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Arcaeaストーリーを簡単に要約&考察㉝ Final Verdictその②

  • 2025年10月14日
  • 2025年10月14日
  • ARCAEA

記事公開日:2020年10月8日
最終更新日:2025年10月14日

 

「あの時見えた嫌な未来が、本当に現実になってしまう…」。かつて”対立”が記憶の硝片を見たときに知ってしまう、恐ろしい衝撃の結末。それを防ぐために動いていたが…。

 

今回はメインストーリー第一部の終盤に位置する、”Final Verdict”後半の物語を要約していくよ。えー、おそらくArcaea史上一番直視したくない内容になるよ。

心して読むように。

 

Arcaeaストーリー Final Verdict②

前回読んだ内容は、同じ”Final Verdict”内で繰り広げられたストーリーの前半部。”対立”ちゃんの圧倒的武力により、相変わらず”光”ちゃんは劣勢を強いられる。

しかし戦いの中で”光”ちゃんは「時を止める能力」に目覚め始め、これを使って何とか事態を収められないかを必死に考えるように。

そんな中、少し言葉を紡いだ”対立”ちゃんは言う。「死にたくないなら私を殺せ、そして実は私は死にたいんだ」と、心境を漏らし始めたがその真意は…。

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その後、”対立”ちゃんが”光”ちゃんを見ると何か怪しげな雰囲気を感じる。今回はそこからのお話の続き。第一部で最も衝撃的かつ、長丁場なシーンが続くものの怒涛の展開だ。

と同時に、記事冒頭で振れた「あの時のとんでもない未来」についても、どういう意味かよく分かる内容に。非常に暗い話が続くので、落ち着いて読んでほしい。

 

致命的な選択を選ばされる

https://arcaea.lowiro.com/ja

ストーリーマップ上では完全に一本道だが、そもそも当パック内の解禁コンテンツである”Axiom of the End”を攻略しないといけない。コレについては以下の記事を参考に。

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で、本記事ではF-4~F-7まで一気に読み進める。画像はもう全て解禁した後になるんだけど、物語の山場と言えるのは明らかにヤバそうな雰囲気を持つF-6だ。一節がかなり長くなるので、お付き合いくだされ。

 

F-4

光は力を取り戻したものの、多くを失っており、対立の暴威は綱引きどころの騒ぎではなく完全な蹂躙だった。対立は空の一部を操り、大聖堂や地表を粉砕、硝片と暴風を巻き起こして世界を叩きつける。

光は白い焔で一部を相殺し、かろうじて対抗するが、惨状は圧倒的で、視界は災厄そのものになっている。対立が支配下に置く黒い硝片の群れが足場となり、状況はさらに危険を孕む。

光は必死に止め手を探すが、突如胸元に鎖状の鋭い硝片群が巻き付く。燃やしてもすぐに絡みつき、焼いてはほどき、また縛られるという繰り返し。腕や脚、膝へと拘束が伸び、逃れようとしても包囲網が意地悪く究めてくる。硝片を燃やしても拒絶され、再び引き倒されて膝をつかされる。

視界の端に映るのは、静かに立ちふさがる対立の姿——光はまだ諦めていないが、状況はほぼ全面的に対立の掌中にあり、反撃の機会を必死に探る。

 

ある程度戦える状態に戻ったものの、依然として不利な”光”。なんとかしようと画策するものの、その隙を突かれて”対立”の攻撃を再び受けてしまう。鎖上の硝片に絡めとられ、”対立”の目の前に引っ張られてしまう。まだ諦めこそしていないものの、“光”にとってはもはやチェックメイト同然の状態だ。

アナゴン
またもやピンチに…。

 

F-5

戦いは一時静まり、荒廃した大聖堂の残骸と舞う土塵の中、光と対立は無言で見つめ合う。対立の瞳には光を潰した激情が残り、これは和解の沈黙ではなく圧力だった。

対立は「奇跡も意味も無い」「あなたは死ぬ、私が殺す」と冷然と言い放ち、光を顎ごと持ち上げて皮肉混じりに「あなたは光、私は対立」と名を告げる。光は必死に拘束を断ち切ろうとするが動けず、何度も解いては絡め取られる。

その瞬間、眩い閃光が拘束を断ち、光の手に剣状の何かが現れる。硝子めいた、現実を歪めるような「不可能の剣」だ。対立はそれを見て既視感を覚えるが、すぐに光の拘束がまた砕かれ、光は剣を地に突き立てて風の圧で後退させられる。それでも光は再び剣を構え、震える手で立ち直る。対立は躊躇の色が濃い光を冷ややかに見据えるが、もはや容赦はない。

突如、光の周囲に複数の硝壁が現れ、それぞれ対立の姿を映すように迫る。虚像か反射か分からないそれらは凶器を手に首を狙って襲いかかろうとする。決定的に追い詰められた光は、剣を握り締めつつ鼓動の高鳴りを感じ、理性が「剣を深く突き立てよ」と促す。その一撃で硝壁を砕けば対立を押し戻せる──光は最後の手段として、剣を用いて反撃に出ようと決意した。

 

二人の距離が近い中、”対立”は言う。「奇跡に意味はないし、私があなたを殺す。もちろんこのあなたの世界事ね」と。”光”は「やめて…。」と懇願するばかり。すると突如、白い少女の手の中に記憶の硝片で作られた剣のようなものが現れた。黒い少女はそれを見た瞬間、何かの既視感を覚える。

クタちゃん
ん?、剣クテャか?

 

そして”光”の頭の中にある理性が「もう埒が明かないからやれ」と促してくる。コレに従えば、ある程度の反撃ができるかもしれない。というかもう頼る手段がこれだけ。さぁ、この反撃が吉と出るのか凶と出るのか、壮大な博打に挑む”光”ちゃんなのである。ただここを逃すと、本当に自分が死んでしまいそうな気がするから。さぁ己を信じて進め。

ラガン
ちょっと待てホントにやる気か!?

 

https://arcaea.lowiro.com/ja

 

F-6

光は理性の声に促され、剣を地に突き立てて硝壁を砕き対立を押し退けられるはずだった――しかしその直前、対立の手がそっと頬に触れる。衝撃と混乱の中で、なぜか白い少女(光)は剣を上へ突き刺してしまう。

刃が対立の体に深く入り、絶叫とともに命が硝片へと呑まれて粉々に散る。生気を失った遺体だけが重力に引かれて崩れ落ち、光はその亡骸を支えながら、初めて自分が人を殺したと理解する。

血で汚れた手、剣の破片、砕けた大地と空。周囲は巨大なクレーターになり、聖堂の残骸さえ消し飛ぶほどの破壊が起きる。光は死んだ対立の顔に己の顔を寄せ、息を吹き返すのを待つように手を握るが、返ることはない。

やがて自分の腕に落ちた黒赤い涙(=血)を見て、恐慌と自己嫌悪に沈む。嗚咽し、倒れ伏して自らの言葉――「こんなことする意味なんてないよ……」――の空しさを噛みしめる。

 

手に持った剣を地面に突き刺し、周囲の硝片を砕く衝撃で黒い少女を吹き飛ばす。そのつもりで白い少女は剣を振るった。しかし実際にやってしまったことは違う。

下に突き刺すはずが、上から襲ってきた”対立”をめがけて剣を深々と刺してしまう。その瞬間、”対立”の体から血や全てが剣に吸収されてしまう。そして”対立”は倒れた。

そう、“光”は”対立”を殺してしまったのだ。

ヴィーゼ
うわああああああああ!!!!!

 

回想が入り混じる。最初に目覚めたのは硝片の浮く白い世界で、光はただ美しさに触れ、楽しんでいただけだった。だが、その享楽は無邪気に許されるものではなかった。

今や生んでしまった「取り返しのつかない事実」が世界に刻まれている。誰かを死に追わせたこと、そしてその行為を正当化しようとする心の弱さ――自分勝手さ、利己性、独善が突きつけられる。

涙と後悔から、自責の言葉が止まらない。だが最後に、冷徹な現実が示される――対立を生贄にした結果、楽園=Arcaeaは守られたのだ、と。

光は残酷な選択がもたらした救済と、自分の犯した残虐の両方を一度に抱え込む。救いがあっても、代償は消えない。物語は、意味なき世界で生き残るために払われた犠牲と、その重さを光が一人で引き受ける結末へと至る。

 

最初に目覚めたとき(Eternal Core)は白い世界で、この美しさに触れて楽しんでいただけ(Luminous Sky)の時間だった。ただ、享楽に耽ることは許されなかったのだけど。

そしていま目の前にある取り返しのつかない事実が、自分の世界に刻まれてしまった。人を殺し、自身の行為を正当化してしまった心の弱さが深々と心臓に突き刺さる。

涙と後悔は止まらないけど、黒い少女を犠牲にしたことでこの世界は守られた。世界にとっての救済はあっても、それに伴う代償は永遠に消えないという傷に…。

タート
もう見てられないよ…。

 

あの時見えた残酷な未来(Adverse Prelude)が現実になった瞬間である。なぜか”光”ちゃんに殺された”対立”ちゃんという構図だったのだが、真実はこういうこと。

決して”光”ちゃん自身は悪意を持ってというわけではないのだが、結果としてはあの最悪の未来通りの内容になってしまったのだ。あまりにもいたたまれない。

 

F-7

ここは楽園とも呼べる、死者や記憶が留まる世界だ。対立は、目の前にいるもう一人の白い少女――既にこの場所に長くいる“同じ存在”と会話する。

対立は前世の苦労や迫害、何度も突き落とされた経験を思い出し、「この世界は無意味だ」と嘆く。対して相手は諭すように、まだ「命の残滓(わだかまり)」があることや、諦めずに覚えてほしいと促す。二人は互いに「自分が誰か」を問い合い、やがて相互理解へと向かう。


語りのなかで、少女は自分たちがオリジナルではなく、誰か(創形師)が模した「複製」かもしれないという恐ろしい思索に至る。一方の存在は、悲観に押しつぶされるのではなく「希望を手放すべきでない」と繰り返す。

最終的に少女は、自分が死んだ理由や行いの是非を噛みしめつつ、再び自分の過去(前世)を覗き、そこにあった絶望と反復を認める。だが同時に「(もし可能なら)もう一度あの箱庭を鳥の視点で見せてほしい」と願い、相手もそれを許す。

二人は互いに「本物」である可能性を受け入れ、対話を通じて一瞬の和解と、白い少女の内なる変化(かすかな希望の芽生え)を描く。

 

あの世界で命が潰えた後、”対立”はもう一方の存在と話をする。命あることは素晴らしいものの、生前は嫌なことばかりだった。この生前はおそらく、Arcaeaに堕ちる前の話。

だからこそ、Arcaeaで目覚めた後も同じような体験を何度もして、どんどん絶望に染まったと解釈できる。そして相手は、自分たちが誰かの複製であるかもしれないと思う。

スティッチ
誰か、かぁ~。

 

少女がさらに内面を掘り下げ、過去と今を比較しながら死を迎える心情が中心になる。彼女は過去に戦い、傷つきながらも立ち上がってきた自分を振り返り、「二度目のチャンス」への皮肉と痛みを吐露する。

その一方で、相手は懸命に「希望を捨てるな」と説き、少女は次第に諦めの心を手放していく。最期に白い少女は、自分が選んだ終焉を受け入れると同時に、残る者たちがいつか「道」を見つけられることを信じてほしいと頼む。相手は承諾し、二度と会うことを誓い合う。

その直後、白い少女は死にゆく存在の傍らで泣き、自己の行為と結果(誰かを殺したこと、世界に刻んだ傷)を反復して咀嚼する。物語は、語られない数多の記憶が硝片として残り、いつか誰かに紐解かれるまで宿り続ける――というテーマで閉じる。

結論として、たとえ世界が無意味に思えても、記憶を拾い紡ぐ行為自体に意味を見出す者たちがいる。白い少女は消えゆくが、その残響(欠片)は継がれ、また誰かが生きる理由となる。

 

過去に”彼女”は、たくさんの敵と戦い抜いてきたが二度目のチャンスではもうあきらめてしまった。またこんな目に合うとは思わなかった。でもこの結末を受け入れると同時に、あの世界に残った者たちが生きる道を見つけられることを願い、ここでこの話は物語を完全に閉じたという感じ。

 

このシーン、亡くなった”対立”ちゃんが自身の記憶から目の前に現れた”光”ちゃんと色々話をする場面なんだが、地の文を見ると”口調が同じ”なのだ。そして途中、本物やコピーという単語が出てくるので、おそらくだが生前は元々”一人の少女”であり、Arcaea世界に堕ちた後に人格が分裂した。

あるいはこの”一人の少女”が何らかの願いで、Arcaea世界に堕ちた後にコピーとしてもう一方が作成された、とも捉えられる感じだね。

ダッフィー
ともあれ元は一人だったと。

 

生前の体験から、”光”ちゃんは苦しいながらも確実にあった人生の楽しさを見出し、その快楽へ無邪気に身を預けるキャラクター。

一方の”対立”ちゃんはあまりにも多すぎる苦難の果てに生み出された、知性がありながらも真っ黒な人格で全てを壊すキャラクター性。

両者は当然、感情としては相反する存在だから出会った後に一瞬寄り添い、すぐに反発を起こしてこの結果を招いてしまったのかもしれないね。

 

ある一人の少女が全て?

というように、実際のストーリー上では明示されたわけではないが、本来は一人の少女だったという可能性はかなり濃厚だったであろう。光と影は反対の存在であり、常に共存する表裏一体の鏡合わせともいえる。確かに劇中、二人を巡ってとんでもない悲劇が起こってしまったのはそうなんだが…。

ただそれは、考えようによっては分裂あるいは複製された者同士が一つに戻った、とも言えなくはないのかな?

クロミちゃん
これで完成されたものネ…。

 

今回はここまで。衝撃すぎる劇中および、ここで判明した大事な情報が一気に凝縮された物語。この展開こそ、第一部の終幕とも言えよう。次回はここからちょっとしたエピローグストーリーである、”Silent Answer”を読む。

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