記事公開日:2019.1.6
最終更新日:2022.12.8
「え?、なにこの色のM9!?」
赤羽にある某有名エアガン店を訪ねたときのこと。
姿かたちは見慣れたものの、色が今までと全く違う。
そんなM9が、この度KSCからリリースされたよ。
というわけで、今回はKSC製のM9A3をレビューだ。
現時点では、このモデルをラインナップしているのがここだけ。
長年使われたものが、どんどんアップデートを重ねたらどうなるか?
拡張性の高さが自慢のM9が出来上がったよ!
2015年に生まれ変わったM9 KSCが製品化
M9といえば、拳銃の中では超メジャーなモデルだ。
イタリアで開発されたが、今でもアメリカをはじめ数多くの場所で使われている。
少し銃器に興味がある人なら、見たことない人なんていないくらい有名ね。
現実のみならず、映像やゲームとかでも目にする機会は多い…。
さて古くから存在感のあるM9だけど、時代に合わせて姿を変えてきた。
現時点では2015年に改良された、M9A3という型番が一番新しい。
そしてそれを、中堅エアガンメーカーであるKSCが手掛けたのよ。
このM9A3、まず今までのものからカラーが一気に変わった。
加えて細かく拡張性が上がったことにより、装備が付けやすくなったよ。
さらにKSCの丁寧なつくりが素晴らしく、飾って眺めるだけでも非常に良き!
M9A3を手にできるのは、このメーカーのみという貴重さも箔が付くよね。
レビュー開始 思ったよりも色が明るい
外箱から。
青緑の背景に、M9&M92シリーズの名前というシンプルなモノ。
KSCからもいろんなM9が出ており、箱は共通の仕様だと思う。
ふたを開けると、本体やら付属品がいっぱい出てくる。
白の発泡スチロールに、本体がそっと収まってる感じ。
この辺はKSCのモデルだと、別のハンドガンでも似たり寄ったり。
付属品は少しのBB弾や、取扱説明書のみ。
銃の外観がこんな感じ。
まずこれがM9と言われても、ぱっと見だとそうは見えない。
実銃のほうでも、今までが全部真っ黒だったからね。
一気に印象をガラッと変え、非常に明るい見た目になったな~。
なんで急にこんな色になったのか、調べたけどよくわからなかったのよ。
たぶん、戦闘地域の色に合わせてこうなったと思うんだけどさ。
あるいはとある特殊部隊のイメージカラーなのか…。
見ての通り、一部のパーツを除きサンドカラー。
というよりカスタードクリームの色に近いかも。
そう考えるとなんかおいしそうだね(笑)
最後の一発を撃ち尽くすと、スライドがここで止まる。
銃の中に入ってたバレルも、おなじくクリーム色で染められたもの。
中も外もまぁ明るい!
シルエットだけで見たら、見慣れたM9なんだけどなぁ~。
彫られた刻印たち。
スライド左側面には、ベレッタはアメリカで作られたという英文。
それとシリアルナンバーが入る。
右側面には、9mmパラ弾を使うよという英文。
あと注意書きだ。
とりあえずざっと見た感じ、KSCのロゴが目立つようには入ってないな。
これなら銃の雰囲気をリアルに味わえるので、なかなか良いのでは?
がっつり深く彫られていないので、主張も特に激しくない。
いいねぇ、実銃通りの刻印ではないだろうけどかっこいいじゃない!
まず一つめの嬉しいポイントがここ。
銃口なんだけど、ネジ切りされてるのでサプレッサーが装備できる。
デフォルトではネジ山が削れないように、保護パーツが付いてるよ。
この金色に光るトゲトゲしたやつだね。
普通にくるくる回すと、ぽろっと外れる。
すると14mm逆ネジに対応した溝が現れるのだ。
あとはどんなメーカーのでも良いから、対応したサプレッサーを付ければOK。
ただマルイのショートサプレッサーは無理だった。
ガスブロだとサプレッサーの意味はほとんどないけど、かっこいいからさ!
吾輩はにょきっと飛び出たあの姿が好きなのです。
だからモノさえあれば、速攻で装備できるのは素晴らしい…。
ハンマー部分とセーフティレバー。
まずセーフティなんだけど、この写真だと解除されてる状態だ。
真ん中の黒いレバーを下げて、赤丸を隠すとロックされるよ。
こうなればセーフティがかかり、弾が発射できなくなる。
反対側も全く同じ形をしており、どっちからでも同じように操作ができるぞ。
つまり両利き対応という、地味に配慮された部分なのだ。
マルイ製のタクティカルマスターも同じだから、ベレッタシリーズは考えられてるよね。
ハンマーの形は、丸い小さな穴が開いたリング状のもの。
どのベレッタにもこの形のものが付けられており、とてもスタンダード。
狙いを定めたときの見え方。
前方のサイトには1つ、後方のサイトには2つのホワイトドット入り。
このドットが結構大きいので、割と狙いは定めやすい部類だろうな。
蓄光とかにはなってないが、十分すぎるわ。
お次はトリガー。
これもベレッタシリーズ共通で、三日月のツメ型が使われてるね。
可動範囲も変わらず広めなタイプ。
ここらあたりは、本体の色以外は大きく変わったところが無いぞ。
右のほうに、黒いマグキャッチボタンが見えるでしょ?
押すとマガジンが本体から外れるやつね。
位置も良い感じで、にぎった状態から親指だけで押せる場所にあるよ。
銃の裏側は、仕上げの処理がどこまで丁寧なのか問われるところ。
KSCはちょっと値段が高い分、キレイに処理されてることが多い。
とうぜん、M9A3にもパーティングラインが一切見当たらない仕上げの良さ!
何もツギハギの線が残らない、美しい造形を保つのはうまいよなぁ~。
あと写真上部に見えるのが、いわゆる20mmレイルだね。
ここにフラッシュライトなどを装備できるよ。
さらに3スロット分あるので、ある程度の位置調整もできる。
実銃だと前モデルのM9A1にもあったが、あっちは一つのみだったから。
確実に拡張性が増しているのは、よーくわかるポイントだ。
グリップ部分も見ていこう。
ネジ以外は全部クリームカラーで、模様の違う滑り止めもある。
初期のM9だと、長い台形に一種類の滑り止めだけだったのよ。
それがマイナーチェンジを経て、ちょっとだけ質感が変わったみたい。
おそらく滑り止め効果としては、ほとんど変わらないと思うけどね。
サイズとしては中堅くらいの厚みなので、握りづらくはない。
女性でもしっかり持つことは問題ないでしょう。
重心も若干後ろ寄りで、構えやすさはしっかり保証されてるな。
ただ抜きんでてすごいわけじゃないよ。
付属のマガジンは、底部のみクリーム色。
銃の中に収まる部分は真っ黒。
撃つときは底だけしか見ないから、これで問題ないのだ。
M9A3を買ったときはできなかったんだけど…。
それから数年後に、KSCのM93R-Ⅱを買ったのね。
お互いのマガジンを刺したら、きちんと装着できたんだよ。
だから同じM9シリーズだったら、たぶん全部行けるなコレ。
総評 まさに優等生の塊のようなエアガン
まずは良いところと悪いところをおさらい。
デメリットから先にから確認しようかな。
・限定品ではないがちょっと値段が高い
・樹脂なのにHW特有の重厚感がある
・外装の仕上げはなめらかでキレイ
・個人的に本体の色は割と好き
KSC製なので、サバゲーでガンガンというよりは鑑賞向け。
まぁ別に外でバリバリ使ってもいいんだけどさ。
正直に言うと、実用面で考えたらあんまり欠点が見当たらなかったのよ。
それより20mmレイル・ネジ切りされた銃口がすごい良いのね。
別パーツを買うだけで、苦労もせずにカスタムができるからさ。
だからアクセサリーが簡単に装備可能なのは、地味ながら嬉しいところ。
加えてM9が長年使われてきた経緯もあり、使いやすさはしっかりある。
重さや銃身の位置もバランスよく、グリップも厚すぎない。
それでいてほどよいズッシリ感もあるので、安っぽさが本当に存在しない。
まさしくM9の正統進化を遂げた、そんなモデルなのよな。
強いて悪いところを言えば、本体の色に尽きる。
なんでかっていうと、どうやら実銃は全体的にもっと暗い色らしいのよ。
逆にKSC製のこいつは、逆にかなり明るい色をしているのね。
それが本当にこだわる人にとっては、コレジャナイ感を感じることもある。
正直吾輩は実銃を見たことが無いので、あんまり気にならなくてさ。
後でネットの画像を調べたら、確かに実銃はもうちょい黒っぽかった。
あれはあれで使い込まれた武器感があって、かっこいいっちゃあかっこいい。
でも丹念に手入れされた、明るい色のM9A3もこれはこれですばらしい。
というかピカピカに見えるほうが、個人的には好みなんだよね。
だから我輩は、ここについてあまり欠点だと思ってないよ。
それと値段は、ん~…って感じ。
普通にセミオートのガスブロハンドガンだが、割と強気な価格なのよね。
限定品でもなんでもないが、KSC製の中でも高額の部類だ。
吾輩はセール時に買えたからアレだったが、平時がちょっと高いかなぁ。
流通情報 在庫は少ないが売ってはいる
KSCのエアガンなので、一度欠品になると再販までがそれなりにかかる。
2022年12月現在で見ると、一応定価近い値段で買えはするかな。
Amazonでも売ってるし、エアガンショップの通販でも探せばある状態。
まぁいつ市場在庫がなくなるかわからんから、欲しいなら確保しといて。
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