記事公開日:2020年4月6日
最終更新日:2024年11月5日
「144hzは目的がなければ宝の持ち腐れ」。初めてPCモニターを探したとき、吾輩はやたらとこの条件にこだわった。それから数年使って分かったけど、あんまり役に立つ瞬間が見当たらなかったのが悲しい。
もしこれからPCモニター買おうっていう人は、既に色々調べてると思うけどちょっと立ち止まって考えてほしい。
144hz、本当に必要か?
使わないのであれば、無駄な出費だぞ?
144hzの意味がなかった
吾輩は大学生になってからバイト代を貯めて、初めて自分のPCを手に入れた。下の写真にある、DELLのノートタイプ。こいつを長い間、有線マウスとセットで使いネットサーフィンやこのブログを更新しててね。
段々もっとでかい画面が良いなっていう欲が出始めて、別のモニターを使ってみようと考えたんだ。色んな情報を調べて、最終的に決めたのはASUS製の27インチモニター。
解像度がWQHDで、リフレッシュレートが144hzまで出せるもの。購入当時であればこのスペックを備えるモニターの選択肢がそんなに多くなかったんだよ。
更にそれからPC本体を買い替えたけど、メインモニターはこれのまま使用中。数年間使ってきたところ、一つふと思った。「144hzって、結局意味あったんか?」。どうも自分の使い方だと、ここまで高出力にする必要が感じられなかったんだよね。
144hzは、使い道が無いと意味ない。
はたして、あなたはこれが必須の場面に今後出くわすのか。そうじゃないなら、その差額を別のことに使ったほうが良いよ。
PCゲームくらいしか需要が無い
当記事を読みに来てくれる人は、hzが何なのかは知ってると思う。一応説明すると、1分間に何回画像が切り替わるかの指標だ。一番よく使われる60hzを例にするなら、1秒の間に60枚分の画像を表示できる。このhz数が増えると、映像が滑らかに見えるのがミソ。

それと引き換えに、このデメリットを負う。
・PCのスペックがある程度必要
一つ目はモニター本体の性能が上がるため、値段が高額化しやすい。技術革新で、段々リーズナブルになってるけどね。二つ目はモニター単体で留まらない話。
PC側もモニターのhz数に対応できるように、ある程度スペックがいる。たくさん静止画切り替え=相応の描画能力が欲しいから。つまりこの仕事をするパーツである、GPUもしっかりしたのが欲しい。すると、モニターだけじゃない出費も増えるんだよね。
で、実際どんな時に高いhzが必要になるか。これは明確で、一部のゲームジャンルでガチプレイになるときだ。ぶっちゃけこれだけ、それ以外でhz数はどうでもいいんだよ。
このゲームジャンルは、主に対人戦が絡むものorハイスコアを競うもの。前者なら格ゲー・FPS・レースとか。後者だったら音ゲー・弾幕シューティングとかかな。総じて、画面の動きが激しいもの系だと思ってもらえば。
そうじゃなく、ネットサーフィンや作品の創作。動画視聴とかであれば、高いhzとか全く持って出番がない。効果は確かにあるんだけど、変化が微妙すぎる。
日々の作業で試したがいらん
ノートPCの頃は、スペックが低すぎてモニターが全く活かせない。とりあえず、繋げて使っていただけという状態ではあった。よってこの時点では、ごく普通の60hz状態で稼働させてて…。
まぁ動画を見たり、ネットのブラウジングを大画面でくらいの気持ちだったので特段何の不満も無かった。あれから月日が経ち、自作のデスクトップにチェンジ。組んだ時にはパソコンのスペックも、当時基準ではまぁまぁいいスペックにしといた。
これでゲームにもよるけど、144hzが出せる環境に早変わり。例えば地道にPS4でやってたApex Legendsも、こっちであれば高いリフレッシュレートでプレイ可能。
当作品はPS4版だと60hzが最高値。対してPC版は、設定次第で300hzまで行ける。ただASUSモニターの上限が144hzなので、そこに合わせた設定にしてるけど。
確かに高hzの効果はあった。PS4だとスタート時にカクカクする場面も多かったが、PC版は動きがなめらか。
しかし実際の撃ち合いでは、別に倒しやすくなった感じが無い。結局こうリフレッシュレートにしても勝てないので、何にもメリットというか旨味が感じられないのだ。
格ゲーとかもPS4でやるより良いのかもしれないけど、特に試してない。というかもはやがっかりする結果が簡単に予想できるから試す気も起きない。
だから一番影響があるはずのゲームジャンルは、もうダメダメなのだ。プレイヤーに寄る部分が大きいのかもしれないけど。
じゃあ他の使い方で、元々やってたネットサーフィンやブログの更新とか。こっちは実際どうなんだろう。高hzにすると、カーソルの動きがきれいになる。そしてページのスクロールがスルスル動く。…うん、こんなもん。

そして動画鑑賞。いつものごとく、You Tubeで動画の垂れ流し。…だがアップロードされた動画は、今だとほぼ60hzが上限なんだよ。厳密には少し違うけど、感じ方は変わらん。
実際感じた感触って、マジでこんなんばっか。よっぽどガチでゲームしますって人以外には、全然恩恵がないんだよね。
144hzは明確な目的が欲しい
というわけで、吾輩には無用の長物であった144hz。決して、このモニターそのものがダメというわけじゃない。単に吾輩の使い方に必要なかった。そんな結果になっただけ。

さて、改めて問おう。
そのモニター、144hzは必要か?
もし一瞬でも悩むようなら、考え直すべき。もっと別方向に秀でたモニターのほうが、実は幸せに使えるのではないだろうか。
今回はここまで。基本となる60Hz→144Hzにしても、大して変わらないなんて話もあるんだけど、吾輩はその通りだなと思う。