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エアガンのABS・HWの違いと選ぶ基準を濃密に解説

記事公開日:2020年3月17日
最終更新日:2025年3月17日

 

「学校では絶対に教わらない、ABSとHWの違い」。んなもん、逆に教えてたら中々ニッチな授業だけど楽しそうだよね(笑)

 

今回はエアガンについてのお話で、テーマは上にある通り”ABSとHW’について触れていこう。いわゆる外装の素材を指してるんだけど…。

どちらも得手不得手があるので、自分の目的に合わせてチェックするのが一番大事。

どっちを選びたい?

 

ABSとHWはいわゆる樹脂

日本国内のエアガンは、あくまで小さくて殺傷能力が無いBB弾を撃つおもちゃなので、樹脂を素材として使う傾向がある。

ライフルだと金属使用部も多いけど、ハンドガンは基本樹脂のみ。こちらは特に、スライドが金属製になると銃刀法に引っかかる。

それを避けるべく、樹脂を使いながらもどうやって金属感を生み出せるか、がメーカーの絶え間ない試行錯誤によって作られているんだ。

 

通常、エアガンに使われるのはABSと呼ばれる素材。アクリロニトリル・ブタジエン・スチレンを混ぜたプラスチックのこと。

適度に硬く耐久性も高いプラスチックで、我らの生活に根付く身近な物質の一つ。特に子供のおもちゃで使われることが多いかな。

基本的にエアガンの製品ページで、特段素材の記述がなければ全部コレになっていると思ってもらって良い。それくらいメジャーな素材ね。

ラガン
加工しやすく安価なのは強いな!

 

もう一方、HW(ヘヴィーウェイト)についてなんだが、こいつはABS樹脂に金属粉を混ぜた素材のことなんだよ。

つまり元をたどるとABS樹脂というベースがあって、そのまま使うか+αの物質を混ぜて使うかの違いということになるかな。

もちろん見た目・質感・重さ・値段などに影響する要素なので、HWであればわかりやすく製品説明にあるはずだから見分けやすい。

要はABSが廉価品、HWは少し高級品。

 

なぜHWができたか

実物のハンドガンやライフルは、一昔前だとフル金属で今ならポリマーフレームという強化プラスチック製であることが多い。

そもそも弾丸の発射に火薬の爆発力を使っている関係上、その衝撃に耐えうる素材じゃないとまともに使えないのはわかるよね。

これがあって、初めて人間を殺れるほどの殺傷力を持てる兵器になるから。

 

日本は銃社会じゃなく、一般人が本物を持てるわけがない。代わりに玩具という形で、エアガン文化が生まれたわけだけど…。

こちらは火薬を使わないから耐衝撃性はそこまで重視されないが、やっぱり大人のおもちゃ(変な意味じゃなく)なので、リアルさは欲しい。

がしかし、ハンドガンタイプのエアガンは特にだけど、外見に金属を使うのは法律で禁じられているのが厄介な問題。

 

とするとプラスチックを使用するわけだが、そのまま使ったのでは本物に近いようなディティールの製品を作るのは正直難しい…。

ならば、粉という形で金属を使えば質感を上々にできるのでは?。というアイディアで、HW樹脂が生まれるようになったんだよね。

デカい固形じゃなきゃ良いだろ理論。

ダッフィー
抜け道じゃねーか…。

 

ABSはまんまプラスチック

もととなるプラスチックのABS樹脂は、製品を作るうえではかなり使いやすい素材。強度・加工のしやすさ・コストなどが優れたもの。

ただしさっき言ったように、言い方がちょっと悪いけど安っぽいプラスチック感があることは否めない。これが最大の弱点。

特にエアガンは愛好家の年齢層が高い趣味の業界なので、当然外観にこだわりを求めたい人が多くなりがち。吾輩もそうだし。

 

特に開発時期が古く、今でも生産されているモデルならばこの問題が顕著。ブラックに映えない光沢感がバリバリ出てる、なんてこともある。

まぁ裏を返せば、質感がちょっと微妙に感じるのであれば、射撃にガンガン使ってもさほど問題にならないとも言えるかな。

考え方次第だけどね。

 

HWの質感は凄いが…

ABSの発展形とも言えるHWだが、こちらはとにかく質感重視。というかソレ目的で生まれた素材だから、当然と言えば当然である。

サラサラとした肌触りや、光が当たっても良い感じにボケるほどの非光沢感が美味しいところ。

 

もちろん良いことばかりじゃなく、ちゃんと欠点もある。素材の製造コストが上がるので、値段にもそれが跳ね返ってくるのが一つ。

それと更に無視できない問題として、ABSに比べれば異物を混ぜた分、素材の強度が少し下がりがちなんだよね。つまり壊れやすい?

と言いつつも、どっちであろうがパーツの破損はそのうちあるし、そもそも簡単に壊れるようなものを製品化しないだろうから…。

そこまで神経質にはならなくて良いかも。

すぐぶっ壊れたら、クレーム待ったなし案件。

 

メーカーによって取扱いが違う

エアガンメーカー間で考えると、どちらの素材をメインに使うかはそれぞれ結構違う。

簡単に考察すると、東京マルイ・マルゼン・クラウンモデルVSその他といった構図かな。もちろんメーカー同士の仲が悪いわけじゃない。

 

まず東京マルイだけど、基本的にはABS製のエアガンのみ。というか、今まで一度もHW樹脂を使ったモデルなんて発売してないはず。

これはなるべく安価にたくさん製造することによって、エアガン愛好家たちへアピールする狙いがあるから。大手メーカーの戦略かな。

マルゼンはエアガンというより、APS競技がメインのメーカーだから、たくさんラインナップする気が無いのかもしれない。

クラウンはどうだろう。ここは10歳以上用の製品が多いから、そもそもお客さんのターゲットが他の会社と違う感じがするな。

クロミちゃん
おそらくの予想だけどネ。

 

その2社以外の国内メーカーの主要どころは、KSC・マルシン・タナカワークスあたり。ここらは逆に、18歳以上の製品しかない。

ABS製品より、ちょっと高級志向になったHW樹脂採用モデルが、顧客ターゲット的に狙っているのは間違いないだろう。

だから両方とも取り揃えていて、18歳以上のお客さんに選択肢を用意することで、価格や質感のニーズに応えているんだと思う。

最大手メーカーの東京マルイが狙わないところを、他の中堅メーカーが市場を争っている感じ。

 

ABS、HWどちらも良いもの

吾輩が思うに素材の特性上、ABSは射撃メイン(サバゲー等)・HWは鑑賞メイン(お座敷シューター)が、一番適正に合ってると思う。

もちろんHWのモデルでサバゲーに出るのもOKだけど、あくまでも吾輩のオススメとしてはそういう使い方が良いんじゃないかな。

まぁ現在基準で考えると、ABSの見た目も段々向上しているので、無理にHWを選ぶ必要性は少し薄れてきた感があるかもしれないが…。

どっちを選んでも楽しいよ。

 

こっちのほうが上位互換!っていう話でもないので、結局はその人の好みや出せる価格によって、最適解が色々変わってくるから。

もし両方の素材で用意されてるモデルを狙うならば、満足行くまで悩んで悩みまくってから、購入するのがなんだかんだ楽しめる。

 

今回はここまで。ABSだろうがHWだろうが、満足の行く出来上がりを魅せるモデルってのは、いっぱい世の中に溢れてる。

それを探すのが、吾輩の人生の楽しみの一つでもある。愛好家の方なら、この感覚わかってもらえるんじゃないかな?