記事公開日:2025年12月5日
「対人戦があるゲーム、やるたびにどんどん精神が削れていく…」。それは画面の向こうにいる、知らない相手との技術を競い合う。
あるいはすぐ真横にいる、よく見知った友達というシチュエーションもあるでしょう。
前々からずっと思っていたのだが、正直対人要素があるゲームをやると色々疲れちゃう。というか、自分の中にどんどん負の感情がたまってしまうのがしんどすぎる。
気づいた。吾輩は、今までのゲーム経験を経て、リアルな人間と戦う系のゲームはどんなジャンルであれ向いていない人種だ。
一人用ゲームで大人しく遊ぶべし。
対人ゲーム全般は向いてない
ゲームは一人でも複数人でもできる。昔は一か所に集まって、一つのテレビを見ながらみんなでワイワイ楽しくプレイしていた。
そう、あの時はインターネットがまだ未発達で、コントローラーも全部有線でつなぐ。見知った友達と遊ぶのが普通の時代。

そのころから、いろんなジャンルで対人要素があるゲームは本当にたくさん出ていた。レース・格闘・FPS・パズル・シミュレーション等色とりどり。
今はわざわざ集まらずとも、ネットを介して友達や知らない人と遊べるようになったが、プレイすると言う内容について根本的なことは大きく変わらない。
ただ、システムや操作は複雑になりがちでシンプルなものではなくなった。そして年齢を重ねるほど、人と競う時の気持ちが段々シビアになってくるもの。

どうも子供のころに比べて、負けず嫌いの気質が加速してしまったようだ。特にゲームになると、なまじ好きであることも踏まえて余計にそれが増えてきた感じ。
とすると、負けが込みやすい対人戦をすると段々イライラが募るようになっちゃった。そこで自分自身、もうこの手のゲームは精神的に良くないなと分かった。
同じような気持ちを抱える人は、プレイ後にこのイライラで気分が悪くなったり落ち込んだりが多いと思う。無理してやるもんじゃないよ、こういうことなら。
一人でゆっくりやるのが一番。
負けず嫌いは辛くなる
誰だって明確に負けを受け止めるのはしんどい。ただ、その人の性格によって、深刻さは全然違ってくる。ただ大人になると、己のプライドが邪魔をしやすいんだよね。
おそらくなんだが、負けを認めたくなくなるのは競争心が強くなったからなのよ。子供のころに比べ、自分でやれることが増えたので何でもできるようになりたいと思う。
そしてほかの人より、少しでも上回れればという気持ちがどんどん前に出てるというか。その結果、どうしても敵わないとわかると「なんでだよ!」と憤ってしまうわけ。
格下という現実が嫌だから。

もちろんそもそもの話、負けたくなければ反省と練習をひたすら繰り返すのが王道であり正義。どんなことでもそうだけど、改善を積み重ねれば次第に勝率は上がる。
そんなことは頭でわかっているのだが、特に知らない人間に負けたという事実そのものが悔しすぎて、怒りがすべてを支配する。こうなるともうどうにもならない。
吾輩の妄想なんだけど、どうも画面の向こうで見下される感じかな。「お前は俺に負けたから、明らかに格下だよねwww」、みたいに思われてるんじゃないかと…。

こういうのを考え始めてしまうと、なんで見ず知らずのお前にんなこと言われる筋合いがあるんだ。と詰め寄りたくなる。全部吾輩の被害妄想から来てしまっているけど。
負けるたびに愚直な自分はこう思ってしまうので、もはやじゃあ次はどうやればうまく行くか、みたいな建設的な考えに頭が至らなくなる。まさに頭に血が上ってる状態なわけ。
毎回やるとホント疲れるし、イライラが尋常じゃない怒りが貯まる。そしてしばらく時間が経って落ち着いてくると、なんでこんな無駄なことしてるんだと自己嫌悪のループ。
対CPUと対人間は違う
子供の頃にゲームをしていた時は、まだそうでもなかった。決してゼロではなかったけど、まぁ負けてもそこまで怒り散らすことも無かったような気がする。
酷くなってきたのは、大学生になった頃あたりからかな。当時はリアルな友達と格闘ゲームにハマっていた時期だったが、負けると露骨にイライラを感じた。
さすがに暴れるなんてことはしなかったが、すごく不機嫌になり言葉を発さなくなるような怒りの表現をしてたね。吾輩が弱かっただけなのだが。

これが不思議とね、誰を相手にするかによって腹の立ち具合が結構違うのもその時に気づいた。CPUが自動操作する相手だと、負けたところで実はそこまで悔しくない。
負けは負けだが、格下に見られる感覚をあんまり受けないからだと思う。そうじゃなく、実際の人間相手だと異様に悔しい。これは大きな違いかもしれないんだよね。
負けと言う事実については同じであれ、生身の人間か無機質な機械というかプログラムでは、まるでその感覚が違う。なんとなくわかってくれるかな?
例えばCPUだったら、何も直接話しかけてくるわけではない。人間にはあり得ない超反応をすることもあるけど、制作者の嫌がらせじゃなければそこまで多くも無い。
別に対戦相手を煽るようなこともしてこない。人間味が無い存在だから、思うところがあんましないのが大きい。どうしようもない蹂躙のされ方、とかじゃなければ。

ただし生身の人間は、毎回似たような行動をとってくるとは限らない。ある時はこう攻めてきたが、また別の時は全然違うやり方でやってきた。それをうまくいなせれば非常に楽しいのは間違いない。
まぁ大半はうまく行かず、躱しきれずにやられるばっか。いろんな手を使ってくるからゲームとしては飽きにくいかもだが、必然的にやられっぱなしになりやすい傾向がある。
こんな時、自分のほうが腕前は下だからカモにされるおまけつき。毎回ボコボコにされて気持ちいいと感じるほど変態じゃない。

下手な競争心が強すぎると、こんな具合にストレスが溜まる。負けても気にしないおおらかな心さえあれば、すぐ水に流せるだろうが悪い方向に性格がねじ曲がってるから無理。
日頃のストレス発散のためにゲームをしているはずなのに、却って溜まってしまうとなると本末転倒過ぎる。何のためにこのゲームやってるんだろう、ってなっちゃう。
怒りからの虚無感に変わった後は、本当に時間や労力を無駄にした感が否めない。だったら、ゲームとしても全く別のイライラが貯まりにくい一人用のゲームをやってるほうが全然マシだと思うのは必然だろう。
対人戦が嫌いなら離れよう
自分は対人戦のゲームが合わないと気づいたら、もうその時点でその手のゲームからは素直に離れたほうが良い。じゃないと、あなたの精神がおかしくなってしまうかも。
ゲーム趣味を持っているならゲームが好きという人である。それならば、もっと自分流に楽しめるゲームを探すほうが、明らかに趣味としては充実する時間を過ごせるよ。
少なくとも、「格闘・FPS・レース・パズル」あたりのジャンルで、対人モード(特にオンライン)はやらないほうが良い。個人的にはRPGや一人用アクションがおすすめだ。
リアル人間と勝敗を競っちゃいけない。

今回はここまで。ゲームをプレイしてガリガリ精神が削れるなら、やらないほうが身のため。そんなゲームからは足を洗って、別のモノに注力しよう。
ゲームはあくまで娯楽コンテンツ。娯楽である以上、楽しむのが最大の目的だしそこに向かって走るようにするのが一番良いよ。