日々生活の中で身近な建物と言えば、色んな種類のお店だよね。
そこで働くスタッフの方には、あれこれとお世話になっております。
いわゆる接客業だが、アルバイトとしても非常にメジャーな部類に入るよね。
「接客をしたら、何か学べることや得るものがあれば教えてほしいな!」
始めてそれに触れる方は、そう思うことも多いでしょう。
Omochiも2年ほどアルバイトで接客をしたが、そこで学んだことや得られたものをご紹介します。
俺は人生一度は接客を経験すべきだと思うよ。
接客業とは、一種のサービス業に値するもの
何か買い物やサービスを受けたいとき、その目的に合ったお店・施設に出向くよね。
そこでお客さんを色々サポートしてくれる役割を持つのが、スタッフさんたちだ。
分からないことを教えてくれたり、お会計を済ませるときに立ち会ってもらったり…。
お客さんから見れば、バイトだろうが正社員だろうがあんまり関係ない。
もちろんそこのサービスを享受するためには、スタッフさんがいないと成り立たないことが多い。
今後どうなるかはわからないけど、少なくとも今は居てくれないと困る存在だよね。
アルバイトやパートの働き先としても、非常に数多く色んな所で募集があるし…。
雇用としてもかなり身近にある存在、俺も学生時代はお世話になりました。
ただね、接客業は働く側になると色々な話をよく聞かないか?
残念ながらどちらかというと、マイナス面の話も多いけど決してそれだけではないんだよ。
俺も接客をして得たことがあるので、もしその世界に身を投じてみたい人は見てもらいたい。
経験すれば、人に対する痛みがよりわかるようになるよ。
相手がどう思うか分からない人が世の中にいっぱいいる
接客業において、最も大変なことって何だと思う?
ずっと立ち仕事がキツイとか、人が足りないとかいろいろあるだろう。
俺が思うには、お客さんとの関係性が一番困ることなんだよね。
とにかくスタッフとお客さんの立場を考えたときに、なぜだか弱いのはスタッフ側だという風潮。
客層にもよるけど、とにかくお客さん側は残念な人の割合が多いことが挙げられる。
それに対して、適切に穏便に対処しなければならないスタッフ側は非常に疲弊しやすい…。
特に大衆を相手にするお店…。
スーパーマーケット、コンビニ、ファーストフード、ファミレス辺りはかなり神経質になる。
因みにOmochiは、ドラッグストアで店員をしておりました。
多くのお客さんは普通なのだが、利用者数がめちゃくちゃ多くその中にはアレな人も混じりやすい。
そういう人は得てして高圧的に接してくるので、こちらとしては非常にやりにくい。
ましてや今のご時世、客側に不快な出来事がちょっとでもあると…。
仮に理不尽な内容だとしても、ネットで拡散されて大損害を被る可能性も非常に高い。
それを武器にしてくるので、そういう人はとんでもなく厄介な存在なのだ。
もちろん場合によっては、確かに店側に落ち度があるケースも存在する。
しかし世間で見聞きする話や、自分がアルバイトをしていた時のほとんどはたんなる言いがかり。
ただのお客さんのわがままから始まる、非常に困るパターンばかりだったんだよね。
そういうお客さんって、自分が正義で相手に浴びせる罵詈雑言は本当に容赦がない。
言い換えれば、その言葉を放ったときに相手がどう思うかを全くわかっていないことになる。
酷い言葉を言われれば、当然相手は傷つくのだがその痛みが分からないんだよね。
自分も過去散々そんな目に合ったので、当然スタッフさん側の気持ちはよくわかるわけ。
そこをわかっておけば、自分がお客さん側になった時に相手を不快にさせる行動をとろうとはしない。
接客業を経験しておけば、この学びが得られるんだよね~。
だからそうそうスタッフに無理難題な話をしようとしないし、文句を言うこともほぼ無い。
お客さんも一度は接客を経験していれば、これは簡単にわかることだと思うんだけどな…。
痛みを知っていれば、こんなこと普通はしないよ
自分が接客業をするにあたって、本当に色んなお客さんを見てきた。
たった2年間と言えど、見る人見る人は全然違うので対応に追われたものだよ。
軽めのパターンで行くと、在庫が無くても出せ出せと騒ぐ人が居たり…。
おつりを奪って持っていくような人が居たりと、まぁ色々。
しかしそれらをはるかにしのぎ、スタッフ間でもヤバイと共通認識するお客さんは必ず現れる。
Omochiが遭遇したのはこんな人。
175cmくらいで少し背が高め。
眼鏡をかけており、非常に不愛想で常に不機嫌な感じで無表情を浮かべる男だった。
まぁ会計したときに何も言わないなんてことは日常茶飯事だったので、そこは大して問題にしてなかったのよ。
ただその男は、いわゆる”俺ルール”を他人に押し付けてくるタイプの人間だった。
要は自分の思い通りに周りが動かないと、癇癪を起す系の人ってことだね。
例えば自分が働いていたドラッグストアでは、基本的に商品の袋詰めは店員側でやっているの。
しかし忙しい時は、お客さん自身に袋詰めやってねと毎回お願いしている。
しかしその男は、大量の商品を購入していく割には意地でも自分で袋詰めをしようとはしなかった。
そして何も伝えない割にはつめ方に謎のこだわりがあるらしく、気に入らないと文句を言ってくるのだ。
もちろん周りが混んでいようが何だろうが一切お構いなくね。
更にあろうことに、さっさと詰めろと言わんばかりにこちらにプレッシャーを与えてくるのはいつも通り。
たまーに言葉で浴びせてくることもしばしばあった。
詰めるスタッフが誰であろうと関係なく。
そして事件は起こった。
ある日夜の時間帯に、Omochi含め大学生が3人、女子高生が1人、おばちゃんパートが1人、正社員が1人いた時。
平日だけど、19時前後頃は割と混みやすくレジが全てフル稼働していた。
その時レジにいたのは、Omochiともう一人の大学生、そして女子高生の3人だった。
件の厄介な男がやってきたのだが、何の因果か女子高生のレジに当たってしまった。
いつも通り不愛想で商品は多く、早くしろと言わんばかりにスタッフをにらむ男。
他のレジにいたOmochi達も、次のお客さんの対応をしており構っている余裕がなかった。
混んでいたため、女子高生スタッフは袋詰めを男にお願いしたのだが気に食わなかったのか逆ギレ。
スタッフ側も何度も謝っているのだが、ひたすら罵声を浴びせ続ける始末。
もうレジ周辺は騒然としてしまい、すぐに正社員とおばちゃんパートが助けに入った。
しかし女子高生は大の男に詰め寄られながら暴言を受け続けたため、メンタルに相当なダメージを負ってしまった。
そのままバックヤードに逃げて、しばらく泣いてたんだよね。
非常に不愉快な状態になった現場だった。
これ以降、その男が来店した際はベテランのスタッフを一人多めに配置する処置がとられた。
後で聞いた話だと、どうやら近隣のお店全域に度々出没するクレーマーだったようで問題視されている客だった。
とすると、被害は俺が勤めていたドラッグストアだけでなくかなり多岐に渡るかもしれない。
ただあの様子だと、恐らく本人は全く自覚がないと思う。
これをすると相手は嫌がるとわかっていることを平気でやる。
残念ながら世の中には、そういった類の人間が必ずあなたの身近に一人は存在します。
だから逆にいえば、スタッフ側の気持ちを分かっていればこれがまずいと思うことは簡単にわかるよね。
やられて嫌なことがはっきりするので、自分もそれをやらないようにしようと反面教師にできる。
言葉の暴力でも、相手にとってはかなり大きくダメージを与えてしまう。
ましてや店員と客の立場が全く平等じゃない日本においては、それが顕著に出てしまいやすい。
痛みを知っていれば人として尊敬できるし、知らずに自然とそういうことをする奴はただのクズだと思う。
そうならないために、接客業をして店員側の気持ちを知っておくのはすごく大事だろ?
優しさとは痛みが分かる人間なのだ
そういうわけで、接客業を経験すると人間の嫌なところがよく見えやすくなる。
正直見てしまうのは、あまり気分のいいものではないのは確かだ…。
しかし見れるのはある種学びの場でもあり、自分への戒めとして使うことは十分可能。
気持ちの痛みを知っている人間は、相手に寄り添う優しさを身に着けることが出来るんだよ。
俺が接客業を通して学んだことは。その点が非常に大きい。
相手の気持ちを何も言わずとも、100%汲むのは正直無理だ。
しかし少しでも汲み取れるように、相手に寄り添う優しさを身に着けると尊敬されやすいはずだ。
分かる人は本当にすごいし、わからない人間は誰も周りがついてきません。
後者にならないいいお勉強をさせて頂きました。
今回はここまで。
個人的には、社会に出る前に少しでも接客経験をさせたほうがイイと思う。
その痛みを少しでも知っているのと、逆に知らないのでは全然違うからね。
試しに一度接客してみ?
驚くような人間がいつか自分の間近に表れるから!