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Arcaeaメインストーリー第一部の全体考察 結局この物語は何だったのか

  • 2025年10月15日
  • 2025年10月15日
  • ARCAEA

記事公開日:2025年10月15日

 

「二人の少女を巡る物語とArcaeaの世界を形作る要素とはいったい何だったのか?」。このゲームの物語は非常に抽象的なことが多い。

そのため、原文を読んだだけだと正直イマイチ吾輩は良く分からなかった部分がたくさん。もしかしたらあなたもそうかも。

 

そこで今回は、メインストーリー第一部の大事なところ考察&結末はどうなったかをまとめていきたいと思う。必ずゲーム本編でも非公式Wikiでも、当ブログの各ストーリー要約でもなんでもいいんだけど、全部読み進めてからの閲覧がおすすめ。

ここが偽りの楽園である。

 

贖罪や自己分裂の連続性

本作第一部のメインストーリーでは、主に”光”ちゃんと”対立”ちゃんというキャラ二人にスポットが当てられ、物語が展開される内容となっている。

https://arcaea.lowiro.com/ja

 

白いほうの”光”ちゃんは明るく楽観主義なのだが、希望・赦し・自己犠牲・生への終着が強い。対する黒いほうの”対立”ちゃんは、憤怒・虚無・無関心・復讐などの要素を与えられている。これらは感情的に相反する存在だ。

特に”光”ちゃんは劇中でも何度も、実体のない希望を持ち続けることが多く、それが良くない結果をたくさん生み出してきた。自分が死にかけたり、相手を意図せず殺めたり。

そうなるたびに、自身への贖罪を重ねる行動をよく取ってきたんだよ。これは相手となる”対立”ちゃんにとっても、正直忌々しいという風にとらえられまくっていた。もちろんすべて、彼女が悪いわけじゃないが。

ジェラトーニ
自分のためだからね(ニヤニヤ)

 

そして分裂についてだが、元々この二人はある一人の少女から生まれた存在だといえる。オリジナルから分裂したのか、コピーされたのか定かではないけど。

ただコピーだった場合は、主たる存在に近いのが”光”ちゃん。なぜなら彼女は、Arcaea世界そのものに干渉できる力を持っていたからね。意識的には”対立”ちゃんが下。

 

何が言いたいかと言うと、この第一部の物語はオリジナルとなった少女の二面性を、別キャラクター同士で表現した。そして死後世界の模倣と言える、Arcaeaを作った物語。

そこで繰り広げられるのは、希望側の”光”ちゃんが自身の明るい欲望を抱き破滅への道を辿ってしまい、”対立”ちゃんはオリジナルが持つ世界への憎悪を持って巻き込まれた。

 

なぜそう言えるのか

まず第一部の一番最後である”Silent Answer”の話を見ると、この世界の成り立ちがわかる。スチルイラストにもあったのだが、ある白髪の少女が映し出されていてね。

その子は生前、様々な苦難を経験しつつ若くして亡くなってしまった。その亡くなる直前、何らかの外部干渉と少女の強い願いによって、死後の世界ーArcaeaが生み出されたんだよ。そこはあらゆる世界から集められた、誰かの記憶が硝片として存在する場所であり、プラスマイナスどちらもおり合わせた感情も一緒に持ち合わせる性質を持つ。

 

と同時に、彼女の希望(光)と生前の世界への憎しみ(対立)がこの世界に堕ちた。”光”ちゃんは己や他者の救済に走り、”対立”ちゃんは世界の破壊をもくろむ。

まぁ同じ世界の別の場所では、更に別の少女たちも導かれてこの世界に来たわけだが、それは置いておこう。そうしてこの2人は目覚めた後、自分の意志に沿って行動を始める。

 

そしてその性格性通り、”光”ちゃんにはオリジナルにとって本当に見たかった記憶、一方の”対立”ちゃんには生前散々な目に遭った嫌な記憶ばかりが見えるようになっていった。

それからお互い、少しずつ悪い方向に歪み始めてしまうのだがある地点で出会いを果たしたとき、一旦落ち着くんだよ。ただその後、残酷な運命が待ち構えているわけだけど。

コール
嫌な展開だったね~…。

 

復讐や破壊に燃える相手を救ってあげたい”光”ちゃん。逆にこの嫌なことを思い出させるArcaea世界や、果ては自分もろとも全てを破壊して無に帰したい”対立”ちゃん。

二人の目的はそもそも全く正反対かつ、”対立”ちゃんにとって破壊を遂げることなく殺されてしまう未来が見えたことに納得が行かなったんだろう。

だからこの二人は、あまり意味が無い殺し合いに発展してしまったんだ。ただ”光”ちゃん自身は、本当に殺す気が無く結果としてそうなってしまっただけなのがかわいそうだが。

 

Arcaea世界そのものにも意思があり、世界の存続を願う。ただし”対立”ちゃんは憎しみからか、世界の破壊を狙うため、その抑止力として”光”ちゃんがいた。

結果として世界的には、一度”対立”ちゃんを葬ることに成功した。のだが、抑止力である”光”ちゃんの行動によりその状況が一変。

世界があり続ける=”対立”の死亡→”対立”が存在し続ける=世界の崩壊という構図にね。結局のところ、何かが犠牲にならないといけなかった事実に変わりはない。

 

第一部の結末的には

そしてこのメインストーリー第一部の結末も、終始曖昧な感じで終わってしまうため、人によって微妙に解釈が異なるかもしれない。吾輩的にはこう思う。

Arcaea世界的には紆余曲折あったものの、世界そのものは残ったためまずまずのノーマルエンド。登場キャラ的にはどちらかと言うとちょっとバッドエンド寄りかな。

 

先に世界が辿った運命を見ると、二人の激闘が哀しい結果に終わった後に”光”ちゃんは”対立”ちゃんを生き返らせたんだよね。逆に世界は一度崩壊を始めた。

がしかし、ある程度崩壊が進んだ後に世界は再構築され、静かな白い死後の世界という形に元通りとなった。記憶を閉じ込める箱庭的役割もそのまま残ったしね。

 

そして一方の登場キャラ達。先に二人の結末を見ると、生き返った後に和解が出来たのでそういう意味ではハッピーである。”光”ちゃんにとって救済が成功したのだ。

ただ崩れ行く世界で二人が歩みだした後については、後に”光”ちゃんが世界を静かに見守る存在=世界の神?的な存在になったと語られる。しかし”対立”ちゃんについてはその後の描写が無く、全く分からない。おそらくだが、“光”ちゃんの中に戻っていったのかもしれないと吾輩は思うよ。

アナゴン
オリジナルになったと。

 

キャラたちにとってのバッドエンドというのは、この二人以外の描写が少しあったところに起因する。今までサイドストーリー、アーカイブストーリーでも他キャラがいたよね。

ちょうど”Silent Answer”の分岐ルートである「無欠の願い」で語られるんだけど、世界崩壊に巻き込まれた彼女たちはこの世界で永遠に眠ることを選んだ(強いられた?)。

この娘たちは最善の選択をしたと書かれているんだけど、いやそれしかできねえだろという状況だったんじゃないかな。物言わぬ彫像となってしまったわけだし。

 

一人の少女による救済劇

だから少なくとも第一部の話的にはハッピーエンドにはならない。いや、”光”ちゃんにとってはハッピーなのかもしれないけど…。

彼女が起こした世界崩壊と”対立”ちゃんの救済が原因で、彼女以外のキャラクターにはよろしくない未来になってしまったと思う。

結局のところ、悪意が無いのは確かだが”光”ちゃんの独断的善意による救済が、様々な不幸を引き寄せたんだよね。自分にとっても。

代償無しに救済はあり得ない。

タート
なんか報われないね…。

 

今回はここまで。しかし物語自体はまだ第二部へ続く。当然第一部で出てきたサイドストーリー等のキャラ達もまだいるので、更にその後が分かる内容に。

次はメインストーリー第二部の最初である”Lasting Eden”を要約&解説して、更にこの世界の物語を楽しんでいきたいと思うよ。作ったら公開するね。

 

ちびキャラ(Arcaeaストーリー要約&考察記事誘導用)
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