仕事とは基本的にせわしなく動くイメージが強い。
世の中の働く社会人は、みんな時間に追われてセカセカしているのをよく見る。
と働く前までは思っていたけど、どうやらすべてが全てそういうわけではないみたい。
「仕事中暇になれるって、すごくうらやましいからその席を俺によこせ!」
日ごろめっちゃ忙しい人はそんな思いを抱くのもわかる。
ただ実際暇な状態が続くって、これはこれで結構つらいんだよ。
仕事の時間に何もすることが無いって想像以上にしんどい話をお送りします。
はたしてこれを読んでも、本当に手持無沙汰になりたいか?
仕事中暇ってそんなことあり得るの?
現代人はとにかく時間に追われる。
それが仕事をしている最中ならかなり顕著になるよね。
車内にいれば大量の書類や問い合わせの処理、外にいればいろんなところを歩き回る…。
業種の違いはあれど、全体的に見れば忙しい人のほうが多いだろう。
ずーっと言われ続けてる長時間労働なんて、まさにそれを物語るよね。
あなただって仕事をしていても、正直なところさっさと終わらせて帰りたいはず。
でも振られた仕事が多すぎて、やってもやっても追いつかない。
だからいつまでも会社に残って作業をし続けないと、永遠に終わらないとか…。
働き方改革だとかなんだとか言われているけど、その人の状況によって全く関係ないこともザラ。
嫌な世の中だ。
しかし一方で、ネット等で探してみると意外と仕事中が暇だっていう人もいるようだ。
ゆったり仕事が出来る環境ならいいのだが、その内容を見ると大体こういうパターンが多い。
「じっくり仕事…どころか、時間内にやることが一切なくなってしまった…。」
世の中には仕事中と言えど、そういう状況に陥る人も一定数いるのだ。
まぁ何を隠そう、俺もその中の一人なのだ。
もちろん常に暇ってわけではなく、一定の時期のみだけどね。
その期間になった時って、まぁ車内にいるだけでも結構しんどいもの。
“仕事中暇になるって、想像以上に辛いもの”だという事実を知ってもらいたい。
忙しすぎるのも当然OUTだが、暇すぎるのも人間おかしくなるわ…。
意味のない時間を過ごすのがどれだけつらいか…
人間は意味のない行動や時間を過ごさせられるのが非常に辛い。
いわゆる“報われない労働”に当てはまるね。
これの有名な話として、穴を掘ってすぐに埋めるという行為を何十回と繰り返すもの。
当然穴を掘る目的もなく、結局自分の手で元に戻すためやっていても何の意味のない行為だ。
これをやることが無い仕事の時間中にも全く同じことが当てはまる。
暇とはいえ仕事中なので、概ねどの会社でも何をやっても良しなんてことにはならない。
ネットサーフィンや資格の勉強等が黙認されたとしても、自分の好きなように出来るわけじゃないし。
むしろNGとされている場合のほうが多いのじゃないかな。
すると必然的に取れる行為の選択肢は減る。
結果として“居なきゃいけないけど何もをすることが無い時間をずっと過ごす”羽目に陥るのだ。
やる気はともかく、仕事をやりに来ているのにそれが無いというと気持ちをどこに向ければいいのか分からない。
当然何もしていないから、周りから何か評価されることもないしとっても意味のない時間を過ごすことに。
自ら進んで無駄な時間を過ごそうとしているわけではないので、かなりつらい状況に陥るんだよね。
休日にだらだらしても辛くないのは、自分からやっているかどうかの違いなのだ。
もちろんだからと言って、仕事中に寝るわけにもいかないしとにかく不自由。
ぱっと想像してほしいけど、延々と何もできずに変わらないPCの画面を何時間も見続けられるか?
それに加えて周りの目という敵もある中で、こんなことを続けていたら発狂するわ…。
やることが無いと、脳が腐っていく感覚にとらわれる
とにかく言えるのは、段々この見出しのような感覚に襲われるんだよね。
生産性のなさすぎる時間を過ごすと、そのままどんどんボケてダメ人間化が加速する感じ。
因みに俺の今の仕事の場合、一ヶ月単位でやる仕事の内容がだいたい決まっている。
月末と月初は忙しくなりやすいし、普段よりやらない伽いけないことが増える。
それに反して、月の真ん中付近になるといつものルーチンワークしかなくなるのだ。
更に言うと、他部署から資料が回ってきて仕事をするタイプの特性を持っている作業内容が大半。
よって仕事の性質上他部署が動かないとこっちが動けないのよ。
こればっかりは自分でコントロールできないし、同じ部署の人達もみな暇そうにしていることが多い。
だから何も俺だけ仕事を干されているわけではないんだけどね。
とにかく時間の経過が遅い
仕事の時間って、自分が好きなことをしているわけではないことが殆ど。
よって休日にやりたいようにやるときより、圧倒的に時間の経過が遅いと感じるよね。
これが何もやることがないと、更にそう感じることが多くなり非常に辛い。
5分しか経ってないのに、体感だと30分経過したはずだと思い込んでしまったり。
仕事終わりの時間がとんでもなく遠いゴールに思えてしまう。
時間が足らないのもしんどいが、極端に余りすぎるのも困りもの。
さっさと家に帰りたいのに、ゆるされないあたりどうしようもねえ…。
非生産的な時間を過ごしている自分が許せない
時間は全ての人間にとって、平等に割り振られたものの一つ。
どんな人でも一日に使える時間は24時間が限度だし、金持ち貧乏全く関係なし。
せっかく人間として生きているわけだから、出来るだけ充実した人生にしたいよね。
そのためには色んな事に打ち込める時間がいっぱい必要。
そんな時間を何もせずに、ボケっと過ごしているままだと恐ろしくもったいないよね。
たまにならいいかもしれないけど、いつもこんな感じだととにかく無駄な時間を過ごしている感が強い。
仕事だってやれば学べることはあるのに、それすらもできないと全く自分の成長が出来ない。
そんな時間の使い方をしてしまっている自分が本当に許せなくなる。
これだけまとまった時間が有ったら、どれだけやりたいことが出来るかと考えるとすごくむなしい…。
給料泥棒をしている感覚にとらわれる
仕事の対価として得られるのが給料だ。
雇われ労働者にとっては、自分の労働力を提供する代わりに経営者から給料をもらう。
そういう労使関係が生まれているよね。
ただ日本人の真面目な気質がこの意識を生んでいるのか、凄く給料泥棒をしている感覚にとらわれるんだよね。
何もしていないのにお金だけもらって、いったい俺は何をしているんだろう?
本当にこれは貰っていいものなのか?
そんなことばかり考えてしまう。
中には「いやいや、楽して給料もらえるなら儲けものじゃない!」
と考える方もいるかもしれない。
だがあいにく、そういう考えに至る人のほうが日本人は少ないと思う。
やることをやりに来ているわけだし、やっぱりある程度の義務は果たさないとという意識が強すぎるため…。
素直に喜べないのが実情だ。
そして楽してお金をもらったところで、自分が安泰であるわけにもならないし。
居なくてもいいということは、いつ切られてもおかしくないということだ。
止めたいと思いつつも突然準備も無しに、切られる事態になると当然困るのはこっちだ…。
周りの目がものすごい気になる
やっぱりね、まだまだ日本の社会って一生懸命働く人こそカッコイイと思われる風潮が強い。
もちろん効率的に動いて一生懸命やっている人は、そう周りから思われて当然なのはわかる。
逆にいえばどれだけ上手くやっても、パッと見るといつも暇そうな人を見ると良い感情を抱かれない。
「こいつ、さっきから何もしてないけどやる気あるの?」
とか間違いなく思われるし、ちょっとだけど俺が見てもそう思ってしまう節がある。
特に結局は上司からどう思われているかが日本の会社では重要なことに変わりがない。
そこでやる気のない奴だと思われてしまうと、純粋に仕事自体がしづらくなることに。
別にこっちだって好きでこうなっているわけではないのだが、そんなこと相手に伝わるわけでもない。
表立ってこの事実を言うのもはばかられるし、本当に辛いんだよね…。
暇になるお仕事、これでもやりたい?
馬車馬の如く働かされるのももちろん嫌だが、何もしない時間を過ごすのもかなりしんどい。
もっと世の中バランスよくできていればいいのだが、あいにくそういうわけにもいかない。
忙しすぎて困るのは簡単に想像がついたが、暇すぎて困るパターンは全くイメージがつかなかった。
働くまでは。
ここまでの話を読んでもらえれば、結構つらいポイントが多いってのは分かったと思う。
それを踏まえたうえで、本当に仕事中暇になりたいか?
おれは正直嫌だし、こんなことをするために働きに出ているんじゃない。
こっちはこっちでこういう苦労があるんです。
今回はここまで。
まぁ学生の頃はこんなこと、予想だにしていなかったけどこんなことがあるんだよ。
どっちにしろ厄介なことに変わりがないのが困りものだが。
ああ、暇だ。何しよう…。