記事公開日:2021年6月11日
最終更新日:2025年10月30日
「ええ…、なんかこの曲すごく遅く聞こえる上に、レーンスピードも超絶トロいんだけど…」。大体この手の譜面は、苦手な人が多い。吾輩ももれなく大苦戦中である。
今回はキレ散らかしたくなる全編低速譜面の元祖である、”memory factory.lzh”について、私怨たっぷり話していきたいと思う。一応ちょっとした攻略も載せておくよ。
原初の問題児といえばコレ。
Arcaeaのmemory factory
この曲はArcaeaリリースと同時に実装された、メインストーリー第一部の最初を担当する有料楽曲パック、”Eternal Core”に収録されたもの。なので、古参中の古参楽曲である。
該当パックは初期の課金コンテンツと言うこともあり、現在基準で考えると難易度インフレの波に押されているのでレベル別で見ても簡単な譜面であることがとても多い。
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とはいえ、個人的にはこの中でも2つの譜面だけ明らかに同レベル帯で見ても一線を画す難易度を持つものが紛れているんだよね。一つは「PRAGMATSIM」のbeyond譜面。
こちらはbeyond11という超高難易度クラスなので、それなりの上級プレイヤーじゃないと手も足も出ない。吾輩も全くクリアできる気がせず、いまだに未プレイのまま。
しかし、もっと全プレイヤーの身近にいる伏兵がいるんだよ。そいつこそ、今回やり玉に挙げて文句を言いまくりたい譜面の「memory factory.lzh」というやつだね。
本記事ではこの譜面の厄介さがどれだけのものか、色々語っていく。あとついでに、少し攻略方法にも触れておこうと思うけど…。このレベル攻略中のプレイヤーにはキツイ。
ただ低速譜面というカテゴリに慣れるためには、この「memory factory」をハイスコアでクリアできるようになると、後々の高難易度譜面にも活きてくるので頑張ってみよう。
遅いは本当に厄介。
ゆっくりが却って脅威
音ゲーには、プレイ中譜面の速度が急に変わるギミック(用語で言えば”ソフラン”)がある。難しくするための常套手段ともいえ、様々なゲームに使われているね。
ただ、デフォルトで全てがゆっくりというのは、プレイヤー側の設定で意図的に遅くしない限りは見たことがほとんどない。のだが、Arcaeaにはそれがシステムレベルで搭載されているのだ。まぁさすがに数は少ないものの、元々レーンスピードが固定で遅いっていう感じかな。ここでもしかしたら「遅いなら対応しやすいんじゃない?」と思う初心者さんもいるかもしれない。


それは半分正解。ターゲット数が控えめの低難易度帯であれば、まさにゲームそのものの入門としても遅めがちょうどいいんだよね。ただ、ある程度腕前が上がってくると話は別。低速=ターゲットが詰まって見えることから、非常にさばきにくくなるのだ。だからゲームに慣れた人は、次第にレーンスピードを自分好みに速めていくんだよね。
しかし話をArcaeaに戻すと、「memory facotry.lzh」は固定で遅い。こっちでスピードを速める設定にしても遅いので、相対的に難しくみんな苦手に感じやすいという元祖低速譜面。何とか頑張ろう。


遅い上に判定が厳しい気がする


https://arcaea.lowiro.com/ja
昔はFTR8だったんだけど、その当時から同レベル帯最強角に位置する存在であった。今は難易度改定後なので、8+に昇格。最強じゃないものの、難しめの譜面として君臨中。
この画像とは別に、現在吾輩のアカウントでは8+以下でPURE MEMORY(全て最高判定で取る)が達成できていない譜面の一つ。どうしてもあと1個が届かないことが何度もある。
今の世界ランクは10000位以内が全てPMで埋まっているものの、自分的にはイケるかイケないかの瀬戸際。早く陥落させたいんだけど、まだ吾輩の腕では無理かなぁ…。
作曲者は今作でおなじみの顔ぶれとなる”Frums”氏。この方が作る曲は、とても良い曲も多いがこれみたいに音楽としてもクセが強いものもよく出る。
あとArcaeaではいろんな意味で高難易度だったり問題児譜面を作られがちな作曲者、なんて感じでも扱われるタイプのお方だろう。dropdeadとかdropdeadとか。


吾輩の体感としては、低速譜面って妙に判定が厳しく感じるんだよね。というか、PURE判定で取れるフレーム数が普通のスピードで流れる曲としてやたらと狭いと思う。システム的にはそんなことなく、全て同じのはずなんだけどさ。
まず必ずやるべきなのは、レーンスピードをMAXの6.5まで上げること。これは全プレイヤーにとって、間違いなく助け船になるのでプレイ前には忘れずに行っておくべき。
世の中には逆に最低の1.0でクリアする変態もいるらしいが、そんな縛りプレイをわざわざする必要はない。というかそんなことできるのは、一部の上級プレイヤーだけ。
あと、挑戦適正期だと思うのはFTR9の下位クラスが普通にクリアできるようになってからくらいがイイ。8+攻略中だと、多分クリアできても悲惨なスコアになるだけな気がする。


それでも普段やっているゲームスピードよりゆっくりだと思うので、最初は面食らうと思う。特に途中の休憩地帯以外、ほぼずっとノートを正しく認識しづらいのが超絶厄介。
スカイノート&フロアノートがリズム違いで複合することが多く、見切りにくいんだよね。ぶっちゃけ慣れるしかないのだが、一応よく聞くとちゃんとBGMとタイミングは合う。
それこそ曲そのものを聞き込んでおくという、当たり前の対策がよく効くはずだ。後はなるべく、この複合も難しくとらえずに左右の指交互でいったんやってみると良いかも。


https://arcaea.lowiro.com/ja
途中の休憩地帯のトレースノートを使ったお遊び。画像は難易度改定前のモノなので、FTR8となっているが気にしないでほしい。喋りでも同じことを言っているのだが聞き取りづらく、文字では「NEED SAME ONE TO HELP YOU NOW NOW」と書かれている。
Googleの翻訳にかけてみたら「あなたを助けるために同じものが必要です」とのこと。意味不明すぎて何が何やら…。一応この曲ボーカル付きなので、ずっとなんか歌ってみるみたいだから、それがわかればこれの意味が分かるかも。が、どこにも載ってない。
低速譜面への地力強化
そういうイロモノ枠として初期に実装されたのが、この「memory factory.lzh」。実際にプレイしてみれば、この記事で言ったことがどういうことかよくわかると思う。
まさしく元祖オール低速譜面の座を持つけど、たったこれだけなのに難易度数値以上に難しく感じるタイプの曲なんだよね。8+の壁となって立ちはだかりやすい。
とはいえ、この種類に属する譜面であれば、こいつが一番優しいので練習用に利用するには価値あるもの。低速地帯への自己認識強化にぜひどうぞ。
遅い、遅すぎるぅ!


今回はここまで。他にもArcaeaには特殊演出以外でもやたら特徴というか、主張が激しすぎる譜面が色々出てる。工夫もすごいが難易度も高い理由がここに…。