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Arcaeaストーリーを簡単に要約&考察㊵ Colorful Dreamその3

  • 2025年10月29日
  • 2025年10月29日
  • ARCAEA

記事公開日:2021年2月20日
最終更新日:2025年10月29日

 

「潰えそうな自分の命は、ある時突然現れた者に救われた」。あの日この世界に堕ちた後、私は己の灯が消えそうになった。

今回はArcaeaのアーカイブストーリー、”Colorful Dream”の一番最後を読む。日常回から過去の話に戻った後に続くお話。

 

Arcaeaストーリー Colorful Dream③

前回は該当する物語の中盤を読んできたけど、仲間と一度旅路を分かれた”彩夢”は一人物思いにふけっていた。そんな時、見知らぬ”人の魂”と会話をする。

その人は自身を肯定する存在として認知され、彼女はここで改めて人のぬくもりや暖かさを感じたのだ。もちろん、ずっと心が凍ったままというわけではなかったのだが。

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さて残りの部分だけど、この“彩夢”の歩む最後の物語が紡がれる。これまたArcaea世界に現れた直後の回想からスタートするのだが、記憶の硝片を食べて飢えを満たすことに意味はあるのか。

そしてこの食べるという行為は、今いる世界にどんな影響を実は及ぼしていたのかなどが分かるかもしれない。

 

己の生きる道とは

https://arcaea.lowiro.com/ja

 

引き続き前回から一本道で読めるけど、一番最後の11-8のみ有料楽曲の”Desive”が必要。事前に購入しておくべし。

 

11-7

雪が灰色の大地を静かに覆う中、彩夢は凍えて意識を失いかけていた。彼女のそばにはいつも寄り添ってきた眷属コウモリ、ファンスとドレムがいる。二匹は彩夢を救うために必死だった。彩夢は本来、異常な硝片(異片)を喰らい消すことで世界の均衡を保つ存在だが、今は何かに病み、食べられるものを必要としている。

だから二匹は嵐を越えてでも“異片”を探しに行く決意を固める。彩夢を失うことが耐えられないほど深く愛しているからだ。

彼らは互いに励まし合い、薄れていく彩夢の存在を胸に飛び続ける。雪と風は容赦なく、夜と朝の境界へ踏み込むにつれて厳しくなる。二匹は極限まで努力し、感知できる最短の異片へ向かうが、吹き荒れる嵐に身体は徐々に削られていく。小さな翼では風の猛威に抗えず、ついにファンスが力尽きて倒れる。ドレムは彼を抱えて必死に進もうとするが、雪は追い打ちをかける。

やがて二匹の行動は止まり、静かな嗚咽だけが残る。希望は届かず、弱きものには救いが遠いという残酷さだが物語は完全な絶望で終わらない。通りかかった別の少女が倒れた二匹を見つけ、拾い上げて胸に抱き暖める。

彼女はファンスとドレムを連れて、温かな光の方角へ向かう。彩夢を救えなかった無念は残るが、二匹は最後に誰かの手で救われ、新たな希望の光へ運ばれていく。

 

改めて”彩夢”がArcaea世界に降りた直後の場面を回想している。彼女は元々、この世界にはびこるアノマリーを消す役割を持って目覚めたらしい。ただ、何らかの要因でその能力を行使できないから仲間のコウモリたちが、代わりにそれを探しに行くという感じだね。だが、今にも寒さでつぶれてしまいそうな彼女が痛々しい。

 

何とかそのアノマリーの欠片を探すものの、力及ばず片方が倒れもう片方が必死に連れて行くけど、現実は残酷である。ただし、そこで終わらずある奇跡が起きたというね。

たまたま通りかかった別の少女は言うまでもなく”叶永”で、この娘こそ”Sunset Radiance”のお話で最後に誰かを助けたと示唆される存在だったのだ。そういうことか。

タート
叶永ちゃんの救済が…!

 

11-8

深く暗い深淵の中で、彩夢は自分がまだ「体を持ち、涙を拭える」ことに気づく。それ自体が幸運だと。そんな彼女のそばにいる「声」は謝罪だけを漏らすように悲しげで、彩夢は素直に問いかける。「君は何で悲しいの?」と。

会話の中で明かされるのは、「声」が過去に許されぬ過ちを犯し、誰かを傷つけてしまったらしいこと、それでも本意は悲劇の創出ではなく、人が笑うことや“ハッピーエンド”を望んでいたという告白だ。彩夢はそんな難しい話を理解しようとしつつも、自分の素直な答えを返す。

「おいしいものを食べるのが好き、ファンスとドレムも好き、友達を作るのも好き」。彼女は「進み続ければ、きっと笑顔になれるものが見つかる」「自分が君の最初の友達になる」と励ます。

そのとき遠くから渡ってきた“異片”が彩夢のもとにやって来て、彼女はそれを口にする。噛み砕かれた異片は光となって暗闇を溶かし、周囲の色を取り戻していく。喉を通るごとに世界と彩夢が再びつながっていき、光が満ちる。声は最後に「あなたを信じてみます」と告げる。


目覚めれば、ファンスとドレムがそばにいて号泣しながら抱きつく。三人は雪の舞う陽光の下で涙と笑顔を分かち合い、彩夢を救ったのが異片なのか、二匹の友愛なのかは定かでないが、どちらもこの再生に寄与したことを確かに感じる。

彩夢は今度は自分が二匹や新しくできた友達を守る番だと誓い、三人はまた「いつか来るハッピーエンド」を求めて旅を続ける。

 

そんな過去の思い出と目の前にいる”誰か”と話をするうちに、人のぬくもりについて思い出した”彩夢”。涙を流せることに気づき、自分はまだ実態がある存在だと認識できたようだ。

その”誰か”は過去に大きな過ちを犯したものの、話を聞いた”彩夢”は「前を向いて進めば笑顔になれるし、自分があなたの友達になる」と言う。

スティッチ
優しい娘やんけ…。

 

後にやってきたアノマリーを食べてみると、世界に色が戻りあの時分かれた二匹のコウモリが目の前に現れた。その再開に感動し、号泣しつつまた三人で旅を進める。

今度は自分こそ、今の仲間たちや新しくできた”誰か”の友達を守る側に回ると固く決意して。これからも、アノマリーを消す役割を全うし続けるのだろう。

 

救ってもらえたから救いたい

というのが”Colorful Dream”のお話全て。まとめると”彩夢”が欠片を食べる理由は、アノマリーを消すこと。すなわち世界の均衡を保つ役割を持った存在だったんだね。

最初は記憶を消費すること=誰かにとって悪い影響を及ぼすかもしれないと思っていたが、実際は逆でむしろ意図しない悲劇を繰り返さないようにしてたってことみたい。

彼女もまた救済する者だった。

 

ともすると、メインストーリー第一部で起きた最悪の悲劇は、”対立”ちゃんがあの記憶の硝片を見つけなければ起きなかったことであるのは覚えてるよね。もしこの場に”彩夢”が居たのならば、その記憶を食べてしまった場合に、あの壮絶な死闘は繰り広げられなかったのかもしれないな…。まぁもしもだけど。

 

今回はここまで。次も別のアーカイブストーリーである、”Rotaeno”に移る。久々にあのオリジナルキャラコンビである、白と紫の双子が登場するよ。

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