記事公開日:2021年1月6日
最終更新日:2024年12月19日
「最初の調理は、マザーボードからじっくり攻める」。全てのパーツを繋ぐ、母なる板。ここに取り付けるのは、パソコンにおけるすべての周辺パーツたち。自作PC用のアイテムがすべて揃ったら、早速組み立てに入ろう。
ここはマザボの取り付けをメインに。
具体的な解説を交えながら、作業を進める。
組み立てはマザーボードから
自作PCの作業は、基本的にはパーツ同士の端子&ケーブルのつなぎ合わせ。これがほぼ全てを占める。ひたすらこの作業の繰り返しで、いずれ完成を迎えるブツ。
一番最初に手を付けたいのはマザーボード。これに、必要なパーツをくっつけるのだ。
後で起動確認をしたいから。
完成させても、電源がつかなきゃ意味がない。そうなったとき、分解し直すのがとても面倒だ。こうならないためにも、手始めにマザボから手を付けていくよ。
マザボにあれやこれや取り付ける
作業の流れは以下の通り。今回は、この順序でこれから説明するね。
↓
CPUクーラーのセット
↓
M.2SSDの装着
↓
メモリを挿す
順番そのものは、順不同でもOK。あと、モノを広げられる場所の確保も忘れずに。パーツの中には鋭利な部分もあるので、特に指先の怪我には十分注意してほしい。
CPUをマザボにセット
マザボの中央に、金色のトゲトゲ(ソケット)がある。そばにレバーがあるので、上げてロック解除。CPUをソケットの位置に合わせて置く。お互いがズレていないかを確認だ。
そしたらレバーを下げてロックを掛ける。もし、少しでも変な引っ掛かりを感じたら絶対に下げ切らないように。そのままゴリ押すとピンが曲がって、パーツを壊しちゃうので。
CPUクーラー&グリスのセット
お次は、CPUをクーラーを出そう。もしグリスを塗り替えるなら、替えも準備。またコイツは、製品によって付け方が違う。説明書は必ず読み慎重に作業を行おう。
あと、下の写真左にファンが2つあるよね。元は黒いやつが標準だが、これを白に変更するよ。性能は全く同じの単なる色違い。
写真のように、クーラー本体へファンを取り付ける。ヒートシンク(銀色の重なった板)の隙間に、金具を通す。これで側面へ、ファンがピッタリ固定される。
金具が硬めなので、割と力を込めないと引っ掛けにくい。更にヒートシンクは断面が鋭利なので、指を切らないように。
ファンの装着ができたら、クーラー底面へ。保護フィルムが貼ってあるので、あらかじめ剥がしておこう。
そしたらさっきマザボにつけたCPUへ、表面にグリスを垂らす。分量は米粒大程度でOK。あまり多いと、溢れてマザボを汚しちゃう。
次はクーラーの底面で、CPUを上から押し付ける。圧力でグリスが薄く塗り広がるよ。その後、クーラーとマザボをネジ止め。しかし、ここでめちゃくちゃ苦戦する。写真の位置にある2本のネジが、全く締まらない。うまくネジ穴に入らず、回らないんだよね。
しょうがないから力押しで締めることに。マザボがしなるほど体重をかけたので、ヒヤヒヤした…。もう二度と外せない。
ネジ締めが終わったら、CPUクーラーだけ掴んでみよう。ロックされていれば、マザボもくっついているはず。
最後は、ファンから伸びるケーブルの接続。マザボの表面に、CPU_FANと書かれている箇所を探す。そこに対応するピンへ、ケーブルの先をつなげよう。これをしないと、マザボがクーラーを検知してくれないぞ。
またマザボの種類によって表記が微妙に違う。取説に必ず説明があるので熟読して。個人的には、クーラー周りが一番面倒だった。
メモリはビビらず力押しで挿す
次はメモリのセッティングだ。やることは、該当の部分にメモリ本体を挿すだけ。
CPUソケットの近くに、4本の長い端子があると思う。マザボによっては2本分の場合も。ここがメモリの場所。両端に、ラッチと呼ばれる固定具もある。
マザボの端子、メモリの端子の切り欠きをよく確認。位置がピッタリあっていれば、そのまま上から押し込む。やることは簡単だが、ヒヤヒヤするポイントでもある。マザボがしなるほど力を込めないと、硬くて入らない。
意を決して、思い切り行こう!
無事に刺さると、カチッと音が鳴る。加えてラッチを見ると、外に倒れてロックがかかるよ。これで無事に、セット完了だ。一つ注意点として、刺す場所が決まっていることを忘れずに。これもマザボの説明書に指示があるので、きちんと従うように。
適当に刺すと、メモリが認識されないぞ。
M.2SSDを滑り込ませる
次は、M.2SSDを付けるよ。専用の設置場所があるので取説を確認。ここにSSDをそのまま刺す。ただし刺しただけだと、マザボに固定されない。ここで用意した、唯一の出番精密ドライバーを使う。
SSD左側に半円のくぼみがあるはず。ここにネジでしっかりロックだ。後は、上から銀の板(ヒートシンク)を被せる。これで完了だ。
ここで起動確認を挟む
ここまできたら、マザボ関連の組み立ては終了だ。できればこのあたりで、一度起動確認をしたい。電源ユニットで、マザボとコンセントを繋げばできるから。ケースに組み込む前に、やっておいたほうが後で楽よ。
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次回はPCケースに着手
この時点での進行度は、だいたい約20%くらい。一旦ここで区切りにして、これ以降は次回にまわそう。初めてだと、なかなか手強い作業の連続だからね〜。まぁ、落ち着いて。
今回はここまで。マザボ周辺は静電気に弱いので、そこも気をつけよう。除電手袋をつけたり、冬以外の季節に作業してね。次はマザボをPCケースに組み込んでいくよ。
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