記事公開日:2025年11月19日
Stable Diffuisonを使っている時、「キャラの髪の色を変えたい、服だけ青に、目の色をまた別にしたい」って、悩ましくなる。
吾輩はよく使うキャラのテンプレこそ決めたものの、特に服装の色をどうするかで悩み、実際に出力するとうまく行かないパターンが中々多くて困っちゃってさ。
今回はこの悩みを解決すべく、”指定した色を出す可能性を高めるコツ”を実際に体験しつつ伝授しよう。100%じゃないけど、よく効く。
そのコツは、プロンプトで色を掛け合わせるときに2つのポイント(かけ合わせ方と順番)に気を付ければ、うまく行く確率が上がる。
やり方は手軽で単純。
Stable Diffusionの色使い
ご存じこのソフトは、好きなキャラを自前で生成できるAI生成イラストソフトウェア。色々懸念点はあるけど、便利なことに変わりがないシロモノである。
そしてイラストにおけるカラー化は、たとえAI生成だろうが手書きだろうが、その一枚をつくるうえにおいてはあまりにも視覚情報として大事なのは言うまでもない。
色の有無だけで、受ける印象やその人が抱く感情というものは大きく変わるため、どこでも色の力というのは本当に強い。相手に訴えかけるものの強さが別次元で違う。

さてさて、そんな色をこのStable Diffusionでキャラクターのパーツごとに使い分けたい…。そうすれば、キャラごとに多彩な個性をたくさん出しやすくなるよね。
そこで今回は、プロンプトのみのシンプルな方法で、できる限り色を自在に操る方法をご紹介。完璧とは言わないけど、割としっかり狙い通りにできる優れもの。
どのパーツにその色を使うのかはもちろんだが、単語を並べる順番にもしっかり着目するとよりうまく行きやすい。あなたも自分のPCで色々と試してみてほしい。
コツは大きく2つだけ。
分かりやすい方法が一番いい
色を指定するなら、基本的にはその色を表す単語を要所要所に加える必要がある。と言っても、普通にredとかblueを入れれば…。
それはその通りなんだが、何も考えずに入れたところで、ソフト側が結局どこに反映させればいいかが分からなくなっちゃう。
例えば目をピンクにしたいのに、ただ「ピンク色を入れて」と言われても、いやどこをピンクにすりゃいいんだよとなる。

これは相手が人間だったときの指示と同じように、ある程度は細かく指定してあげる必要がある。と言っても、難しく考える必要はあんまりない。原則としてはテキスト(プロンプト単位)で、ここはこういう色で書いてねと言えばいいだけ。これが最も単純で、誰にとってもわかりやすい。
どうも、別に参考画像を用意してそれを参照する方法だったり、拡張機能でより強力に補正するなんてやり方もあるらしいが…。
吾輩はそれらを使わず、普段は一番シンプルなテキストのみで指定するやり方を愛用中だ。楽で最も余計な手間がかからない。
着目するのはこの2つ
ここから実践に移るけど、改めてよく確認してほしいポイントはこの2つ。これらを守るのが大前提だから、しっかり説明しよう。
・複数色使うなら連続させない
パーツ色の指定
過去のSDモデル(要は第一世代)だと、単語というより英文での細かい色指定が必須レベルだったらしい。なので英語が苦手な我ら日本人には少々大変だったと思う。
でも現在主流のSDXLモデル(第二世代目)は、ぶつ切りの単語でも割としっかり反映してくれるようになった傾向が強く、これであればそこまで難しくはないはず。
まずは最もイメージしやすい、各パーツの色をそのまま指定してあげよう。例えば、当ブログスタッフの一人である”コール”を例に使ってみようか。まず構成要素がこれ。
・目の色…ピンク
・服の色…水色のカーディガン
・スカートの色…紺色
・靴下の色…黒
・靴の色…ローファーで指定無し(茶色)
・背景色…白の無地


上の条件を元に、プロンプトをガンガン入れてみた。実際の操作画面ではこんな風に入れたんだけど、パーツを構成する単語の手前に色を入れればいいだけ。
文字が細かいので拡大してね。

色の単語は離す
次のコツはコレ。色を表す単語+パーツは、なるべく別の色が連続で来ないように関係ない単語を挟むようにプロンプトを組んであげよう。要は↓の画像を見てくれ。ここも小さくて申し訳ない。
![]()
さっきと全く同じ条件にしてるんだけど、単語の順番に注目してほしい。色付きのものの後は、色が関係しない単語を入れるようにしてるでしょ?
こうすることで、近いパーツ同士の色混ざりや、変な反映の仕方がある程度されにくくなるというもの。大雑把に見る分には、これがものすごく効く。

さすがにめっちゃ拡大して見ると、パーツ境界線らへんの色が少しおかしくなる、と言うこともゼロではないものの、そこまでは基本見ないはず。
そこまでするのは、AIイラストを自分で清書したいという場合が主なので、視聴者として見るならば極端じゃない限り気にならないだろう。LINEスタンプ用の画像になると、地味に修正したい点が多くなるのが玉に瑕。
色のテクニシャンを目指して
こうすることで、それなりに狙った色を各パーツに写すことは十分可能だ。まぁあくまでも、ソフトウェアを混乱させない程度に抑えたうえでね。
するとまずまずStable Diffusionが理解するのか、上記のパターンくらいであればちゃんと指示通りのイメージに近い色で作ってくれるのはありがたい。
いろんな色を指定してみよう。

今回はここまで。これはあくまでもそこそこ大雑把に、色を指定するやり方の一つ。細かい装飾品等まで含めると、更にハードルが上がるため難しいかも。
そういう場合は、自分でイラストソフトを使って手修正をできるようにする、というのも使える方法だね。やっぱり完璧を目指すなら、人間の手が必要だ。