「大学受験っていったって、なんだかんだ受かるよw」
「一応多少は勉強してるけど、まぁ上手くいくだろ」
高校3年生の諸君たち、こんなこと頭によぎったりしない?
いやぁ、吾輩も同じころ上のようなことを考えていてね…。
適当にやってうまくいく、ってことはないよ受験では。
自分だけ何とかなるだろという考えは、正常性バイアスにかかってる証拠。
きれいに事が運ぶわけないから、今すぐこの考えは捨てろ。
正常性バイアスは受験生にも容赦なく来る
人生に一度は受験をしたことがあると思う。
高校受験、大学受験、資格試験の受験でもなんでもいい。
やり方によっては作文だったり、面接だったり色々だよね。
一番オーソドックスなのは筆記試験。
出題に対し、マークシートや文章で答えるもの。
思考力もそうだけど、やはり頭に入る知識が一番必要。
よって、事前に参考書などで頭に詰め込まないと解けない。
勉強自体、楽しい人もいるが大半の人には地味につらい作業だ。
特に学生にとって、受験は大きなイベント。
ここ一番の勝負なので、かなり悩むと思う。
もちろん受験勉強は無理なく頑張ることが大事。
だけど、一部の人にはこんな甘い考えを持つ層がいる。
「まぁ俺なら多少適当でも、とりあえず合格はできるな」
根拠のない自信から生まれるこれだ。
何を隠そう、吾輩もこの考えを捨てきれず見事に失敗した。
なりたくなかったけど、浪人生になって一年棒に振っちゃったのよ。
マジで大学受験を控えている人たちは、今すぐこの考えを捨てよう。
それ、正常性バイアスというものにとらわれている状態で危険だぞ。
自分だけ大丈夫… なわけねーだろ
人間不思議なもので、なぜか自分だけ安全だと思いがちだよね。
これ、聞いたことがあるかもしれないが”正常性バイアス”なるものだ。
よくある例が、自分が住む地域で洪水が起きたとしよう。
当然水が道路を覆いつくす前に、避難勧告が発令されみんな非難するよね。
ただ、そんな危ない状況の中逃げようとしない人が一部いる。
これこそ「自宅に洪水被害は起きないから、俺は非難しなくていい」
と思っている状態になってるのよ。
何か自分に大きく影響する事態が目の前に来た時。
今の状況が大きく変わることは無い、と無意識に目を伏せたくなる。
これがその人の気持ちを覆いつくして、悪いことは起きないよ。
と一種の現実逃避を促してしまうのがとても厄介。。
心理的なことだから、本人だけで気づくのがなかなか難しい。
いや、気づいていても変化したくないと心に鍵をかけるからな…。
「なんとかなるだろ」←大失敗だよ!
大学受験をする人間にとって、最も避けたい事態。
それは受けた学校すべてに落ちてしまうこと。
この事実は、本人にとって多かれ少なかれ激しいショックに。
そのあとどうするかはとりあえず置いといて。
まごうことなき”失敗”の二文字を突き付けられるわけだ。
まぁ明確にダメだといわれるようなもんだよね。
これがつらい。
ただね、その失敗するパターンって大体決まってるんだよ。
そのうちの一つが、この正常性バイアスにかかったまま受験したとき。
俺は実際コレの影響を強く受けっぱなしだったから、見事に跳ね返された。
おかげで一年間浪人して無駄に過ごしてしまったと、今でも後悔してる。
勉強はやれば点数が分かりやすく出るものの筆頭
どんなことでも、とりあえず手をかけるのは大事だ。
つまり手をかける=自分のモノにする努力っつーことだね。
だから上達したければ、いろんな方法で努力を重ねないといけない。
ただ世の中って、努力に対して酷な一面がある。
そうそう、やったとしても報われるかどうかは別って話。
悲しいことだけど、タイミングや考えによって効果が出ないことがいっぱい。
しかし勉強に限って言えば、やれば努力は実りやすい部類じゃない?
だって極論だけど、点数を取る観点でいえば知識があればいい。
誰だってある程度までは、頭に刷り込めば答えられるし。
もちろん元々の知力の伸び方の差は人それぞれあるが…。
それでもまず、向き合う気持ちがあればある程度までは誰でも伸ばせる。
人間簡単には気づかないもの
すでに吾輩高校入学時から、急激に成績が悪化してはいたんだけど。
ずっと見て見ぬふりしてて、勉強をかなり放置気味にしてたのよ。
それで3年になって、一応受験は意識し始めたものの…。
すっごいふわっとした目標しかなく、特にやる気が湧かなかった。
(この辺のランクの大学郡なら、どこでもいいやという適当っぷり)
さらに今回の話題にあげた、正常性バイアスが全力で邪魔をしてくる。
春には「まぁ一年近くあるし、問題ないっしょ」
夏になると「予備校の夏期講習受けたし、問題ないっしょ」
秋ごろでは「なかなかE判定から上がらないけど、まぁ大丈夫じゃね?」
冬は悪化し「さすがに不安が大きくなってきたが、何とかなるべ」
2月の受験ラッシュ時は神頼みで「どこかにはひっかかるだろ…」
さてさて、こんな考えを持った人間が受かると思うか?
当然行きたいランクの大学はすべて落っこちたよ。
受かったのは行く気もないのに受験した、いわゆるFランク大学だけ。
今でも思うけど、なぜ受けたのか…。
行きたくないのに。
そして現役での受験は失敗。
親に許しを請って、再チャレンジの1年間。
はい、浪人生活の幕開けである。
ただね、たかだか19歳の人間そう簡単に変わるわけがない。
結局この浪人時代でも、正常性バイアスが働く考えが全く抜けなかった。
敗れた直後の春は「やってしまった…。愚かだな俺は…。」
と、珍しく?反省の色を浮かべていたんだけど。
夏には「あ~、このペースで勉強すれば大丈夫かな~」と。
たった3カ月ほどで、自戒の念はどこかへと完全に消え失せたようだ。
何が大丈夫なのか、我ながら頭おかしいと思う。
秋になるともう現役のころと同じ考えが頭を埋め尽くす。
「D判定に上がったから、そこまでやらなくても問題ないな」って具合。
いや、D判定って合格率40%未満だけどな…。
中々常軌を逸するネジの外れ方だよ。
最終的にかなりギリギリではあるが…。
現役のころ目指してたランクの大学には合格できた。
ただ今思い返すと、本当に成長してねえ一年だったなぁ。
完全にやらかした。
何とかなるだろと思う人ほど、大体こういう目に合う。
一度この状態になると、自分一人で抜け出すのはかなり大変。
というか、半分以上自分の考えが甘いってのが見えてないからね。
18歳前後だと、まだまだ自分に弱い一面も多いから…。
俺だけかもしれないけど。
間違いなく言えることがある。
高三にもなってこの考えが捨てられないなら、受験自体止めたほうがいい。
仮に浪人になって、ランクアップを目指してもうまくいくわけないからな。
自分で立証してしまったのが、非常に痛いところだよ…。
受験時にかかる正常性バイアス これがかなり恐ろしい
正常性バイアスは”自分だけ大丈夫”という心理を生み出す。
冷静に考えるとそんなわけないのだが、人間不思議とそう思っちゃうのよ。
しかも本人には自覚のあるなしかかわらず、取り払うのがなかなか難しい。
大事な局面でもがっつり影響し、大体悪い結果をもたらしてくれる。
そんなかわいくない相棒が、正常性バイアスちゃんなのだ。
俺みたいに大事な受験期にかかると、風邪よりもある意味性質が悪い。
今この考えがあると、心当たりがあるなら即刻改めよう。
すでに無い人も、油断すると現れるからマジで気を付けてね。
罹患するとシャレにならんからホントに。
今回はここまで。
ここぞの勝負、誰だって失敗したくないよね。
だったら今自分が抱く考え、念のため一回見直してみない?
俺だけは大丈夫だろ、知らんけど。