記事公開日:2019年1月20日
最終更新日:2025年2月27日
「アンリミテッドリボルバーがかっこいいのは本当か?」。はい、それは実にその通りである。
この銃はクセの強いイケメンなのだ。
まぁそういうわけで、今回はマルシン製のアンリミテッドリボルバーをしっぽりレビューするよ。
やたらと色んな意味で凄いこのモデルさん。
アンリミテッドリボルバーという銃
国内エアガンメーカーの一つである、マルシン工業はリボルバー拳銃がお得意の企業。
全く実用性が無いものの、ガスガンとして製品化したものは見るものを魅了してやまない。
あの弾倉、シルエット、カートを実際に込める動作など、とてつもなくチャーミングだ。
そんなリボルバーだが、色んなラインナップがありそのうちの一つとして、スリムなのにゴツイ。
というイメージを抱く、”アンリミテッドリボルバー”なんてモデルがある。こんな姿、どのメーカーでも見たことない…。
本記事では、こいつの制御しきれない色男っぷりをたっぷり紹介していこうかな。
無制限の名を冠するその実力はどれほど?
レビュー開始
まずは外箱なんだけど、見ての通りほぼ装飾なしの段ボール色だけのパッケージ。
これは以前記事にした、同社製の”コンストリクター”と全く同じの手抜き。
どうやら左上の製品シールだけ張り替えることによって、コスト削減をしているんだと思う。
それにしちゃ値段が高い。
フタをパカっと開けると、ビニール袋に入るのは本体と付属パーツ、おまけのBB弾やら。
一応、下の印刷文字も変わってはいるか。
銃の全体。このモデル、実はマルシンのオリジナルカスタムという設定で作られたものなので、実銃は無いタイプの銃。
ベースはコルトアナコンダで、それに魔改造を加えたらこうなったという感じ。ずいぶん盛った。
角ばったアウターバレルに挟まれるは、スロットが多い20mmの上下レイル。これが最大の特徴。
レイルは六角レンチで脱着ができるけど、ここでは上だけくっついたままの状態で話を進めるね。
刻印はあるけど、架空銃なのでリアルさに全く関係がない。左側面には製品名の英語入り。
グリップ近くには、馬の形のロゴが入る。これはコルトアナコンダの生みの親である、コルト社のマークはちゃんと完備。
右側面には見づらいけど、薄くマルシン製を表す英文が入る。目立たない彫りで、主張は控えめ。
銃の上側に最初からくっついている、20mmのレイル。拳銃かつ、本体をこれで挟んでいるモデルなんて多分これだけだと思う。
中央の銃身部は割と細身なのに、このレイルがくっつくおかげでゴツさと威圧感が大幅にUPするというすさまじいもの。
スロット数は驚愕の13×2=26スロット分。恐ろしいほどの拡張性を誇るので、大きく長いピストルスコープとかも装備可能なんだよね。

更に驚くことに、銃身は樹脂なのにレイルはがっつり金属が使われているのもポイント。耐久性はもちろんかなり高い。
ただしその代わりに、取り付けると重量がかなり上がり取り回しは確実に悪化するので必ず有利になるとはいえないかな…。
一応リアサイトの黒パーツが付いているので、狙いを付けること自体は可能。ただし…。
写真のように、レイルが思いっきり邪魔をする関係上、実際にスナイプするのはまぁ無理だよね。
そもそも狙って撃つ銃じゃない。
ハンマーまわりは、ベースのコルトアナコンダと全く同じ。銀染めされたよくある形状のもの。
ハンマーを引くとこの位置まで下がる。射撃前に引いておけば、シングルアクションになり多少は撃ちやすくなるよ。
その分連射ができなくなるが。
つぶれたハートマークに見える、楕円形のトリガーガード。そしてその中には、三日月形で根元が太いトリガーを装備。
可動範囲は大きめで、しっかり本体そばまで引きしろがあるタイプ。
ただ固定ガスガン+マルシン製ということで、かなりトリガーは硬い。同時に買ったコンストリクターに比べれば、少しマシだが…。
相変わらず連射は実質不可能で、射撃の快適性は0に近いほどひどいレベル。わかってて買ったから別にいいけどさ。
銃の裏側に回って、パーティングラインの確認。さすがマルシンさん、安っぽく見える線はきっちり処理済み。
触っても線の凹凸はほぼ感じられず、丁寧な外観づくりをきちんとしてくれるのは大変嬉しい。
持ち手となるグリップは、真っ黒のプラスチック製。チェッカリングは小さい三角形が、ギュッと密集したものを採用。
コルト社のロゴ入りメダリオンがある以外は、あまり飾りっ気がないね。
マルシン製のリボルバーと言えば、全モデル共通の仕様がある。性能を犠牲にしてリアルな装填動作を楽しめる、Xカートリッジがミソ。
薬きょうを模したカートリッジにBB弾を詰め、本体のシリンダーへ実銃のように弾込め。
まず上の写真中央にある弾倉をチェック。
すぐ右にあるロックレバーを外にずらすと、こんな風に手前へシリンダーが外れる。
そして右から弾を込めて、残弾が無くなったら左の棒(エジェクターロッド)を先端から、シリンダー側へ向かって押し込むか叩く。
実弾だと火薬の熱膨張でカートリッジが膨らむため、このロッドが無いとまともに薬きょうが外せないんだけど…。
ガスガンだと関係ないので、ただの動く飾り。
試しにやってみるけど、まずカートリッジが装填されていることを事前に確認しておいてね。
そしたらロッドを押し込むと、カートリッジ全体が少し奥に動くんだよ。こうすれば、実銃だと薬きょうが外れやすくなる。
もちろんエアガンでは何の意味も無い。
ロッドを押し込む前で、シリンダーを外側から見ると6つのカートリッジのお尻が、規則正しく並んでるのがわかる。
ロッドを押し込むと、こんな風にちょこんと飛び出してくるんだよ。
ちなみに空のシリンダー内部を見ると、実は完全な仕切りになっておらず、必ず隙間がある仕様。
何故ならエアガンは安全の関係上、こうするのが義務付けられているから。実銃であれば、全てがちゃんと壁になってるよ。
これがXカートリッジ。見た目はかなりリアルな空薬きょうで、非常に雰囲気がよく再現済み。
先端の銀色部分にBB弾を一発ずつはめ込み、それをそのままシリンダーへ差し込めばOK。
同社製のリボルバーで、カートの長さが同じモデルであれば使いまわすのももちろん可能だ。
総評 かっこよさは随一
さてさて、最後のまとめに入るけど、いったんここで悪い点と良い点をまとめ直しておこう。
・トリガーはかなり固い
・射撃性能はてんでダメ
・標準のリアサイトがレイルと干渉する
・6発しか撃てないので戦力にならない
・値段が高い
・全然再販しない
・実銃の装填動作を楽しめるカートリッジ
・拡張性そのものは高め
・刻印は悪目立ちしない
マルシン製のリボルバー+固定ガスガンというカテゴリは、どのモデルにも共通して当てはまるデメリットがある。
この銃独自の欠点としては、リアサイトがあっても全く役に立たないところかな。レイルと被ってんだよなぁ…。
無いなら無いで良いけど、あるんだったら多少なりとも狙うために使えるものじゃなきゃ、ただの蛇足じゃない?

そしてこれまた無視できないのが、本体の重さ。特にレイルが金属製なのもあって、フル装備だと余裕で1kgオーバー。
また重心が前寄りなので、コンストリクターよりマシとはいえ体感は想像以上に重たいかな。構えづらいのは変わらず。
腰にぶら下げるのも地味に大変。

その反面、やはり見た目関連に限れば非常に高ステータス。仕上げの美しさや、カートリッジの楽しさはもちろん健在。
そして何より、拳銃としては考えられないほどの充実したスロット数を誇る、20mmレイルは相当なロマンを誇る。
実用性はともかくとして、マウントさえあれば大きめのオプション品も難なく装備できるのは中々無い特権だろう。
というより、このレイル込みのシルエットこそ本モデル最大の価値があるといったところか。
逆にそれ以外が壊滅的なので、非常に極端な性能をしてるんだよね、この子は。
当然ながらサバゲーやシューティングに使えるようなシロモノではない、完全に鑑賞用の銃だ。
なので、素直に部屋で楽しもう。
今回はここまで。外での遊びには適さなくても、ただ眺めているだけで非常に満足度が高いタイプのモデルなのは間違いない。
そういうものがあってもいいじゃない。