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コンストリクター これでサバゲーするとか正気の沙汰じゃないけど大丈夫?

記事公開日:2018.2.14
最終更新日:2022.11.6

「コンストリクターってどんな銃なんだろ…?」

聞きなれない銃の名前を目にして、頭の中に出た疑問。

すぐに公式HPでその姿を見たら、めっさゴツイかっこよさに惹かれたな。

 

そんなわけで、今回はマルシンが作り上げたトンデモリボルバーの一つ。

コンストリクターをご紹介するよ。

先に言っとくが、これを欲しがるのは相当なモノ好きと言えよう。

ありとあらゆる部分が初心者に向かない、そんなすさまじい銃です。

 

コンストリクター あまりにも上級者向け過ぎるモデル

ベースとなるモデルは、実銃として名があるコルトアナコンダというもの。

それをマルシンが独自に改造を加えたのが、今回紹介するコンストリクターだ。

コンセプトは競技用カスタムという位置づけ。

…正直吾輩は何が競技用としてなのか、ぶっちゃけよくわからん。

スッキリと角ばったシルエットとかが該当するのかな?

ヴィーゼ
まぁなんか、精密な狙いがしやすいとかそんなんじゃないの。

 

まぁその辺は置いといて、マルシンはリボルバーのラインナップがとっても豊富。

特にこのコンストリクターは、その中でもかなり大型のモデルになるかな。

構えたときの迫力は、あのデザートイーグルに匹敵するかも。

 

専用カートリッジによる装填、ごっつい外見は好きな人にとって超たまらない仕様!

吾輩は特に見た目が気に入り、長い間悩んで飛びついちゃった(笑)

しかしその分、ぶっちぎりに悪いところもたくさんあるのは無視できない。

すべてをまとめると、見た目やロマンに性能を極振りして他を丸ごと犠牲にしている。

まさに上級者向けのエアガンで、観賞用として使うのがおすすめです。

間違っても絶対に初心者へすすめられるモデルじゃない。

ダッフィー
これが気になってる人はもう初心者じゃないだろ

 

レビュー開始 威圧感や存在感はトップクラス

スタートはパッケージから。

えーと、今まで見たことが無いくらいシンプルな外箱だね。

まんまただの段ボール箱でございます。

おそらく、マルシン製のリボルバーは全部こうなっている可能性が高い。

なぜなら別で買った、アンリミテッドリボルバーの箱も同じだから。

あまりにも手抜きすぎやしないか?

 

さすがに無地の段ボールだけだと、中身がまったくわからない。

なので該当モデルのシールが、箱の左上にちょこんと張り付けてあるよ。

まぁ開けなくてもこれならわかるけどさ。

そうそう、ここに書いてある通りシルバーのABSを手に入れたよ。

 

ふたを開けると、また段ボールカラーの梱包がお目見え。

本体はビニール袋と型抜きで保護、あとは少しの白いBB弾が付属。

何のひねりも無く、商品名もでかでかと書いてあるな。

ぶっちゃけ箱のおしゃれ感は一切ない。

 

 

これがコンストリクターの全体像。

ぎらつくシルバー&黒のグリップというカラーリング。

見た目の特徴と言えば、やっぱりこの角ばった銃身だよね。

いかつい見た目を前面に出しているものの、どことなく整った印象を受ける。

やっぱりまっすぐな線って、キレイなシルエットに見えないかい?

 

 

実銃に存在しないモデルではあるものの、一応刻印は彫られているよ。

よく見える位置にコンストリクターの英単語。

シンプルにモデル名のみという潔さ。

 

こっちにはアメリカの銃器メーカーであるコルト社のロゴ。

お馬さんのマークが象徴的なのだ。

 

こっちは本体の右側面に入っている刻印。

日本のマルシン製ですという意味の文章だ。

まぁ正直言うと、あんまり刻印を入れる意味がない気がするなぁ…。

言い方があまり良くないが、ちょっとやっつけ感が出てる気がする(笑)

 

更に後ろに行くと、小さくSTGAの文字もある。

簡単に言うと、法律に適合した商品ですよという意味だ。

深く考えなくていい。

 

それにしてもシルバーボディは、反射の映り込みがすさまじい。

カメラを構えている吾輩がばっちり映ってしまい、申し訳ございませんんん!

クロミちゃん
きちんと謝罪しなさいよアンタ。

 

 

銃身の上下は、金属製のパーツでサンドイッチされてる。

規則的なセレーション(溝)が入り、ちょっとしたおしゃれ感がでてるね!

意外と厚みが無いので、上から覗き込む分にはほっそり見えるよ。

ちなみにネジ3本で止められているので、マイナスドライバーがあれば外せる。

 

コンストリクターのゴツさを演出する大事なパーツ。

ただし実用面においては、完全に邪魔ものとなるのが悲しい…。

金属製のパーツなのでかなりの重量を誇る。

しかも銃の前側に配置されるので、重心が前寄りになって非常に持ちづらいのだ。

 

 

次はハンマー周りだ。

グイっとえぐれた形だね。

コルト社製のリボルバーは、すべて共通でこの形になってる。

 

ハンマーを起こすとここまで下がる。

ちなみにこのモデル、シングルアクションとダブルアクションに対応済み。

何が違うのかはもう少し下で説明するよ。

 

狙いを定めるとこんな風景になる。

前後のサイトともに、真っ黒のパーツでホワイトドットなどは無し。

気持ち手前のサイトが大きめなので、ちょっと見づらいかも…?

 

 

次はトリガーを見ようか。

よくある形状の三日月形トリガー。

トリガーガードは楕円形で、ここはごく普通といった具合だな。

 

このコンストリクター、いわゆる固定スライドガスガンに分類されるもの。

つまり宿命としてトリガーが全体的に重めになる

しかしこいつはそのままだと、まったく笑えないくらいにめちゃくちゃ重いのだ。

さらに個体差だと思うけど、途中で引っかかって引き切れなくなる持病つき。

連射とか絶対に無理かつ、ここまで酷いトリガーはそうそう無いレベル。

 

 

銃の裏側は、仕上げにどこまで手間をかけてるかわかる。

さすがに値段が高いだけあって、パーティングラインはしっかり処理済み。

継ぎ目とかがまったく見えず、美しさに一役買ってるね!

 

 

グリップ周りに移っていこう。

持ち手は黒のプラスチック製。

コルト社のメダリオンもあるよ。

そのままだと滑りやすいが、いちおう滑り止めの模様があるので大丈夫。

 

反対もおおむね似たような感じ。

よく見てほしいのだが、グリップの上にツマミがあるのがわかる?

これがセーフティレバーで、マルシンが追加した機能の一つ。

安全装置をかけるとトリガーがロックされる。

もちろんエアガンのみの機能で、実銃のベースモデルには存在しない。

 

シングルアクションとダブルアクション

ハンマーのあたり軽く触れたことについて、ちょっと説明しておくね。

射撃のやり方として、シングルアクションとダブルアクションがあるんだよ。

簡単に言うと、2つのパーツを同時に動かすのかそうじゃないかの違いね。

 

シングルアクションは、ハンマーを起こしてからトリガーを引く。

一つずつパーツを操作するため、シングルアクションというわけ。

連射しにくくなる代わりに、狙いが付けやすくトリガーも軽くなる。

一発一発ていねいに当てる場合は、こっちで撃つことが多いかな?

ラガン
よーく狙いを定めてみろ!

 

対してダブルアクションは、トリガーを最初から引くだけ。

すると勝手にハンマーも連動して、2つが同時に動く。

だからダブルアクションと呼ばれるのね。

上のパターンと真逆の性質を持つため、とにかく撃ちまくるときはこっちだな。

タート
制圧射撃するしかない!

 

正直言うと、コンストリクターだとシングルアクションでもかなり厳しい。

先にハンマーを起こしても、けっこうトリガーが重くてさ…。

もともとこのモデルに実用性を期待してはいけない。

 

Xカートリッジ 実銃さながらのリアルさ

リボルバー拳銃は通常、シリンダーというパーツに弾を込める。

くるくる回る弾倉に、薬きょうを装填する感じね。

エアガンだとメーカーによって、BB弾の入れ方がちょっと変わってくる。

 

マルシン製のリボルバーこそ、この装填作業が最もリアルと言っていい。

弾頭を模したXカートリッジにBB弾を詰めて、それを本体に付けるんだよね。

同社製のリボルバーは全部こういう形式をとってるよ。

実際に見せたほうがわかりやすいか。

 

写真中央右にある、丸くて短い筒っぽいのがシリンダー。

通常はこんな感じで本体に収まってるよ。

ロックを外すには、シリンダー右側にあるレバーを右にスライドさせる。

これを抑えたまま、シリンダーを手前に軽く引っ張ると…。

 

こんなふうに本体から外れてくれるよ。

多くのリボルバーでは、この状態になってから弾を装填できる。

実銃の一部モデルには、シリンダーごと外して交換するものもあるらしい。

APEX LEGENDSでいう”ウイングマン”のリロード方法。

 

 

ロックを外したシリンダーを正面から見ると、こういう風景が広がる。

等間隔に6発分だね。

 

薬きょうを取り出すには、手前に伸びたパーツをちょっと押し込む。

エジェクターロッドっていうんだけど、別に名前は覚えなくていいです。

すると薬きょうも一緒に動くので、外しやすくなるんだよね。

 

逆にシリンダーの後ろから見ると、薬きょうがこう見える。

ちなみにさっきのエジェクターロッドは、エアガンだとただの飾りみたいなもの。

薬きょうは下に向けると、普通に落下して取り出せちゃうからね。

実銃だと火薬の熱膨張で膨らんだ薬きょうを、叩いて取り出すための機能だから。

 

空のシリンダー内部はちょっとスッカスカに見える。

写真のように、隣り合う薬きょう同士は壁で隔てられない。

これはエアガンとしての仕様で、実銃だと壁があるんだけどね。

確か銃刀法に配慮してこうしてるような気がする。

 

 

これがコンストリクターの薬きょう。

(マルシン製リボルバーの一部モデルと共用)

真鍮とアルミで作られており、本物の薬きょうっぽく見えるね!

銀色が弾の先っぽになるが、ここにBB弾を詰める。

その状態でシリンダーへ装填すれば、リロードが完了っていう寸法よ。

 

ちなみに横着な方法もあって、じつは薬きょうを外さなくてもBB弾が詰められる。

シリンダーの前面から直接BB弾を薬きょうにセットできるので(笑)

やりにくいけど、わざわざ全部外さなくても大丈夫なのよ。

 

総評 ギミックと見た目が全てを物語る

さてさて、ざっとまとめに入りますよ。

ここで吾輩が思う、このモデルのあれこれについて挙げておこう。

まずはデメリットから。

・とにかく重くてデカいので構えづらい
・刻印がなんかイマイチ
・たった6発しか撃てない
・トリガーの硬さが相当なもの
・リロードはとにかく手間がかかる
・値段は割と高い

 

反対にメリットはこのとおり。

・ムラはあるもののメッキ処理は比較的キレイ
・デカい姿だが厚みがそうでもなくスマートに見える
・実銃にならった装填方法が非常に楽しい
・所持している人自体の希少性

 

一言でまとめると、自宅で眺めてカチャカチャ動かすのが楽しい。

完全に鑑賞用モデルとしての存在かな。

何より実用面に難がありすぎて、撃ち合いじゃまず勝てないよ。

 

とにかく見た目とXカートリッジに価値を見出せるか。

そこに目を奪われたら買うのもアリだと思う。

ただし、そうじゃなければ絶対に手を出さないほうが良いかな~…。

はっきり言って、全く初心者向けでもサバゲーマー向けでもない銃だ。

ここをよーく確認してから、手に取るか悩むべきとでもいうか。

アナゴン
あまりにもピーキーすぎる存在じゃない?

 

余談 現在は再販待ち状態にあり

最後に、現時点での流通状況についてだな。

調べたところ、残念ながらしばらく再版が無い状態のようだ。

公式HPのカタログリストにはあるので、生産終了ではないけど。

まぁマルシンに限らず、日本のエアガンメーカーは最大手以外そうだからな…。

一度在庫が切れてしまうと、定価で手に入れるのはかなり難しい。

 

しかもAmazonを見たら、カタログリストに無いバリエーションもあったからな。

その辺、ぜひともマルシンさんは公式HPの情報を一度整理してほしい(切実)

じゃなきゃどれがどれだかわからんので。

とりあえず再版情報が来るまでは、逐一調べてみてくれな。

ラガン
タイミングを逃さずってのが難しいぜ。

 

(エアガンレビューまとめページはこちら)