記事公開日:2020年2月23日
最終公開日:2024年10月31日
「そのハードディスク、中身がつまりすぎて昇天寸前かも?」パソコンを使ってると出てくる厄介な症状の一つである、ブルースクリーンという困った現象。
吾輩は古いノートPCを使っていたときに、一つ分かったことがある。OSが入ったハードディスクは、容量をパンパンにしてると読込不良の危険が高まることに。
空きには必ず余裕を常に持たせよう。
パソコンが起動できなくなる前に、必ず対処を。今どき内蔵HDDしか入ってない、そんな化石ノートPCがあるのか…。
ブルスクとハードディスクの関係
パソコンを使ってインターネットの海を泳ぐ。吾輩も子供の頃からネット中毒で、ずっとお世話になってた。当時は親からの制限で、ノートPCが自由に使えなかったので余計に。
そして大学生になり、バイトでためたお金を使って自分のノートPCを手に入れた。ここから更にいろんな用途で使い倒し、良き相棒だった。結局8年くらい酷使したかな。
ただ年々、経年劣化の影響かブルースクリーンが度々起きてた。毎回何とか復旧できたけど、頻発されちゃやっぱ困る。次第に無視できない回数になって、どうしたもんかと。
色々考えた結果、ある仮説にたどり着く。「内蔵HDDが悪さをしてるのか?」
2014年頃のPCなので、OSが内蔵のハードディスクに入ってたんだよね。そしてデータを詰めまくってたから、常にパンパン状態。これが動作を不安定にさせているかもなので、思い切って不要なデータを大量に消したんだ。すると、安定化し始めた。
ストレージは必ず容量の空きを作ろう。
読み込みの仕組みを知る
今回の話はOSのファイルが、HDDに入っているという前提で話を進める。ただ、今の主流であるSSDでもある程度当てはまる可能性が高いかもしれない。
そのため、ストレージがどのタイプであろうが容量をギリギリまで使いすぎるのは決してよろしくない。特にCドライブに指定しているものはなおさら。
多くのパソコンには、WindowsがOSとして入っているはず。というか、AppleでMacを買わない限りWindowsで間違いない。ここでOSデータの読込について、改めて確認してみよう。パソコンを起動した後、中でこういう動きをしてから立ち上がる。
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それが出す指示で、パソコン内にあるOSデータ(Windows)を呼び出す。
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無事に呼び出しが終わると、Windowsのログイン画面が出てくる。
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ログイン完了後に通常通り使えるようになる。
PC起動後に直接Windowsを呼び出すわけじゃなく、前にある基幹プログラムが指示を出してるんだよ。ここでつまづくと、起動不可。
また、普通に使っている時にパソコンの調子が悪くなると、保護のためにブルースクリーンが発動。再起動を要求されるよね。ただ大体、起動に失敗してどうにもならないケースがけっこう多い。

ここで疑問がまた浮かぶ。じゃあWindowsを呼び出すっていうけど、そもそもどこにデータがあるのか。これなんだけど、答えはパソコンの内部にあるストレージ。HDD(ハードディスク)あるいは、SSDに入ってるよ。
基幹プログラムが毎回指示を出して、倉庫を探る仕組み。ただちゃんとデータが見つからないと、Windowsは立ち上がらない。
容量パンパンは死の宣告レベル
さて、当時吾輩が使っていたノートPCのスペックがこれ。現在基準だとロースペックどころじゃない。
GPU…上に内蔵されたもの
メモリ…4×2で8GB
ストレージ…内蔵HDD 1TB
OS…Wndows8.1
WindowsのOSデータは、1TBのHDDに。もちろんその他の画像や音楽データも、全部同じところに一緒くたとなっていた。ノーパソなら、1箇所に全部入りは今でも普通。
実際自分が自由に使えるのは、1TBのうちの9割。つまり0.9TB=約900GBが、なんでも保存できる。一番ひどい時には残り容量がたったの5GBしかない、みたいなときもあった。この時が体感、最も動作が不安定に。
前日にPCをシャットダウンして、翌日にいつも通り起動ボタンを押す。そしたらメーカーロゴの画面から、全く先に進まなかったり…。
画面が変わったと思ったら、真っ黒背景に英語の文章がちょっと並んで…。結局元に戻っちゃう。この途中でブルースクリーンになって、再起動するハメにってこともあった。どっちにしろ、全然パソコンが使えやしない。
実は原因を突き止めるにあたって、ちゃんとヒントがあってね。真っ黒背景に映し出された英語の文章を見よう。これこそ、異常を起こしている内容を説明してる。だから、内容がある程度特定できるのだ。
ちなみに表示されてたのは「Operating system is not found」。意味は単純に、OSのファイル無くねってこと。

これが毎回表示されていたものの、正直数回再起動すればいつも何とかなってた。がしかし、使用に支障をきたすのは間違いない。最悪起動できず、中のデータも含めてすべてオシャカっていう線も考えられるし。
HDDはデータを探すのが苦手
実はHDDって、見つけたいデータを探すのが苦手なんだよ。イメージだと、衣装ケースにぎっちり詰め込まれた状態で着たい服を探すときみたいな。ピンポイントでものを見つけ出すってのが、すごく下手なのね。その代わり、安い値段で大量にしまえるのがウリ。
どうやら、吾輩のノートPC内でもそれが起きていたみたい。パンパンになった倉庫から、OSファイルが探しきれない。だからさっきの英文が出てきやすかった可能性が高いので、対処法はもうこれだけ。余計なデータを消して容量を空ける。

とりあえず1TBあるうち、空き容量1%以下が続くのはまずい。一旦、空き割合を50%くらいまで増やしてみた。そしたら体感ではあるが、ブルースクリーンの頻度は確実に下がった。データ量を減らし、OSを見つけやすくする作戦は成功したみたい。
その後、新しいPCに変えるまでは問題なくなったのが本当に良かった…。
ブルースクリーンは容量も見て
吾輩のケースは、結局ストレージの容量を空けて何とかなった。幸い、物理的破壊じゃなかったからそれでセーフだったっぽい。今回はHDDが原因だったが、おそらくSSDでも同じ話は言えそうだ。調べてみると、どっちにしろ容量ぎりぎりまで使うのは良くない。
寿命を早める可能性がある模様。
空き容量は余裕をもって確保。
コレは鉄則だね。覚えておこう。
今回はここまで。ちなみに自作PCにした後は、ストレージ由来での問題はゼロ。数年使ってるけど、未だにブルースクリーンは一度も起きていない。どんなことでも、余裕を持たせるってのはすごい大事だ。