記事公開日:2018.1.30
最終更新日:2022.10.23
「てのひらに収まるサイズの小型拳銃、ちょっと珍しい?」
とある日、アキバのガンショップでデリンジャーを見たときに思ったこと。
他のモデルには無い小ささで、とても可愛らしい姿をした拳銃だ。
さてこのデリンジャー、さっそく手に入れたのでどんなもんか紹介しよう。
一つ言えるのは、決してサバゲーで武器として使おうとしないこと。
これは弾が出る”お守り”として認識すべきだな。
面白い商品であるのは間違いないし、丁寧に作られてるけどね♪
マルシンのデリンジャー 6mm弾のシルバーモデル
マルシンと言えば、日本で言う中規模のエアガンメーカー。
一風変わったモデルを出すことが多く、今回のブツもまさにそう。
人の手の中におさまるサイズの銃は、ある意味では珍味みたいなもん。
![](https://hiro-hydra.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
さて今回紹介するデリンジャーだが、いわゆる固定ガス式のもの。
シルバーカラーで、BB弾を直接本体に詰めるタイプだよ。
手軽かつお値段はお安めだが、現在はこれが市場に流通していないようだ…。
なので写真で雰囲気だけでも味わってくれれば。
ちなみにサイズに対して、射撃性能が悪いわけじゃない。
けどまずサバゲーでの武器としては通用しないので、そこは覚えてくれ。
あくまでもドレスアップ用のお守りか、自宅での鑑賞用って感じかな。
我輩は過去サバゲーに行ったとき、こっそりマガジンポーチに忍ばせてたよ(笑)
レビュースタート 銀のバリュースペック版
まずは外箱から見よう。
マルシンのエアガンって、すごいパッケージがシンプルなのよ。
というよりもはや、やっつけ感がただようほうが多い気がする。
ただこのモデルは、そこそこ凝った見た目になってるね。
実はBB弾の大きさって、日本では2つあるんだよ。
箱にも書かれてるけど、6mmと8mmなのだが後者はまず使われません。
どのメーカーのどのエアガンでも、ほぼすべて6mmしか対応してない。
8mmはマルシンの独自規格みたいなもので、今は存在すらないんじゃないかな?
箱を開けるとこんな感じの中身。
なぜかこの写真だけ、妙に解像度が粗くなっちゃってごめんね。
本体がプチプチのビニールシートで保護されてるが、固定はされてない。
本体を取り出すと、輝く銀色が非常に眩しい。
手で握る部分以外は全て銀で、なんとも高級感が漂ってるね!
これ近づいて撮影してるから大きく見えるが、実際はかなり小さいよ。
別の銃とサイズを比較した写真を撮っておけばよかった…。
銃本体に彫られた刻印がこれら。
上部はマルシンの名前が英字で入ってる。
もちろん実銃に無い文字なので、刻印にこだわる場合はマイナスポイントか。
本体の左側面には、小さく「MADE IN TAIWAN]の文字。
マルシンって、台湾に製造工場なんかあったっけな?
てっきり国内で作ってると思ってたけど、細かくは知らんごめん。
最大の外見的特徴である、縦並びの銃口部分。
2本あるから、正式名称が”ダブルバレル・デリンジャー”なのだ。
こう見るとちっこいボディの割には、銃口の直径が意外と大きい。
そこそこ威圧感を感じるかも?
後で説明するけど、弾は上下で1発ずつ発射できるよ。
![](https://hiro-hydra.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
![](https://hiro-hydra.com/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
次は銃後方のハンマーに目を移そう。
先は細く、根元になると太くなる形状をしている。
ちなみにこの銃、引き金を引く前にこのハンマーを起こす必要がある。
起こす=ハンマーの先っぽを下に押す動作をしないとダメ。
じゃないと弾が発射されないよ。
ぐっと下げて、この状態にすると発射可能だよ。
普通のハンドガンを使っている人にとっては、なじみが薄いよね。
このやりかたは。
実際にこの銃で狙おうとすると、こんな感じの見た目になる。
ごらんのとおり、めちゃくちゃ狙いづらいんだよね…。
それもそのはずで、そもそも銃のコンセプトがあくまで護身用。
遠くから精密射撃をする用途じゃないので、マジでお飾りだよ。
本来の使い方は、相手の体に押し付けてから射撃をするんだよ。
次は引き金であるトリガーを見るよ。
周辺を覆うガードはいっさい無く、完全にむきだしの状態。
可動範囲は狭くあんまり動かないよ。
このデリンジャーは固定ガス式を採用しており、ある宿命から逃れられない。
それはトリガーの硬さなのだが、思ったよりも指に力を入れないと引けないのよね。
加えてモシャッとした感触なので、どうも弾が発射されたかどうかがわかりづらい。
つまりトリガーだけ見ても、射撃はかなりやりにくいのだ。
別角度から銃の裏側をもう一回映したよ。
外観仕上げの差が出るパーティングラインだが、ほとんど見られない。
つまり丁寧な銀メッキ処理をされているので、見た目はなかなかきれいなのだ。
手で握る部分=グリップを見るよ。
黒いプラスチックで、細かい点々の滑り止め模様いり。
中央にはグリップを固定するネジのみで、いたってシンプルな感じ。
本体サイズが非常に小さいので、尋常じゃないほどグリップも小さい。
ということは、持つ部分が少ないので笑えるくらい握りにくいのよ。
大人の手なら、薬指と小指は確実に余ってしまうくらい。
まぁマルシンが悪いわけでもなく、実銃からそういうもんだから…。
ガスを注入するには、グリップの下にある穴からチャージ。
マガジンが無いので、本体に直接注入だね。
多くのガスガンで見られるガス満タン時の拭き戻しだが、この銃には無い。
これも厄介で、どれくらいでガスが充填できたかわかりにくいんだよな…。
にしても、写真を撮っている吾輩がめちゃくちゃ反射しちゃってるね(笑)
大変申し訳ない。
ただ反射しまくるということは、それだけメッキがきれいに塗装されてる裏返し。
お値段に対する外観はホントにすごいんだよ。
弾の装填方法は実銃譲り
BB弾の込め方をお教えするよ。
実は嬉しいことに、実銃と全く同じ方法で弾の装填ができるのだ。
リアル嗜好派には大きなプラスポイントと言えよう!
まず銃の右側面に回り込む。
そして写真中央を見ると、レバーがあるのがわかるよね。
もともと左向きになってるんだけど、写真みたいに右向きにすると…。
パッカーンとバレルがバク転をするのだ。
最初に見たときは「こんなの見たことない!」と、かなり驚いたなぁ…。
そしたら銃口の反対にある穴に、BB弾を一発ずつ込める。
とっさに弾を込められるやり方じゃないけど、一味違うよね(笑)
あとは元の状態に戻し、レバーを左向きにすれば装填&ロック完了。
ここからハンマーを起こしてトリガーを引けば、きっちり発射できるぞ。
ちなみに弾は、上のバレルから順番に飛び出ていくのよ。
総評 実用性は皆無だが面白いモデル
ざっとこの銃で言えることを列挙していこう。
先に吾輩が感じたデメリットから見ていくね。
・トリガーが硬いうえに感触が変に感じる
・ガスの吹き戻しが無いのでちゃんと入ってるかわかりにくい
・すばやいリロードは不可能
・弾数がたったの2発なので射撃勝負の土台に立てない
・グリップが小さすぎてまともに握れない
次にメリットのほうはというと…。
・一発目から片手のみで射撃が可能(当たるかどうかはともかく)
・銀メッキ処理のレベルが結構高い
・固定スライドガスガンなので寒さには強め
・一丁あたりの値段はそこそこ安い(ただしバリュースペック版のみ)
一言で言えば、サバゲー等での実用面はぶっちゃけ低い。
デメリット面は、ほとんど実際の戦闘を想定した時のケースばかりだから。
しかもその大半においては、そもそも実銃からの難点ばかりだからなぁ(笑)
欠点のほうが多いとはいえ、マルシンの作り方が悪い部分ってのはそんなにない。
どちらかというと、このシルバーのデリンジャーは見た目に着目したいところ。
値段を考えた場合、銀メッキの塗装はすげえ頑張ってるなと思うよ。
ここに価値を見出せるかどうかが分かれ目かな。
まとめるとこのデリンジャーは、お守りとしての運用か自宅での鑑賞用がベストね。
お守りっていうのは、冒頭の吾輩みたくサバゲー時にポーチへ忍ばせるとか。
あるいはサバゲーファッション時のドレスアップとか。
そんな感じで使うのが、一番無難なモデルかな!
珍しい超小型の拳銃を触ってみたいなら、探してみると面白いよ~。
余談 今はカートリッジ式のみ流通してる
最後に伝えたいんだが、残念なことに今はここで紹介したモデルがたぶん手に入らない。
実はバリエーション違いで、専用カートリッジ式のものがあるんだよ。
BB弾を弾頭に詰めて、それを本体に装填するタイプって言えばいいかな。
イメージとしては、別でレビューしたマルシン製のリボルバーを見てくれ。
(吾輩の手元にあるのはコンストリクター・アンリミテッドリボルバー)
↓これに似たようなやつを使うよ。
カートリッジ式は一気に値段が上がるため、手を出しづらくなるかも?
もちろんリアルさはさらに上がるが、事前によく調べておくのが吉だ。
とはいえ、吾輩もネットを探してみたがカートリッジ式も手に入りにくい。
まぁ最大手の東京マルイ以外、入手性に難があるメーカーばっかだからな…。
Amazonとかだけじゃなく、せっかくならガンショップの通販も漁ってみてくれ。
あとブラックカラーのデリンジャーもレビューしてるので、そちらもどうぞ。
黒一色はオーソドックスだが、渋いかっこよさが出てるんよ~。
(エアガンレビューまとめページはこちら)