「いっつも人からいじられてばっかりでしんどいから何とかならん?」
人っていじる側かいじられる側に自然と振り分けがされてしまうもの。
俺は生まれてからずっとこの方“いじられキャラ”で人生を歩んできた。
もちろん過去にしんどいこともあったけど、今となってはこのキャラが割とおいしいと感じている。
いじられてばっかりで悩んでいる方は、俺の考え方をちょっと参考にしてみてほしい。
慣れれば逆にあっちこっちから色々と勝手にやってもらえたり…。
いじられキャラは慣れないとしんどい 逆に慣れたら儲けもの
人って見た目はもちろん、しゃべり方一つにとっても似たような感じを受けたりはある。
ただ全く寸分たがわず同じなんてことはまず無いよね。
どれだけ似ている双子だろうが、あくまでも個々人だから完全に一致することはあり得ない。
みんなそれぞれ、どこかしらに自分だけの個性を持っている。
そして相手はその人の個性を見て、どうやって関係を築くか様々な行動に出る。
頼りになりそうならあれこれ任せるし、優しそうなら癒しを求めるといった具合に。
もちろん件のいじる・いじられるにおいても無意識に判別してどっちに立ちまわるかが変わってくる。
どちらかというと、いじられる側においてはちょっと不利なことが多く悩みが尽きなくなりやすい。
ただしちょっと考え方や自分の行動を変えるだけで、意外とおいしいポジションに変化させることも可能。
弱者だと思われがちだけど、使い方によっては多大な味方を付けられる可能性も秘めているのだ。
もしあなたがいじられる側なら、逆にその環境を利用してやれ!
いじられキャラは”いじめられる”と紙一重の存在
そもそもいじられキャラである人が、なんであれこれ悩みやすいのか?
そこにはある一線を越えると、”いじめられる”という状況になってしまいやすいからだ。
いじられる側は許容してネタにできるけど、いじめられるは純粋に苦しい思いしか生まない。
ここなんだけど、いじってくる側の力量が上手くできないと単なるいじめに変わってしまうのよ。
世間でいじめの問題が明るみになった時に、やった側は大体言い訳としてこういうことをのたまう。
「あれは単なる”いじり”で両者合意の上だった」
みたいなね。
いじりなのかいじめなのかは、受ける側が感じることであってやる側がどうのこうのではない。
やる側がここを見誤って、大概の場合はやりすぎ=いじめにつながるわけ。
当然いじめられるのは本当に辛く、本人にとって多いな死活問題。
というかあれは一種の殺人と言っても過言ではないと思う。
もしいじるのであれば、相手を不快にさせないいじりをしてくれれば何もこちらは文句が無い。
ただそれは、人の痛みが分かったうえでいじり方を熟知している人間じゃないと出来る芸当じゃない。
それなりに修練を積んで、相手が不快に感じないぎりぎりのラインを良く知っている人じゃないとだめだ。
ここまで出来る人って、一般人じゃそんなにポンポン居るわけない。
大体気づかないうちにいじめに発展しているのよね。
そしていじられる側は、パワーバランス的に考えると下の立場になりやすい。
おかげで自分からその関係を打ち崩すのもより労力がかかり、ずるずると行きがち。
かなりやる側のさじ加減が強く、こちら側でコントロールできる範囲がぶっちゃけ少ない。
だから何も対策を打つことが出来ず、どんどん悩みが積もり積もっていきやすい。
でもいじられキャラでも環境を整えれば凄く楽しい
ただ最初のほうにも書いた通り、俺は”いじられキャラ”もいいポジションだと思っている。
自分にとって好都合な環境さえ作れれば、黙ってても勝手に向こうからやってきてくれる。
話だったりお誘いだったり、とりあえずこいつを入れておけばなんか楽しそうって具合に。
周りにそう思ってもらえれば、自分が受動的な態度でも色々と都合が良い展開が多くなってくるよ。
付き合う人間はよく吟味する
さっきも言った通り、まずいじる側の人間はどういうタイプの性格を持っているか。
ここをよく観察して、本当に親しい関係になっても良さそうか熟考しよう。
相手にいじってもらわないと、いじられキャラはそもそも成立しない。
しかし相手がある程度引き際を知っている人じゃないと、単なるいじめに発展する可能性が高い。
完璧にその駆け引きが出来る人はなかなか見つからないが、多少上手い人なら探せばいるよね。
まぁ誰が相手でも、言われた側が不快に感じなければいいだけの話なんだけど…。
ほら、同じことを言われても言っている人によって受け止め方が変わってくるじゃない?
単なる笑える冗談に聞こえる場合もあれば、本気で腹立つこともある。
出来るだけ前者のパターンを感じられるように、相手のことはいろいろと観察する必要があるよ。
観察と言っても、普通に接してみて「こいつはダメだな」と思わなければとりあえず大丈夫。
ここは完全に相手だけの部分なので、合わなそうなら自分から離れていけばいい。
いじるいじられるに限らず、友達同士でもなんでも馬が合う合わないは絶対にあるからね。
合わないのならばお互いのためにも、離れたほうがイイだろう。
仕事先の上司とか先輩みたいに、離れるのがどうしても難しい場合はスルースキルを高めるほかあるまい。
適当に相手して、基本は無視でもいいんじゃないかな。
自分を全てネタにするという意識を持つ
自分で出来ることといえば、これが一番大きいかな。
いじられても逆に自分からネタにしてしまえるほど、強い意識を持ってしまえば非常に楽だよ。
とりあえずいじられた後に、言われた言葉をある程度改変して笑いながら言い返せば大丈夫。
例えばこんな感じ。
「お前は首から下はまだましだけど、首から上は残念極まりないよなぁ…。」
「そりゃあ、胴体だけはめちゃくちゃ気を遣ってるからな(笑)」
みたいな。
これ、よくOmochiが兄から言われることだ。
一応これでもスポーツジムで鍛えているので、多少は引き締まったボディを持っているよ。
ただ首から上=顔面については、あんまりかっこよく見せようと普段から意識してないんだよね。
眉毛を剃って形を整えたり、そういうかっこつけるための加工をしていないってこと。
その点について揶揄されたのがさっきのやりとり。
まぁ自分でやっていないってのもあるが、要は“顔が残念”ということを言われているわけだ。
ここを自分が受け止めた時、笑ってネタにできるかイラッとするかに分かれるよ。
ただ考え方を変えてみれば、相手にわざと突っ込まれるスキを見せることで会話が生まれるということでもある。
そういうほうが相手にとっても親しみやすいので、仲が良くなる一つの要因にもつながるんだよね。
わかりやすいもので例えると、お笑い芸人の「出川哲郎」を見れば一目瞭然。
昔は不潔だなんだで相当嫌われていたが、今ではもはやマスコットキャラのように愛される存在に。
もちろん出川氏はバラエティを見ればわかるが、明らかにいじられる側のキャラであろう。
しかし彼は、何を言われても大体笑って言葉を返すので険悪な雰囲気になることはまずないよね。
(テレビ番組だからってのもあるけど、隠し撮り等でもそういう空気になったのは見たことない。)
更に出川氏はカミカミのセリフで有名だが、非常に突っ込みやすい雰囲気を持っている。
かなり芸能界ではベテランなのに、出演者全員から何もせずとも突っ込まれる親しみやすさは強すぎる。
だから視聴者は頭を空っぽにして見ても面白いし、どんどん出川氏の好感度が上がるわけだ。
あんな感じに近づけるように、いじられたときはふるまってみるとそれだけで相手から愛される可能性が上がるよ。
ただし、必ず自分の中で触れられても困らないラインは保っておこう。
何でもかんでもいじっておkみたいになると、相手が暴走していじめにつながる可能性があるよ。
そうなってしまうといじられキャラどころではなくなるので、ちゃんとそこは守っておこう。
絶対に言われたくない、触れられたくない話が誰にでもある。
相手が知らずに触れてしまったら、最初の一回は水に流してその話はしないように伝えておけばいい。
それでも刺激してくるなら、自分が不快になるだけなので早々に縁を切るべし。
いじられキャラになったら、上手く相手を利用して親密になってやれ!
こんな感じで、いじられキャラって実はそんなに悪くないように感じるでしょ?
相手の力量、自分の意識次第でいじられる=新たな親密の要因の手助けになってくれるよ。
だからいじられキャラになったら、逆においしいと思ってくれると嬉しいかな!
人生の積み重ねによって、どっちに回るかその人次第なので…。
別に無理にいじられキャラを目指す必要はないが、もしなった場合はこれで切り抜けてみよう。
個人的にはこれで愛されキャラになったほうが、かなり人から注目を集めやすい気がする。
今回はここまで。
慣れると逆にいじってくれとせがみたくなるくらいだ。
何もせずとも、相手から寄ってくれるとすごい楽だよね(笑)
はっはっは、これはこういうことなんだよ~。