記事公開日:2021年4月24日
最終更新日:2025年3月25日
「先に動き出したのは光ちゃんだった」。本作Arcaeaには、非常に長いストーリーが付随している、主人公2人の群像劇。
今回は一番最初の有料楽曲パック”Eternal Core”購入で、読み始められる前半部の物語を、簡単に要約&考察を繰り広げていこう。
光ちゃんは一体何を求めるのか。
Arcaeaストーリー Eternal Core
まず本題に入る前に、前回は物語の序章をざっくり確認してきた。↓の記事にて。
記事公開日:2021年4月21日最終更新日:2025年3月25日 「Arcaeaという物語は、ここから全てが紡ぎ出される」。超感覚リズムゲームである本作は、美しくも儚く幻想的な世界観が広がる。そこに[…]
正直序章だけ切り取ると、あんまり何が起きているのかよくわからなかった。なので、現時点では色々想像できる材料が足らない。
一応実装順で見ると、本記事で見て回る”Eternal Core”パックのストーリーが、一番はじめに公開されているので、ここから読んでも大丈夫。
ひとまず序章では、「記憶の硝片」という物体が、何か大きな意味を持つ。そしてとある場所で、光ちゃんと対立ちゃんが目を覚ました。
これだけ覚えときゃ良い。

本パックのストーリーは6つの節に分かれているので、ここでは前半の3つを見るよ。
原初の光ちゃん
https://arcaea.lowiro.com/ja
画像のマップで言えば、左から伸びる列の上側。こっちは光ちゃん視点のお話になっており、まずは彼女が何をしているのか確認しよう。
1-1
はじめは、ガラスの蝶で出来た雲の中ででも目覚めたのかと少女は思った。
(――素敵。こんなふうに動くなんて、糸でもつながってるの……?)
膝をつき、ドレスを整えて見回せば、一つも糸などついていない。
そもそも、蝶ですらなかった。浮かんでいるのは、ガラスの欠片だった。
「楽しい」と、感じるままに少女は言った。
けれど、硝片がその身に映すのは、辺りの白い世界ではない。
海に、街々、火と、そして光――それは記憶であり、情景だった。
両手を上げれば遠ざかる硝片を見て、少女は楽しげに笑っている。
その硝片の名前が、『Arcaea(アーケア)』ということを少女は知らなかった。
むしろ、その綺麗さの前では名前など、どうでもよかったのだ。
触れて、操れるがままに遊んで、美しさを眺めるだけ。
――それだけでは、いけないというのだろうか?
今わからないことは、6つ。
誰が、何を、何処でいつ、何故――そして一体、どうやって?
けれど何も問わず、そも答えを求めることさえ少女はしない。
ただ、その輝きを浴びるだけで満ち足りていたから。
――こうして彼女は、新世界に出会った。
https://wikiwiki.jp/arcaea/ストーリー/Main Story/Eternal Core
とある場所で目覚めた光は、ガラスの欠片が周りを囲う場所にいた。そこには風景を反射するのではなく、記憶を映す情景が流れていた。
その破片は”Arcaea”という名前を持っているが、当の彼女にはそんなことどうでもいい。目の前に映る美しさに、心惹かれているだけだから。
ただ破片を見ても疑問がたくさん出てくるが、別に答えは求めない。

ここでは序章で”書庫”が集めていたであろう記憶の硝片が、目覚めた光ちゃんの周囲に漂っているシーンっぽい感じ。
ただ当初、彼女は崩れた壁がある場所で目覚めているはずだが、そういった描写がないので、もしかしたら精神世界の中なのかも知れない。
それであれば、周りが荘厳な景色の広い場所だったとしてもおかしくないかな。
彼女の周囲にあるのは、誰かの記憶を封じ込めた硝片=Arcaeaという名前も、ここで判明したね。まぁ今はどうでもいいらしいが。
そしてそれを見た光ちゃんは、とにかくわからないことだらけの問題を一瞬考えるが、それより大事なのは記憶の中身。
覗き込めば輝きとともに、様々な別世界で人々が紡ぎ出した記憶の風景が蘇るので、新鮮な出会いにたくさん巡り会えたみたい。
1-2
それでも、疑問は湧いてくるものだ。
ゆるやかに渦巻く硝片たちの中で、少女は首を傾げていた。
「でも……これって一体何なのかな?」
ゲート、窓? ――、記憶?
最後に浮かんだ、『記憶』という言葉。
少女の胸中で、それが心地よく響いたような気がした。
「そうか、記憶なんだ」と呟くころにはもう、疑問は消えてしまっていた。
わけあって、ここはそんな記憶の硝片で満ちた場所らしい。
では、それはいったい誰の、そして何の記憶なのか?
確かなことは言えないものの、その胸中にはすでに何一つ、問うことなどなかった。
どういうわけか、硝片は彼女についてくる。
そのひとつも手にすることはできないが、どちらにしても少女のもとに硝片は集う。
少女は、ちょっとした気まぐれで、そんな硝片を集めていこうと決めた。
ひとつずつ、少しずつ。
――理由など、なにもないままに。
https://wikiwiki.jp/arcaea/ストーリー/Main Story/Eternal Core
とはいえ、やはり気になる。この硝片の正体は一体何だろう。色々考えた結果、”記憶”というワードが彼女の頭を横切る。そこで確信できた。
じゃあ今度は、硝片たちはいったい誰の、何の記憶なんだと。その答えはわからないけど、特段気にしないことにした。
すると硝片は光の後を付いてくるので、彼女はそれらを集める気になった。

破片の正体は”誰かの記憶”だということが、光ちゃんの中で答えとしてしっくり来た模様。
ただなぜこれが存在するか、まではわからないので一瞬考えてはやめるという、掴みどころの無さそうな彼女の性格が何となく伝わる。
可愛いけど扱いが難しそうな女の子?
最後の破片集めは、特に理由は無いものの集めると決めた。ということは、無意識に集めたらなにか起きることを予見しているのかも。
1-3
一体どれほど長い間、この白い世界を歩き続けていたのだろう。時計もなしに、分かるはずもない。
しかし少女にとって、ひとつだけ確かになったことがあった。
――それは、記憶の中に美しさがあるということ。少女は、そう信じていた。
そもそも、記憶は決して確実なものではない。時を経て変化することもある。
だが、過去というものに、最も強固で生々しい実感を与えるのもまた、記憶だ。
辛く苦しくとも、甘やかでも、少女には全てが魅力だった。
ここではないどこかの誰かの記憶を見て、今はただ、その美しさに感謝するだけ。
この奇妙な、退廃した世界で、Arcaeaは美しく輝き、瞬いている。
夢想に耽るのは容易だ。記憶を映す硝片の前なら、なお易い。
少女は壊れた道を下っていく。鼻歌混じりに、両手を高く掲げたまま。
輝きあふれる、世界の全てが収まるほどの記憶の河を連れて。
醜くも美しい世界の、ありとあらゆる記憶を連れて――。
「ああ、きれい……」
溜め息をひとつ、笑顔をすこし。
穏やかさを体現したようなその様子は、もはや出来すぎていた。
(でも、心配することなんてなにもないの)
こんなに美しく、シンプルな世界は、ただ美しくあればいいのだ。
あとは、いらない。
Tairitsu
https://wikiwiki.jp/arcaea/ストーリー/Main Story/Eternal Core
破片集めの旅に出た光は、白い世界をひたすら進む。そこでわかったことが一つあり、”記憶の中は美しい”という事実。
記憶には良いことも悪いこともあるが、今の光にとっては全てが魅力に映るもの。自分の目に映る硝片は、この世界を美しく飾る要素。
あとはもう何もいらない。

破片を集めて三千里光ちゃんは、道中たくさんの破片を通して、人々の記憶を見てきたはず。
嫌なものも良いものも、全部合わせて記憶そのものが、彼女にとってはとても魅力的で美しいアイテムだと思われたようだ。
どうやらこの世界には、今のところ記憶の破片しか存在しておらず、それに囲まれた光ちゃんは非常に幸せそう。
ただ終盤にある、「あとは、いらない」という文は、笑顔の下に潜む彼女の残忍さが一瞬ちらっと顔を見せるような、そんな気もする。

ちなみに最後に書かれた”Tairitsu”は、非公式Wikiの誤植かと思ったけど、ゲームを確認したらちゃんと遭ったので、何か意味がありそう。
もしかしたら記憶の硝片を通して、対立ちゃんの姿を確認していたのかもしれない。まさか消すとか、物騒なこと言わないよね?
一瞬不穏な空気が
ひとまず、Eternal Core前半の光ちゃん視点でのお話は一旦ここでおしまい。
まとめ直すと、記憶の硝片が集まる場所で目覚めた光ちゃんは、その美しさに惚れて集め始める。シンプルな世界を見るために。
その硝片の中には、たくさんの世界の風景が入り混じり、それを鑑賞するだけで十分満足した光ちゃんは、もう何もいらないとこぼす。
と言った具合だが、最後の方で見せる微笑みの裏に、ドス黒いものを抱えているのかも?
なんだか怖いな。
今回はここまで。次回は同じ時間軸で起きた、Eternal Coreの後半部。対立ちゃん視点でのお話を見ていこうかな。
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