記事公開日:2019.5.7
最終更新日:2023.1.3
「ジョーカーの射撃姿かっこいいよなぁ…。」
ペルソナ5の主人公と言えばジョーカーだが、ダークヒーローでもある彼。
アウトローな奴にはピッタリな武器がこの世にはあるのよ。
ゲーム中で彼が使うモデルガンは、現実だとエアソフトガンとして舞い降りた。
今回はKSCより発売された、”TT33 ペルソナ5 ジョーカーモデル”をお見せするよ。
いやまさか、こんなモデルが出るとは思わなかった…。
これこそこの世で最も豪華なトカレフだ。
トカレフと言えば今やペルソナ5のジョーカーだよね
あなたはペルソナ5をプレイしたことがあるだろうか。
簡単に説明すると、アトラスが生み出した名作RPGシリーズの最新作。
1年間の学生生活を楽しみつつ、裏に隠された悪の野望を打ち砕くゲーム。
非常に人気の高いシリーズであり、原作以外にも派生作品がいっぱいある。
もちろん登場キャラも特徴が色濃く、5の主人公は本当にかっこいい。
正統派な勇者ではなく、様々な裏工作を使って相手を倒すタイプなんだよね。
まぁプレイしたことがある人なら、その辺よーくわかるはず。
モチーフがまんま怪盗だしな。
さてこの主人公だが、自前の武器としてナイフと拳銃を使って体術で戦う。
そんな彼にピッタリな銃と言えば、悪役が使うことで有名な”TT33″というもの。
日本だとトカレフってよく呼ばれるね。
エアガンメーカーのKSCは、エアガンとしてもともとトカレフを作っていた。
そんな会社がペルソナ5と手を組み、生まれたのが今回のターゲット。
これ、TT33 ペルソナ5 ジョーカーモデルだ。
ファンのために生み出されたアイテムであり、非常に凝られたつくりがウリ。
いつまでも飾って眺めておきたい、そんな最強のトカレフだよ。
レビュー開始 外箱も本体も唯一無二の見た目
まずは外箱だけど、もうこの外見がしびれる!
知ってる人なら赤黒のカラーリング、文字の書体などもうゲームまんま。
このイメージこそペルソナ5であり、プレイ中に何度見たことか…。
真っ黒のシルエット、赤い背景に白抜きの文字。
この時点で素晴らしい再現度なのである!
ふたを開けたら、本体や付属品などが梱包されてる。
真っ黒の発泡スチロールに、それぞれ型抜きがほどこされたもの。
ベルトなどで固定はされてないので、強く箱を振ったりしないように。
取り扱い説明書はノーマルモデルと共用だ。
本体のみの外観。
形だけ見れば、特にカスタムがされていないトカレフそのもの。
ノーマルモデルとの違いは、刻印とボディカラーだけではある。
基本はグレーで染められており、トリガーとグリップだけ真っ黒。
ちなみにノーマルモデルだと、全てが真っ黒で非常に無骨なんだよね。
こっちはツートンカラーなので、無骨というより渋いかんじかな。
怪盗が使う銃というわけだから、目立つ配色にはなってないよ。
残弾が無くなると、こんな感じでスライドが止まってくる。
すると中に入っていたバレルは、キラキラ輝く銀色のものが現れたね。
もちろん銃口から覗いても、銀色は見えないので目立たない。
ダメだよ!、怪盗は闇に紛れてこその存在だからね!
この姿は往年の傑作銃である、M1911A1=コルトガバメントにそっくり。
まぁトカレフのベースがガバメントなので、当たり前なのではあるが。
さて、このモデル最大の特徴でもあり存在意義になる部分。
コラボモデル特有の刻印だ。
まさにファンアイテムと呼ばれるゆえんだわな。
まずスライド左側面のほうから。
二段に分かれており、上段は「THE PHANTOM」と彫られている。
これは、主人公たちが結成する怪盗団のデフォルトネームだ。
ゲームでは用意されてなかったけど、アニメ版で使われてたよ。
下段は弾薬の種類と、TRICKSTARの文字。
ここでいうTRICKSTARとは、話を展開するきっかけとなる人物を指す言葉。
主人公は当然そういう存在だとして、実はもう一人相当する人物がいたりと…。
知らない人にとってはすさまじいネタバレになるので、ぜひゲームをやってくれ。
今更なことにはなるので、検索するとすぐわかっちゃうけどね…。
そして右側には、怪盗団のシンボルマークであるシルクハット。
ちなみにゲーム中では、教室の黒板にこのマークを落書きするイベントもアリ。
ステータスが一段階上がりますよ(笑)
ちょっと後ろに目を向けると、本体のシリアルナンバー。
更にKSC製であることを示すシールがペタリ。
開発元のアトラスと、その親会社であるセガが作品の著作権を握ってるよ。
スライド右側面の後方には、非常に目立つ赤い刻印が入る。
TAKE Your HearTと書かれているね。
作中では要所要所のボスに対して、怪盗団は予告上を突きつける。
こちらの狙いは、ボスの中にある悪に染まった心そのもの。
つまり、あなたの心を頂きにあがるという意味になるんだね。
怪盗団の目的は、悪人の心を改心させること。
この時、怪盗団もボス側もピンチな状況なんだよ。
お互いの命を懸けた勝負の場面で、ここぞという時に使われるのだ。
銃の後方にあるハンマー。
普段はほとんど本体に隠れており、服に引っ掛ける心配がない。
ハンマーが起きる(下がる)と、黒丸のパーツとして浮かび上がる。
といっても、あまり露出しているわけではないんだよね。
世の中には、大きく出っぱなしのハンマーが一番多い。
あるいは完全に隠れて、打てるかどうかわかりにくいパターンのどっちか。
吾輩はこの中間をとった、こういうハンマーが一番実用的だと思う。
狙って射撃しようとすると、こういう風に見えてくるよ。
トカレフ自体、精密射撃に向くハンドガンじゃない。
よってお飾り程度のサイトしかついていない。
まぁ元も設計が古いものだからしょうがないかな。
ツメ状ではなく、ボディ一体型のようなトリガーだ。
引きしろ自体は短く、クリック感をもって射撃した感覚が指に伝わる。
クセもなく使いやすいトリガーじゃないかな。
もちろんガスブロなので、そんなに指の力はいらないよ。
マグキャッチボタンがすぐ右にあるが、これも押しやすい位置。
トカレフは簡素で粗悪なつくりのイメージがあるが、ここの配慮は万全。
KSCならなんの心配もいらない。
銃の裏側によく浮き出るパーティングラインも、ごらんのとおりのきれいさ。
ほぼ継ぎ目っぽい線は無く、丁寧に処理済みなのは嬉しい。
目を凝らしたら、その名残っぽいのが見えなくはないけど。
ただコラボモデルでここがダメなら、かなりマイナスになるけどな。
グリップは真っ黒なプラスチック製。
縦線のでこぼこも入ってるけど、滑り止めには正直ならないかな。
目が大きいので、手に食い込む感じじゃない。
中央にある星マークは、黒星と書いてヘイシンと呼ばれるもの。
調べてみたら、トカレフはもともとソ連で設計された銃なんだけど…。
中国ではコピーされたモデルの、54式拳銃という名前で流通していた。
その時、非合法で使われたことが多かったため、黒星という通称が付いたんだよ。
こいつが日本のヤクザたちに行き渡ったから、トカレフは悪いイメージがあるのよ。
最後はマガジン。
数字の刻印などが一切入ってない、非常にシンプルなマガジン。
装弾数も少なく、薄い作りのために冷えに弱い。
継戦能力にはそれなりの不安を抱えるマガジンだね。
決して作りが悪いとかそういうわけじゃないけど。
総評 ファンアイテムとしてかなり貴重な逸品
まとめに入ろう。
まずいくつか気になった点を整理するよ。
先にイマイチなところから。
・マガジンが薄く小さいので続けての戦闘は苦手
・値段が高い
・限定品だからもう定価で手に入らない
次は良いところ。
・見た目のこだわり方は随一
・当然ながらパーティングラインは無し
・カラーがグレーになったので渋さUP
という具合。
そもそも限定品かつコラボモデルだから、ファンに突き刺さる銃になってる。
その最たるところは、特別仕様の刻印たちだ。
普通のモデルには絶対に入らない、ああいう感じのものは珍しいよね。
予告上に使われるフォントで書いた、TAKE Your HearTは超かっこいい。
後にも先にも、こんな見た目のハンドガンはまずないであろう。
逆に悪いところは、まず上記の要素が影響して値段が高いこと。
確か発売当時は、定価で2.5万円ほどするので吾輩も一瞬ためらった。
1/4スケールの新品フィギュア並みの値段なんだよね。
似たような価格帯で、ペルソナ5のものがいくつかあったはずだ。
このモデルの場合、サプレッサーとかの付属品無しでこれなので。
さらに残念なことに、発売時期を逃すと基本的にもう手に入らない。
仮にあったとしても転売価格になり、ファンは絶望すること必死だな。
グッズを好きで買う人たちであっても、エアガンが発売することは知れるか?
そのあたり、たとえファンと言えど情報がつかめないパターンもあるかなぁ…。
おもちゃの新製品をニュースサイトで見てる人なら、気づくかもしれないけど。
そういやマルイのP90 ver.LLENNの頃も似たような話があったな。
吾輩はたまたまエアガンショップの通販を見てたら、存在に気づけたから幸いだった。
とにかく言えるのは、ペルソナ5のファンアイテムとしては異色のブツ。
そしてトカレフとしても、こだわりぬかれた装いは中々ないもの。
つまりこれこそ、この世で最も豪華で貴重なトカレフと言えるかな!
言うまでも無く、サバゲーで使うことはせずに観賞用として楽しんでくれ。
ちなみに原作での初期装備がトカレフ。
スマブラSPでジョーカーが取り出すのもコレだ。
映像の中でははっきり描写されてるわけじゃないので、わかりにくいけどね。
公式のファンアートとか探すと、見分けがつきやすいかも。
(ほかのエアガンレビューまとめページはこちら)