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Arcaeaストーリーを簡単に要約&考察㉟ Sunset Radianceその➀

  • 2025年10月16日
  • 2025年10月16日
  • ARCAEA

記事公開日:2021年1月27日
最終更新日:2025年10月16日

 

「かつて祭事を楽しんだ少女が歩む白き世界への旅路を…」。お祭りと言えばカワイイ女の子の和服姿が目玉の、在りし日の光景。

まぁそれは置いといて、今回はArcaeaのサイドストーリーである”Sunset Radiance”の物語を読もう。オリキャラの”叶永”が初登場だ。

 

Arcaeaストーリー Sunset Radiance➀

前回はメインストーリー第一部エピローグである、”Silent Answer”の話を読み解いてきた。主人公である”光”ちゃんと”対立”ちゃんを巡る、とても悲痛なお話の連続。

とはいえ、一応二人にとっては最終的に和解することができたともいえるエンディングになっており、一つの結末を迎えた。細かい話は、該当記事を読んでほしいところ。

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さてこれ以降の物語は、外伝を含めて上記の出来事が終わった後の話として展開される。ここもそうだし、今後投稿するストーリーも基本、そう捉えてもらえるとすごく助かる。

で、本題なんだけどこの”Sunset Radiance”は、割と初期に実装された有料パック。だが実装5年後に、新規サイドストーリーが追加されたという。結構息が長い古参のパックなのだ。

そこで登場するのは、まさにお祭りを楽しむ少女と言った姿を持つ”叶永”。オレンジをメインカラーとした、いかにもはつらつとした女の子なので、明るい話が期待できそうかな?

祭りは夜へと沈みゆく。

 

叶永さん出番です

https://arcaea.lowiro.com/ja

 

物語第二部第一章にマップタイルが配置され、他サイドストーリーのように一本道。このパック、比較的各レベル帯の中では簡単な曲が多いので、初心者にもお勧めできる。

 

17-1

白一面に覆われた不思議な世界の中、少女”叶永”は静かに歩き続ける。足跡も地のひびも、柔らかな雪にすぐ消されてしまう。雪はただ積もるだけでなく、彼女を中心に渦を描くように舞う——普通の雪景色とは違う、この地の性質だ。

空は暗く緞帳が下りたように重いが、叶永の視線はただ舞い散る雪ではなく、その先に差すかすかな光へと向けられている。彼女には常人には見えない、淡い光が「視えて」いるのだ。

目的地は崖を越えた向こう側の谷。その壁は白く、上空には菫色にきらめく星々が浮かぶだけで、広がるのは果てしない平原と遠い地平。光源は遠くにちらつく残光だけだが、それでも叶永はその景色に心を奪われるより進路を確かめ、淡々と歩幅を合わせる。

静寂に包まれ、雪粒のかすかな鳴る音と吐息だけが周囲を飾る。風は穏やかで視界を妨げるものはほとんどない。Arcaeaでの雪は珍しく、これが二度目の雪であることが示される。

 

白一面の光景を携える不思議なArcaea世界。そこで”叶永”は雪の上を歩き続ける。彼女は自分にしか見えない、何かの”光”を目指している。その場所は、崖を超えた向こうの谷だ。

見た目よりも芯がしっかりした娘で、非常に冷静な様子。また、この最後の二度目の雪という表現が気になる。これはかつての出来事の後だから、こう表現されているのかな?

ダッフィー
世界は再構築されたか?

 

17-2

叶永は突風に顔をしかめながらも歩を進める。暗く深い谷は雪に覆われ、辺りは視界を失いかけていた。進路が見えなくなっている自覚がありつつ、彼女は天を見上げ、儚い光の点を探す。

すると、その光は次第に近づき、星ではなく硝子の「記憶片」7つだと判る。これらは宙でゆっくり回り、それぞれ紫がかった色を帯びていた。叶永は指先一つでそれらの動きを操り始める。

記憶片は次々と顔や剣、盾、蔦のようなかたちを組み、だがどれも不完全で鈍い輝きに変わる。中でも一つだけ最後まで明るく輝き続ける欠片があり、彼女はその方向へ歩き出す。やがて気づけばその輝きが彼女の道標――松明のようになっていた。

要するに、叶永は周囲の記憶片を“羅針盤”のように扱う能力を持っており、暗闇の中でもそれを頼りに進路を定められる。再び歩き始めた直後、風はより強まり、状況はさらに厳しくなるが、彼女は灯りを頼りに歩を進める決意を固める。

 

ただひたすら前を向いて歩く彼女だが、谷に到着した後は周囲がより暗くなり視界が悪い。が、なんとか自分にだけ見える光を辿ったところ、それは星ではなく記憶の硝片が7個あったとわかった。

“叶永”はこれらを操り、記憶を見るのではなくコンパスのように扱うことができるみたいだ。この能力を利用し、再び次へ進む決意を固めたという。とにかくこの道しるべの先に何かあるみたいだ。

ヴィーゼ
色んな使い方があるんだね。

 

17-3

叶永は吹雪の真っ只中をひたすら前に進む。一歩ごとに雪に埋もれ、耳は痛み、体力は削がれてゆく。何度も倒れながらも「越えるんだ」と自分を叱咤して立ち上がるが、膝下まで埋まった雪に体は重く、意識は遠のきかける。そんな極限の瞬間、ふわりと浮かぶ硝片(記憶片)を見つけ、最後の力を振り絞って手を伸ばす。

彼女にとってそれはただの偶然ではなく、つかみ続けてきた「細い糸」に他ならない。手が届くと、光とともに硝片の中へ滑り込み、別の光景へと移される。目の前に現れたのは荒天とは正反対の、暖かな山小屋の夜。冷え切った体が暖炉の火で温められ、皮膚に熱が戻ってくる感触は現実そのもののようだ。

床に横たわりながら、叶永は「暖かい?」と呟き、朧げな安心に顔をほころばせる。ここで彼女は初めて、硝片の記憶が単なる光景以上の「生きた感触」を伴うことを実感する。嵐と極寒の直後に差し込むこの安らぎは、夢なのか現実なのか判然としないが、熱とぬくもりは確かに存在する。

暖炉の踊る影に包まれながら、叶永はこの奇跡的な瞬間と、ここへ至るきっかけについて思いを巡らせる――自分を突き動かしてきたもの、硝片を追う意味、そしてこれからの行動の理由を確かめようとする。

 

長い間吹雪の中をさまよってきたからか、思ったよりも極限状態が続いていたようだ。危うく意識が無くなる直前に、一つあった記憶の硝片を掴むと一時的に暖かな夜の別世界に飛ばされる。

何度も願い続けた細い糸を手繰り寄せ、この世界で自分が”生きている”という実感を得たようだ。もしかしたら自分の真の目的が、この記憶の中にあるのかもしれないね。

スティッチ
助かったナ…。

 

極限と安寧の狭間で

一旦この物語の前半部はこれでおしまい。どうも話を読むと、覚醒前の浴衣姿からではなく、覚醒後の寒さ対策万全の姿からのスタートだったらしい。それに加えて、本人のビジュアルからは想像できないほど、孤独かつ物理的な寒さという苦難が彼女を待ち構えていたらしい。でもその道の先に、何かある。

 

その何かというのは、後半を読めば見えてくるはずだ。暖かい夜の世界に飛ばされた後、“叶永”が見つけたいものはどういった光景なのか、生きる道なのか?

楽しいお祭りあるかな。

 

今回はここまで。次回はもちろん、この”Sunset Radiance”の後半を読もう。彼女の今後が分かる内容に。

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