記事公開日：2021年10月16日
最終更新日：2025年12月3日
「電子の歌姫である初音ミクさんのデザインが凝らされた、かわいいゲーミングチェア」って、ファンならまず心を掴まれない？。見てるだけで気分が上がる“推し部屋”アイテム。
今回はThermal Takeから過去に発売された、数量限定モデルの初音ミクコラボのゲーミングチェアを使い倒したレビューをお届け。
そもそもゲーミングチェアってどうなんだろ？、と思う人にも参考になるよう、座り心地などをできる限り細かく解説していく。
ゲーミングチェアとしての基本性能は当然ながら、幅広な座り心地でかなりゆったり使えるシロモノ。品質やデザイン性が高い。
ただ限定モデルだったんだけどね…。
初音ミク推しゲーミングチェア
Themal Takeと言えば、自作PC勢にはなじみのあるPCパーツメーカー。ケース本体やケースファン、電源ユニットなど様々なものを取り揃える台湾の企業。
もちろんゲーミング製品の開発も盛んで、小さなものではマウスなど、大きなものになるとゲーミングチェアを各種発売しているメーカーの一つだよね。
さてそんな会社だが、2021年に国内PCショップのTSUKUMOと大々的なコラボを行った。それが「初音ミクデザイン」のゲームギアやパーツたち一式。その中に今回のゲーミングチェアがラインナップされてたよ。
このあと紹介する初音ミク×ゲーミングチェアは、単なるデザインチェアじゃない。チェア本体はワイドサイズのプレミアムモデルで、耐久性や座り心地の基本設計がしっかり。
加えて両サイドにミクの深緑髪をイメージした意匠が入り、イラストレーターのiXima氏デザインが採用されてるから、推しを近くに感じながらゲームできるのが最大の魅力だ。
数年使ってるけど、全然ガタは無いし加水分解もいまだにしていない高耐久なチェア。大きいけど、見た目もさることながら買ってよかった周辺機器の一つかな。
今は新品が無いのがネックだが。
デザインと機能のバランス良好
なぜ気分が上がるかと言えば、単純な“見た目”以上の工夫があるからに尽きる。90〜160°のリクライニングに対応し、フルリクライニング時でも安定する設計は当然。
また、アームレストの自由度が高いので自分の姿勢に合わせて細かく調整できる。もちろん備え付けのクッションと、ヘッドレストなんてものもしっかり完備。
唯一オットマンだけは無いけど、そもそもそこまであるゲーミングチェア自体数が少ないので、そんなに気にならないだろう。別途用意すればいいだけだしそっちの方が使い勝手は良いなんて話もよく聞く。
一応Themal Take公式HPのゲーミングチェア製品を見てみたけど、どのチェアもヘッドレストはある。腰用のクッションはモデルによって有り無しが分かれるって感じ。安定したベース設計や耐久素材の採用で、「かわいいだけで座り心地が犠牲」になってない。
どうも製品ページを見ると、日本人向けに低座面設計となっており、どちらかというと女性向けっぽいような印象を受ける。とはいえ、吾輩は野郎だがそこまで高身長でもないためちょうどいいかも。
とはいえ結構デカいため注意
それじゃあゲーミングチェアにはつきものの、組み立てから作業を開始していこう。それなりに広い作業スペースが欲しいところ。
まずいくつか注意点があるんだけど、パーツ一つ一つが重たいため運ぶ際は気を付けて。だれか協力者を募るのがベストだろうな。
更にキャスターでの床傷つき防止のため、事前に専用のチェアマットを敷いておくのが無難。忘れずに適当なものを用意しよう。
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使う工具は付属の六角レンチのみ。だが要所要所で力業になる部分があるので、もしあなたが女性ならば誰か別の男性にやってもらうのが良いかな。
これらが分離したパーツたち。組み立て工程は取扱説明書を見ながらシンプルにできるので、ここはバッサリ割愛しちゃうよ。
ヘッドレスト。黒ベースに左右がミクさんのヘッドホンカラー。中央にはエメラルド色の線画だけになった、ちっこいミクさんが刺繍されてる。
こちらは腰に添えるクッションで、ランバーサポートと呼ばれるもの。普段身に着けているネクタイをイメージしたもので、小さい黒の二本ラインが印象的。
ヘッドレストを装着する部分には、「初音ミク」のロゴ。これ、残念ながらレストを付けるとほぼ隠れちゃうんだけど…。
素の状態での完成形。PUレザー製なので通気性が無いものの、座るとひんやりした感触が気持ちいい。ただ夏は普通に暑い。
左右がミクさんの髪色であるエメラルドカラーを採用しており、黒部分との対比がパキッとしている感じがGood。珍しいカラーリングなのは間違いない。
背景がきったねえ。横から見るとこんな感じ。背面に凹凸があり、座った状態では頭を優に超える背の高さがある。そのため、包み込まれるような感じだね。
最大までリクライニングを倒すと、ここまで縦幅を取るものの、仮眠用ベッドとしても十分。160°が限界だけど、後ろに倒れそうになることもまったく無い。
ごくまれに深夜～早朝で仮眠レベルしか取れない日があって、寝過ごし防止のためにわざとこの椅子で寝たりしたが普通に寝れた。
もちろん常用するもんじゃないけど、たまにはそういう対応でもしっかり睡眠できるあたり、高品質なゲーミングチェアだと思うよ。
ランバーサポート&ヘッドレストを装備してみた。この二つを使うと、さらに見た目のがっしり感がアップ。アクセントカラーのマゼンタが良い仕事をしてる。
裏面にはVOCALOIDの個体番号である「01」の刺しゅう入り。デカい。
我が家のぬいぐるみスタッフをいっぱい並べて見ても、中サイズ5体程度なら問題ないくらいの幅広感。実際自分も座ってみると、横幅は全然窮屈じゃない。
座っている間はもちろんデザインが見えないけど、ふと立ったときに見れるミクさんカラーを見ると、可愛いしほっこりする。
無骨な黒や赤もかっこいいとは思うが、吾輩は可愛い寄りのデザインのほうが好きなので、こういう見た目やカラーリングのほうが性に合ってるし。
多分元々の感性が、女性側に傾いているのかもしれない。その割には女心とか何もよくわかっていない、弱者男性かつ社会不適合な人間なのが非常に悲しい。
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また、健康のために立ってPC作業をする時間が圧倒的に長いので、この椅子自体に長時間座ることは少ない。ただ立ち疲れたときに、ボフッと座ると気持ちいいのよ。
ふんわりしたウレタンフォームからくる包み込みは、足や腰の疲労を癒してくれる。この瞬間が地味にたまらない喜びを演出するもので、やっぱり椅子そのものは大事。
まぁ正直、ゲーミングチェアでもオフィスチェアでも好きな見た目で選んでいいと思っているので、コレだと思うデザインの椅子があったら確保するのがおすすめだな。
初音ミクさんに包まれたい
まとめると初音ミクさんコラボのゲーミングチェアは、「推しと過ごすPC作業&ゲーミング時間」を格上げしてくれる一脚で、座り心地・耐久性・その他調整機能は十分。
残念ながらこの製品自体は過去の限定品なので、もう新しくは手に入らないのが一番のマイナスポイント。それ以外は非常にクオリティが高い一品と言えるレベルである。
ミクさんありがとう。
一応余談として、この製品は「X comfort」シリーズが元になったモデルである。なので、ほぼ同じ座り心地は同シリーズの恒常販売品で試せるだろう。
こちらは男性向けのカラーリングが多いので、もしよかったらそういうのもチェックしてみると好きな色が見つかる…かも？
今回はここまで。これまで数々の初音ミクさんコラボのアイテムを購入してきたが、このチェアが一番デカいかつ高価な買い物。
でもその分、他のアイテムよりもよりダイレクトな満足度は高い。まだまだ大事に長く使わせてもらおう…。