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Arcaeaストーリーを簡単に要約&考察㉞ Silent Answer

  • 2025年10月14日
  • 2025年10月14日
  • ARCAEA

記事公開日:2025年10月14日

 

「あの時の後悔と自責の念、どうやったら無くせるのか」。全Arcaeaプレイヤーに与えた悲しみと衝撃の結末。対立ちゃんが…。

今回はメインストーリー第一部の本当に最後、エピローグの”Silent Answer”を読んでいくよ。この悲しさを乗り越えられる?

 

Arcaeaストーリー Silent Answer

前回は”光”ちゃんと”対立”ちゃんが激闘を続けた結果、まさかの事態になってしまうという展開に。そう、今まではずっと”光”ちゃんが殺されそうだった。

だけど訪れる現実はそれとは違い、過去に見えた未来の光景通り、“対立”ちゃんが”光”ちゃんの想定外の手によって死んでしまったという。嘘だろ…と言いたい。

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その後、亡くなった”対立”ちゃんとそこから現れた記憶の中の”光”ちゃんの回想を経て、元は一人の少女だったのではないか説が浮かんできたという衝撃の事実が。

今回はその後の後日談的内容となっており、たったの2節のみではあるが第一部のエンディングを迎えるという内容になるよ。深い悲しみを背負った”光”ちゃんがいたたまれない。

まぁあの時の内容を見る限り、正直どうしようもない状態だから仕方ないといえばそうなんだけど、当の本人はそんな風に思わない。やってしまったから後悔が強かった。

 

覆水盆に返したい光ちゃん

https://arcaea.lowiro.com/ja

ストーリー上では”Final Verdict”に内包されており、F-7からそのまま上に伸びる形。画像に表示された2つの部分が、今回読む箇所だね。

もちろん、解禁コンテンツとしての”Silent Answer”を進める必要があるので、もしまだ未開放の人は↓の記事をチェック。こっちも短いよ。長らく一本道だったメインストーリーも、最後の最後だけは分岐ルートあり。

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終わりの末夢

血と砂埃の中、光は自分の愚行に打ちひしがれ、対立の遺体を前にひとり座り込んでいる。世界=Arcaeaの「囁き」に導かれ、光は自問自答を繰り返す。やがて囁きが「ここは全ての記憶の書庫だ」「望みがあるなら答えがある」と告げると、光は胸の奥にある一つの願いを自覚する。

それは「巻き戻したい」ではなく「取り戻したい」、対立を生きたまま取り戻すこと。対立を救うためなら自分がどうなってもかまわない、そう決意する瞬間、世界(Arcaea)は光に強く語りかける。「死んではならない。あなたは生きるために生まれ、ここで生きると決めたのだ」と。世界の核が拍動を始め、大量の記憶と断片が光のもとへ雪崩れ込む。

忘れていた記憶、無視してきた過去が流れ込み、光は己のすべきことを明確にする。光の願いを成就させるには、対立という原型の魂と、封じられた多くの硝片(記憶)が必要だった。世界は痛みながらも応え、記憶の破片を呼び寄せ、やがてそれらが渦となって現界を裂くように吹き寄せられる。

光は覚悟をもってその奔流を迎え、原型の魂と記憶を再結合させるために自ら世界のルールをねじ曲げ始める。世界は苦しみの叫びをあげつつも、光の命令に従い、破片を原型へと還していく──再生の儀式が始まるのだ

 

“光”は”対立”を刺し殺してしまった。彼女の遺体を前に深い後悔を抱き、なぜと自問自答を繰り返す。そこで”光”はある願いを自覚した。殺してしまったこの人を、「取り戻したい、そのためならば自分はどうなってもいい」と。

すると世界は「君はこの世界で生きるしかない」と語りかける。すると大量の記憶と共に、”対立”の魂が奔流となり、世界のルールを捻じ曲げ始める。そう、あの人を生き返らせるという願いのために…。

コール
強い願いが理を曲げ始めてるよ~。

 

記憶と魂の奔流は収束し、やがて対立の姿が再び形を成して現れる。渦の中で光は世界の核を絞るように力を使い、裂け目を押し広げ、欠けた魂片を一つの肉殻へ編み上げる。世界はその代償として断末魔のように叫び、地は裂け、空は歪む。だが願いは成就し、苦難の末に対立は再誕する。

光は対立の体を抱きしめ、泣き、繰り返し謝る。対立は記憶の凄惨な部分をほとんど覚えておらず、やがて二人は互いに慰め合う。灰色に変わった世界の片隅で、二人は歩き出す。対立のかつての暗い記憶の多くは関心を失い、光もまた硝片の煌めきに依存しなくなる。

やがて二人は崖の縁に立ち、淡い静寂の中で「欠けていない」という感覚を共有する。未来は不確かだが、生きることを選んだ光は、対立の手を取り、これからの旅を進む決意を新たにする。Arcaeaに残る記憶の欠片はいつか誰かに紐解かれ、意味を持つだろう──そう信じて、二人は一歩を踏み出す。

 

そうして集まった記憶と魂は、再び”対立”の姿を作り始めた。その代償として、理を捻じ曲げた世界は崩壊を始めるものの、”光”は構わず黒い少女を抱き号泣した。

再生した”対立”は嫌な記憶や出来事のほとんどを覚えておらず、混乱しているようだが状況を理解し始めた。きっとこの娘は、何か正しいことをしたのだろうと。

ヴィーゼ
がえっでぎだぁぁぁ~!!

 

二人に関心を示していた記憶の硝片たちはもう興味を示さなくなり、同時に二人も依存しなくなった。この先、崩壊する世界がどんな未来を辿るのかは全く分からない。

でも、お互いが「欠けていない」という感覚を確かに持って、”光”と”対立”は一緒に先へ歩みを進めるのであった。この命ある限り、相手を大事に想いつつ…。

 

無欠の願い

これはそう遠くない昔の話でありかつての緑は失われ、雪のように舞うのは灰の世界。そこに膝をつく少女は、握りしめた硝片(欠片)に「救い」を願ったが、力は足りず、彼女の願いは逆に種の滅亡を招いてしまう。天から降りる“処刑人”のように少女は消え、名前も軌跡も忘れ去られる。

ただ、死の間際に誰かの強い祈りがその魂を救い上げる——白髪の少女の強い願いが作用し、別の現実として「Arcaea」という世界が編まれた。

Arcaeaは死者の魂と記憶を収める器であり、創造主の個人的な救済願望から生まれた“受け皿”だ。ここでは原型の魂を抽出し、複製(模造)を与えて安全な場所へ放つ一方、元の魂の扱いには差異がある。

中でも『光』と呼ばれる個体の原典は元の世界に残っており、これが後の波乱を招く。世界は自律的に動き、異常が起きれば原典に呼びかけて抑えさせるなどの対処を行う仕組みを持つようになる。やがてArcaeaは時間を越えて生き続け、幾多の出来事を経て“記憶の保管庫”としての機能と独自の様相を帯びていく。

 

“光”と対立”のオリジナルであるといえる、白髪の少女。生前の少女は何らかの要因で、悲劇的な人生を歩み若くして亡くなってしまった。ただ、何の因果かその魂の救済を目的に、死後の世界「Arcaea」を少女自身が生み出したといえる。

つまり、実際にArcaea世界のルールを捻じ曲げた”光”ちゃんがオリジナルに近い存在であり、この世界の創造主ともいえるようだ。とはいえ、そんなキャラがなぜ道中で一度死にかけるような目に合うのかは謎なんだけど…。

アナゴン
あのスチルイラストがヒント。

 

時が流れ、血の跡は消え、Arcaeaは真珠のような白い大地と光に満ちた美しい世界へと戻る。そこで多くの少女たちは永劫に眠ることを選び、欠片は壁や柱に結晶のように寄り集まる。創造主であった白髪の少女はいつしか高位へと変化し、世界を静かに見守る存在となる。

Arcaeaはもはや単なる救済装置ではなく、「記憶」を保存し続ける場、つまり人々の過去と感情を永遠に保つ箱となった。

物語は価値や現実の虚無についても語る。現実は無意味にも見えるが、光は「今を享受し生きる」ことに価値を見出す。Arcaeaの住人たちは幸福であるべきだと繰り返される一方で、ここから出る手段はなく、外界へ戻る術もない。

にもかかわらず、世界は記憶を保ち続け、失われた命の形や残響を後世へ伝える役割を果たす。結局、運命の車輪は回り続け、Arcaeaは記憶を宿す場として永く在り続ける——そこに究極の救いも罰もないまま。

 

第一部のサイドストーリー、アーカイブストーリーで登場した本作オリキャラ娘たちも、この世界で永遠に眠ることを選んだ。そして”光”ちゃんは世界を見守る「神」ともいえる存在と化した。

ここはいつまでも誰かの記憶を保持する場になり、ここの住人は幸福であるべきだと思わされる一方でどこにも出られない。救いも罰も、誰にももうずっと訪れない静寂の世界なのだといえる。

ダッフィー
ハッピーエンドではないな。

 

罪と贖罪が織り込まれる

これで本当に、Arcaeaの第一部は完全に終了。”対立”ちゃんは、世界を創造した側のキャラである”光ちゃん”の手によって殺された後、願いを通じて帰ってきた。

もちろん本心から殺したいと思ったワケではなく、結果としてそうなっただけなんだけどやはり深い後悔はずっと残ったまま。ならば世界を犠牲にしてでも、自分がやってしまった過ちとあの人を取り戻すために選択をしたわけだ。嬉しくも非常に重たい選択を。

アザラシちゃん
~…。

 

しかし一方でその選択をした結果、世界は崩壊し同時に存在していた他の少女たちにとってはどうなんだ?、という話にもなるわけ。

かたや一人の人間を生き返らせたい、かたや世界の崩壊に巻き込まれた別の少女たちの心情はなんてことも言えるわけだ。だから、完全なるハッピーエンドを迎えず崩壊後に再構築された後の状態も少し言及されて、なんとも言えない余韻を残してしまう話だったね。

 

今回はここまで。ちょっと一旦、メインストーリー第一部について、全体を通した考察や解釈を改めて説明したいと思う。その記事は、また後日作るかもしれない。

一応次回からは、先に第二部に関わるサイドストーリーを色々見ていこうかなと思うよ。こっちも把握しておかないと第二部メインストーリーが分かりづらくなっちゃうので。まずは”Sunset Radiance”から。

ちびキャラ(Arcaeaストーリー要約&考察記事誘導用)
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