記事公開日:2018年2月5日
最終更新日:2025年2月11日
「突き出たバレルが古の時代を感じる、名作拳銃ワルサーP38」。第二次世界大戦にドイツで生まれた、名銃の一つだ。
ワルサー製拳銃に絶対の自信を持つエアガンメーカー、マルゼンより発売された”ワルサーP38 シルバー”をレビューするよ。
細部までこだわり抜かれた逸品。
ワルサーP38とルパン三世
今回のモデル実銃であるワルサーP38は、第二次世界大戦が始まる2年前の1937年に、ドイツで開発されたハンドガン。
現代の拳銃とは大きく違うシルエットを持ち、ボディからアウターバレルがニョキッと飛び出た姿が一昔前の時代を思い起こさせる。
レトロ銃好きには、この姿がたまらなくかっこよく見えるのは間違いない。
このワルサーP38は、創作の世界で言えばかのモンキー・パンチ先生が手掛けた、”ルパン三世”の相棒として有名だ。
またエアガンとしても日本で商品化されており、古くから大手メーカーの東京マルイがエアコッキングハンドガンとして売り出してる。
しかし愛好家として外せないのは、やはりガスガン化したマルゼン製のものだろう。
ここは実銃メーカーのワルサー社から、公式提携を受けており本物さながらのリアルさを誇る、ワルサー製エアガンが作れる強みを持つ。
それではその実力がどれほどのものなのか、お手並み拝見したい。今回はワルサーP38のガスブロタイプ。シルバーカラーが被検体だ。
ものすごく丁寧な作りに圧巻。
見た目の満足度が大変高い逸品だったよ。
レビュー開始
まずは商品パッケージから。木目のプリントが施された箱で、右上に銃の名前が入るシンプルなデザインだ。箱からして上品。
ふたを開けると、型抜き段ボールに本体がセットされてる。傷つけないようにビニール袋で保護されており、配慮は欠かさない。
付属品はHOPUP調整用の六角レンチと、多少のBB弾。マガジンはすでに本体へ装着済みだ。
本体の全体像。グリップ以外はすべてシルバーで統一されるが、銀と黒のツートンカラーが、非常にはっきりした対比関係にあるね。
写真からは伝わりづらいかも知れないけど、自分が所持するハンドガンの中では、銀メッキの美しさが明らかに群を抜いてるよ。
残弾が無くなると、スライドがこの位置で止まるホールドオープン。飛び出たアウターバレルより手前から、スライドが全部動く仕様だ。
見慣れないから人からすれば、このバレルがサプレッサーに見えるかもしれない。ただ、発砲音を減らす高価があるわけじゃない。
銃に彫られた刻印を見てみよう。左側面には”P38 ac40″と書いてあり、右側面にはシリアルナンバーが入る。
ac40の意味は、「製造年が1940年」を証明するもの。実銃にも同じ位置に、製造ロットごとでac〇〇とバリエーションがあるらしい。
この刻印類、実銃の設計図を元に彫られているので、そっくりそのまま反映されてるんだよ。これは公式提携ならではのワザ。
他のエアガンメーカーには絶対に真似できない、マルゼンの専売特許。だからワルサー社モデルのエアガンは、マルゼン一択とよく言われる。
次はスライドの後ろ側で、写真中央にあるのが安全装置のレバー。上げた状態だと射撃可能で、レバーを下げてFを隠すと撃てなくなる。
すぐ右側には、スライドにギザギザの溝があり滑り止めの役割を果たす。指でスライドを引くときは、ここを持つようにしよう。
ハンマーの形はこんな見た目。よくある形状で、大きな特徴は無いけど銀メッキ処理済み。
狙いをつけようと覗き込むと、こんな風景が見える。フロント・リアサイトともに銀色だが、白点があるわけじゃない。
そのため特別狙いやすい…、とはならない。まぁ実銃が1930年後半に開発されたから、その辺はあまり重視されてなかったんだろう。
銃の下側に目を移そう。今度は引き金(トリガー)周辺で、形状はオーソドックスな三日月型。可動範囲はそこそこ大きめ。
ただ割と軽い力で引き切れるから、女性でも力はそんなに要らないだろう。感触もどこで射撃したかちゃんとわかるレベル。
しかし、イマドキの拳銃ならあるはずのモノが無い。それはマガジンを外す、マグキャッチボタンだ。昔ながらの外し方を備える。後でね。
本体の裏側。例によって、パーティングラインの確認をしたいんだけど、線が出ないようにきっちり滑らかに処理がされている。
さすが外観に力を入れるだけあって、触ってもわずかな凹凸すら感じない、とてつもなく、素晴らしい出来合いだ…!
手で握るグリップ部分。
黒いプラスチック製で、触った感触は思ったよりツルツルしてる。一応横線でのチェッカリングがあり、滑り止めの機能を持ってるが。
あんまり滑りづらいわけじゃない。
その代わりか、指を収める窪みもないものの比較的薄いので、握りやすさは十分。男性は余裕で、女性でも苦も無く握れるはず。
手が小さめな日本人に合う、ちょうどよいサイズ感と言えよう。
最後はマガジン本体。グリップの薄さに合うよう、マガジンも細身な姿をしている。外に飛び出る底部以外は、全て黒染めになってるね。
ただマガジンが小さめなので、装弾数(12発)とガス積載可能量が一般的なガスブロハンドガンと比べて、中々こころもとない。
また内部のガスタンクも同様に小さいので、とにかく冷えやすく外気温の寒さにめちゃくちゃ弱い。サバゲーには少々不向きか。
マガジンの装着方法にクセあり
このワルサーP38、そもそも実銃からして設計が古いため、現代の拳銃とは大きく違うところがある。その最たる例が、マガジンの付け外し方。
特に外すのが、咄嗟には難しい。
写真はマガジン装着済みの状態で、右側にギザギザが付いた銀のツメみたいなのが引っかかってるんだけどわかるかな?
このギザギザの爪を右にずらしたまま、マガジンの底部プレートを指で引っ張る。すると写真の通りに、マガジンがするっと出てくる仕様。
再度装着する時は、今の拳銃と同じ用に、そのままマガジンを本体に差し込めばいい。
とまぁ実際にやってみると難しくはないんだけど、素早いマガジンチェンジがかなりやりづらいのだ。独特な操作感なんだよね。
ちなみに別メーカーのエアガンだけど、ルガーMk.1も全く同じやり方、まぁ時代が時代だから、こればっかりはしょうがない。
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総評 見た目◎性能まぁまぁ
それじゃあ、最後のまとめとしてこのモデルの要点を振り返ろう。良いところと悪いところ、固めて列挙していくよ。
・マガジンのすばやい脱着が難しい
・中々再販しない
・刻印が実銃さながら
・グリップが細いので握りやすい
・比較的軽量だが安っぽさがない
まず欠点だが、正直大きく目立った欠点が無かった。無くはないけど、それはそもそも実銃からそういう作りだったという部分も大きい。
それより、全然再販しないことのほうが大問題だ。度々マルゼン公式HPから、モデルそのものが削除されたり復活されたりを繰り返すし。
東京マルイ以外の国内エアガンメーカーほぼ全てに言えることなんだけど、まぁこの業界、今に始まったことじゃないしなぁ…。

良い点は、やはり値段に対する見た目の丁寧さが素晴らしいところ。何度も言ってるけど、銀メッキは本当にムラ無く綺麗に塗装されてる。
更に刻印も実銃と全く同じなので、リアル志向のエアガンマニアには非常に嬉しい仕様だと思う。そもそも実銃を見たこと無いんだが。
そしてコレを買ったのがちょっとおぼろげなんだけど、確か2016〜2018年のどこかの年明け。赤羽フロンティアの初売りセール時だったかな。
現金特価で、約1.4万円ほどで買えたんだよ。当時の通常実売価格だと、多分約1.7万円くらいが妥当だったと思う。

ただそれからの円安や、インフレ等によりエアガンのみならず全ての物価がどんどん上がっている世の中。今じゃあり得ない値段だな。
公式サイトを見たら、希望小売価格が2.5万円を軽く超えるので。もうコスパじゃ語れない…。
今回はここまで。今じゃ値段がかなり高いエアガンになっちゃったものの、品質自体はかなり高いワルサーP38。
その実物、ぜひ自身の目で見てほしい素晴らしいモデルだと、強く吾輩は主張したい。