しばらくの間、当ブログは簡易的なメンテナンス程度にしますので更新頻度が低くなります。ご了承ください。

抱き枕カバーの作り方を詳しく解説 失敗しない制作工程とコツ

記事公開日:2025年6月4日

 

「試しに自分のオリキャラを使った抱き枕カバー、作れないかな?」という、ディープな嗜好。

とうとう他の作家さんが作ったカバーでは物足りなくなってきた、なんて新たな境地へ来たのはある意味すごいことだ。

 

さて今回は、過去吾輩も思いつきで自分用のカバーを作ったことがあるんだけど、その時の経験をぜひあなたに共有したい。

初心者でも失敗しない抱き枕カバーの作り方を、必要な材料から印刷業者の選び方まで、細かく解説していこう。

オリ娘を愛そう!

 

抱き枫カバーの作り方はシンプル

やることの流れは割と単純で、次作イラストの用意→業者選定→制作して受取で完結。

もちろんその後、販売するならPixivが運営する個人ショップサイトのbooth等を使うのもOK。

イメージとしては、ちょーっとアイテムが違うけど、高校の文化祭でよく作られるであろうクラスTシャツ的なものが近いか?

 

言うまでもないけど制作で最も重要なのは、適切な生地の選択と印刷方法をどうするか。

一般的にはポリエステル系の2WAYトリコット生地が最適で、触り心地が良く伸縮性に優れるもの。現在、最もよく使われる。

印刷方法は昇華転写プリントにしておけば、色落ちしにくく鮮やかな発色を約束してくれる非常に安牌なやり方かな。

ラガン
色は見栄えに直結するな!

 

あとサイズは標準的な縦160cm×幅50cmに設定し、上部ファスナーは幅と同じ50cmかそれ以上のものを使えば大丈夫。

制作コストは作る枚数で大きく単価が変わるので、かなり変動がある。もし1枚からなら、おおよそ6,000〜10,000円ちょいほど。

最小ロット数は業者によってまた違うけど、1枚スタートでの対応をしてくれるところもあるので、必ず複数比較しよう。

やり方はそのものは単純。

 

確実性の高い選択を

結局のところ他の生地や印刷方法と比較して、2WAYトリコット×昇華転写の組み合わせは各所で使われているから。

耐久性はある程度あるのはもちろん、生地を痛める原因になる洗濯後も、色褪せや生地の劣化が比較的少ない。

吾輩がこれまでに購入した同人作家さんのカバーも、多くはこのパターンで作られたものが多く優秀なんだよね。

 

確かに探せば、もっと安い生地を使う・印刷方法を単純なものに変えちゃうとすれば、単価がそれなりに下がるは下がる。

しかし、見た目の色鮮やかさがしょぼいとイラストのとしての価値が下がる。肌触りは抱き心地の感触に直結する…。

と妥協したところで、あまり良いことにはならない。自分用だけor他所に販売すると仮定したとしてもね。もったいない。

クタちゃん
そりゃそうクテャ。

 

ならばメジャーな方法を使って、初期コストは多少高くなるのを承知で作るのが、最終的には満足いくものができる。

特に売りたいと考えるのであれば、品質の良いものを作ることでユーザーの満足度を上げて、次の購入に繋がるもの。

カバーを買うユーザーは吾輩みたいなコアなオタクである事が多いから、価格より品質重視のほうが絶対にいいと思うよ。

 

完成までこぎつける

それじゃ、実際のやり方を。大変なのは、当然だけどイラストを用意することだ。

まぁ自分用であれば、絵の上手い下手を厳しく問われるわけじゃなく、自分なりの満足が行くのであればそれでOK。

絵は書けないけど自作したいなら、吾輩はAIイラストを使うのでもいいと思う。

そのへんは任せる。

 

①イラストを作る

まず、第一にこれがないと始まらない。最初に抱き枕用のイラストを作ろう。

解像度は200piくらい、サイズは実寸で160cm×50cmだとすると、ピクセル数で表せば12,598px×3,937pxとかなりデカい。

印刷物なので、CMYKカラーモードで作り始めることをお忘れなく。Photoshopだったらなんの問題もなく作れるはず。

一大勢力のCLIP STUDIOでもできなくはないが、直接CMYKで描けるわけじゃないので注意。

 

キャラクターの配置は中央寄りにし、端から5cm程度の余白を設けること。端っこの縫い代部分が必要なので余裕をもたせる。

また背景は、寝転びか立ち絵かによる。寝転びであれば、シーツのシワなども必須。

立ち絵だったら、背景を全部透過処理でいい。

 

②業者の選定

複数の印刷業者を比べて、必ず相見積もりを取る。面倒だけど、これやっておかないと単価が変わっちゃうから。

「同人印刷」「抱き枕カバー印刷」等で検索すると、専門業者が色々見つかる。

確認すべきは、使用生地の種類、印刷方式、最小ロット数、納期、送料とか。

もしサンプル生地の提供をしてくれるところだと、より安心感が増す。問い合わせの対応などもみっちりチェックしておこう。

 

③画像データの確認

業者指定の入稿テンプレに合わせてデータを調整しよう。中には向こうで調整してくれる、というところもあるけどあくまで自分で。

色味の確認、文字や細かい線の太さ、解像度のチェックが必須。多くの場合、入稿前の最終確認用にチェックサービスが使えるはずだ。

 

④完成を待つ

データ入稿後は業者が実物を作り始める。ここで業者による印刷、縫製、品質チェック。

基本こっちは待ってるだけだが、この期間中に修正連絡が来たら、すぐに対応しよう。

コール
楽しみだな〜。

 

⑤完成品が到着

完成品が到着したらほぼ終了。印刷の色味、縫製の仕上がり、ファスナーの動作確認など、実物を自分で確認してね。

万が一不備があった場合は、速やかに業者に連絡して追加の対応をどうするかのお互いでしっかり協議すること。

基本的にはこんな流れを経て、抱き枕カバーというものは我々のもとに届くのだ。

 

事前準備がすべて

自分が満足行く抱き枕カバー制作の秘訣は、やっぱり実物を作る前の準備が大部分を占める。

適切な生地選び、信頼できる印刷業者の選定、そして高解像度でのデータ制作が必須。

これらの基礎を抑えれば、初心者でも高品質な抱き枕カバーを作ることは十分可能。

カバー作りを楽しもう!

 

初回はわけわからんし大変だと思うけど、一回体験しちゃえば次回以降の強力な武器になることは間違いないはずだよ。

興味があったら、臆せずオリジナル抱き枕カバーづくりに一度、思い切ってチャレンジしてみるのは面白いぞ〜。

 

今回はここまで。個人であれば、ここまですることって相当な興味がないとなかなか手を出せない領域になってくるからね。

逆に一般的な他の人が経験できないことに出会えるチャンスだから、苦労してでもいっぺんやってみる価値は十分にあると思う。

結局単価が高いアイテムになるのは、完成品を買っても自分で作っても大して変わらん気がするのは気のせいか?