記事公開日:2023.9.13
至近距離で弾幕を張るサブマシンガン。
目の前でそんなものを使われたら、ひとたまりもないことはあきらか。
想像するとなかなかに怖い絵面だよ。
サバゲー(特に室内)で弾をばらまくなら、小さいエアガンがほしい。
そんな時に使いたくなる、KSC製のM11A1をご紹介するよ。
ほとんどのハンドガンには真似できない要素。
フルオート可能かつ小型ガスガンの決定版だ!
KSC製M11A1 近距離の火力がすさまじいモデル
当ブログでエアガンレビューをするとき、多くがハンドガンなんだよ。
サイズが片手で持てるサイズで、撮影にも保管にも便利だから。
それより大きいカテゴリの銃器って、部屋に置けないんよな…。
ほんとは欲しいんだけどね。
ハンドガンよりも大きい銃器の種類になると、次はサブマシンガンが該当する。
とはいっても、ここからはモデルによってかなりサイズの差が出てきがち。
大体それなりに大きいので、なかなか当ブログのレビューに向かない…。
そんな中、ハンドガンと似たような大きさのサブマシンガンもある。
これから紹介するM11もそのうちの一つ。
コレクターに優しいサイズで非常に助かるのだ。
正式名称はイングラムM11なんだけど、割と黒い歴史を持つ銃だ。
ベースがM10というモデルで、色々小型化して別の銃になったんだよね。
実銃のほうは、一部のテロリストとかが愛好していたらしい。
作りが簡素で、ちょっといじれば簡単にフルオート化できたとか…。
トカレフ(TT-33)と似たような立ち位置なのかな。
この後に出てくるのは、KSC製のガスブローバックタイプ。
今のところ、他社ではマルゼンが同じガス式のM11を販売してるよ。
まぁ両方とも再版の間隔が長いので、こまめにチェックしてくれ。
とりあえずサバゲーの室内戦で大量のBB弾をぶっ放せるよ。
(フルオートOKのルールならね!)
レビュー開始 本体は驚くほど小さい
さて全体やら細部やらを見ていこう。
まずは外箱。
段ボールの茶色と黒文字のシンプルな見た目。
下に書いてあるんだけど、セミ・フル両方に対応してるよ。
やっぱ使うならフルオートでガンガン回したいけどね!
ふたを開けると、本体やマガジンが発泡スチロールの中に。
なんとなくこの写真だけでも、だいぶ小さい感が伝わると思う。
銃の全長とマガジンの長さが結構近いというね。
本体を取り出してみると、これまた飾り気のない見た目。
全てのパーツが真っ黒で、文字がほとんど目立たない。
銃身の角ばった感じが、一昔前の銃というたたずまいだね。
全体的に直線の部分が多いよなぁ。
実銃はスチール板をプレスして加工しているので、角ばり感も納得。
現代で使われる拳銃とかとは大きく差があるカラーリング。
スライドは動かないけど、ちゃんとガスブロでございます。
本体に彫られた刻印。
使用弾薬は.380ACP弾で、中サイズの拳銃で使われる弾だよ。
サブマシンガンだけど、本体が小さいのでこの弾じゃないと扱えないんだよね。
よく護身用の拳銃弾として需要がある模様。
とはいえ、これをフルオートでばらまけるので実銃の殺傷力は高め。
もちろん至近距離限定だけど。
エアガンだったら、一番流通している6mmのBB弾だよ。
それでも目の前でばらまかれたらたまったもんじゃない。
加えて安全装置の場所は、写真を参考にしてくれな。
セミ・フルオートの切り替えレバーは銃口の近く。
左側面にしかないので、左利きの人にはちょっと不利な仕様だ。
開発された時代を考えると、別に不思議なことじゃないけどね。
細い棒の部分をスイングさせると、セミのSとフルのFに変わるぞ。
銃口はネジ切りされているので、サプレッサーを装着できる。
純正のものが販売されているけど、これが8,000円近くするのでかなり高いな…。
もちろん取り付ければかっこよさは倍増だが、取り回しは悪くなっちゃう。
その辺はトレードオフか。
ガスブロなので、スライドが動かない代わりに上のボルトが動く。
一枚目が初期位置で、弾を撃つと二枚目の位置まで下がってから戻るよ。
半分ほどまでしか下がらないけど、フルオートの速さにつながってるのだ。
この銃、弾の発射間隔が尋常じゃなく速いんだよね。
一分間に1,090~1,200発撃てるとかいうバケモノ具合。
You Tubeで実銃の動画を見れば、間違いなく驚くレベルのスピード。
ガスガンもほぼ同じ速度で弾を出せるって感じね。
Apexで言えばR-99枠だなコレ。
M11の大きな特徴である、背部のストック。
細い棒2本で構成されたワイヤーストックだ。
分間1,000発以上打てる銃なんか、手だけで抑えられるわけがない。
簡易的なものだけど、肩に当てて少しでも安定性を増やすためのね。
ちなみに最大まで伸ばすか、一切使わないかの2択だよ。
まずストックの先端を下ろしてから、二枚目の写真にあるボタンをおしっぱにする。
その状態で三枚目の写真のように、右の棒を横にずらしながら引っ張るのだ。
すると銃内部にしまわれたワイヤーの残りが出てくる。
一応狙いをつけるためのアイアンサイトもあるにはある。
がしかし、そもそもこの銃は狙って撃つための銃じゃない。
ご覧の通り、非常に見づらい上にワイヤーストックが邪魔というね。
こんなんお飾りレベルですよ。
グリップとトリガー周り。
トリガーのほうはいたって普通で、引きしろは短め。
指を入れる空間もちゃんと余裕があるので、太い細いは関係ないかな。
問題はグリップのほうだ。
左はマガジンを差し込む部分で、非常にまっすぐ。
右はちょっと湾曲しているから手の形に合わせてる…。
んだけど、とにかく長さが足りなく絶妙に持ちづらいのだ。
しかもまっすぐの部分が、全く手になじまないのもしんどいポイント。
まぁ空いた手は銃口付近を持つ両手持ちになるから、支えられなくもないけど…。
今まで持ったエアガンのグリップの中では、トップクラスに持ちにくい。
マガジンは細長いものがドンと一つ。
全く刻印も無い、究極のシンプルを突き詰めたようなものだね。
装弾数は50発なので、サブマシンガンながらいっぱい入るよ。
…公式曰く、フルオートだとたった2秒ほどで空になるけど(笑)
最後にマガジンを装着した場合の全景をどうぞ。
やはり50連のものを装備すると、だいぶ縦長に見えるね。
それでも片手で構えたら、そんなに大きくないことにびっくりするよ。
なんかほかのハンドガンとの比較画像を撮っておけばよかった…。
総評 昔の実銃譲りの難はあるが面白いモデル
というわけで、まとめに参りましょうか。
まず個人的にう~んと思ったところから。
・ワイヤーストックは意外とガタつく
・全く意味をなしてないアイアンサイト
・マガジンが外しにくい(爪を外す昔の銃のタイプ)
お次は素晴らしいと思った箇所ね。
・ブローバックは軽いが恐るべき連射力で迫力を出せる
・HWモデルは金属の質感がかなり上手く出てる
・軽く小さいので長丁場のサバゲーでも疲れにくいかも
・公式のアクセサリが意外と豊富(売ってるかはともかく)
今回はここまで。
あとサイズ的に競合するとしたら、Vz61なんだけどそっちも試してみたい。
幸い両方ともKSCから出てるし、次のサブマシンガン枠はそっちかなぁ。
(エアガンレビューまとめはこちら)