記事公開日:2018.5.20
最終更新日:2022.12.1
「へぇー、手に伝わるグリップの質感がすげえ好きだなぁコレ!」
とある年、御徒町にあるFIRSTアメ横店にいた我輩。
当日のイベントに参加した後、セールが行われていてさ。
マルイ製タクティカルマスターが対象になってて、つい買っちゃった♪
そんなわけで、マルイが作るガスガンの中ではかなり古めなモデル。
2000年に発売された、タクティカルマスターを紹介していくよ。
サバゲーにおける実用性は、20年以上経った今でも失われていない。
ただし、古いゆえにぜひともリメイクしてほしい製品かなぁ。
現在の基準では、少々見た目や動きに厳しいものがある…。
ま、かっこよければそこまで気になんないけどね!
マルイのタクティカルマスターはかなりの古参勢
日本国内では最大手のエアガンメーカー。
東京マルイ。
1990年代後半ごろに、電動ガンが現れ始めて人気を博していた。
同時に、実銃さながらの動きをするガスブロも開発中だったのね。
そして2000年。
マルイ製ガスブロとして、第二弾のモデルが発表された。
それが今回出てくる、タクティカルマスターなんだよ。
発売当時からつくりは変わっておらず、現在も生産が続けられるモデル。
もう20年以上前の製品だと考えると、これって結構すげえよなぁ…。
さすがにこれだけ前のモデルなので、現在の基準から考えると難しい部分も。
例えばブローバックエンジンだったり、仕上げの処理だったりね。
まぁしょうがないといえばそうなんだけど。
特段おすすめできるモデルではないが、古くとも光る部分はしっかり残る。
好きなところを見いだせれば、今買っても決して損はしないだろう。
レビュー開始 あの頃のマルイはこうだった
最初は外箱から。
2000年ごろに箱も考え抜かれたのだが、今と変わらずかっこいい!
銃口が手前に来るアングルって、あんまり見かけないよね。
向く方向がまさに手でシュッと構えたときのような?
箱を開けると、中身がご開帳。
本体や付属のBB弾、マガジンやクリーニングロッドなどいつも通り。
発泡スチロールの型抜き通りに入っており、スッキリしてるね。
本体の黒さと、スチロールの黒さが相まって素敵だ!
本体を取り出した全体像。
見た目の99,9パーセントはマジで真っ黒。
その色はまさに、やみにとけるどうくつのようだ。
ピーチ城地下にあるメタル池に突っ込んだら入れるよ。
基本はオーソドックスなM9なんだが、細かいところの仕様が違う。
もっともその特徴が表れているのは、グリップとスライドだろう。
後で説明するが、吾輩は特にグリップの触り心地が大好きです♡
残弾が無くなると、スライドがこの位置で止まってこんな姿になる。
内部にあったバレルまで黒く染められており、いかにも男らしい武器だ。
刻印は完全にマルイのオリジナル。
左側面に彫られるのが、商品名のロゴと英文だ。
“TACTICAL MASTER”の名前通り、TとMが斜体で入っているね。
思ったよりかっこよく見えたわ。
逆の右側面にも、斜体のTMロゴだな。
その下に東京マルイ製という意味の英文。
比較的彫りも濃くなく、そんなに悪目立ちとかはしないなぁ。
あと2枚めの写真はちと埃が多かったね、申し訳ございません。
ベースのM9と違うところ一つめは、このスライドの形だ。
途中が少し盛り上がっているんだけど、ブリガディアスライドっていうのよ。
実銃だとスライド破損が多かったらしいが、そうそう割れないようにした。
ついでに威力の高い弾も使えるように対応したのが、このスライドね。
もちろんエアガンにおいては、なーんの意味もない。
ただのデザインになってるが、真上から覗くと確かにブ厚くなってるのな。
これはおもしろい。
ハンマー周り。
ベースのM9に改良を加えているが、ここは共通の仕様となってるよ。
広く採用されている、リング状のハンマーだね。
そして写真右上にあるのが、セーフティレバー。
赤丸が見えてる状態だと、射撃がバンバンできる。
レバーを下に向けると、ハンマーが動かなくなり射撃ができなくなるよ。
トリガーはこれに関係なく、普通に指で引けちゃうけどね。
あと、反対側も全く同じ形になってるから両利きに対応してる。
若干難しいが、構えたままでも親指のみで操作が可能だ。
狙いを付けたときの見え方。
前後のサイトともに、ホワイトドットが入っている親切仕様だ。
まぁドットがどれもちょっと小さく感じるけど…。
真っ黒のみに比べれば、こちらのほうが断然良し!
トリガーはベレッタシリーズ共通のツメ。
三日月形で、可動範囲が結構広めのタイプだね。
ガードも角ばった部分と、湾曲した部分の2枚重ね。
写真右にはマグキャッチボタン。
ごくごく普通な仕上がりだな。
あんまり見ないけど、外観のこだわりが出る銃の裏側。
さすがにかなり古いモデルだから、がっつり線が残ってしまっている。
写真だと薄く見えるかもだが、実際はハッキリクッキリよ。
今のマルイの技術なら、もっと薄くするのは造作もないと思う。
まぁコストを考えると、そこまで手はかけられないかなぁ。
次はグリップ。
色は本体の色と同じく、ブラックのみ。
ぶつぶつ模様の滑り止めが全体にちりばめられる。
この銃の大きな特徴2つめは、まさにここにあり。
まずラバーでコーティングされており、非常に滑りにくい。
しっとりとしたゴムの質感が手に伝わり、触ってて気持ちいいのよな♡
そしてグリップ前方にあるのが、指を収めるくぼみだね。
フィンガーチャネルと呼ばれるもので、より手にフィットさせるよ。
これがあるおかげで、吾輩は一般的なグリップよりも握りやすく感じる。
しっかり手に持っていれば、そうそうすっぽ抜けることも無い。
ラバーフェチには至福のひと時だろう…(笑)
マガジンはマルイ製M9シリーズと共用。
本体のバリエーションが多いので、使いまわせるのはありがたい。
古いM9だろうが、新しいM9だろうが問題ない。
互換性があるのはユーザーフレンドリーよな。
総評 内外ともに古いが実用上は問題ない
まとめとして、ざっと吾輩が思ったことを伝えておこう。
まずこのモデルのデメリットは以下のとおり。
・ブローバックエンジンが古くもっさりしてる
・拡張性がそのままだと無い
逆にプラスの点はこんなもん。
・セーフティレバーが両利き対応
・ラバーグリップが触ってて気持ちいい
・マルイ製ガスブロの中では若干安め
悪い点の数自体は少ないけど、一つ一つが結構強烈だ。
正直見た目の質感はイマイチで、飾るにはちょっと向かない。
特にプラスチック感が強めで、パーティングラインはしっかり残る。
それと、ブローバックの質感が同じマルイ製のものでも明らかに違う。
ここも設計の古さが出ており、動きのキレがあんまりない。
新しい製品と撃ち比べすれば、はっきりこの差が出るのがわかるよ。
まぁ開発された時期が違うから、もうしょうがないけどね。
ただし、実際の射撃性能に関しては特段悪いなんてことも無いのよ。
問題なく弾は飛ぶし、要所要所の親切仕様が残っているからね。
グリップの触り心地とか、セーフティの両利き対応とかさ。
目立たないけど役立つ部分がちゃんとあるので、サバゲー使用には問題ないぜ。
これが例えば電動ライフルとかになると、新旧で耐久性の不安とかが出てくる。
ハンドガンの場合、外装に金属が使えないので耐久度の差が出にくかったり。
(銃刀法の関係だな)
もちろん理想を言えば、リメイクしたモデルにしてくれると嬉しい。
ベースのM9は新しく生まれ変わったし、タクティカルマスターも可能性がある。
そうなったら、吾輩はぜひとも触ってみたいところである。
ともあれ、今のタクティカルマスターを使うならサバゲーメインで。
ガンガン前線に出て使ってあげると、こいつも喜ぶでしょう。
特に我輩は、マルイ製で唯一採用しているチャネル入りラバーグリップを推したい。
ふしぎな質感を手で楽しみつつ、さっそうとフィールドに繰り出して相手を倒せ!
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