「他人に手を差し伸べることはとても善い行いの一つ」
困っている人を手助けするってのは、相手にとって何かしてあげたい気持ちがあるから。
ここには、人間の感情にある”優しさ”が大いに関わってくるよね。
当然生きていくうえで、優しい人間と言うのは好かれやすいタイプ。
本人もそれが嬉しいなら、助けられたほうもありがたいしWin-Winだよね。
ただし、場合によってはこの優しさが甘やかしにつながることも多いのだ。
これ、一見同じ行為に見えるかもだが実は相手への影響が大きく違ってくる。
助けた後に、相手がどう行動するかで決定的に意味合いが変わるのよ。
そこには、受け手側に怠けるような気持があるかどうかを見極めるとよくわかるぞ。
優しさと甘やかしは紙一重 非常に近い存在
人はいろんな性格を持つ生き物。
ある人は主導権を握るのが得意。
またある人は、常に穏やかで周りを落ち着かせる役割を持ったり…。
というように、タイプごとに浮き出る人間味って全然違うよね。
そしてこの性格の中に“優しさ”が誰しも大体備わっている。
ここから起因する行動は、常に他人を手助けしようという思惑が入り混じるもの。
身内や仲のいい友達はもちろん、知らない人にだって向けられることがあるよな。
分け隔てなく手を躊躇なく貸せるっていうのは、その人の特徴であり強み。
この優しさはできた人間こそ持ち得る側面だが、時には相手のためにならなくなる。
そう、甘やかしにつながってしまうケースが結構あるのよ。
何が優しさで何が甘やかしになるのか。
一見同じ手助けをする行動だとしても、大きく意味合いが変わってしまう。
これは吾輩から言わせてもらうと、相手がただ利用するだけの思惑があるのか。
あるいは面倒だからすべてを代わってもらう、という考えが根底にあるか。
こうなったら助けても何の意味もないどころか、むしろ大きなマイナスにつながるよ。
何も考えずに手を差し伸べりゃいいってもんじゃない。
甘やかしは人間をダメにする悪魔の果実
甘やかすこと自体、相手が子供だろうが大人だろうがあまり関係はない。
だれであろうと、どんどん自堕落な方向に向かわせてしまうものなのだ。
これが極まると、同じ人間の皮をかぶったモンスターと化してしまう。
早い話、周りの人にとって相当迷惑な存在になっちゃうってこと。
全て自分が優先して利益を受けないと気が済まない。
相手に自分のルールを押し付けまくる。
注意やアドバイスを一切聞かず、逆切れしてきたり。
言葉遣いが荒っぽく、不快にさせるような会話しかしない。
こちらの意図を一切くみ取ろうとする努力をしないetc…。
挙げればキリがないけど、想像するだけで一緒に居たくないよね。
友人関係にも当然大きなヒビが入る。
もっとやばいのは、社会人になった後のことのほうが深刻かな。
この状態で仕事をするとなると、もうそれはそれはカオス極まりない。
誰からも相手にされず、いずれ腫物を触る扱いになるだろう。
本人も周りも誰も得しない、実は損な状態を作ってしまうんだよね。
生産性も落ちるし、人のモチベーションは下がるしで百害あって一利なしとはコレだ。
むしろこれだったら、単にコミュ障のほうがマシな気がする。はい、吾輩のことです。
さらに人間特有の性質として、油断すると楽な方向に流されやすいものなのよ。
すすんで苦労したがる人ってあんまりおらず、誰だって楽したいから。
ただ流されるがままにそっちに進むと、上記のようにモンスター化しやすい。
これは全人類共通のものだから、あらがうのが難しいってこともあるけどさ。
時には踏ん張らないと何も成長しないの…。
悲しいかな、これが人間なのです。
相手にとって学べることが必ずあるかどうか?
甘やかしにつながる手助けは、マイナスの結果を生むことが分かったと思う。
じゃあ優しさと甘やかしって、具体的にどこで分かれ目になるのかってとこだよね。
これはシンプルに、手を貸した後の相手がどう行動しそうかをちょっとイメージする。
そこに気づきや学び、なにが行動のきっかけにつながるものがあればそれは優しさ。
何もなく、単に相手が楽したいってのが少しでも見えたら甘やかしだよ。
例えば自分が相手に対して、何か教えようとしたとしよう。
勉強でも仕事の手順でもなんでもいい。
何もわからない相手から取ってみれば、自力で進めるのはやっぱり難しい。
だから助けを求めてくるケースはごく自然なこと。
ここでいう優しさの行動は、正解までのアプローチを教えてあげること。
途中まで教えた感じで進めてみて、後は自分で考えさせる。
また詰まりそうだったら、そこでどういう状態か見てあげればおk。
そしたらまたしばらく自力でやらせて…を、正解にたどり着くまで付き合う感じかな。
これだったら、ヒントをもらいつつも自分でやるので色々考えることができるよね。
つもり積もれば過去の経験になり、似た問題に直面してもできる範囲が増えていく。
まさに相手が学びを得た瞬間じゃない?
成長してほしいという思いに対して、優しさから起因する行動のアプローチ。
これがしっかり相手に伝わっていれば、めちゃくちゃ感謝されるよね。
ゆくゆくはスキルも上がり、独り立ちできるようになれば立派すぎる結果だ。
反対に甘やかしだと、最初から進め方や答えを全部教えてあげてしまうこと。
まぁ時間が無いときは仕方ないが、常にこれをやってたらどうしようもない。
せっかく過程を経て得られることがあるのに、すっ飛ばしたら意味ないよ。
答えが出ていることに、途中で四苦八苦するのがかなり薄くなっちゃうからね。
これじゃあ相手の糧に全くならないのもうなずける。
だから何の積み重ねもできず、また同じところでミスをしたりさ。
はい、こんなことが続くと成長しない人間の出来上がりだ。
単に相手が楽して終わっちゃうだけだからな。
仮に自分が相手を思った優しさからの行動だとしても、やり方次第でこんだけ違う。
かつての我輩や今の妹様は酷すぎた
というのも、思い返すと過去の我輩や今を生きるうちの妹様はめちゃくちゃ。
とてもじゃないけど、相手の優しさを利用して甘えることしか考えてなかったのよ。
まぁ我輩は今でも周りに甘えてる部分はあるが、これでもある程度マシになったんです。
実際にあった思い出だが、真っ先に思い浮かぶのはやはり浪人時代。
多分自分が蒔いた種の問題で、ここまで人生こじれたのはここだけだよ。
すでに高校3年時からクズだったが、浪人時代はそれが極まってたかなぁ…。
そもそも勉強してないから成績も上がるわけないのに、全部周りのせいにしてたし。
予備校代や生活費を浪費してた存在に、きちんと向き合ってくれてた家族。
でも当の本人である我輩は、その好意を無視して遊び歩く毎日。
加えて自分の不出来を棚に上げて、世の中のすべてを憎むようなことばかりしててね。
あれ、今考えると親に絞め殺されてもおかしくなかったような…。
あの時のことを思い返しても、びっくりするほどの性格地雷人間だったよ。
もちろん全部おぜん立てしてもらった親の優しさを、いい様にとらえて甘えてただけ。
過去にタイムスリップできてたら、多分自分で自分を半殺しにしてると思う。
ちなみに今の妹様は、まさにその時の吾輩に似てきてヤバいのです。
自分の好きなことしかやらず、何かやってもらっても感謝の一言すらない。
どころか無視は当たり前レベル。
本記事投稿当時、妹様もまさに浪人期間中だったな。
後で記事を書き直したときは、ここから3年後になるので彼女も20~21歳となったが…。
正直この数年で奴は何も学んでおりませんでした(棒)
いったいいつになったら自分の愚かさに気づいてくれるのか。
優しいのは大事 でもそのまま手を貸して大丈夫?
優しさを持って人を助けることは大事。
より住み心地の良い生活を目指すことや、人徳につながるのも素晴らしいこと。
お互い助け、助け合いの精神は難題も乗り越えやすくなるからね。
ただし、受け手の中にはそれを悪用する人間もいるわけ。
かつての吾輩みたいに、堕落した相手に対してやる意味は全くないのだ。
優しさのつもりが、いつの間にか甘やかしにつながる結果を招いちゃうよ。
何も考え無しに、相手のことを思って手助けして本当に大丈夫か?
そこで見せた優しさ、本当に相手のためになるようなことになってくれる?
ちょっと迷ったときは、いったん立ち止まって考えてみてくれな。
それはきちんと自分のため、ないしは相手のためにもなるはずだから。
今回はここまで。
昔の自分を思い返すと、なんであんなことしてたのか全く理解できぬ。
そんな過ちを今ではある程度分かれたってのは、道を正している証拠なのかも。
思い出は優しいから甘えちゃダメなの!