記事公開日:2020年4月3日
最終更新日:2024年11月21日
「打鍵音が静かな人は、周りへの配慮を怠らない有能な仕事人である」。新卒で働き始めた直後、そんな妄想を勝手にしていた我輩。そういう上司や先輩、尊敬したくなる。
仕事といえば、やっぱり気配りが重要。それができる人こそ、先輩や上司なら人望があり、若手ならば可愛がられる。日々の仕事で、キーを打つことが多かった。
今回は、こういう場面で考えられる騒音問題についてちょっと触れていきたい。音を出すものは色々あるが、誰もが自分のデスクで使うことが多い、キーボードの打鍵音だ。
音の配慮、忘れないようにね。
キーボードを静かに打つ方法
就活を終え、社会人1年目となった4月。入社式を終え、新入社員研修の合間にオフィスで仕事。上司と周りのママさん社員に囲まれ、助けられたあの日々。当時は経理配属だったので、パソコン作業が必須だった。
しばらくして、あることに気になり始めた。「静かなオフィス内はキーの音が響くけど、自分はうるさくないかな。大丈夫かな?」。もともと人から嫌われるのを恐れるタイプだから、一度気にし始めると頭から離れない。

幸い騒音は出してなかったみたいで、そういう話は一切なかった。がしかし、周りは気にして無くとも自分が異様に気にし始めるので、その時から打鍵音をひたすら抑えることに必死になっちゃってさ。色々考えて、静かに打つコツが分かってきた。
基本は打ち方、応用はキーの種類。
対策は何重にも講じる
周りに人がいる状況であれば、静かに打てるほうが断然好ましい。音自体は、キーボードのいろんな部分から出たものの合計みたいなもん。キーを押したときに出る音、という単純なものじゃないのだ。
本体はもちろんのこと、一番大きいのは使用者自身の使い方。誰でも簡単にできることばかりなので、一個ずつ頭に入れていこう。
音が出る箇所を切り分ける
じゃあキーボードを使うとき、実際はどんな音が出てうるさくなりやすいのか。いくつかに分けてみると、こんな感じかな。
・キーのスイッチ音(本体の仕様)
・打鍵の衝撃が机に伝わる音
主にこの3つが同時に音を出し、塊になることで騒音の元を作る。全部、お互いが衝突するような音から発するね。とすると、この衝撃をそれぞれ緩和できればどんどん静かに。
撫でるように指を滑らす
まず1つ目は最大の効果を発揮するであろう、自分自身の打ち方の矯正から。基本はキートップから指を高く上げず、低空飛行を保つ。
そしてキー間の移動は、表面を指で滑らすイメージで動かそう。その状態で力を抜き、撫でるように入力するのだ。いわゆるフェザータッチ。自分の手は骨ではなく、鳥の羽で作られているような感じ。
高いところから押すと、位置エネルギーが増えるので音も大きくなる。とにかく指の高さは、キーから大きく離れないように。そしてキーそのものは、想像より弱く押しても反応することが多い。というのも忘れずに。
パンタグラフ式が単純に静か
キーボードはスイッチによって、4つのタイプがある。それぞれの細かい仕様は話が長くなるので、ここでは深く説明しないけど。静音を求めるならば、パンタグラフ式を選ぼう。
こいつは最もキーボード本体が薄く、底が浅い上に押しごこちが軽めで、指の力を弱めてもちゃんと押し込める。さっき説明した、撫で打ちと大変相性が良いタイプなのだ。ノートPCだと、大体標準で付属するキーボード。
実際、吾輩が会社の仕事で使っていたのはパンタグラフ。他の人が使っていても、騒音がよっぽどじゃない限り気にならないんだ。
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デスクマットを1枚敷きなさい
3つ目は、机の天板が原因で放たれる衝撃音だ。本体を机に置いた状態でキーを押すと、その衝撃が底である天板に伝わる。ここでカツーンという音が出るよ。
加えて、更にその下に広がる机の天板にも同じように力が伝わる。この2つの音が、一種の騒音を生む原因になるのだ。
コレの対策はいたって簡単で、ラバー製のデスクマットをキーボードの下に敷こう。つまり机との間に、何らかのクッションを挟めばいい。こうすると、少なくとも机の天板に伝わる衝撃音が緩和される。
7年半の間クレームなし
働き初めの頃から数年かけて、上の対策をずっとやっててさ。7年半続けた会社員生活の中では、一回も苦情は来なかった。まぁよっぽどのことがない限り、直接は言われないと思うが。ただ周囲へ、無用なイラつきをばら撒くことはなかったと思う。
別の意味で、よく他人から責められたが。
対策そのものは、すぐにできることばかりで難しいことじゃない。自分で全部、なんとかできる範囲だと思う。
キーの音には敏感であったほうがいいよ。
今回はここまで。打鍵音に限らず、オフィスの騒音はいろんなものに渡る。これ、気になっても他人に指摘しづらい問題の一つだよね。最低でも、自分は音を出す張本人になりたくないので、頭を悩ませたなぁ。