「あああ!、もう対人の格ゲーなんて二度とやらねぇ!」
ある日友達とネットで対戦してて、吾輩怒りが天元突破してしまいました。
怒鳴り声を心の中で…。
数十年前はストⅡをはじめ、格ゲー全盛期だった時代。
それから時を経て、今だとだいぶ格ゲーの勢いは衰退しているよね。
プレイヤー自体かなり減ったが、やっぱ楽しめないと感じる人が増える要因しかないんだよ。
手軽さからは程遠いゲームジャンルだから、必然的にこうなるのはしょうがないのかも。
格ゲーはびっくりするほど楽しめない どころかイラつく
格闘ゲーム。
簡単にいえばパンチやキック、あるいは必殺技を放って相手の体力を先にゼロにすれば勝利。
ゲームジャンル的にいえば、わかりやすいくらい対人戦を表現してるよね。
よって人との競い合いを好むゲーマーから見れば、これほど熱くなるジャンルは中々ない。
ギリギリの攻防によって生み出される激しい試合は、常に緊張感と隣り合わせ。
相手に当たるか当たらないか、絶妙な距離で戦いあうこの姿。
キャラの動きが、プレイヤーの手さばきで大きく変わる立ち合い。
これがお互い勝つか負けるか紙一重の状況だと、見るのもやるのもすごく楽しいのは確か。
あとちょっとでの勝ち負けは、熱中させる大きなポイント。
もちろん練習すればするほど、確実に腕が上達して強い相手と楽しい時間を過ごす。
熟練者になると、もはやどうキャラを動かしているのか理解できないくらいすさまじい。
それが20世紀末期の格ゲーブームを生んだんだろう。
しかし、ほかのジャンルのゲームが台頭してきて以来、正直格ゲーは押され気味。
我輩も過去、お兄様や友達といくつかのタイトルをやったことがあるけど…。
とにかく全く勝てないので面白くない。
というかやればやるほどストレスが溜まり、全然楽しめないんだよね。
こんなタイプの人が増えたから、みんな格ゲーを敬遠するのかも。
まぁ別に面白くないならやる必要はないからな。
楽しむためのハードルが途方もなく高い格ゲー
ゲームは基本的に楽しむためのモノ。
そりゃ、これで生計を立てている人はその限りじゃないけど。
99%の人にとって、ゲームはあくまでもストレス解消や趣味なんだよね。
どれだけ下手でも、その人が楽しいと思えれば正直それで十分。
目的は達成できているわけだしな。
ただし、ゲームの中にはそもそも楽しむまでの道のりが険しいものがあるのだ。
ソフト単体の場合もあるけど、ジャンル自体にその問題を抱えている場合も。
その最たる例が格ゲーで、複雑なコマンド練習や要素の記憶がとにかく尋常じゃない。
ここをひたすら覚え、乗り越えられるところがようやくスタートと言ってもいい。
この領域にたどり着くまでにどれだけの人が耐えられるのか…。
この地道な練習が苦にならなく、負けてもストレスを感じにくい人ならさほど辛くない。
けどそれまで平静でいられる、聖人みたいな人はこの現代社会でどれだけいるのか疑問だわ。
もちろん吾輩は練習したいと思わないし、そこに時間はあまり割きたいと思わない。
けどやっぱり勝ちたい気持ちが無駄にあるから、負けると半端じゃなくイラつくのよ。
とてもじゃないけど、格ゲーは時間を持て余したマゾい人にしか続けられない。
そんなニッチなジャンルと、今では化してしまっていると思う。
もちろん、格ゲー界隈もそれは織り込み済み。
シリーズ物の新作だって、なるべく初心者にも手が取りやすいように改修は加えられてるのよ。
ボタン連打で簡単なコンボができたり、なるべくシンプルなゲーム性にしようとしたり。
従来では軽視されがちな、ストーリーにもしっかり力を入れたりさ。
それでも根本の部分はやっぱり対人戦。
結局上級者には勝てなくて、格ゲー界を去る新規プレイヤーはとっても多い。
だから新作もサイクルが遅く、古参しか残らない構図になっているのだが…。
ボコられ続けて心が折れる格ゲーの要素
だれだって勝ち負けがある場合、できれば勝ちたいのが本音だよね。
負け続けると段々感情が無くなり、次第にイライラし始める。
どの格ゲーにおいても、このパターンから初心者は逃れられない。
「そうか、これがダメだったからここを練習すべきか!」
と負けっぱなしでも奮起できるなら、それはそれでいいこと。
ただ現代だと、カジュアルにいろんなゲームを楽しむほうが好きな人種が多い。
スマホゲーとかまさにその先例だよね。
すると時間をかけて頑張ろう、と思う人がどうしても少なくなっちゃう。
そしてこれから後述する要因がつもりつもって、最終的にこの事実が突きつけられてしまう。
どうあがいても画面の前にいるであろう、人間の相手には及ばなかった。
つまり明確に自分が劣っている、とまじまじ植え付けられちゃうのよな。
ここに耐えられないのが吾輩だし、格ゲーでイラつくタイプはまさにこれ。
難解なコマンドによる長いコンボ 即座に出ません
格ゲーにおいてまず最初にぶち当たるのがコマンド入力。
基本的にこれが出来ないと、単なるパンチやキックしか出せない。
折角キャラごとの必殺技があるのに出ないから、かなり味気ない動きになる。
特に昇竜コマンド(→↙⤴)は、初めての人にとってはもはや無理ゲー。
これを一瞬で、出したいときに確実に入力できないと話にならない。
しかも必殺技の一つなので、コンボに組み込みたいならこれ以外も知る必要がある。
例えばストリートファイターの、波動拳や昇龍拳を全く放たないリュウやケンを想像して。
操作している人から見れば、腕か足をまっすぐに突き出すだけのキャラにしかならん。
観戦している人からだと、派手な必殺技が全く飛び交わない地味な試合を見せられる。
どの人の目から見ても、何も面白くないんだよな(笑)
そして相手の体力を大きく削るなら、さらに難しいコマンドを要求される。
3ボタン同時押しとか、レバー2回転連続とかね。
コンボ主体の格ゲーなら、矢継ぎ早に単発の攻撃と必殺技を何個も組み込まないといけない。
もちろん少しでも操作が手間取れば、一瞬でそのコンボも台無しになるし。
決まれば確かに気持ちいいが、実戦で上手く出すためには途方もない練習が必要なのだ。
とっさに出せるレベルが気軽に行けるならいいけど、当然そんな甘いもんじゃない。
防御一つとっても反射神経を要求される
格ゲーは攻撃ばかりでなく、相手の攻撃から身を守ることも必須。
攻め行動は勝つために大事だけど、守備は負けないためにもおざなりにできない。
ただこのガード行動は、これまたしっかり防ぎきるのがすごく大変なのよ。
数フレームで繰り出される相手の攻撃に、適切なガードをしないと痛い一撃が入るからね。
一瞬で行動を見極める反射神経を要求されるが、また中々にしんどい。
多くの格ゲーで、攻撃による高さの概念がある。
上段・中段・下段と分かれるが、それに合わせてガード姿勢を作らないといけない。
下段の攻撃ならしゃがみガード、上段と中段なら立ちガードなど。
上手くかみ合わないと防御できず、そこからフルボッコタイムの始まりと言う…。
しかもガードしている最中って、要は耐え忍ぶわけだからこれまた神経質になるのよ。
相手が攻撃をしてくるたったの0.1秒とかの世界。
見てから的確に判断してガードなんて、相当修練を積まない限り無理無理。
ある程度相手の攻撃を予想することは可能だが、それも経験が無いとできないしね。
だから初心者は一方的に余計やられやすい、と言う土壌が整っちゃってる。
システムが非常に複雑 簡単操作は結局弱いまま
そもそも格ゲーに使われるシステムやルールがとにかく多い。
しかもソフトごとに、ルールがガラッと違うので一つ一つ覚えるのが大変なんだよ。
あるゲームでは、必殺技ゲージが技を放つ以外でも消費することがあるし。
他のゲームではレバー操作以外に、何個もボタン同時押しの専用行動があったり。
それらをすべて理解しないと、やっぱりスタートラインに立つこともできない。
更に同じタイトルと言えど、シリーズものだとバージョンアップの調整もある。
以前まで使えてたコンボがつながらなくなったり、キャラの仕様が大きく変わったり。
そのたびに新しい知識をまた入れないといけない、というサイクルになっちゃうのね。
これを延々と、最先端をずっと走り続けるのはよっぽどじゃない限りキツイ…。
救済のためにある簡単な操作モードも、当然ながら強いわけじゃない。
まぁそれが強かったら、練習する意味もないから当然っちゃあ当然だけど…。
結局やりこんだ上級者には、逆立ちしたって勝てっこない。
勝つためにはかなりの努力と長時間をゲームに捧げる必要があるのだ。
やる気が出るわけないです。
決定的なのは1VS1で人に負けるのがものすごく嫌
上記の理由が相まって、びっくりするほど勝ちづらいのが格ゲーと言うもの。
更に追い打ちをかけるように、まじまじと突きつけられる悲しい現実。
そう、1VS1で戦って負ける=その相手より明確に弱いという事実が目の前に出るわけだ。
これはその人の性格によるけど、信じられないくらい腹立つんだよね(笑)
妙に負けず嫌いな人ほどこういう傾向が強いかも。
でも別に練習する熱意は特にないと、余計これが際立つんだよな。
だからイライラしか募らないし、やってても楽しくない。
一方的にフルボッコにされるともっと拍車がかかるし。
“初心者狩り”も全く出会わないわけじゃないから。
訳も分からんうちになぶられるのは、誰だって気持ちよくはない。
そしたらもうやる必要すらないやんけ!
他に楽しいゲームのジャンルはいくらでもある
と、この辺りが大体格ゲーが楽しめない要因かな。
まぁ格ゲー以外にも、敷居の高い他のジャンルが無いわけじゃないけど…。
格ゲーにおいては上記の理由が絡まりすぎて、本当にやっていて面白くない。
こんなのゲームじゃないとさえ思うときがあるくらい。
突き詰めると手軽さとは真逆にあるのが格ゲー。
あくまでゲームなので、無理して楽しむ必要はない。
別に格ゲー部分じゃなく、キャラに対して魅力を持ってもいいわけだしな。
とにかく肌に合わないと思ったら、何でもいいから一度離れてみるのがおすすめ。
今回はここまで。
好きな人はやればいいけど、やっぱりライト~ミドルゲーマーには難しすぎる。
それが格ゲーというジャンルそのものかもしれない。
そういうものだと割り切ったほうがよろし。
ああああ勝てないいいいいいいい!!!!!!!!!!
むかつくううううううううううう!!!!