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マルゼン製ワルサーPPK/S スパイ御用達の用心棒な愛銃に迫る

記事公開日:2018.2.13
最終更新日:2022.11.3

「これがあの”ボンド”と死線を潜り抜けたモデルか…。」

なんてことを考えたことがある人は、間違いなくあのゲームをプレイしている。

NINTENDO64用ソフトの、007 ゴールデンアイだ。

発売当時はお兄様と対戦して、ボコボコにされておりました。

 

今回はこのゲームの主人公である”ジェームズ・ボンド”の相棒。

マルゼン製のワルサーPPK/Sを手に入れたので、たっぷり紹介しよう。

少し設計が古めのコンパクトハンドガン目的なら、こいつが最も適任だろう。

現代で広く使われるモデルのエアガンに慣れてると、少しとまどう部分はあるが…。

 

マルゼンのワルサーPPK/S 曲線美と無骨さをあわせ持つ

このワルサーPPK/Sは、ベースモデルを小型化して隠し持つ用途に合わせた銃だ。

私服でも不自然なく持てるよう、小さい銃が重宝され始めたんだよね。

ちなみに日本でも、過去にはこの銃が警察が使っていた時期があったそうな。

ヴィーゼ
携帯性が良いモデルは利便性が高いよ。

 

エアガンメーカーのマルゼンといえば、ワルサーシリーズの精巧さで有名だ。

PPK/Sの後継モデルであるP38、そのさらに後継のP99とぬかりが無い。

いままで兄妹機を持っているので、やはりまだ持っていないこいつが気になっててさ。

運よく買える機会に恵まれたから、がっつりレビューしていこう。

 

実銃が金属製なので、現代の流行りであるポリマーフレームとは質感が全然違う。

当然ながら、エアガンの見た目もそれも準ずるように作られるので…。

小さくても無骨でおもちゃ然としてないやつが欲しい!、って人におすすめ。

マガジン交換の際に、いつもと違う操作を要求されるが頑張って慣れろ。

 

レビュー開始 ミニスタイルなハンドガン

ワインレッドの紙箱に、モデルのロゴが入る仕様。

シリーズものの一環とした表記だね。

箱から色合いの上品さが香る一品。

 

開封すると、中には一つの仕切り。

エアガン本体はビニールで保護されているが、箱に固定はされてない。

あとは少量のBB弾と、クリーニングロッドや取説が付属。

 

外観がこんな感じ。

色はごく一部を除き、すがすがしいほど真っ黒。

そしてスライドの短さからも、この銃がちっこいことは想像つくと思う。

これはブラックモデルだが、購入した当時は3カラー展開だったの。

現在は上位種のブラックメタルが生産終了し、他はシルバーのみ。

残弾を撃ちきると、スライドがこんな状態で止まる。

この銃、実はここでほかのものとちょっと違う点があってさ。

普通なら左側面についてるはずの、スライドストップレバーが無い。

なのでそのままだと形をもとに戻せないのよね。

 

上の状態になったら、まずマガジンを引き抜く。

このままスライドをもう一度後ろに引くと、もとの位置に戻るよ。

これが思ったよりやりにくくて、マガジン装填の手間が増えちゃう。

最大の違いにして厄介なポイントかなぁ…。

 

 

お次はスライドの刻印。

マルゼン製ワルサーシリーズと言えば、ここの精巧さは計り知れない。

ロゴの位置などは実銃にならっているので、マニアにはたまらんのよな。

全体的に彫りは薄めかつ、ボディが黒なので目立ちにくいけどね。

 

右側面に彫られた刻印。

シリアルナンバーと、「マルゼンは正式契約を結んでいます」の英文。

こちらも薄めの彫りになるし、ぱっと見ではわからんかもだが。

 

 

スライド後方にある、セーフティレバーとハンマー。

ハンマーはよく見かける肉抜きのリング型。

唯一黒くないセーフティの目印は、写真のように出ていると射撃が可能。

 

レバーを下げて、赤い丸を隠すとロックがかかる。

トリガーは引けるけど、ハンマーは動かなくなるよ。

このレバーの位置は操作しやすいし、両利き対応でうれしいところだ。

 

この銃で狙いを定めた光景は、こんな風に見える。

特にホワイトドットなどが入っていない、まさに昔ながらの銃と言った感じ。

特段狙いやすくはないが、隠し持つタイプの銃だからその辺は別にいいのか。

 

 

トリガー周辺部。

形はオーソドックスな三日月型で、可動範囲は割と広め。

トリガーガードも丸っこく、指を入れるスペースもちゃんと確保されてるよ。

 

ただ一つ厄介なところがあって…。

右上にあるマグキャッチボタンなのだが、片手で押すことがなかなか難しい。

なぜなら、想像以上に位置が上なので親指がかなり届きにくいから。

何度か試してみたけど、銃を握った手だけでの操作は自然にできねえな。

実銃からしてこうだから、別にマルゼンが悪いわけではないのだが。

 

 

仕上げの処理がていねいか問われる裏側。

パッと見たところ、パーティングラインは特に見当たらない。

刻印と同様に、外観へのこだわりはしっかり持たれているのが素晴らしい!

 

 

さて、手で握るグリップの部分を確認しようか。

まるで墨を塗ったかのような真っ黒さが渋い。

グリップ上部にはワルサー社のロゴ入り。

触った感じは、普通の樹脂で少しツルツルさがある。

一応滑り止めの模様もついているので、すっぽ抜ける危険性は少ないと思う。

 

銃がだいぶ小型なので、成人男性だとちょっと窮屈かも?

指が余るほどではないが、かなりぎりぎりになるはず。

女性のほうが手になじみやすいかもね。

 

 

あのグリップの中に収まるマガジン。

当然中型以上の拳銃に比べれば、サイズはだいぶ小さく見える。

装填数・ガス注入量とも少なめにはなるが、まぁいいんだよ。

服の中に忍ばせる銃なんだから、バンバン撃つのはスマートじゃない…。

 

総評 実銃譲りの使いにくさもリアルに寄せてる

それじゃあ総評のまとめに移るか。

まずは吾輩がこの銃に感じたデメリットがコレ。

・スライドの操作が独特なので、リロードが少しやりにくい
・男性だとグリップが小さいので指が余りやすい
・マグキャッチボタンの位置はどうしてこうなった?
・相変わらず再版されにくいので手に入れづらい

 

次に良いなと思ったところがココ。

・刻印や色合いの処理がかなりきっちりしている
・小さく軽いので、非常に携帯性が高い
・緊急手段的な銃じゃないのである程度の戦闘力がある
・このモデルをラインナップしているのがマルゼンのみなので、希少性が高い

他のワルサーシリーズと同様に、欠点はほぼ実銃から由来するところばかり。

それも含めて限りなくリアルに再現する、マルゼンの仕事は非常にていねいだな。

これくらいのコンパクトなサイズって、思ったよりも選択肢がないんだよね。

 

特にこのPPK/Sって、海外製を含めてもマルゼン以外のラインナップが無い。

ガスガンはおろか、電動とエアコキですら我輩も見た記憶がまったく無くてね。

なので唯一無二の価値があるのだ。

クタちゃん
たぶんこんなことって、そうそう無いことクテャよな~。

 

というわけで、もし手に入れるならマルゼン製一択となるわけ。

ただしこのメーカー製につきものの問題が、一つ無視できないのがあってね…。

とにかく定価で売ってるタイミングが非常に限られること。

 

公式HPには最新の再版情報が載っていない。

どうやらほかのブログでは、2022年の初めごろに再生産されたとあったけど。

しかし現在では、どこも品切れで買えるめどは立ってないな。

値段はガスブロの中でも、割と抑えめなので在庫があれば買いやすいはず…。

在庫があればの話なのが悲しいところ。

 

とにかくマルゼンの再版を待つしかできることが無い。

もし欲しい場合は、時々公式サイトをチェックしておこう。

じゃないと一向に手に入らんぞ?

(エアガンレビューまとめページはこちら)