「風呂は日本人の心。入ると気持ちがやすらぐ…。」
「せっかくだからなるべく体に良い温度を知って、効果を高めたい!」
お風呂は単にあったかい熱いだけでは語れない、奥深いもの。
風呂の温度によって、入浴者へは大いに色んな効果を与える。
普段入るなら出来る限り、良い効果を得たいよね?
そこでお勧めのお風呂の温度を本記事で解説。
3つの区分に分けたので、体調によって上手く使い分けてほしい。
お風呂は温度によって入り心地や効果が違う!
風呂は日本人のたしなみ。
シンプルにお湯を一か所に溜めただけだが、入った人間をとろけさせる。
昔も現代もお風呂がもつ特有の温かみに、日本人は骨抜きにされるのだ。
マジで気持ちいいよね(笑)
そしてお風呂に入ると強いリラックス状態になれる。
不思議なことに、何かを入れずともあったかいお湯に入るだけで十分だ。
冷静に考えるとすげえよな。
一般的に風呂の温度は、冷たい・あったかい・熱いとざっくり分けられる。
この温度なのだがそれぞれ体に及ぼす効果が結構違うのだ。
下手に入ると逆にダメージを負わすが、上手に入ると体に良い。
普段から毎日入るもの故、体の状態とは中々密接な関係にあるんだよね。
そんなお風呂、どの温度が一番おすすめなのか考えてみたよ。
いつもの日常ならあったかめが最も安心して入れるぞ。
冷たい風呂と熱い風呂は、ケースバイケースで考えたほうがよろし。
基本的に38~9℃が一番最適
あったかめのお風呂と聞くと、人にもよるが大体40°いかないくらいだと思う。
多くは39℃あたりが一般的じゃないかな?
俺は自宅で風呂に入る時、昔から38℃設定で入るよ。
この38~9°というのは最もバランスが取れた温度といえる。
なぜなら急激な温度変化による負担が最も少ないこと。
そして人間がお風呂に入って感じるリラックス効果が一番高い。
この2つの理由が強いからだ。
まず前者の温度変化だが、人間はいわゆる恒温動物に属する生き物。
義務教育で習ったと思うが、生物を体温で分けると“変温・恒温”と大別できる。
変温は字の通り、恒温は一定の範囲の体温を保ち続ける意味をさす。
人間の体温は平常時だと36℃前後だよね。
だから外の急激な気温変化に対応しづらい特徴を持っている。
自分で思いのままに体温調整が出来ないので、代わりに服を着るようになったんだ。
よって風呂の温度・外気温の差が大きいほど体に負担がかかりやすくなる。
ただ風呂の温度でいえば、39℃前後は比較的人肌に近く安定している。
そのためザブンと入っても他の温度に比べれば負担は少なめなのだ。
おまけに高すぎず低すぎないので、長時間の入浴には最も合っている。
老若男女万人にとって一番体に優しい。
そしてもう一つ、リラックス効果についてだが…。
この39℃前後というのは、妊婦さんの胎内と同じくらいの温度とされている。
要は俺たち生まれる前の母のおなかにいた時、常にその温度を感じ取ってるんだね。
胎内は人間が本能的に安心を感じるところであり、その環境に近いと効果を発揮する。
あったかめのお風呂は疑似的に胎内を模しているのでリラックス効果が最も高いのだ。
胎児のころの感覚は脳にしっかり刷り込まれているってことがよくわかる。
人間とは不思議な生き物だなぁ…。
この2つの要因で、単にお風呂の気持ちよさを求めるならばあったかめの温度がお勧め。
特に体に負担をかけたくないしじっくり入りたいなら、事実上これ一択だろう。
じゃあ冷たい風呂・熱い風呂はダメなの?
両者とも長時間入浴には適さないが、これはこれで別の効果がある。
上手に使い分ければさらに体へ良い影響を与えることもできるよ。
熱い風呂 体を覚醒させる効果が最強
大よそ41℃以上になると熱い風呂と扱われることが多い。
入るとカーッと体が火照ってくるよ。
俺はこの温度で入ることが少ないため、入った瞬間お湯が噛みつく感覚に襲われる。
熱い風呂は主に体の覚醒を強く促す効果がある。
身体の活動が停滞しているときに熱い風呂に入ると、一気に交感神経が活発化。
それに伴い短時間で活力が得られ、非常にエネルギッシュな状態になる。
例えばこういう経験があると思う。
旅館やホテルに外泊したとき、朝風呂に入りたいっていう人たち。
俺の感覚だけどホテルなどの温泉(特に朝)は、熱い温度になっていることが多い。
起床直後に寝ぼけた状態で風呂に入ると、物の十秒くらいで目が覚める感じ。
あれはまさに体が急激に覚醒した状態なのだ。
おまけとして筋肉痛の鈍化にも貢献してくれるらしいよ。
スポーツマンが筋肉にダメージを負っていても、回復が早くなりやすいかも。
ただし注意したいのは、やはり長い時間入るのはNG。
熱い風呂は血管を拡張させ血流を増やしてくれるが、同時に臓器に負担がかかる。
急激に熱い温度変化に体が追い付かなくなる恐れがあるので危ないよ。
やりすぎるとのぼせたり失神を引き起こしてしまう。
それを防ぐには、まず一度の入浴は必ず3分・多くて5分以内にとどめること。
そして顔が外の冷たい空気にされされる露天風呂のほうが安全だ。
体が熱くなっても顔が冷たいと血流のバランスはいくばくか取りやすいからね。
冷たい水風呂 プチダイエット効果と体の冷却が期待できる
最後は水風呂だ。
大体温度は20℃ちょっとくらいをさす。
プールで気持ちよく泳げる温度が26℃くらいらしいので、それよりだいぶ冷たい。
入った時に「Oh、つめてえ~」となる感覚か。
水風呂の場合、これまた違う効果が得られる。
一つは運動した直後という前提付きだが、ダイエット効果が期待できること。
もう一つは単純に火照った体を冷却出来ることだ。
ダイエット効果については、血管の膨張と収縮に関係がある。
運動した後の体は体温が高くなり血管が膨張するんだが…。
身体を冷やすと逆に血管が収縮するのだ。
この膨張と収縮にエネルギーを使うので、代謝が高くなる身体が作れる。
代謝が高いとじっとしててもエネルギーを消費しやすく、スリムになりやすいワケ。
二つ目の冷却効果はすごく単純。
PCで例えるなら、オーバーヒートすると性能が悪くなるよね。
あれを冷却して安定した状態に持っていくのと同じこと。
身体が過度に熱くなるのを避けるため、冷たくする効果があるんだ。
熱い状態から冷たい状態になるととんでもなく気持ちいい!
ただしこっちも長時間入浴はNG。
冷たいほうが体にかかる負担がより強く、下手すると熱い風呂より危険だ。
最も無茶な入浴をしてはならない温度なのだ。
俺は普段ジムで運動した後、殆ど水風呂しか入らない。
そのため簡単な対策をしているので、入りたい人はやって欲しい。
まず風呂に入る前にシャワーを浴びて汗を流すが、ぬるめで体を慣らしておこう。
わずかに冷たく感じるくらいがちょうどいいかも。
その後水風呂に入るのだが、とても慎重にゆっくり水の中に身を沈める。
絶対にドボンと勢いよく入らないようにしよう。
心臓にすさまじい負担がかかるので、すべてゆったりした動作でお願いするぞ。
風呂の温度は全然効果が違う 上手く使い分けよう
とにかく自宅で風呂に入る時は、39℃前後のお風呂が一番お勧め。
全てにおいて最も強くリラックスできるので、誰にとっても安心できる。
もし熱い風呂・水風呂に入るならあらかじめ特徴を知っておこう。
そのうえで適切な入り方をすれば、また違った効果を得られるからね。
3つの温度で別れるお風呂に、上手に付き合って健康を維持しよう!
今回はここまで。
多分自宅ならば殆どあったかい風呂だろうから、難しく考える必要はないよ。
くれぐれもお風呂場は滑りやすいので、ゆっくり行動しようね。
今日のお風呂は一味違う♪