。

ラガン
救済なのか絶望なのかなぁ?

 

 

15-6

マヤは地面から起き上がり、トンネルの出口に差す「光」と、戻れば待つ深い闇――硝片がちらつく暗闇、という二つの道を目の前にする。世界は明確な二択を提示するように見え、彼女は膝をついて自分の欲望を問われる。

「向き合え」「消えよ」といった強制ではなく、むしろ『何を欲するのか』という根本的な問いが返ってくる。マヤは一度は消えたい、苦しみたいとさえ思った自分を知っている一方で、温かい日々や幸福な思い出も自らが選んだものであったことを思い出す。

つまり幸福も悲劇も自分の選択と結びついており、その両方が今の重い罪悪感と喪失感となって彼女を塗り潰している。


対立する二択は単純な「行け/戻れ」ではなく、資格や罰、許しと恐怖というジレンマを含む。幸せを得られる道があっても自分にその資格がないのではないか、罪の審判を受けるべきだがそれを恐れているのではないか――迷いは深い。

だが世界は一方的に叱責するでも、単純に慰めるでもなく「選ばせる」ことで奇跡への道を用意した。硝子の壁の向こう、マヤは自分自身の映像と対峙する。左右で色の違う瞳、胸元の四つ葉の飾り……そこに映る自分と目を合わせることは、自分を見つめ直す合図でもある。

 

あれから地面に落ちた”マヤ”は起き上がると、二つの道が眼前に見えた。明るい道は幸せがあるものの、それを得る資格が果たして自分にあるのかどうなのか。

もう片方の暗い道は罰を受けるようなことにつながるが、それはそれで自分がその道を選ぶのに恐れがどうしても出てしまうような気がするのかもしれない。

スティッチ
深く考えすぎじゃね?

 

しかしこの世界は、”マヤ”自身に自主的に選ばせることにより次の道を示したという。つまりどういう結果になろうとも、本人の選択に全て委ねられるということ。

 

少女の選択した道は

ここまでが”Lasting Eden”の物語。まぁこのパック自体、Chapaterが2つに分かれているため、話としてはまだ終わったわけじゃないがここで一区切りだね。

正直ここを見る限りでは、あまり物語に進展が無い印象を受けたかな。一度彼女は立ち上がったものの、自分が何を望んでいるのかはまだ模索中といったところ。

今後の彼女の同行を見守る。

 

今回はここまで。次回は同じく”Lasting Eden”のChapter2に行こう。

ちびキャラ(Arcaeaストーリー要約&考察記事誘導用)
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