日本のオタク産業。
外国に胸を張って誇れる巨大コンテンツである。
色々特殊すぎるが、日本人の感性だからこそ生み出せたものだね。
とはいえ、やはり人によっては好き嫌いが分かれるものの筆頭。
ハマる人はとことんだが、その逆になると半端じゃない嫌悪感でしょう。
「電車のラッピングで美少女が映っていて、なんか恥ずかしい」
「現実・ネットでも、いたるところで萌えイラストが目に入って気持ち悪い」
特にこの手のモノが嫌いな女性にとっては、かなりきついものがあるかも。
我輩はオタクに分類される人間です。
むしろ街中で見れるなら嬉しいくらいだが、そう思わない人にとっては苦痛だろうな。
そこで“なぜ人は萌えイラストを気持ち悪く感じるのか”が気になってしまった。
ほら、反対派の意見だってやっぱ興味わくじゃない?
今回はそのお話をゆるりと考えていこう。
萌え絵が気持ち悪い という層が一定数いる
オタクそのものは、今から大体50年ほど前には存在が確認されている模様。
その概念の名が知られるようになったのは、大体2000年代といえるかな。
さらにそこから、紆余曲折あってそれなりに世間からの市民権?は得てきたところ。
そうそう、オタクと言っても完全シャットアウトっていう反応は減った気がするな。
15年くらい前と比べるとね。
もちろん、一言にオタクといってもいろんな種類が点在する。
ある道にものすごく詳しいか興味を持っていたら、立派な〇〇オタクといえるな。
その中でも世間一般で最もイメージしやすいのは、“アイドル・アニメ”オタクだろう。
我輩はがっつりアニメ系に寄ってるかなぁ~。
特に深夜帯にやっているようなアニメ関連に言えることがある。
それは「原作の小説・漫画等に使われる女性のイラストについての賛否」だ。
今の世の中、アニメを柱としてソシャゲやコンシューマーゲームにもその余波がすごいよね。
街中の本屋に行って、ラノベ・漫画の表紙絵を見れば分かりやすい。
あるいはネットのサイトを見れば、ソシャゲの広告とかも似たようなものか。
当然我輩は享受する側の人間なので、このイラストたちが嫌いなわけが無い。
仮に嫌いだとしたら、痛部屋なんかそもそも作ろうと思ってすらいないし。
男性側の意見とすれば、可愛くて露出の多い女の子は目の保養になるのが本音。
しかし一方の女性にとっては、男性ほど受け入れられるわけでもなかろう。
例えば「自分の性別が欲望のはけ口に使われていて気持ち悪い」と。
こう感じるのも、同性ならば思ってもなんら不思議なことではないよな。
…まぁ昨今はLGBTのこととかもあるから、一概にそうとは言い切れないけど。
もちろん萌えイラストを好きになっても嫌いになっても、それは人の自由である。
自由ではあるのだが、残念ながらこういう萌え系のモノっていまだに嫌われやすいよね。
おそらく永遠に覆ることは無いだろうけど、わざわざやり玉にあがることも多い。
個人的には別に人が直接被害に遭ってるわけじゃないから、ほっといてほしいんだよなぁ…。
あれは一つのコンテンツとして楽しむもの。
むしろこれが男のガス抜きになってる部分も多いし、だからこそ巨大産業に発展したんだよ?
早い話、嫌なら目と耳をふさげばいいだけだと思う。
思うのは勝手だが騒ぐ必要があるのか…
先日ね、こんなニュースを目にしたんだよ。
シュナムル氏というツイッターユーザーが軽く炎上した話。
(本記事を投稿した2年後に記事を修正したのだが、今となっては懐かしい)
簡単に言うと、書店で見かけた父親と娘の1シーンが収められててさ。
最近のラノベ表紙を見かけた彼の娘さんが、「すごく気持ち悪い…。」
と指をさして言い放ったそうな。
そしてそれを見たシュナムル氏が大騒ぎ。
「性の誇張表現が行き過ぎて、とてもじゃないけど公然の場に並べるもんじゃない」
とツイッターで発言したところ、ちょっとした論争になったとか。
まぁ事実だけ見れば、娘さんの指摘自体は間違ってはいない。
そのラノベを購読するターゲットを想定すると、やはり若い男向けではある。
更に男が大好きなものと言えば、やっぱり超絶かわいくてきれいな女の子が大半だよな。
これだけでもそうだが、ダメ押しとばかりになかなかえっちな要素で釣るという。
へそ・肩・ふとももはもちろん、大きなおっぱいを携えて扇情的なポーズをしてりゃね。
娘さんとしては、同じ女性目線で見るとなんなんだこれと言いたくなるのはわかるよ。
父親としても、多感な年ごろの娘さんに見せるべきものではない。
だから嫌な気持ちになるのもすごく自然なことだし、おかしなことでもなんでもなし。
ただそこで思ったが、それをわざわざユーザーを煽るように騒ぐ必要はあるのか?
そっとその場から離れるだけでいいのに、なんで騒ぎをおこしちゃうのよ?
と我輩感じてしまったのね。
商業作品として売り出しているわけだから、やっぱり目を引く要素は大事なの。
いかにしてお客さんに買ってもらうか考えるわけだから、かける熱量は半端ない。
そしてそのユーザーに刺さるような最適解を出した結果が、ああいうラノベ表紙というわけ。
そもそもとして、この親娘をターゲットにしていないので正直なところ余計なお世話だよな。
我輩で言うなら、上で例に出したラノベの表紙=それぞれのブログ記事みたいなもの。
ブログに置き換えると、まず読んで欲しい層に向けて記事を書くわけだが…。
一度貫き通したい立場やテーマ・意見を決めたら、書く内容をぶれさせてはいけない。
そうしないと、届けたい相手にとってぼやけたものしか届かなくなる。
ストレートじゃないものは魅力的に映ると思うか?
思わないよね。
産業すべてにおいていえることだけど、そこがしっかりしていないと何も相手に伝わらない。
モノの売り買いだって全く同じで、消費者が良いと思った商品が売れるだろ?
逆にコンセプトがぼやっとしているものは、人気商品として世に名をはせるだろうか?
恐らく大多数の人は、そんなものを見たことが無いと思うよ。
だからラノベ然り、二次元産業はある意味ストレートな表現をしてきたからここまで育った。
誰だって自分が好きなものを、よく知りもしない人間に否定されたら腹立つよね。
それを彼らはネットと言う、半分公の場で論争を巻き起こすように言ったわけだ。
狙ってやったかどうか知らんが、だったら自分で見ないように努力しろよと言いたくなる。
嫌なら見るなとよく聞くフレーズだが、割と本気でそう思ったよ。
シンプルに近づかなきゃいいんだよ。
理解したくないならしなくていいから、変な騒ぎを起こさないでくれ。
見たくないなら極力見ない努力をしよう
とまぁ、ここまでは吾輩が言いたいことを言ってしまったが…。
ここで終わると、萌えが嫌いな人にとってはものすごく納得がいかないはず。
それは重々承知でございます。
そこで、どうしても見たくない人向けに取れる対策をちょっと考えておきたい。
別に嫌いなら嫌いなままで全然かまわない。
無理して好きになる必要はどこにもないし、そのままでいいよ。
そのために取れる行動をざっくり洗っておこう。
とにかく言えることは、萌えが氾濫する場所と時間を頭に入れておくこと。
それを単純に回避し続ければいいだけ。
ただ一つ断りたいが、オタク産業自体はかなり日常にあふれたものである。
そのため、100%見ることが無いなんてことはまずありえないと思ってくれ。
ふとしたところでも、不意に現れることがあるからね。
本屋は身近に萌えが現れやすいところ
日常生活で萌えイラストがいっぱいありそうな場所として思いつくのは、本屋が代表的かな。
特に攻略本・マンガ・ライトノベル・一部の雑誌コーナーには最初から近づかないこと。
ともすると、普通の文学・雑誌・ビジネス書・参考書あたりが無難でしょう。
大体書店ならば、コーナーごとに本が大別されているから把握するのは簡単なはず。
だからわかった瞬間離れやすいとは思うが、レジ付近に置かれる場合もあるので一応ね。
どうしてもアニメとかに関係するものだと、そういう傾向がより強くなるからね。
SDキャラみたいに緩い感じならいいけど、がっつり萌えイラストがいっぱいあるから。
そういう一画に近づかなければ、凝縮された美少女たちを見ることも無いはず。
ネットならサブカル系に関するサイトを見ない
ネットだと正直更に難しいところではある。
色んなページに常駐するような、マンガの広告とかもう避けようがないからね。
そういう場合は、とにかくサブカルチャーに関係しそうなページは閲覧しないことだ。
パッと思いつく限りでも
・5ch
・マンガサイト
・Pixiv等のイラストサイト
・You Tube等の動画サイト
あたりだろうか。
You Tubeは見る動画の傾向で、ホームのサムネが決まるからな。
それとネットの広告もか。
まぁAmazon等の通販サイトだって、おすすめで表示される可能性はある。
とはいえ、一秒たりとも見たくないとかじゃなければ多少は許容したほうがいい。
じゃないと何も使えなくなるからな。
そのへんは、どこまで目に入っても許せるかを線引きしてくれ。
テレビを見るなら深夜帯の番組はやめとけ
イラスト類というより、こちらはアニメへの注意喚起と言ったほうがいいかも。
いわゆる色んなジャンルで主人公、及び美少女たちが画面を彩るアニメだ。
これらがリアルタイムで放送されるのは、おおよそ深夜の12時以降だろう。
(中にはもっと早くの時間から始まる物もあるけど…。)
その時間帯になると、キー局やそうでないテレビ局も深夜アニメを流すことが多くなる。
アニメ本編はもちろん、間に挟まれるCMもその層向けのものに変わる。
よって嫌いな人が、わざわざそんな時間を選んでテレビを見るとも思えないが…。
一応夜遅くまで起きていた場合、こういうことになるので気をつけよう。
幸いテレビに関しては、すぐにチャンネルを回すなりして避けることは簡単だ。
いずれにせよ、夜更かしは体にも悪いし明日の活動にも響くので…。
どんな人でもなるべくさっさと寝るのが、最もよいことなのだ。
今時テレビを見るのもナンセンスな気もしなくはないが。
気持ち悪いと感じるのは結構 そう思うだけにして
萌え絵に関するものを見て、気持ち悪いと思ってしまうメカニズムはあんな感じ。
まぁ同性愛思考を持っていれば話は変わるが、多くは異性愛の人達だろうし。
中々同性を創作物とはいえ、性的に扱われるのが嫌なのも変な話じゃない。
それ自体は別にどう思おうが勝手だが、ギャーギャー騒ぐのだけはマジでやめて。
このコンテンツを好む人だっているし、ストレス発散を買ってくれる部分もあるから。
何より他人が好きな趣味なんだから、いちいちケチをつけるのもお門違いだよ。
誰かからされて嫌なことは自分もしない。
どんなことでもそうだし、吾輩は人生でこれはしっかり守りたいルールにしてるよ。
世の中、どう頑張っても理解できない人やものはあるからそれはしょうがない。
だがしかし、それらを好む人たちをさげすむようなことはしてはいかんぜ。
嫌なら近づかなきゃいいし、見なきゃいいし、放っておけばいいのよ。
それならお互いwin-winでしょ?
そう思わないか?
今回はここまで。
性の問題は何であれ、事情が複雑に絡みすぎるので一言で片づけられない。
その時その時で、問題になることが全然違うし困る困る。
なかなか難しい話であるな…。
萌えオタク産業をすべて否定しないで!