記事公開日:2018年3月4日
最終更新日:2025年3月12日
「国産のM93Rでは、最高峰の逸品がやって来た」。元はM9を発端とする、フルオートが可能なマシンピストルの代表格。
古くよりこの銃をモデルアップしてきたKSCが贈る、最高品質のM93R−Ⅱに迫っていこう。全てを再構築したその力、拝見させてもらう。
どこかで見た、どこにもないM93R。
M93Rの上級グレード
実銃の話は置いといて、KSCはエアガンを開発するにあたり、最初に生み出したのがガスブロのM93Rだった。
現在で言えば、M93R-AGシリーズに属する製品で、長年同社の主力商品としてファンから支持を集めていたみたいだね。
こちらはコスパに優れた(と言っても、KSCのモデルそのものが割と高価だが)、ライトなマシンピストルとしてラインナップにあるよ。
以前レビューした、デザートスパルタンもこのAGシリーズに属するモデル。
記事公開日:2020年2月3日最終更新日:2025年3月4日 「ここから始まる、M93Rのニューカマー」。そう、こいつは超有名ハンドガン、M9の親戚であるモデルから更に派生した亜種。意訳すれば、強き砂漠[…]
そしてもう一つのシリーズとして、全体的にグレードアップした高級仕様のM93R−Ⅱがある。
こちらは廉価版だと省かれていた、スライドの刻印や3点バーストなどが全て盛り込まれた至れり尽くせりのモデルたち。
今回はその中でも最もノーマルな、”M93R−Ⅱ HW”を手に入れたので、余す所なくじっくり観察していきたいところ。
これが完全保存版のM93Rだ。
レビュー開始
パッケージを見ると、KSCお得意のシンプルな文字と無地背景だけのデザイン。高級グレードを表すⅡが中央に鎮座する、自信のあり方。
ふたを開けると、中にはいつも通り本体や付属品たちが、発泡スチロールで保護されたもの。
サイズもピッタリ。
本体を取り出すと、ベースのM9を色濃く残しつつも、様々な差別化が見られる勇姿。
カラーはメインがブラックで、グリップだけ赤茶色のもの。実銃も同じような色のグリップで、しっかり再現されてるのがよく分かる。
スライドストップしたホールドオープン状態は、やはり大元のM9と大きな違いは無い感じ。若干バレルが長いから、少し大きめに見えるけど。
スライドの両側面には、M93R-AGシリーズには無い刻印が薄っすらとだけど、彫られているのがわかると思う。
そこにはベレッタ社の特許であること、9㎜パラベラム弾を使うことなどの表記だね。もちろんエアガンなので、使うのはBB弾だが。
スライド後方には、規則的に彫られた滑り止めのセレーション。ハンマーは往年のM9と同じく、リングタイプのものを使ってる。
そしてM93Rたらしめる特徴の一つが、そばにある小さなレバー。各マークに合わせると、瞬時に射撃モードを変更できるのがウリ。
上から順にセミオート・フルオート・3点バースト。やっぱりこういうところには、大きなロマンと魅力を感じるよねぇ!
リアサイトとフロントサイトだけど、何故かフロント側にだけしかホワイトドットが入っていない。これは謎すぎる。
銃口はベースより若干長く、閃光と火薬燃焼ガスの逃げ道である、コンペンセイターの穴付き。
その下にあるのは、これまたM93Rの大きな特徴である斜めのフォアグリップ。サブマシンガンのように、片手で握り込んであげよう。
フルオート時にコレを使うと、多少は発射時の反動が抑制しやすくなる。細いけど、全くガタツキがない素晴らしいものだ。
トリガーとトリガーガードは、カラー以外デザートスパルタンと全く同じ。三日月のツメに、幅広なガードは指の太さを選ばない。
グリップは木目っぽいプリントが施された、赤茶色のもの。四角く囲まれた枠には、ひし形の細かいチェッカリング入り。
ちなみにこのグリップを、完全木製に変えた限定品も過去に発売されてたそうな。鉄と木の合せ技って、やっぱいいよなぁ…。
付属するマガジンは、全て真っ黒なカラー。フルオートに対応すべく、ロングタイプで装弾数は32発。セミだったら十分すぎる数だね。
オプション品では、更に全長が増えた49連の超ロングマガジンもあるよ。
ちなみにM93R-AGシリーズを除けば、全てのM9(派生モデル含む)に使いまわしができる。これは地味に有利なポイント。
上は最初から付随した、32連マガジン。下はソードカトラスについてきた、24連マガジンをはめた後。銀色なのは気にしないでね。
うん、やっぱりマガジンは全部、グリップ内にハマっている方が見た目は好みだな…。
総評は確かに完成度が高い
最後の総評に移るので、改めて悪いところと良いところを確認しよう。
・デフォルトでは拡張性無し
・スライドが何故か途中で引っかかる
・やっぱり重心がちょっとおかしい
・限定品じゃないけど値段が高い
・HW樹脂の質感が素晴らしい
・フォアグリップのガタツキがない
・1.2㎏とは思えないほど軽く感じる
外観においては、リアのドットがない以外はほぼ完璧。質感も上々だし、当然ながら裏側のパーティングラインもキレイに処理済み。
そしてM93Rを象徴するフォアグリップ、3つの射撃モードも丁寧な作りで使い手への配慮がたまらないところ。流石だ…。
また色々詰め込んでるからか、重量は1.2㎏とヘビー級だが不思議とあまり重たく感じないのもすごい。コンストリクターは見習え。

反面気になったのは、スライドのかみ合わせが悪いところ。これは多分個体差だから、そこまで目くじら立てなくても良いとは思うが…。
ただやっぱり、デザートスパルタン同様重心の位置がどうもおかしいのは、もうM93Rの宿命なのかも知れない。
後ろ寄りにずっしり感があり、なんとなくそこだけはしっくり来ないのが悔やまれる。

ハンドガンサイズなので、サブマシンガンより軽いがフルオートは相変わらず可能。やはり至近距離の火力が抜群なのは相変わらず。
サバゲーで使うなら、屋外よりも狭めなフィールドが圧倒的に多い、屋内でこそ進化を発揮するマシンピストルと言えるだろう。
あんまりセカンダリっていうイメージじゃないから、実用的かどうかはともかく複数マガジンを携えた、メインウェポンにしたら楽しそう。
ただ吾輩ならば、見た目の重厚感を味わうためにお座敷や観賞用としてのほうがオススメ。
今回はここまで。微妙に欠点はあるものの、やはりエアガンのM93Rとしては、KSCのものが最高峰であることは間違いない。
後は電動でマルイが出してるくらいなので、いろんなリアルさをコレに求めるなら、事実上KSCの独壇場だよね。