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Arcaeaストーリーを簡単に要約&考察㊱ Sunset Radianceその②

  • 2025年10月16日
  • 2025年10月21日
  • ARCAEA

記事公開日:2021年2月21日
最終更新日:2025年10月16日

 

「寒く白い世界から一転して、暖かい火がある夜の世界にたどり着いたこの安心感…」。そう、ギリギリの状況で強く光る記憶の硝片を手にした彼女。すると別の場所にいた。

今回はサイドストーリー、“Sunset Radiance”の後半部を読もう。こっちの世界にやってきた”叶永”の行動が分かるように。

 

Arcaeaストーリー Sunset Radiance②

前回は同パックの前半部を読んだね。すでに彼女はArcaea世界に堕ちてからしばらく経った後みたいで、自分の目的地を探すために孤独の旅を続けてきた。

しかし彼女がいる場所は、非常に寒く大量の雪が吹雪く様相を呈しており、歩くだけでもかなり困難な状況になっているみたいだ。物理的に倒れそうになったり。

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その凍死しかける寸前に見つけた記憶の硝片に何とか手を伸ばすと、別世界へワープ。気づけば暖かい火が灯る夜の山小屋内に居るようだ。ここで改めて、自分が生きている実感を得る。ここから先のお話をこれから読む。

 

彼女の望みは叶うのか

https://arcaea.lowiro.com/ja

 

前半と変わらず一本道で進める。ただ、全タイルごとに曲のクリアが必須なので簡単だけど解禁に若干時間がかかる。

 

17-4

雪嵐から救ってくれた硝片の導きで、叶永は別の白い大地に降り立つ。そこは雪に閉ざされた平原で、先ほどとは違って足跡が消えずに残る場所だった。感謝を独りごととして言い、七つのArcaeaの星を呼び寄せてコンパス代わりに再構成すると、彼女は谷間へ向けてゆっくりと下っていく。

嵐自体はいまだ渦巻いているが、今いる地点は一時の安堵の場だ。やがて辿り着いたのは大きな自然の大広間で、頭上を覆う岩壁が影を落とす。進むにつれ空気が微妙に歪み、岩肌や漂う硝片が不自然に震えているのに気づく。

場の奥からは低く籠もった鼻歌のような振動が広がり、周囲の硝片や岩を揺らしている。異様な静けさと不快な低音が同居する――それが、この場所の正体らしい。


だが観察すればするほど、その力は大げさなほど強くはないように映る。むしろ手負いの獣のように弱っている印象だ。動かない「異片(アノマリー)」が中心に鎮座し、周囲の硝片がその方向へ吸い寄せられている。動かず、無気力にも見えるその硝片こそ、叶永が長く探してきた目的物だった。

彼女はその異常性と危険性を感じ取りつつも、意外なほど無邪気で軽やかな足取りで近づいていく。これまで追い続けた「細い糸」がここに繋がっているという確信を胸に、叶永は目的の硝片へと歩を進める――嵐の中心で見つけた、静かで怪しい核へ。

 

山小屋内での休息を経た後、再度元の世界に戻ると雪に閉ざされた平原だった。でも先ほどいた吹雪の中ではなく過ぎ去った後の大地らしい。そしてまた先へ進む彼女。

ある大広間にたどり着くと、弱々しいアノマリーと化した硝片。これこそ”叶永”が求めていたものだ。それに無邪気に近づくとか、かなり危ないことをしているけど大丈夫か?

タート
やめとこうよ…。

 

17-5

叶永は異様な硝片(アノマリー)に近づくと不思議に胸が高鳴るが、恐怖はない。世界から忘れられたようなその異片は眠っているだけで直接害はないと判断し、彼女は偽の星座コンパスを見て使う硝片を選ぶ。翼をかたどった星座を狙ったが阻まれ、切り替えて十の欠片を呼び寄せる。

十個が異片の周囲に並ぶと不可視の力場が生まれ、球状の檻が形成されて異片の力が封じられた。叶永は檻を自分の傍らに置き、記憶の中身を覗く暇はとらずに渓谷を抜ける。上を見て次の進路を定め、恩物の硝子――山小屋の記憶片を見つけ呼び寄せると、そこに入ってみることを思いつく。

大胆に、異片とその檻、そして偽星座をまとめて一つの記憶の中に持ち込み、内側に居ながら外界を偽星座で把握するという方法を試す。

試みは成功し、叶永は記憶の暖かさの中で、外部の偽星座を介して周囲を制御・観測できる感覚を得る。感覚が拡張されたような心地で、安心して次の目的地──嵐と絶壁を越えるルートへと舵を切る。

 

このアノマリーは眠っている様子で害を成さないと判断できたため、色々試してみるとそれに対して檻が形成された。その状態のまま手元に置き、再び大広間と谷を抜ける。

そして先ほどの山小屋に行ける記憶の硝片を使い、アノマリーを持ち込んで外から何か操作してみるというワザに挑戦してみたくなった模様。何のためにか。どうも先ほどの嵐をアノマリーの力で消してみたいようだ。

ジェラトーニ
いたずらかなぁ?(ニヤニヤ)

 

17-6

三日三晩──叶永は雪と嵐を越え、出発点の崖へ戻ってくる。行程を導いてくれた山小屋の記憶欠片は、別れ際にそっと輝きを失いながら去っていった。彼女の側に鎖で封じられたアノマリーは依然としてあるが、それを安全に預けられる相手が見つかったことで任務は一区切りついたように思えた。

崖の頂で、彼女を待っていたのは二匹のコウモリのような小さな生き物――白と黒を基調に彩りのある愛らしい仲間たちだ。封じた異片を見せると二匹は喜び、受け取ってくれると言う。檻に入った異片はその場で無害にきらめき、二匹は誰か病気の友だちのもとへ届けるために飛び去っていく。

彼らの純粋な感謝と期待に、叶永は満たされた気持ちで「また会おう」と約束する。二匹が遠ざかるのを見送ったあと、彼女は崖端に腰掛ける。長年そこにいて誰とも会わなかったこと、荒廃と光の消えた空を見てきたことが胸に去来し、感情が一気に溢れ出す。

助けることが正しかったかどうか、救われた“誰か”に会えなかったことへの寂しさ、でもそれでも救ったことへの確信――矛盾する想いが震えとなって出る。笑いと嗚咽が混じるように、彼女は自分をなだめ、救助は正しい行為だったと繰り返す。

遠く、未だ渦巻く嵐を見上げると、空に一筋の光が走る。叶永はそれを見て、自然と小さな祈りを口にする。「きっと願いが叶いますように」と。自分のために、そしてこの荒んだ世界にいるすべての人のために。灰色に変わりつつある大地に静かに降り積もる白に包まれながら、彼女の願いはそっと夜に託される。

 

3日間の旅路を経て、彼女は最初の出発地へ戻ってきた。そこで待っていたのは、コウモリのような生き物が2匹。どうやらアノマリーを使い病気の”誰か”を助けたかったらしい。彼らにそれを預けた後、感謝と共に去っていく。

残された”叶永”は逡巡する。助けることが正しいのか、助けた相手に会いたかったと。でも彼女なりの救済はきっと正しい行為だったのだろう。小さなことだけど、確実に自分ができる行いとして思いを馳せていった。

タート
小さな手助けって大事だよ。

 

あれ、祭りは?

というように、一週間にも満たない時間軸のお話であったが、”叶永”自身はもう数年間もArcaea世界で生き抜いてきた人物だったみたいだ。だから記憶の硝片のこともある程度把握している。

そのため、これを使って自分なりに何か誰かを助けることができないかを渇望していた模様。いつの間にか忘れていた、心のぬくもりみたいなものを探していたんだと思うよ。

退廃した世界で思い出せないあの感覚。

 

ただ一つ、ん?と思ったのが、ビジュアルからして漂うお祭り娘感。この要素がストーリー中全く無いのはなんでなんだろう?

まぁメタ的に言うと、このお祭り娘姿は覚醒前に実装された2019年の時。一方、暖かそうな和装姿は覚醒&ストーリー追加時の姿で実装が2024年。基本的に焦点を当てているのが、この覚醒後がメインのお話にしたかったからなのかもしれないね。

 

今回はここまで。次は第二部のアーカイブストーリーである”Astral Sea”を読もう。

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