記事公開日;2025年5月15日
「活動15周年!、とどまるところを知らない勢いをあなたに」。これを記念して発売された、画集がまた爆誕。
珈琲貴族先生の第六弾画集だ。
15th Anniversary ARTWORKSという副題が示す通り、今回は画集「Infused」の魅力を深堀り。
変わらぬ卓越した技術と突飛な発想を持つ、JK好きクリエイターの真髄を新たな観点からお届け。
濃ゆいコーヒー、お注ぎします。
珈琲貴族先生の画集⑥
今回の画集タイトルに採用された、IInfusedという言葉は和訳すると”注入する、注ぐ、煎じる”といった意味がある。
まさしく、ペンネームにも採用するほど根っからのコーヒー好きである先生ならではの単語チョイスといえよう。
表紙に描かれた「心にしみる青春の味」というキャッチコピーが、それを物語る。
本書の魅力は、今までの1~3弾画集にあるようなオールテーマを基に、一貫して追求されてきたJKたちの青春をひたすら追っていく。
逆に4~5弾画集はキャラピックされていたこともあり、特化型のフェチを研究した感じだったが、今回はある意味原点回帰。
登場人物もいつもの看板娘3人にもどり、多様なシチュエーションでファンを魅了する。技術は更に向上したが、コンセプトは一貫したまま。
夏の終わりの切なさを堪能しよう。
表紙・裏表紙の装い
今回の表表紙は夕暮れの海辺をバックにした、夏の制服を着込んでしゃがむ青山さん。いつもよりちょい大人っぽい。
絵師としての活動を始めて、2024年にめでたく15周年に到達した先生。ここに至るまで、長い道のりがあった。
もちろん初回限定盤を買ったが、紙質はツルツルのソフトカバー。だが、限定要素としてSPカバーなるものが付属するのがミソ。
表紙ページの内側を覗いてみたら、水着姿の青山さんが寝そべってるえっちなイラスト♡
裏面はシンプルに、中央の丸いマークだけ。R15と書かれているが、主催サークルの頭文字と15周年のもじり。
ただそもそも先生のイラストは、15歳以上向けのような、健全なえっちイラストが多いのでその意味もあると思う。
吾輩として先生が描く絵は、あんまり18禁が合ってないと思うからこのほうが嬉しい!
本書の内容をひとつまみ
相も変わらずという感じではあるが、珈琲貴族先生がこれまで描いてきた様々なフェチ的要素を、3人分で演出する内容だ。
まず目を引くのは、裏表紙に小さなサムネイルで紹介されているいつもの”ブルマ・太もも・体操服・レオタード・バニー」など。
えっち系コスチュームバリエーションだが、ストレートな「萌え要素」であり、先生の解釈のもといろんな姿を見せてくれる。
特に注目すべきは、先生がフェチ王と呼ばれていることを示す裏表紙の記述。多分編集部でそう名付けられたんだろう。
”イラストで魅せることのエンターテイナーにして、ブルマスター(ブルマを極めしもの)と称される鬼才”とのこと。その通り。
ブルマスターなんて単語初めて聞いたが、なんの違和感もなくしっくり来るあたり、だいぶファンとして調教された。

さらに恒例ともいえる”約190点のイラスト”という、盛りに盛ったボリューム。重く見ごたえのある一冊であるのは確実。
まぁ、キャラ特化型の4~5弾画集に比べてると少し減ったが、あれはそもそもが色んな意味で異質な画集であったから…。
本書は今までのものとは少々違う、夏の季節感を全体的にを感じさせる表現、というかイラストがよく収録されている。
夕暮れの空の色合い、肌に落ちる柔らかな光、どこか切なさを感じさせる表情などを見てもらえればよく分かるはず。
「心にしみる青春の味」は、こういうことを指すんだね。おとなしい系のイラストでは、どことなく懐かしさが強く出てる。

とはいえ、夏ということは必然的に女の子の露出も増える季節。つまり、肌色の専有面積率も増加するので、刺激的な物も多い。
オーソドックスな水着スタイル、変則的水着スタイル、へそ出しルックの体操着+ブルマetc。
見せないところは見せず、大丈夫なところは布地の線を巧みに使ってギリギリまで見せつけるのが先生のお得意技。
少しだけ、看板娘以外の描き下ろしキャラも入っており、黒髪・金髪以外の子も見れる。よそとコラボしたときの作品とか。
あとはライトノベルの挿絵を担当したときのものも収録されているので、これはこれで新鮮な味わいが堪能できる。
後は画集の残り3割位のところで、先生による看板娘それぞれのお気に入り作品もコーナー化されていたりと盛りだくさん。
やはり先生も男だからか、大概はえっちな衣装イラストばっかりだったのは笑える(笑)
ブルマや水着はもちろん、体操着レオタードまでしっかり入っていたのは、なんというか流石というか…。すげえわかる。
変わらぬ先生スタイルに乾杯
ざっくり本作を見てきたけど、これは珈琲貴族先生が活動15年間にわたって追求してきた、イカに女の子を艶めかしく見せるか。
そのフェチをひたすら研究し、己の腕・指・頭をフル稼働させた結果、出来上がった渾身のイラストたちであるのは間違いない。
先生独自の感性を使い、看板娘たちが毎回困った様子を浮かべながらも多様な姿を見せてくれる。ここがたまらないのだ。
我々の魂や心にじんわりしみる…。
今回はここまで。単なる美少女イラストを超えた「青春の記憶」として、我らファンの心に残り続ける思い出となる。
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