記事公開日:2018.3.22
最終更新日:2022.11.23
「オールド・スネークの新たな相棒と言えばコイツ!」
数年前、PS3でMGS4をプレイした記憶がふとよみがえる。
あのゲームでの楽しみ方と言えば、ノーキルプレイがあるよね。
消音性の高い麻酔銃を使い、次々と敵を無力化させるあの快感…。
それの元となったガスガンを手に入れてきた。
今回はKJ WOARKS製のMk-1を紹介するよ。
値段相応の作りで、そのままだと色々物足りなさが残る銃だが…。
安いことを逆手に取り、エアガン塗装への足掛かりにするのはアリかも?
KJWORKSのMk-1 実銃と同じく安い製品
実銃はアメリカのルガー社が開発したもの。
現地では初心者向けの銃とされており、非常に扱いやすいと評判だ。
弾の小ささの割には威力があり、お値段も比較的安いとのこと。
女性や子供でもちょっと練習すれば、わりと使いこなせるそうな。
そんな銃なのだが、もちろんエアガンでもガス式で製品化されている。
今のところ確認できるのは、マルシンかKJ WORKSのもの。
ただマルシン製は入手しにくいので、手軽に買うならKJ製が良いでしょう。
今回ご紹介するのは、ごく普通のノーマルなブラックモデル。
固定ガスガンで値段は安いものの、ぶっちゃけ価格相応のつくりではあるかな。
しかし、外見の塗装に挑戦する予定のある人にはすごくちょうどいいかも?
はじめの土台として使うには、かなり最適な銃じゃないかな!
レビュー開始 おもちゃっぽさは強い質感
まずは箱から。
外周が黒く、中央には商品の写真で固められたパッケージ。
明るい色の革が黒い銃と映えるカラーで、なかなかかっこいい。
転がる薬きょうやオイルライターの渋みもあり、良い感じに豪華!
そういや海外製のエアガンって、吾輩これが初めてだわ。
ご開帳後は白の型抜きスチロール+ビニール袋の梱包。
ベルトなどで固定はされていないものの、保護性はまずまず。
付属品は少量のBB弾とマガジンだね。
あと写真外だけど、説明書も入ってるよ。
ここはかなり普通。
本体の外観。
全てのパーツが真っ黒で統一されており、色の重厚さがいいね。
銃とは元来、こういうものであるといった感じを地で行くような?
刻印類は一切打たれておらず、製造元のロゴすらない。
あるのは「MADE IN TAIWAN」と書かれたシールのみ。
邪魔だから後で剥がしたけど、べったりついてて貼り痕が残りやすい…。
無駄に労力がかかるので、がんばって取り除いてくれな(笑)
ライセンスの問題なのか、コスト削減なのかは正直わからんけど。
無刻印っていうのは、これはこれでアリなのか?
銃後方にあるハンマー部分。
といってもこの銃、まったく露出していないタイプなんだよね。
他に同じようなものだと、マルゼンのワルサーP99とかマルイのグロック34とか。
吾輩の手元にあるやつで限定するならば。
ただ発射できたかどうかの目印が無いため、そこだけはちょいわかりにくいか。
まぁそんなに気にするほどでもないけど。
そして写真中央にあるのは、安全装置で上げ下げするとロックがかけられる。
上の位置なら射撃可能、下に押すとトリガーが引けなくなるぞ。
無理やりトリガーを引けなくもないが、壊れるのでやめようね。
このように位置を下げると、トリガーがロックされる。
このままでは発射できないようになるよ。
一応ロック状態でもトリガーは引けるが、やりすぎると壊れるので注意。
狙いを定めてのぞこうとすると、こんな見え方になる。
前後のサイトともに真っ黒で、ドット等はなし。
若干狙いづらさは残るかな~…。
トリガーはオーソドックスな曲線を描いたツメ形状。
トリガーガードは楕円じゃなく、素直な円形となっているよ。
ただしここ、明確な欠点が一つあるんだよね。
ガードのスキマが小さいので、ぶっちゃけ人差し指を入れにくいのだ。
素手でも狭く、グローブをはめてたらかなりキツイ。
手がデカい人ほどここは明らかに不利だなぁ。
もうちょっとガードを広げてほしかった…。
そして固定スライドガスガンの宿命である、トリガーの硬さ。
例に漏れず、まぁまぁ硬めなので連射は難しいと思う。
指に力を込める関係上、狙いがどうしてもぶれやすいのもマイナス。
次はグリップ部分。
真っ黒なプラスチック製で、ツルツルした質感あり。
滑り止めの細かいぶつぶつがあるので、滑りやすいわけではないけど…。
あとはグリップの厚みだが、見ての通り細くて薄いんだよね。
手が小さい人でもしっかり握りこめるので、ここは使い手を選びにくい。
さすが、本場での初心者向けと言ってるだけあるな!
この銃の特徴的なところがひとつ。
グリップの外側から、通常分解できるようなパーツにアクセスできるよ。
最初にこれを見たとき、ピストル用のストックを付けるとこかと思った。
ライフルみたく、射撃を安定させるために肩付けできるようなアレな。
一枚目の写真にあるツメの下を押すと、上側が浮き出てくる。
そのままゆっくり引っ張ると、接続されたパーツが付いてくるのよね。
さらにパーツ全体を下にずらすと、見事に引っこ抜けるのだ。
ここまで来たら、スライドを動かして通常分解ができるようになるよ。
戻すときは逆の手順をすればおk。
ただし注意点があって、最初にツメを元に戻さないとダメ。
これをしないと、パーツが銃本体に全然収納できなくなっちゃうのよ。
まったくわからなくて、かなり無理やり押し込もうと10分ほど格闘してね…。
途中でパーツの間に手を挟み、軽く内出血しちゃったぜ。
超痛い。
やるときは挟まないように気を付けてね。
マガジンの外し方が、いわゆる旧式の銃によくあるタイプ。
ロックをかけるツメが底にあるので、ずらしてから外せるようになるよ。
いまどきのモデルで標準搭載されている、マグキャッチボタンではないので注意。
ワンタッチではできないから、これは慣れてないと素早い操作はむずい。
最後はマガジン。
申し訳ない、両方とも写真がちょっとボケちゃってるな…。
こちらも銃本体と同じく、全く刻印が入ってないよ。
グリップの薄さに比例して、マガジンもあまり厚みは無い。
このままだとガスガンゆえに、冷えに弱い…。
のだが、固定ガス式なので冷えても意外と射撃パワーは残ってくれる。
総評 そのままでは輝きにくいエアガン
ほいじゃあざっくりと、良いところと悪いところをまとめよう。
まずは良くない部分から。
・トリガーはそこそこ硬めで指が疲れやすいかも?
・トリガーガード内が狭くて指をいれづらい
・マガジンのロックが旧式
次は良いところだ。
・グリップの厚みがないので、手が小さくても握りこめる
・冷えには比較的強く冬でも使えるには使える
・値段はまぁまぁ安い
細かく見ている最中には言わなかったが、非常におもちゃっぽい質感なのよ。
とにかくプラスチック感が強すぎるので、観賞用には全然向かないかなぁ。
値段は安めではあるので、コストを優先した結果だろうな。
値段と見た目はもろに比例するね。
どちらかと言うとサバゲー向きの銃ではある。
固定ガスの特性を活かして、冬のセカンダリに選択肢としてはアリかな。
ただし、そのままだと特段優れている要素がほとんどないからね…。
とはいえ、箱だしだと光る部分が少ない=カスタムのしがいがあるとも取れる。
真っ先に吾輩が思いついたのは、見た目の塗装だね。
見た目の安っぽさを専用塗料で染め上げ、自分だけの色にしてしまう。
本体の値段が割と良心的ゆえ、仮に失敗してもダメージは少ない。
とすると、初めて塗装するには良いモデルじゃないかな?
ハンドガンサイズなので、ライフル全体を染めるよりかは確実にお手軽。
最初に用意する材料もそんなに必要ないだろうから、試金石としてはちょうどいい。
上手く塗装できれば、十分観賞用として飾りごたえもあるよね!
それこそ冒頭で話した通り、MGS4風のカスタムをしたり…。
更に重厚さを求めた漆黒にしてみたり…。
想像すれば、それだけで見た目の輝きを大きくできそうな感じ。
吾輩もこれを機に、こいつで試しにやってみるのも楽しそうだな~!
現在の販売状況 流通品は基本的に無い
現時点(2022年11月)での状況を確認しておこう。
調べた限りだと、残念ながら今は市場流通品が無さそうだ。
公式サイトには製品紹介ページがあったので、生産終了ではないっぽいが。
このノーマルブラックに加え、SILENT EVOという別バージョンもある。
ただこちらも各地のエアガンショップでは、在庫がない状況なのよね。
なので欲しい場合は、マルシン製と同じく長い間再版を待つしかないかな。
ごめん、こっちは多少入手しやすいかと思ったがそうでもなかった><
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