「お酒が体質的に合わないから飲めない」
大人の宴会や打ち上げの席になると必ずやってくるアルコール。
しかしそれがダメな人にとっては、酒は凶器となりうるのだ。
こんなこと言ってるので、俺も全くと言っていいほどお酒が飲めない。
ごくたまに飲み会は出るけど、基本的にはいかないです。
そこで普段飲む人にはぜひとも知って欲しい、飲めない人の気持ちを。
飲めないから飲まないんだよそもそも…。
酒が飲めない人だって今では普通の存在
数十年前の社会の常識は知らぬ。
そのころ俺はまだ学生だし、生まれも平成の時代なので。
当然当時から大人の間ではお酒を飲む人飲まない人が居たわけだが。
最近職場で上の世代の人達と、たまーにお酒の話になることがある。
ぶっちゃけウイスキーとか日本酒の銘柄を言われても全くわからん。
そして毎回のように聞かれるんだけどね。
「あれ?、君は酒飲めないんだっけ?」
「ええ、からっきし飲めないですな~…。」
と返すのが俺の中ではもはや通例。
幸い無理に飲ませてくる人はいないので助かるが
大体この後こういうことを言われる。
「俺も昔は全然飲めなかったけど、飲みまくって練習したんだ!」
っていうパターン。
さすがに相手の手前では笑って適当にごまかしているが…。
もちろん本音はそうじゃない。
「この人何言ってるんだろう…。」
と毎度俺は思ってしまう。
どうやら昭和世代を仕事で生きてきた方々はまだこういう考えが多い。
別にその考えを持つこと自体は良いんだけど、他の人に適応するかって話。
飲めない人はそれなりの理由があって、飲まないという選択を毎回しているのだ。
今回はそれについてちょっと本音を語りたいと思うよ。
酔うという感覚が不快に感じる
体質に合わないといっても、人ごとに理由は様々。
俺が知っている人で飲まない人の中には、医者から止められている人もいる。
ただそれ以外(俺も含む)の人だと、お酒を飲んでも気持ちよくならないからだと思う。
ここが一番大きんじゃないかな。
ここでは飲み会という場においてのことは深く追求しない。
本記事の話からそれてしまうので。
酒はアルコールが入っているが、これが体に高揚感を与えてくれるよね。
体内に入るとこれがアセトアルデヒドに変化し、体に影響を及ぼすのだ。
その効果は気分を上げたり、不安な気持ちを抑えてくれたり…。
とりあえずテンションがどんどん上がっていくと捉えてもらっていい。
ある程度のアルコールを体内で抱えきれる人はね。
しかしお酒が弱い人、飲めない人はこの許容量が他の人より少ない。
加えて飲んでも気分が高揚する感じがあんまり味わえないんだよね。
むしろ逆に元気がなくなってしまう恐れもある。
というかまさに俺がそんな感じなんだ…。
気分が上がる=酔うという状態になっているんだけどね。
この酔いになるととにかく何もする気が無くなるのがしんどい。
飲んだだけで疲労感が倍増し、頭がぼーっとするあの感覚。
たとえ仕事に対して疲れていなくても、酒を飲んだだけでもう無理。
家に帰るのすらかなりしんどくなってしまう。
テンションを上げるためのモノが完全に逆効果になるんだ。
これでは飲む意味がそもそもない。
飲めない人は程度の差こそあれど、こういう経験が他の人より多い。
最初は興味本位で飲んでも、あの状態になるのがどんどん嫌に。
次第にもう飲まないという選択をするんだよね。
周りにどれだけ言われようとも。
大学生で知った酒の脅威
元々俺自身は飲まなくとも酒に弱いことは知っていた。
両親が全く酒もたばこもやらないタイプ。
Omochiのお兄様も、仕事で飲み会があった時の話をするときがある。
やはり毎回のように
「絶対に酒は飲まないし、そもそも俺も全く飲めないし」
という。
吾輩と同じくアルコールに全く耐性が無いのだ。
とは言っても、大学生+20歳になったらいっぺんくらいは口をつけてみたい。
たとえ全く駄目でも、どういうものかを知りたい怖いもの見たさがあったのね。
ほら、誰でもそういうちょっとした興味くらいはあるじゃない?
どれだけなら大丈夫なのか、酔うという感覚がどういう感じなのか。
それらを知りたく、俺も大学生になってから初めて酒を手にしたのだ。
初めて飲んだのは、大学2年生のゼミの飲み会。
俺は一年間浪人しているので、2年次で20歳になってたのよ。
根っからのコミュ障を発揮していた時なので、まだゼミ仲間と打ち解けてなかった。
普段のゼミの時間も、淡々と同じグループの人達で淡々と課題に挑戦してただけ。
殆ど世間話とかもしなかったなぁ…。
(さすがに後で大分仲良くなったけどね)
俺がいたゼミでは、夏休みに一泊二日で出張授業を行うイベントがあった。
いつもの課題を一日使って大目にこなすといったもの。
こういうとき一日の終わりには、大体夜のプチ宴会みたいなものがあるよね。
そこで初めて酒を飲んでみたのだ。
当然ちょっとしか飲めないのは分かっていたが、酔う感覚がかなりキツかった。
周りのみんなは酒で盛り上がる中、俺は更にしぼんだ花のような状態に。
口内・食道・胃の中がだんだん熱くなり、体の表面にも変化が。
わかりやすいくらい顔が真っ赤っかになっていたそうな。
段々目線がどこに行っているのか自分でもよくわからなく。
頭がガンガンして痛みが地味に蓄積される。
睡魔にも普段の比にならないくらい大きくなり…。
もはや全く余裕のない状態に。
分量でいえばあんまり細かく覚えてないだけど。
多分コップ1/4ほどのビールしか飲んでなかったと思う。
初めて飲んだビールは超苦くて不味いとこだけは記憶にある。
周りから大丈夫かと心配されたかもしれないが、返す気力もない。
それ以降ぎりぎり残る意識を振り絞り、お茶をがぶ飲み。
2時間後の宴会終了時には、とりあえず歩けるだけの気力は戻った。
俺にとってあれが人生で初めて”酔う”という体験だった。
幸い飲んだ量が少なかったので、粗相をする事態にはならなかった。
てかなる前に体が持たない。
当然一番最初にそんな経験をしたので、酒へのイメージは悪い。
直接自分に影響を及ぼしてくる飲料で、あそこまでダメージを負うとは…。
想像以上にキツいってのがよくわかった。
お酒を普段から何気なく飲んでいる人には理解しがたいかもしれない。
けど飲めない人はそういう目に遭いやすいんだよ。
こんな経験ばっかりしていると、やっぱりお酒そのものが嫌いになるんだよね。
飲み会が嫌いという理由とはまたちょっと違うが、結局嫌いには変わりがない。
あそこまでふらふらになるものなのね。
怖いわ~。
それ以降、ゼミの飲み会でも友達間の飲み会でも酒は一切口にしない。
就職した後も然り。
飲むと俺自身もダメになるし、周りに余計な心配をかけちゃうからね。
飲みたい人はもちろん飲んでもいいけど、無理に構わなくていいよ。
皆好きな飲み物を飲めばいいじゃない。
酒が飲めないなら飲まないようにしたい!
お酒を飲まないという選択。
それは自分の体を守り、周りに余計な心配を与えないため。
飲めない人が無理して飲むと何もいいことないし、むしろ良くないことだらけ。
これがお酒を飲めない人が飲まない理由なのです。
飲める人が飲めない人と酒の席に出た時。
飲めない人が持つ背景を少し想像してあげてほしい。
全部が全部、あなたとのお酒が嫌だっていうわけではないからな。
飲めないならば誰と行ったってそもそも飲まないのだ。
今回はここまで。
好きな人だけが飲み、そうじゃない人はお酒以外を飲む。
お酒だって必要とされる人に飲まれたほうが有意義だ。
俺は烏龍茶でお願いします!