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Arcaeaストーリーを簡単に要約&考察㉗ Scarlet Cage

  • 2025年10月3日
  • 2025年10月3日
  • ARCAEA

記事公開日:2020年7月20日
最終更新日:2025年10月3日

 

「ギターを携えた少女の調とはどういった音を奏でるのだろう」。ロックでゴスロリな雰囲気を纏う女の子の名前は”調”。

今回はアーカイブストーリーの一つである”Scarlet Cage”のお話を要約する。短く3節のみではあるが、彼女の行く末を見守る。

 

Arcaeaストーリー Scarlet Cage

前回はサイドストーリーである、”Binary Enfold”の後半を読んだ。最終的には世界の崩壊に巻き込まれた双子の姉妹。

しかしお互いに対する姉妹愛や今までの思い出は、それよりも絆が強く結ばれておりきっと不滅であるだろうという結末だった。

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ここでは場面が変わり、また別の少女へフォーカスされる。“調(しらべ)”という、赤黒のギターを持ったゴスロリ風味な女の子が主役のお話。実装当時は期間限定キャラ、今では恒常入手が可能なキャラへ格上げ。また覚醒にも対応しているので、育て買いのあるパートナーの一人だね。

 

その赤黒ギターこそ彼女の武器か

https://arcaea.lowiro.com/ja

 

ストーリーモードでは、第一部の第二章に配置されている。3節分のみなので、話としては最も短め。ただ、読むためには彼女に関係する楽曲2つの「carmine:sythe・Scarlet Cage」の購入が必須。どちらも単体販売の曲。

 

6-1

調(しらべ)は白く褪せた荒野と廃墟のただ中で目を覚ます。誰かがいるはずだという淡い期待を手放せずに探し歩くが、数日経っても自分以外の足跡は見つからない。前の記憶は蘇らず、建物の形や名前だけはなぜか分かる――しかしそれをどうして知っているのかが分からない。

その事実が彼女を深く苛(さいな)み、不気味さと虚無感を増幅させる。肩にギターをかけているが、なぜそれが自分と一緒にあったのか答えは出ない。弾き方や和音の組み立て方は心得ているのに、自分自身の来歴や経緯だけが丸ごと欠けている。

砂が長く堆積しているが水はなく、裸足で歩き回りながら「知っているのにどうして知ったのか分からない」感覚に苛立つ。靴は早々に結び直し、ヒールなどこの地形では無意味だと悟る。


周囲に漂う硝片(記憶の断片)は、他世界の時間や人々を映し出すが、どれも彼女個人のものではなく――むしろ馴染みを覚えるほど共鳴するも、決して自身の記憶を返してはくれない。その齟齬が孤独と不安を増やし、彼女は己が「正しい人間ではないのでは」とさえ感じる。

答えのない問いが万華鏡のように頭を渦巻くが、結局なにも解けない。ただ一つ確かなのは、歩き続けることだけが心の晴れ間をくれるということだ。

 

また一人、この世界で目覚めたところから始まる。彼女は”調”という名前は憶えているが、どうしてなのかはわからない。なぜかギターも一緒にある理由も不明。という事実がイライラを募らせる。

記憶の硝片を見ると、他の世界線と同様に誰かの記憶は映すが自分のことは映してくれない。とりあえずしょうがないので、この世界を歩き続けることにした模様。止まっててもわかんないからね。

クロミちゃん
ひとまず動くことネ。

 

6-2

調は岩の上で落ち着かず、延々と続く砂の足跡を不気味に眺めながらギターを構える。弾き始めると不思議と安心が湧き、呼吸のように演奏と歩みが戻ってくる。

やがて歌声は抑え切れぬ叫びへと膨らみ、黒と紅の衣装を纏ってこの色のない世界――「無限の鳥籠」に向けて怒りと恐怖、問いを叩きつけるように歌う。声は割れ、指は六弦を縦横に駆け回し、音と振動で胸の奥に澱んでいた混乱と孤独を震わせる。

歌うことで彼女は自分を襲っていた正体不明の恐怖を直視する。それでも答えは得られぬまま、ただ声を絞り出す行為が感情を少しずつ和らげる。演奏が終わると静寂が戻り、彼女は震える手で目をぬぐい、達成感と安堵の笑いを漏らす。

最後に「こんな場所キライ」と吐き捨て、矛盾した救い――音楽だけが与えてくれる一瞬の解放を抱えて、また歩き出す決意を示した。

 

岩に座って休もうとしても落ち着かない。目の前の砂の足跡を見ると、不気味でしょうがないのでギターを手に取った。音楽を奏でると段々安心し、歌声は抑えきれぬ衝動を叩きつけてきた。

ただ、歌っても”何もわからない”という恐怖を直視することになり、この世界は嫌だと吐き捨てる彼女。まぁ、自分に理解できないことって、得体のしれない恐怖を抱くからね…。

ヴィーゼ
ほんとこれは怖い…。

 

6-3

調は虚無のような世界の恐怖を熟知しつつも、それに支配されずにやっていけそうだと感じ始める。恐怖は既視感のある種類のもので、以前にも同じように歌わせる衝動があったのだろうと推測する。演奏が感情を整理させたことで、恐怖と折り合いをつけられる自覚を得る。

岩に腰を下ろすと、ギターを脇に置いた瞬間、小さな裁縫ポーチが落ち、それが自分とともにあった道具だと気づく。中身の針や糸巻き、巻き尺は使い方を知っているが、何故それを持っているのか、どこで手に入れたかは分からない。

だが袖の縫い方とポーチ内の糸の色が一致していることから、服と道具に深い結びつきを感じる。知識と記憶の欠落という乖離に苛まれつつも、調はそれを恐れて飲み込まれないと決め、持ち物──ギターも裁縫キットも──が「自分のもの」であると受け入れる。

歩き出すと、彼女の進路と交差する別の足跡を見つけ、サイズが自分と異なることから「観客」がいたかもしれないと小さく笑った。

 

この世界にある恐怖はわかったが、なんとかなりそうだ。音楽を奏でれば、ある程度折り合いもつけられそう。そこで見つけたのは、自分の服から落ちた裁縫道具。かつて自分が使っていたものっぽい。

相変わらずなぜ持っていたかはわからないが、とりあえず自分のものであると決めておこう。そしてまたどこへと歩き出すと、自分以外の誰かの足跡を見つけ、もしかしたら自分の演奏を聴いていた別の人物がいたのかもしれないと少し笑ったという。

 

最後に”調”の近くには、別キャラクターかモブかはわからないけど誰かいたことが示唆されているね。この先、どこかで実際に二人が出会う可能性も十分あると言うことだ。

スティッチ
第一村人発見だァ!

 

ギター&歌声に期待と安心を

これで”Scarlet Cage”のお話はおしまい。本当にキャラクターの1シーンだけを切り取った外伝中の外伝なので、かなり短いね。

とはいえ、それぞれのキャラにちょっとした物語があるだけでも、色々と想像の余地が膨らむからありがたい部分である。

調も無事に誰かと出会うことを願う。

 

今回はここまで。次は別のアーカイブストーリーである、”Obsidian Blade”のお話へGO。ここに登場するキャラは、巨大な剣を持ったちょっと怖めなお姉さんが出てくるよ。

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