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耳障りの良いという誤用はなぜしやすい? 漢字の意味から考えると間違えにくい

  • 2020年8月4日
  • 2020年7月14日
  • 考察

耳障りの良い言葉。

ふとした時に使いたくなるけど、思いっきり間違いなのは有名な話。

わかっていても油断するとこう言ってしまう。

 

「じゃあなんで意味を間違えたまま使いやすいくなるの?」

なんて疑問があるときふっとわいてきてね。

ちょっとその理由を考えてみたんだよ。

俺は”他の似たような言い回しと漢字がごっちゃになりやすい”から。

じゃないかと思ってるのよね。

今回はそんな話をしていくよ。

 

耳障りが良いのはいうまでもなく誤った使い方

日本語って難しい。

日本人でも俺を含め、言葉が乱れまくっている人は多い。

本来の意味とは違う形で浸透している言葉もあるし…。

段々何が正しいのかわからなくなってくる。

 

その中でも特に使い方を間違えやすい言葉。

思い起こすといっぱいあるよね。

本記事ではとある言葉について考えたい

 

冒頭でも書いた通り”耳障りの良い”というアレ。

当然耳障りと良いは同時に使うべきものではない。

耳障りはマイナス、良いはプラスの意味なので…。

一度に足しちゃうとなんか混乱しやすくない?

タート
あれ?、これってどっちの意味なんだっけ…。

 

それでなんでそもそもこんな誤用が出るようになったんだ。

ある日通勤中に聞こえた他人の会話で、ふと疑問に感じて。

考えてみたんだけど、おそらくここが大きい。

“似たような言い回しの言葉や使う漢字を混同しやすい”んだよね。

特に障りって、同じ人間の体パーツと言葉の使いまわしがきくから。

 

使われている漢字を思い出さないと間違えやすい

どうも調べてみると、みみざわりの漢字変換は2通り。

“耳触り””耳障り”があるみたいだね。

どちらを使っても、単体の言葉として間違いではない。

 

前者だと耳で聞こえた感触そのものを表す。

後者だと聞こえたときの悪い感じを表現している。

なので、前後の文脈を考えないと意味がだいぶ違ってくるな。

 

ただこの言葉が使われたとき、どちらかというと後者が多い印象。

無意識にそっちの意味だと聞き手が思いやすく、誤用につながるんじゃないかと。

口で発すると、当然どちらの漢字を使っているかなんて伝わるわけないし。

実際俺自身がみみざわりを使うときも、障りの意味合いが多いしなぁ…。

 

話し手が触る意味を込めても、受け手はそう取るとは限らない。

加えて割と言葉の語呂がいいから、口に出しても違和感が少ないところ。

ぶっちゃけ声に出しても”耳障りがいい”って、なんか自然な感じするでしょ?

 

感覚的なところだけど、変に感じないから気にせず使いたくなるよね。

その気持ちよくわかる。

まぁでも誤りなので、せっかくなら頭の片隅に入れておこう。

わかる人から聞くと、失笑を買う可能性があるから…。

ジェラトーニ
君は本来の使い方もわからないのかなぁ?(ニヤニヤ)

 

体の他の部位と組みわせた言葉の使い方が似ている

最初に間違えやすい原因は、似たような言い回しがあるって言ったんだけど…。

耳を他の体のパーツに置き換えると、それも正しい意味になる。

しかもよりによってプラスの意味合いだから、よけい厄介かもしれない。

たった一文字違うだけでガラッと反対になるからな~。

ちょっといくつか例を出してみようか。

 

耳を歯に変えると”歯ざわり”

さっそく耳を歯に変えてみよう。

耳ざわりの良い→歯ざわりの良い に変換だ。

歯ざわりになると、基本いい意味で使われるよね。

 

あれは噛んだ食べ物の感触が心地いい。

そういう意味で、芸能人の食レポとかによく使われやすい。

ザクザクするクッキーとか、ふわふわのパンとか。

歯でもしっかり食べ物の感触って味わえるよな。

 

耳から舌へチェンジ ”舌ざわり”

次は同じ口内にある体のパーツ。

舌で考えてみると、舌触りがいい。

これはプラスの意味合いでしか使われることが無いかな。

さっきの歯と似ていて、食べ物の感触を表すときに使う。

舌触りが良いということは、程よい柔らかさを感じたときか?

 

耳を肌に変更 ”肌ざわり”

今度はこれ。

耳さわりの良い→肌ざわりの良い にチェンジ。

これも同じく、確実にプラスの意味で使われる言葉だよね。

自分の肌に触れたものが気持ちよかった時に使いたい。

 

例えばきめ細かい糸で織られた服とか。

シルクとかまさにその代表格じゃない?

触れた感触はもちろん、通気性とかも含んで肌ざわりが良い。

と言いたくなるし、意味的にも大正解なのでこれまた混乱しやすいかも。

 

耳を手にするとどうだ ”手ざわり”

次はここ。

耳さわりの良い→手さわりの良い だとどうかな。

これも肌と意味合いは似ていてプラスの意味で使われる。

手だから、自発的に触ろうとしたものが相手かな。

なんでも当てはまるけど、やっぱりふわふわ系が多い印象。

 

俺だとぬいぐるみ相手に使いたくなる表現。

やつらは布と毛と綿の集合体。

それだけ文字にすると、温かみも何も無いが姿を現すととってもらぶり~♡

やはり気持ちのいい毛並みとふわふわの綿。

 

そしていい具合にデフォルメされたぬいぐるみの表情…。

手触りだけでなく、目で見ても柔らかな質感が味わえるのはうれしい。

だから俺はぬいぐるみから離れられないのか…。

とも思ってしまう。

ヴィーゼ
僕こそが至高の手触りを持つキングオブイルカだ!

 

耳から目に変わるとマイナス度が強くなる ”目ざわり”

最後は耳ざわりの良い→目ざわりだ。

目ざわりの良いという日本語は存在しない。

よって、良いを付け足して使うことはまずないよね。

まぁ目ざわり=目障りなので、思いっきりダメな意味合いなのが分かる。

 

“さわる”の前に付く言葉で漢字も変わる

上では色々体の部位で例を出したけど…。

言葉の互換や使い方は確かにどれも似ているよね。

ただ、部位ごとに意味合いがまるっきり変わってくるのが分かると思う。

歯・舌・肌・手だと良い意味。

目だと悪い意味だ。

 

しかもこの意味、使われる漢字も全く違う。

良いほうだとさわる=触る。

悪いほうならさわる=障るだね。

 

触るのほうだと、これ自体にプラスの意味はない。

ただ、この後に”良い”と続くので結果としてほめる意味合いだな。

一方障るの場合は、そもそもこの言葉に悪い意味が込められている。

よって後ろに”良い”を付けると、言葉がおかしくなるわけだ。

 

耳だとどうやら障るでも、触るでも使用可能のようだ。

一応耳触りだと、聞いた時の感覚を表すみたい。

ただ多くの使われ方は耳障るのほう。

よって、耳障りが良いというのはおかしな使い方ととらえられるわけ。

(文化庁 広報誌のページによる)

コール
漢字の使い分けって難しいね~。

 

どうしても耳で聞いた言葉だと、漢字の差異まではわからんからな。

おまけにさっきも言ったように語呂がいい。

だから余計、プラスの意味で使いたくなるのはある意味しょうがない。

ただ言葉として思いっきり間違っているので、気を付けたほうがよさげ。

 

耳さわりは”耳障る”と覚えておこう

何気なく思った疑問だが、日本語ってこういうところがあるからね。

字面だけだと一つの言葉でも、いろんな意味が詰まっている場合がある。

だから日本人でも、一部の言葉は正しく使われないことが多いってことか?

本当に日本語って、振り返って考えると難しい。

 

ひとまず今回の耳さわりという言葉。

これについては、基本”障る”のほうだと頭に入れておこう。

耳とさわるがついたら、マイナスの意味だという前提で。

頭に染みついていると、とりあえず恥をかくのは免れそうだ!

良ければ覚えておいてな。

 

今回はここまで。

知ってる人からすると、言葉の誤用ってかなり気になる。

ただ知らずに自分が使っている可能性があるから、恐ろしいものですわ。

 

耳障りな音だ!