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Arcaeaストーリーを簡単に要約&考察㉓ Esoteric Orderその➀

  • 2025年10月1日
  • 2025年10月1日
  • ARCAEA

記事公開日:2020年6月11日
最終更新日:2025年10月1日

 

「世界の果てである理を解読するために思考する少女の姿」。きっと彼女は、自分の考えを持った研究者なのだろう。

今回はArcaeaのサイドストーリーである、“Esoteric Order”の物語前半を綴っていこう。またまたオリジナルキャラが登場する。

 

Arcaeaストーリー Esoteric Order➀

前回のお話は、本記事で読んでいく話とは全く別の”Divided Heart”の物語を読んだ。赤と青のオッドアイ少女の「白姫」が主人公。

この娘はある別の少女と出会ったことにより、見た目に惑わされずに人のぬくもりこそが大事だという事実に気づき、前を向く。

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さてこちらでは、場面や登場人物が完全に切り替わり、これまた新しいゲームオリジナルキャラが出てくる。その名は”ラグランジュ”。

薄紫をベースカラーとし、片目だけの眼鏡(モノクル)を掛けた哲学者とも研究者ともいえるいで立ちを持つ。非常に頭がよさそうな感じ。彼女もまた、この世界に堕ちたキャラの一人だがいったいどういう性格で、どんな行動をとり何を考えているんだろうね。

 

世界の最果てにたたずむ

https://arcaea.lowiro.com/ja

 

ストーリーマップだと、第一章第三部の左上に配置されている。例によってサイドストーリーなので、全部一本道だ。

 

9-1

ラグランジュは変わり続ける景色の縁、まだ縫い合わされていない「織物」の端に立つ少女だ。歩くたびに地面や空間が変化し、周囲は白さを失って黒ずみ、星が瞬き、歩いた跡はひび割れていく。ここは忘れられたほつれ糸が漂う場所で、彼女はその先駆けの生き証人として真に孤独だと自覚する。

右方で崩れて散る白い螺旋とその欠片を眺め、そいつらがゆっくりと自分に近づくのを見届けながら、傍らの浮遊衛星カロンに話しかけるが、三角の輪が回るだけで応答はない。ラグランジュはこの領域を「底の世界(lowest world)」と名付け、欠片を集めて寿命を延ばし、やがて意識を育てることを期待していたが、カロンは未だ識らず計画は進んでいない。

彼女は肩に戻ったカロンの無邪気な存在を可愛いと受け止めつつ、幅広くなった道状の平地に歩みを進める。そこへ他の存在が寄って来るが、彼女が記憶収集のためではなく別の目的でいると察すると散っていく。

ラグランジュの目的は、この「ほつれた織物」そのものと対話し、揺らぎを体験し、可能なら織物の続きを自ら手織りすることにある。そう決めて、彼女は暗い虚無領域(Void)へと歩を進めていく──観察者かつ創り手として、未完成の世界を紡ぎ直すために。

 

Arcaea世界のある地点にいるラグランジュ。ここは歩くと地面や空間、風景が絶えず変化する世界の端に存在する場所のようだ。ここで得られる欠片を使い、そばにいる「カロン」に意識を灯したい。

彼女の目的は、この世界の果てを自分の手で紡ぐことらしい。暗い世界に何かの意味を持たせるためにと言ったところだろうか。ある意味世界の創始者みたいな感じっぽい。

クタちゃん
なんかかっこいいクテャね。

 

9-2

ラグランジュは「虚無領域(Void)」と呼ばれる、場所という概念すら揺らぐ空間を歩いている。ここは Arcaea の核であり、世界そのものが最初から「こうだ」と示してくる場所でもあった。記憶に特化した蔵書や廃墟、名前のない断片──だが体系や意図は見当たらず、硝片は分類も整理もされていない。

目覚めて間もなく Arcaea の示すものを受け取った彼女だが、自分がなぜここにいるのかは知らないままだ。ラグランジュは傍らの浮遊衛星カロンに話しかけながら、欠片を集めて寿命や意識を育てようという試みの足跡を辿る。だが集められた「材料」たちはどれも意図が欠けており、全体が半端な仕事に見えると感じる。

彼女の観察はやがて自分が見てきた世界群そのものへの疑問へと膨らみ、カロンに答えを求めるが反応は淡い。歩みの最中、ラグランジュの想起が現実化するかのように雲めいた形態が出現する。その向こうには、彼女が唯一確かに覚えている──見捨てたはずの廃墟と白と浮遊する硝片の世界が揺らめいていた。

予期せぬ顕現は、散らばる断片群と虚無の間に何か関係があることを示唆し、彼女の問いは新たな局面へと誘われる──意図なき記憶の海で、未完の織物を織り直す手がかりが顔を覗かせたのだ。

 

今いる場所は、Arcaea世界の核とも言えるところで向こうから「こんなところだ」と示してくる模様。ただ相変わらず、目覚めてから自分自身に対する情報は無いまま。

そんな中、かつて見た光景を映す記憶の硝片が。これは世界の続きを作るチャンスかもしれないと感じたラグランジュが、その記憶の中に入っていく。ううむ、良いことを期待。

アナゴン
大体ろくな目に会ってない気が…。

 

9-3

ラグランジュは「虚無領域」に踏み入り、ここが世界そのものの核心であることを改めて実感する。目に映るのは古びた荒廃した景色ばかりで、そこに視界を乗り移せる誰かはいない。白い世界の断片が雲のように並び、その幾つかは人の姿をうつすが多くは空虚で、不可視の壁に隔てられている。

彼女は当初、記憶の中に世界の真実が潜んでいると期待したが、見つかったのは「薄っぺらい日常」ばかり──始まりから終わりまでをなぞるだけの断片的な出来事で、明確な意図や体系は存在しなかった。

失望を抱きつつも、ラグランジュは世界の端へ赴く決意を固める。その際、ただ過去を追うのではなく、記憶の良い部分を集めて「何か」を作ろうと考えた。彼女は硝片を手繰り寄せ、再構成することで衛星のような存在──カロン──を生み出す。

カロンは言葉を発さず能動的な応答もしないが、月のように寄り添って彼女の側に在る。古い世界の風景や窓には目を向けず、ラグランジュはカロンを見つめる。カロンが既に彼女の新たな“素材”であり伴侶となった今、もはや元の世界は必要ではない。

 

ただ残念なことに、新しく見つけた記憶の硝片に入っても期待とは裏腹に、どうでもいい日常ばかり。しょうがないので、改めて彼女は世界の端を探すことに。

ふとあることを思いつき、生み出したのがそばにいる「カロン」だ。使い魔的な存在だと思うんだけど、この子がこの後もしかしたら何かのカギになるかも?

スティッチ
サマナーだったなぁ!

 

気まぐれで生み出したカロン

ここで”Esoteric Order”の前半は終了。今までのキャラとは違い、世界そのものの続きを作ろうとする行動をとったのは、ラグランジュが初めてだろう。

それまでは、みんな記憶の硝片を使ってどう生きていくか。あるいは自分が何者かを探そうとしていたのだが、彼女の目的はそれらとは違うように見える。

世界の探求者ここにあり。

 

今回はここまで。次回は同ストーリーの後半へ行こう。さて、ラグランジュと使い魔的なカロンはこの後どういう結末を辿る?

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ちびキャラ(Arcaeaストーリー要約&考察記事誘導用)
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